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多摩地域の公園で都心から日帰り小旅行を楽しむ/東京都

東京観光といえば、ミシュランお墨付きの山に、空に向かって伸びるタワー、世界的に名高い寺社、そしてグルメにショッピング。どれも訪れる価値・楽しむ要素満載ではあるが、何しろ人が多い。

東京の人口を考えれば仕方ないと諦め気分にもなるが、もし東京観光に数日を割けるならそのうちの1日を、または東京近隣在住であれば週末を、都下の多摩地域に出かけてみてはいかがだろうか?

ここでは、多摩のちょっと穴場的な公園とその周辺スポットに的を絞ってご紹介したい。

あれもこれもやりたい・見たい「小金井公園」~小金井市

都立公園だがただの公園ではない。その広さは一般的な公園規模を大きく超えている。春には見事な桜の森が現れ、季節を通じて森林浴を楽しめる雑木林もある。鳥のさえずりや小動物たちの気配も感じられる生きた公園だ。

さらに、ドッグラン、バーベキュー場、弓道場を含む各種スポーツ施設、サイクリング専用コース、人工芝ソリゲレンデなどなど、そして、併設される江戸東京たてもの園と、正直なところ、1日では遊びきれない。

復元建造物の中でお茶をし、休憩し、学ぶ「江戸東京たてもの園」~小金井市

広大な小金井公園の中から一つ絞りこむなら、「江戸東京たてもの園」を推薦したい。歴史的建造物を復元移築して展示する屋外博物園だ。

ビジターセンターは「旧光華殿」という1940年の紀元2600年式典のために建てられた式殿を利用している。御所か大寺社かといった立派さに、入場する前から圧倒されるだろう。

園内は3つのゾーンに分けられ、江戸時代から戦後までの間に実際に都内に建っていた建造物が点在する。建築に興味があるなら、30件近いすべてを見て回るのもいいだろう。だが、興味も時間も限られるなら、向かうべきは東ゾーン。そこでは生活感あふれる「銭湯・醤油店・乾物屋・文具店・交番・旅館などが一つの街を作り出している。

そこに商人や客がいないのが不思議なくらいの空間が作られている。ドラマなどの撮影にも使われるというが、まさにそんな雰囲気だ。

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二市にまたがる超巨大自然公園をセグウェイでスイスイ「昭和記念公園」~立川市・昭島市

これまた巨大な公園。小金井公園との一番の違いは、国営公園であること、自然林だけでなく、季節ごとの草花がたくさん育てられていることだろう。

園内を1日で回ることは不可能。自転車を借りれば、ぐるりと周り、ポイントを見て楽しむことは可能だが、それでも完全制覇は無理だろう。そのため、やはり限られた時間で楽しむためには、的を絞りこむ必要がある。

もしその季節の花が咲いているとの案内があれば、迷わずそこへ向かおう。普通の公園レベルを超えた花畑が待っているはずだ。春の菜の花やチューリップ、夏にはスイレンやヒマワリが、秋にはコスモス、冬には山茶花や福寿草と、常に何かが見ごろを迎えている。

水遊び・ボート遊びができ、プールがあり、凧揚げにぴったりな広っぱ、子どもが飽きずに楽しめる遊具、バードウォッチングポイントもある。

各方面でさまざまな参加型アクティビティも行われているが、セグウェイを使ったツアーは、歩くより早く移動できて楽なのに、自転車よりゆっくりなので、周囲を見渡す余裕があるという利点がある。そして、周囲の「いいな~」視線も気持ちいい。

澄んだ湧水と笹の音を楽しむハイキング「竹林公園近辺」~東久留米市

東京の名湧水にも選ばれる自然のままの湧水池と緑鮮やかな竹林。この二つを主役とするハイキングコースが東京在住者の間でひそかな人気スポットとなっている。

東久留米駅を起点・終点とする2時間ほどのコースは、「めぞん一刻」に登場するとされる「東久留米北口駅舎」からスタートし、「神宝大橋」方面へ向かう途中、黒目川沿いのウォーキングコースを歩く。川のすぐ近くまで住宅が迫り、水辺を裏庭のように大切にしているのだろう。キレイに整備され清掃されていて清々しい。

神宝大橋の手前、黒目川と落合川との合流地点からは落合川沿いにしばらく歩く。水草がゆらゆらと揺れる透き通った川沿いの遊歩道には、季節の草花も咲き、目を楽しませながら行けば30分近い道もあっという間だ。落合川の上流には湧水群「沢頭」があるので、清らかな水音を聞きに立ち寄りたい。

「老松橋」を超えると「竹林公園」はすぐそこ。園内には約2000本の孟宗竹が密集し、昼間も濃緑でしっとりと暗い。公園内の竹に囲まれた遊歩道で笹の音もしっかりと耳に残してこよう。

次に向かうのは宝塔山多聞寺。鎌倉時代から続く真言宗寺院で、渋い佇まいが特徴。近くには在原業平ゆかりといわれる「多門寺黒松」があるが、その今にも朽ち果てそうな姿に歴史を感じさせられる。

癒され「井の頭恩賜公園」と食い飲み倒れ「ハモニカ横丁」~武蔵野市

井の頭池を中心に雑木林と高台の自然文化園、スポーツ施設。これらが、キッチュな吉祥寺の繁華街のすぐ近くにある。

また、井の頭公園といえば、ボート。カップルで乗ると別れるとのジンクスは有名だが、毎日多くのカップルに利用されているので、たぶん大丈夫。

どうしてもイヤということなら、ミニ遊園地で童心に帰って木馬やティーカップに乗るのもいいかもしれないし、自然文化園の180匹のモルモットに癒されるのもいいだろう。水生物館には魚のほか両生類が展示され、どことなく涼しげな雰囲気。どちらも子連れに人気のスポットだ。

井の頭恩賜公園から吉祥寺駅までは最短の入り口まで徒歩10分。その途中には「ハモニカ横丁」が縦横に細く楽しく横たわっている。

ハモニカ横丁は主に小さな飲食店がぎっしりと立ち並ぶ商店街で、その細い路地とそこに面して開くたくさんの店の入り口をハーモニカに例えているとか。とにかく左右に前後に目移りして仕方ない。

これ、戦後の闇市の跡。今では世界中の飲食を楽しめるスポットとして明るく賑やかなエリアだが、その昔は、活気はあっても混沌とした場所だったはず。

美味しそうなものがあっちにもこっちにもあり、ハモニカの穴をハシゴして一晩中飲み歩きたくなる。また、惣菜店など、テイクアウトの店も多いので、公園へ行く前におやつを買うのにもちょうどいい。

まとめとして

ビルや家が窮屈そうに立ち並び、人であふれるばかりが東京ではない。都心から電車で15分も離れればそこはもう多摩の入り口。30分離れればのどかな丘陵地帯だ。

そんな自然をいかした公園が、このエリアにはいくつもある。よく知られた大都市であり観光地でもある東京とは違った、穏やかな自然に癒される東京・多摩に、足を伸ばしてみよう。

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