まるで人間イカ墨スパゲッティ!「カスカモラス」に参加!

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まるで人間イカ墨スパゲッティ!「カスカモラス」(Cascamorras)/スペイン・アンダルシア

村中真っ黒になるお祭りがスペインにありました。トマトで真っ赤になったり、カブで青アザだらけになったりと、なんともカラフルで忙しい国です。

今のところ、世界的に知名度が低い村祭りですが、今後注目を浴びるのは間違いなさそうな雰囲気を漂わせています。早めにチェックを入れて、早速旅の予定に組み込みましょう。

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カスカモラスの特徴

村人はまるでイカ墨スパゲッティのよう。全身真っ黒です。

使うのは染料ではなく油。タールのようなものです。当然ベタベタのネチョネチョ。

真っ黒タールを塗りたくる理由は、祭りの発端となったとされるグアティクス村とバサ村の聖母像の争奪戦にあります。

聖母像を奪いに来たグアティクスのカスカモラスとその仲間をバサの若者たちが撃退する時に、真っ黒な油を浴び、噴水に突っ込んだという史実(?)にちなんでいるそう。

まずはバサの村で祭りが始まります。全身を真っ黒に塗ったバサの若者たちは、リーダーが掲げる旗に付き従い、祭りの間中町を駆け回って大興奮。町の至るところに黒い手痕足跡がベタベタ。続いて会場がグアティクスに移り、今度はカラフルな染料と生卵などを投げ合う戦いが行われます。

どちらにしても、参加者は全身グチョグチョになる運命。グチョグチョになりたい、なってもいいという人だけが参加すべき祭りです。

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カスカモラスの開催会場・開催日

カスカモラスはスペインのアンダルシア地方にあるバサ村とグアティクス村で行われます。この二つの村は隣同士。距離にして5km程度です。

開催されるのは9月6日から9日までの3日間。初日はバサで真っ黒油まみれに、翌日はグアティクスで色水攻撃、そして最終日はバサの教会で仲直りのミサが行われるという流れになることが多いようです。

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※投稿記事とは無関係です。

カスカモラスの歴史

500年以上前、グアティクスの村人がバサ村で聖母マリア像を見つけたことに発端はあります。

聖母像は発見地であるバサ村に安置されましたが、それに納得できなかったのがグアティクスの村人たち。発見した自分たちの村に取り戻そうとバサ村へと強奪に向かいます。

ところが、そこで返り討ちにあい、強奪できないばかりか、黒い油タールに襲われ、どちらも油まみれの黒まみれ。さらには、色水や生卵を投げつけるという大荒れ状態。

でも、もともとは隣村同士。そこは痛み分けということで、これまで通り、発見された場所に聖母像は安置することになったそうです。

毎年、この出来事を繰り返してお祭り騒ぎをしている2つの村ですが、祭りが今のようにほのぼの?とした色塗り大会になったのは最近のことで、以前はもっと血の気の多い、マリア像の居場所を示す旗の奪い合いという、運動会の騎馬戦か棒倒しのような肉弾的な激しい祭りだったそうです。

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カスカモラスのイベント~バサ村

祭りのスタートはバサ村の外れにある小高い丘の上。そこにはタールピットならぬ真っ黒な油入りドラム缶が用意されています。

三々五々集まってくる村人たちと参加希望者たちは、ここで全身を真っ黒に塗りたくります。あっという間に丘の上は真っ黒な油があふれたなんとも環境に悪そうな景色に。

何度が鳴り響く号砲を合図に、町へと駆けおりていく真っ黒なバサ村人たちは、グアティクスからやっていた道化師と村人たちを追い出すため村を駆け回ります。

「カスカモラス! カスカモラス! オーラオーラ」と叫ぶ声に煽られて、誰もが我を忘れて大興奮状態に陥っているので、黒塗りに参加するつもりのない傍観者は近づきすぎないように注意が必要です。

祭り初日の終わりもまた、号砲が知らせてくれます。祭りを終えて冷静になった時に問題となるのは油をどうやって体から洗い流すか。

村内数か所には水シャワーが用意されていますが、油が水で落ちるわけもなく、洗濯洗剤や食器洗剤などを大量に使って洗い流すしかありません。また、村にある洗車場は黒塗りタール人たちが高圧放水を受けて凍えています。

地元の参加者たちはタールを塗る前にオリーブオイルを全身くまなく塗り込むそうです。そうするとタールが落ちやすくなるとか。

とりあえず、強力かつ肌にやさしい洗剤は必須アイテムでしょう。当然ですが、来ていた衣類や靴、そして体をふくためのタオル類は全てゴミと消えます。

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カスカモラスのイベント~グアティクス村

バサよりもグラナダに近いグアティクスは、バサへと聖母像を奪いにいく側の村です。バサのカスカモラスはそれなりに知られてきましたが、グアティクスのカスカモラスはほとんど知られていません。

村の様子はあのヒンドゥーのカラフル祭りホーリーのような状態。染料の入ったペットボトルや水鉄砲を抱えた村人が問答無用に染料攻撃を仕掛けてきます。もちろん黒色も含まれています。

バサ村でのカスカモラス同様、旗を掲げたリーダーに付き従って、村中を駆け巡りながら色水攻撃をし合い、全身グショヌレのすべての色が混ざり合った混沌カラーに染まった集団が走り回ります。

グアティクスのカスカモラスの最後は、ムチを持った道化師の登場で飾られます。混沌カラーに染まってしまった道化師カスカモラスがムチをビュンビュン鳴らしながら現れると、群衆は大慌てで散り散りに逃げまどいます。

このムチ、当たるとものすごく痛いらしいのですが、当たるのも祭りのうち。みんな大騒ぎしながらも本気では逃げていないところが、祭りのハイテンションぶりを伝えてきます。

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カスカモラスのイベント~最終日

黒い油タールとは違い、混沌カラーは洗浄剤入りのシャワーでほぼ洗い流すことができます。グアティクスでは、祭りの終了とともに、家々のベランダから放水が始まり、参加者も道も壁もあっという間に洗浄されていきます。

ちなみに、バサ村では、ベンチや壁や看板といった黒塗りされたくないものはすべて、厳重に保護材が巻きつけられています。タールを塗りたくられたらそれを取るのは大変ですからね。

そして、キレイになった参加者たちは、祭りに興奮しすぎてほとんどのその存在忘れている「主役の聖母像」が納められる教会に集まってミサを行い、形通りの仲直りをして終了します。

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用意するもの

バサ村のカスカモラスに参加するなら、全身身につけているものはすべてゴミ箱行きになることを承知しておきましょう。カメラやメガネなどは持っていかないのがベストですが、少なくともしっかりとカバーをつけます。そのほかの小物も、ゴミ箱行きを防ぎたいなら防水仕様であってもオリーブ油を塗るなどの準備が必要です。

また、グアティクスのカスカモラスに参加するなら、強力な水鉄砲を持参すると大いに楽しめます。現地でも売られていますが、日本やアジアで売られているような強力なタイプはほとんど見かけません。

タオルや洗浄剤は多めに。また、かなり肌や髪が荒れるので、そのケア製品もあったほうがいいでしょう。

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参加できること

ヤル気さえあれば、だれでも参加できます。いらない衣類を用意してドシドシ参加しましょう。

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一番の見どころ

真っ黒な人の塊りが雄叫びをあげながら、あっちへ走りこっちへ走りする様子でしょうか? または、最初のタールピットで全身を黒ずくめに塗りたくる、子どものような笑顔の大人たちでしょうか?

また、聖母像の奪い合いという聖母さまにちなんだ宗教的祭りであるにも関わらず、まったくそんな気配を感じさせないところでしょうか?

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まとめとして

肝心のマリアさまは、教会にいらっしゃったまま、黒塗りになることも、色水攻撃を受けることも、生卵を投げつけられることもなく、コトがすむのを待っていらっしゃいます。

この祭りがマリアさまの争奪戦だったことを思い出させるのは、争奪対象となる旗の目印と最終日のミサの時だけでしょう。

祭りに参加した後には、毎年、自分の奪い合いで真っ黒になる祭りが行われているにも関わらず、涼しい顔の罪なマリア像も是非拝んできましょう。

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