「海外の仕事」外国で不動産仲介・紹介をして旅暮らししてみる

不動産仲介業に就職するとなれば、日本では宅建士(宅地建物取引士)の資格が必要だと考えます。でも、実は不動産会社に勤めるのに宅建士の資格が必須なわけではありません。実質従業員の5人に1人以上が宅建士であればOKとされています。

これ、海外でも似たようなものなのです。

世界の不動産事情

不動産のうち土地の所有や管理、そして売買については、根本的な考え方が国や地域によって異なることがあります。

例えば、土地はすべて国所有であり、国民は一時的に貸与を受けているだけだったり、借地権を有しているだけだったりの場合あれば、完全私有化が可能な場合、持ち主が存命中だけ私有権が通用する場合などさまざま。

それでも、現在、完全無欠な国有土地制度を押し通す国は少なく、少なくとも、借地権や居住権を持ち、それを売買したり賃貸したりすることのできる場所がほとんどです。

そこに登場するのが、不動産仲介業者なのです。

ノマドにできる海外不動産仲介業者ってどんなことをする人?

海外で暮らすには、居住空間が必要です。ホテルやゲストハウス住まい、知人宅に転がり込む、WorkawayやCouchsurfingで渡り歩く、中には、キャンプや野宿派という強者もいます。それでも、多くの海外滞在者はアパートメントなどを探すもの。各地を自由に旅していくノマドだって、一定期間一カ所に滞在するときは、住まいを求めることがあります。

不動産仲介業者は、そこで暮らす人の住まいの売買や賃貸の仲介ももちろん生業としますが、ここで紹介するのは、日本から現地入りして家を探す人のヘルパーのこと。

日本人や日本企業などと、現地不動産業者の間に入って、物件紹介、交渉、契約などを助けてくれる人をいいます。

売買のための海外不動産仲介人

金銭的な余裕がある日本人なら、現地に事務所も家も工場用地も購入するかもしれません。でも、多くの日本企業は現地不動産と直接交渉ではなく、間に日系不動産業者を挟みます。不動産売買はチョコレートを買うように、お金を払えば、「はいどうぞ」というわけにはいきません。とても煩雑な法的手続きが必要です。

後々のトラブルを避けるためにも、また税金などの問題に対処するためにも、専門家、それも日本語のわかる人を仲介人として雇うことが多いのです。

大企業の場合には、仲介人もある程度大きな企業や大物を必要としますが、個人レベルになれば、日本人であること、他の日本人や日系企業が利用していることなどの信用背景があればOK。

駐在員や移住者の場合、たとえ現地語が話せたとしても、現地の不動産事情や法的な知識まで豊富な人はそういません。だからこそ、日本人仲介人の出番となるのです。

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※投稿記事とは無関係です。

賃貸のための海外不動産仲介業者

売買よりも、より身近なのが賃貸物件を仲介紹介してくれる不動産業者です。

もちろん現地の不動産に飛び込んで自力で契約を交わす人もたくさんいます。でも、売買ほどではなくても、賃貸も契約段階できっちりと手順を踏み、法的なトラブルを回避しておくにこしたことはありません。

実際、日本人海外駐在員などは、会社を通じて日本人や日本語のわかる不動産仲介人と一緒に不動産めぐりをすることが多いでしょう。契約はほぼ、仲介人に丸投げ。予算に合う住みたい場所を決めたら、ちょっとした交渉、たとえば、カーテンをつけてほしいとか、ネット費用を込みにしてほしいといった条件つけなども仲介人がしてくれます。入居後のトラブルも、退去時の手続きも仲介人を通すことが可能。

現地に慣れてくると、かえって手間な場合もありますが、見知らぬ場所、言葉も満足に通じない…としたら、この仲介人はとても頼りがいのある存在になるはずです。

海外不動産仲介業者にはどうやってなるのか?

不動産契約を行い、売買や賃貸にともなう手数料もしっかりととるのなら、日本でいう宅建士のようなそれなりの資格が必要な国もあります。でも、不動産業者を紹介し、一緒に不動産めぐりをしてくれる、そして、通訳や翻訳者のような手伝いをしてくれる仲介人であれば、ほとんどの場合資格は不要。そう、誰でもなれるのです。

ただし、コネクションが必要です。不動産業者とのつながりはとても大切。大手不動産会社の専属仲介人になるという方法もありますが、複数の不動産業者とつながっていると、依頼人に対してより幅広い物件を紹介できるというメリットがあります。

また、依頼人を集めるためのコネクションも必要です。「不動産売買賃貸仲介します」と看板を掲げたところで、そうそう依頼は舞い込んできません。日系企業とのつながりというコネクションも必要でしょう。また、紹介の紹介というのも見逃せません。

面倒見よくこれまでの契約者のアフターフォローすることで、次の駐在員や知人友人を紹介してくれることも多いようです。

不動産業者で働くところからスタートするのが早道

運よく、現地不動産業者にも日系企業などにもコネクションがあり、現地語が話せて、現地の不動産事情にも通じている…そんな条件がそろっているなら、いきなりフリーランスで「仲介人」として活動することができるかもしれません。

でも、多くの場合はそこまで条件がそろうことはありません。多くの海外現地不動産仲介人たちは、一度は現地不動産業者に就職してコネクションを作り、知識を吸収し経験を積みます。そしてその後独立してくのです。

現地不動産業の求人はあるのか?

現地不動産仲介人になるためのファーストステップになりうる、現地不動産業への就職は可能なのでしょうか?

日本人が多く住む地域だと、日本人対応のためのスタッフを募集していることがあります。これは、「宅建資格あり優遇」「英語または現地語が話せる人優遇」といった感じで、比較的バードルが低め。色々教えてもらいながら気軽に働いてみようと思うと、そこには盲点があります。

ノマドとして海外に出てくる人は、海外暮らしの難しさや孤独などもある程度承知していますが、駐在員などの場合、会社命令一つで急に空を飛び海をまたいで異動してきます。

彼らにとって、日本人の「不動産屋さん」は現地で最初に頼れる人。それこそ、トイレが詰まっても、ご近所から意味不明な苦情が出ても、部屋の電球が切れても、24時間体制で「ヘルプ!」と呼び出される可能性があります。

これは実際に日系不動産業社で働いていた人の経験談。「たとえそれが夜中の12時でも、断れば会社あてのクレームになる」とのこと。

それぐらい手厚いサポートを続けて、ようやくコネクションも紹介も信用も得ることができるのでしょう。

まとめとして

特別な資格がいらず、手軽にフリーランスでもできそうな不動産仲介人。実際、その身一つで在住日本人をサポートして活躍している人もいます。でも、その裏側には、隠れた努力と見えない苦労がありそう。

不動産仲介人とノマドとの相性としては、現地情報に非常に通じていなければいけないこと、現地長期滞在がデフォルトになるだろうことから、完璧マッチとはいえません。それでも、海外就職先、海外でのフリーランス活動の一例としては、実例も複数あり、考慮内かなと思われます。いかがでしょうか?

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