「海外の仕事」外国の図書館でライブラリアンをしながら旅暮らし

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世界各地に市役所(City hall)があるように、図書館(Library)もまたあります。歴史的建造物だったり、革新的なモダンデザインだったりと、図書館はその地の「本の殿堂」としてだけでなく、「ランドマーク」の一つとして立派な役割を果たしています。最近は、旅の目的の一つに現地の図書館を訪ねることをあげる人もいるほど。

そんな図書館で、ライブラリアンとして働いてみるのはいかがでしょうか?

今、図書館が熱い!

図書館。「静かだけど暗い」「自習や昼寝にはいいけどつまらない」「マンガはないし」「おしゃべりはできないし」「本しかなくて退屈」。どれもその通り。

でも、それだけではありません。その証拠に、「図書館」を題材とした小説やマンガ、映画まで多くの作品が生み出され、人気を集めています。

子どものころ、図書館は必需品ではなくても意外と身近な存在でした。でも、大人になるとほとんどの人にとって「そこにあるとは知っていても足を向ける機会のない場所」になっていきます。

でも、最近の図書館は変わってきています。明るい陽射しの中、ゆったりとソファに体を埋めて一日中ウトウトしたり読書をしたりを繰り返せるゆとりのある図書館があります。図書館中で美味しいコーヒーを飲みながら読書ができる図書館もあります。マンガがずらりと揃っている図書館もあります。

一昔前の、咳一つで「シッーー」と注意されるようなピリピリした空気と、暗く日の明かりが通らず、本の湿ったかび臭い匂いが充満した空間。それらは徐々に一新されているのです。

この図書館の生まれ変わりは、国内ではごく最近の風潮ですが、海外ではもともと図書館とは特別な空間として扱われていることが多いのです。

日本語の本がなければ図書館なんて意味がない?

図書館は本を収集して保存して貸してくれる場所です。でも、その本が自分にとって読める言語で書かれていなければ意味がないでしょうか?

実際、ほとんどの人が無意識にそう考えて海外旅行で現地の図書館に足を向けることがありません。でも、それってすごくもったいないのです。

本を構成しているのは活字だけではありません。中身に関していえば、イラストも絵もあります。表紙や紙の質や匂い、手ざわりなど、本から感じ取れるものはたくさんあります。それらは、言語や文字とは別のもの。

さらに、図書館の楽しみは本だけでもないのです。

図書館そのものを楽しむ

図書館の建物の写真集が人気を集めています。

世界各地に建つ図書館の中には、世界遺産に指定されるような歴史的価値やデザイン的価値、文化的価値などを持つ建造物があります。そう、その外側を見て楽しみ、内装を見ても楽しむことができるのです。

また、多くの図書館はそれ自体が長い歴史を持っています。その図書館を利用した歴史上の登場人物たち、過去の文豪やスターたちの面影をあちこちで見ることもできることがあります。

また、図書館はミュージアムとして見ることもできます。

歴史の教科書に出てくるような古い書簡が残っていたり、それこそ有名作家の手書き原稿があったり、普通に有名画家の作品が置かれていることもあります。そのさりげなさがスゴイのです。

日本の国会図書館に日本の古文書コレクションがあるように、海外のメイン図書館には、その国が誇るお宝が眠っていたり展示されていたりもするのです。

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本好きに国境はない?

本には、絵本もあれば写真集もあります。これらの場合、必ずしも言葉や文字が必要ではありません。また、絵や写真という視覚的なわかりやすさのおかげで、本が訴えかけてくるものを、読み取りやすいという特徴もあります。

そう、国籍も人種も関係なく楽しめるのです。

絵本というと、子ども向きの本だと考えがちですが、言葉を十分には理解しない純粋な子どものための本だからこそ、その絵や写真は丁寧に描かれています。わかりやすさ、美しさなどは、子どもだけに見せておくのはもったいないと思うほど。

図書館にはどんな職があるのか?

そんな図書館。そこにはどんな職種があるのでしょうか?

まず、図書館といえば司書。英語だとライブラリアンです。これは、本に関するあらゆる活動を行う職で、本の選択、購入、管理、検索、貸出など、図書館内の本に関わる活動すべてに関連して働きます。

利用者側からみると、貸出窓口にいるのも、レファレンスコーナーにいるのも、書棚で本を整理しているのも、倉庫の裏で何かをしているだろう人も、すべてが司書。

また、本を扱うだけに埃っぽい空間である図書館。お掃除係は常に清掃体制です。そのほか、多くの図書館は、グッズ販売のショップや、コーヒーショップ、レストランなどを併設しています。そこのショップキーパーもまた図書館の職の一つといえるでしょう。

このほか、本に直接かかわらなくても、図書館という施設を運営していくために働く人もいます。守衛さんもそうだし、電気やしおりなどの備品を補充してくれる人もそう。電話での問い合わせに答えている人もいるでしょう。

図書館で働くのに必要な資格とは

図書館で働く時、司書(ライブラリアン)として雇われるにはそれに適応する資格が必要になります。また、図書館ごとに、ライブラリアンとしての職種の幅が異なるため、資格の種類や範囲、経験値なども異なってきます。

正直なところ、海外でライブラリアンとして働くのはとても難しいでしょう。

でも、図書館で働くこと自体はそれほど難しくありません。というのは、図書館職員のうちライブラリアンの率はそれほど多くないのが一般的。ライブラリアンを補佐する(司書補のような)職なら、資格なしでも受け入れてもらえることがあるほか、施設管理や運営する側であれば、司書資格の有無は問われないでしょう。

日本の司書と世界のライブラリアンの違い

ここで、日本の司書と世界のライブラリアンの違いについてちょっと触れておきましょう。

日本では大学で一定の単位を取得すれば、司書資格を取得できます。また、大学以外でも、図書館での勤務経験年数に応じて講習会に参加することでも取得が可能。高卒・専門短大卒・大卒者が、通信教育などで取得することも可能です。

そう、比較的ハードルの低い学習内容でも資格そのものは取れるのです。もちろん、優秀な司書になるには、そこに十分な経験と学びが必要です。

ただ、海外、特に欧米系のライブラリアンは、司書学を専門に学ぶ大学院を卒業するくらいの学習と研究が要求されます。図書館に勤めるベテランライブラリアンは、大学などで研究職につく学者と同じくらいのステイタスを持っているのです。

日本の学校を卒業後、海外でライブラリアンの資格を取得するのはかなり大変。本格的な編・入学が必要であり、数年以上の真剣な学習と研究、さらにはそれを肉付けする経験が要求されます。

まとめとして

正式なライブラリアンとして、世界各地の図書館に勤務するのは少々難しそうです。でも、ご紹介したように、図書館にはライブラリアン以外の職がたくさんあります。

各地にある歴史もあり特色もある図書館を渡り歩く図書館職員ノマドになる。本好きならそこにいるだけで楽しい場所です。また、職員として内部に潜入すれば、普通なら見ることのできない裏側も覗けます。ノマドの途中で図書館に立ち寄り、働いてみる。なかなかオツな気がしませんか?

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