「海外の仕事」要注意!海外ブラック企業について

「ブラック」と呼ばれる企業や職種があります。ブラック企業は日本国内だけではありません。海外を旅するノマドたちを待ち受ける海外ブラック企業にも注意が必要です。

日本語学校は噂の学習塾なみにブラック?

日本では塾講師のブラックぶりがマスコミに取り上げられています。そして、海外でよく聞くブラックは日本語学校。

日本語教師の資格取得者が増え、日本国内だけでは職の需要と供給のバランスが取れず、海外へと流れ出る人がいます。もちろん、最初から海外へ出るために日本語教師の資格を取る人もいるでしょう。

彼らを待ち受けているかもしれないのが、ブラックな日本語学校なのです。

日本語学習熱は、一時もてはやされたほどではなくとも、今も冷めてはいません。日本の持つ過去から現在までの魅力的な文化に興味を持ち、日本に行きたい、日本を知りたい、日本語を学びたいという人はまだまだたくさんいます。

当然、日本語学校と日本語教師の需要はたっぷりありますが、その学校の質の高低差はかなりのものなのです。

日本語教師の質は勤務先の日本語学校の研修内容のほか、個人の資質と勉強などによって変わってくるでしょうが、日本語学校の場合は、経営者次第。場所と講師さえいればできるという、手軽さもあり、乱立しやすく、その結果淘汰もされやすい面があります。

実際のところ、どんな風にブラックなのかというと、「話が違う」の一言に尽きます。求人広告や面接段階で聞いた話と、実際に現地に赴いてからの現実の差が大きいのです。

寮ありとあっても、それが授業を終えた後の教室のことだったり、狭いアパートで同僚と同居だったり。週休2日とあっても、「この時期は忙しいから」「一人教師が辞めたばかりだから」といった理由をつけて、休みが減らされ残業が続く。給与が、いろいろと引かれていき最初の提示より少ないなどなど。

一度日本を出て現地入りしてしまうと、話が違うと思っても簡単にはやめられず、ブラックにはまっていく…そんな図がここに作られているのです。

正社員登用の可能性あり?

事務職、営業職、技術職など、幅広い職種で求人がかかる現地の小企業も時にブラックなことがあります。

日本人スタッフを求める現地小企業の多くが日本人による経営ですが、その中身は現地スタッフを安く雇っていることが多く、日本人はいても一人とか数人。

でも、日本企業相手に仕事をする場合、日本人スタッフが必要となるため、定期的に日本で募集をかけます。なぜ日本からか? それは、現地で日本人を見つけるより簡単だからでもあり、使い捨てができるからでもある場合があります。

若くてあまり経験がない人、中年リストラ組でほかに道がない人などを拾い上げ、日本の同レベルの職種に比べたら安い給料で臨時社員や嘱託社員として雇いいれます。ただし、ここに「正社員への登用あり」と匂わせます。

でも、日本人を何年も雇えば、給料は上げなければならないし、正社員にしてほしいといわれる…それはいや。というわけで、適当な年数で辞職するようにかなりハードな仕事をさせる、というブラック。

同じことを現地採用や現地人に対してやると、裁判沙汰になる可能性もありますが、日本からやってきたよそ者だと、異国の地でそこまで戦うことなく日本へ帰っていく例が多いところを読まれています。

現地添乗員職はグレー?

ブラック企業は、たっぷりと働かせてその分の対価を支払わない企業を指す場合がほとんど。

現地添乗員という仕事の場合、仕事量にはかなりばらつきがあります。なぜなら、日本人は一斉に休みを取り、一斉に旅立つ傾向があります。そのため、現地添乗員の需要も時期的にとても偏ってしまうのです。

そこで、たとえば1添乗ごとの支払い体系にしておくか、添乗数に関わらず固定給にしておくかで、現地添乗員の待遇が変わります。これが「グレー」と呼ぶゆえん。

もちろん、雇い主である日本旅行会社は、ろくに仕事のない時期に、添乗員に固定給をたっぷり払いたくありません。そのため、添乗数ごとに給与が支払われる、いわば出来高制をとるところが多くなります。

これだと、現地添乗員はかきいれ時には、休日返上で働いて稼ぎまくり、暇な時期にはほかの仕事を探す必要がありそうです。このスタイルが合っているノマドタイプにはいいのですが、根の張った生活をしている人にとっては、不安定ですね。

また、いくらかきいれ時にたくさん仕事があるとはいっても体はひとつ。添乗できる数は限られてしまいます。

この手の現地添乗員の募集は、このかき入れ時の収入を基準として紹介していることが多く、実際に登録してみたら、ろくに仕事がまわってこないとか、休む暇なく働かされるといった、両極端状態。これを、ブラックに近いグレー状態といえなくもなさそうです。

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※投稿記事とは無関係です。

海外和食レストランもブラック?

海外を旅している時、時折起こるホームシックならぬ日本食シックの特効薬になってくれるのが、和食レストランです。

最近は、なんちゃってレベルの日本食だけでなく、これはなかなかと唸らせるレベルの和食まで、海外で味わえるようになって嬉しいことです。

当然、そこで働く人の中には、日本人が多くいます。シェフと呼ばれる調理人たちとその補助、仲居やウェイトレス、洗い場など、多くのスタッフによって成り立っているのが日本食レストランです。旅するノマドにとっては、日本食シックの特効薬なだけでなく、困ったときのアルバイト先としても都合の良い場所です。

ところがここにもブラックの落とし穴が。

海外の飲食業は従業員の入れ替わりが非常に早く、特に経営者からマネージャー、シェフといったメインキャストたちが、ゾロっと入れ替わってしまうことも少なくありません。

久しぶりに訪れた和食店が、店構えは変わらないのに店名が変わり、ホールスタッフは変わらないのに、シェフや会計に立つマネージャーが変わっている…なんてことはままあります。

そう、人間関係がとても難しい職種なのです。経営者は勝手に権利を売り飛ばし、マネージャーとシェフがぶつかり合い、シェフ同士がもめ、スタッフ間に恋愛いざこざが起きる。飲食業間は転職の多さがデフォルトなので、1カ所を辞めても次が意外とすぐに見つかります。ただ、それがステップアップにつながるとは限りませんが。

そんなわけで、しっかり働こうと思って就職する人に限って、人間関係のもめごとに巻き込まれて、上からも下からもにらまれ嫌われたり、あれ~? とクビになってしまったりすることがあります。

いくら次が見つけやすい職業だとしても、本人の意思とは別の動きだとすれば、やっぱりこれもブラックといえるのではないでしょうか?

まとめとして

ご紹介したブラック時々グレーの例は、あくまで特例。すべての日本語学校、すべての和食レストラン、すべての海外求人が危ないわけではもちろんありません。

多くの場合、日本と海外という海を挟んだ状態で行う募集と応募、面接。どうしても、本質をしっかりと眼にして吟味する機会が減ってしまいます。また、就職していったん現地入りしてしまえば、そう簡単には辞めて帰るわけにもいきません。

数ある海外の求人募集の中には、こんな危険も潜んでいることを知った上で、慎重に就職活動をしたいですね。

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