やめられない依存性の高い嗜好品TOP3~「タバコ」「酒」「大麻」

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「これだけはやめられない」そんな言葉とともについつい手に取ってしまう嗜好品の中で、人気でも社会浸透率でも、そして(やめられない)中毒性でもトップ2をはるのが「タバコ」「酒」です。

今、この2トップに加わろうとしているのが「大麻」。世界で合法化が進み、日本でも合法化が議論され始めていますね。

現時点の日本で、年齢やTPO制限はあっても合法である「タバコ」と「酒」、違法である「大麻」。それぞれの特質、人に与える影響など、嗜好品として選択する上で知っておきたい知識をまとめてみました。

「タバコ」「酒」「大麻」から得られるものとは?

嗜好品の「嗜好」とは、「親しみ好むこと」を意味します。広く解釈すれば、嗜好品は好物と言い換えることも可能であり、チョコレートが好き、コーヒーが好き、寿司が好きといった時にも使うことが可能な言葉です。

ただ、一般的にはより狭義で使われることが多く、「風味や味を楽しんだり、摂取時に心身の高揚感を味わったりできるもの」を指します。この意味では、「タバコ」「酒」「大麻」はどれも、この条件の全部か一部を満たしているといえるでしょう。ここでは、それに加えて、それぞれが独自に持つ人へ影響の長所について比較してみましょう。

・タバコの長所

リラックス効果~ストレスを和らげる作用がある。気分転換になる。

脳の活性化~ニコチンが持つ働きの一つで脳の一部に働きかけてやる気を起こさせる。

集中力アップ~散漫する気分を落ち着かせることややる気をアップさせるという複合的な作用から、集中力のアップにもつながる。

・酒の長所

リラックス効果~落ち込んでいる時に摂取することで気分を盛り上げてくれる。

一時的な健忘効果~辛いことや悲しいことを一時的に忘れさせてくれる。

場を盛り上げる~初対面の相手、気まずい相手と一緒でも、酒があることで親しみが増しやすい。

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・大麻の長所

リラックス効果~緊張を和らげる作用がある。

精神集中~雑多な情報を遮り意識を一点集中しやすくなる。

インスピレーションアップ~感覚が鋭敏になり、ひらめきにつながる。

よく似ているようで、少しずつ異なる効果も持っていることが分かりますね。

法的視点での違い

これらの3つの嗜好品は、よく似た作用・効果を持ちますが、法的な扱いは異なります。

・タバコ

「法的に認められた合法的嗜好」として厚生労働省に認められています。

成人が地域などのルールに従って個人の判断で喫煙することは認められているわけです。ただし、タバコが持つ有害性が見過ごすことのできないレベルで明らかになっていることもあり、喫煙の規制や禁煙対策は講じられています。

・酒

酒もまた、法律でさまざまな規定のもとで認められている嗜好品です。成人の飲酒は認められていますが、道路交通法や迷惑行為防止法などとの関連もあり、タバコよりも法的規制は進んでいます。

・大麻

あまり知られていませんが、大麻の吸引そのものは違法ではありません。大麻取締法では、大麻の栽培や所持、使用方法などについての規定はあるものの、一般的な使用に関する禁止規定はありません。ほかの麻薬類が使用を厳しく禁止しているのに対してあやふやな部分が多くなっています。

ただ、大麻を吸っているけれど所持はしていないという例(吸っている人から一口だけ分けてもらった等)は非常に少ない例なので、多くの場合は吸引=所持であり、逮捕されたり処罰を受けることとなります。

社会的な背景の違い

三つの嗜好品が持つ社会的背景の違いにも目を向けてみると、現在の扱いの差にも納得できるかもしれません。

・タバコ

税収役割が非常に大きく、経済・政治と深く結びついています。

タバコには国営の専売公社が扱っていた歴史があり、その事業独立民営化の後も、タバコ産業と国の間には深いパイプが存在しています。強大なタバコ産業は政治家とのつながりも濃く、国のタバコ規制もマスコミなどの反タバコ論も、タバコの持つ有害性のわりに消極的だと考える専門家が増えています。

ただ、受動喫煙の危険性が叫ばれる中、個人や事業所レベルでの禁煙や分煙の活動は広がっており、非喫煙者の権利は認められる傾向にあります。その一方で、これまでの権利を奪われつつある愛煙家たちの抵抗も残っています。

・酒

歴史的にはアルコールも禁止されたり規制されたりしてきました。ただし現在の飲酒は、社会的に定着しています。特に日本ではアルコールをおかない飲食店のほうが非常にまれであり、食事の場にアルコールが存在することは当然のように見なされる社会ができあがっています。深酒も日本の飲酒の特徴とされ、飲酒者・飲酒量が多いことから酒依存率の高さも問題視すべきところでしょう。

酒が飲酒者本人だけでなく、事件や事故につながる例が多く、社会に悪影響を与えるという事実があるにも関わらず、飲酒があまりに一般的であるせいか、酒の危険性や法的規制の必要性などが具体的に議論されることは多くありません。

・大麻

日本では、欧米諸国に比べて大麻吸引の文化が根付いていません。そのため、大麻を薬物とするのか嗜好品とするのかといった議論がほとんど起こる機会がありませんでした。

大麻にはドラッグとしての面と医療用品としての面があることもあり、取り締まる側としては、有耶無耶な状態が都合がよかったのかもしれません。

ただし、近年の芸能界などの例を見てもわかるように、大麻は確実に日本社会に浸透し始めています。今後は大麻の位置づけについての議論が必要になってくるのではないでしょうか。

医学的視点からみた違い

タバコと酒と大麻、それぞれに得られる利点があることは先に延べました。では、医学的視点で見た時、その長所は本物なのでしょうか? 逆に短所はないのでしょうか。

・タバコ

タバコを吸うことでリラックス効果があるとしても、それは治療的にストレスを完全解消することができるのではなく、一時的なコントロールにすぎません。タバコの効力が切れれば再びストレスを感じるようになりタバコが必要となる…その繰り返しとなり、またその間隔頻度は狭まっていきます。

医学的な観点では、依存性よりも肺がんリスクの高さがよく知られています。これは喫煙者自身だけでなく、受動喫煙者にも影響を与えます。

吸うか吸わないかで比較すれば、吸わない方が医学リスクは絶対的に抑えられます。

・酒

お酒は体に良いのか悪いのか。医学的に見て飲酒にリスクがあることははっきりしています。

「お酒はほどほどに」を万人に適用するための「適量」は存在しません。平均値としては、ビール中瓶1本、日本酒1合、ワイングラス2杯が適量の目安とされていますが、アルコールの分解に関しては、個人差が非常に大きいからです。そして、個人の適量を越えた途端、医学的な飲酒リスクはぐんぐんと上昇します。

医学的リスクとしては、生活習慣病リスク、臓器障害、中毒などがあげられます。アルコールにも強い依存性があるため、依存症になると簡単にはやめられません。

個人の適量判断が難しいこと、適量を飲んだところで健康にプラス効果が”大きく”認められるわけではないことから、飲むか飲まないかで比較するなら、飲まないに軍配が上がります。

・大麻

医学的には麻薬の一種に分類される大麻。医療的にみると長所があるという研究発表が、近年は合法化の後押し材料となっています。

ただ、まったくリスクがないわけではありません。たとえば、大麻の慢性的な使用は精神疾患のリスクを2倍に高めるという研究があります。また、アルコールと大麻の併用では互いのリスクを高め合うこと、自殺衝動との関連性も認められています。

このように、近年大麻の医療的メリットが強調されがちですが、まったくリスクがないわけではありません。そのため、大麻を吸引するかしないかに模範回答を与えるならば、健康上必要な治療としての摂取以外は、吸引しないほうが良いとなるのではないでしょうか。

中毒性・依存性の比較

最後に三つの嗜好品の中毒性や依存性について比較してみましょう。

・タバコ

ニコチンには強力な依存性があります。タバコは健康に害があるということ、自分だけでなく周囲にも迷惑をかけることがこれだけ社会的に認知されてもなお、喫煙者はいなくなりません。税金が上がり、タバコの価格が驚くほど高く設定されていても、やはりやめられません。

このように、ニコチンを含むタバコには依存性があり、やめたくてもやめることができないドラッグであるといえます。

・酒

あくまで一般論ですが、タバコと比較すると酒のほうが依存性は低いといわれてきました。近年の研究で、これは立証されています。ただし、アルコール依存症は確かにあり、脳や神経に悪影響を与えて精神障害や運動障害を起こすこともあります。

また、毎日の晩酌をやめられないというレベルから、常に酔っぱらった状態でないと暴れてしまう、体の震えが止まらないといった症状が知られていて、ここまでくると、自分の意思だけではやめることができず、治療が必要となります。

・大麻

大麻には依存性がないという主張を見かけることがふえました。それは本当なのでしょうか?

近年の研究によると、大麻によって依存症にかかるのは9%。タバコの32%、飲酒の15%と比較すれば低いようにみえます。ただし、それぞれの流通事情などもあり、この統計をうのみにはできないという声は、賛否両側から出ています。

ただ少なくとも、「大麻に依存性がない」というのは真実ではありません。少なからず依存性はあり、特に脳が発達途中である未成年にとっては依存リスクの高い物質であることは確かです。

まとめとして

日本の場合、タバコと酒は嗜好品であり、年齢やTPOなどの規制を遵守していれば、自分の好みで吸ったり飲んだりすることが許されています。ただし、吸うか吸わないか、飲むか飲まないかの判断基準となる正しい知識は残念ながら不足している状況です。そのため、「格好いいから」「みんな飲んでいるから」といった理由から手を出して、依存症になっていく例もあります。

大麻の場合、日本では違法薬物として取り扱われていることもあり、嗜好品として個人で吸う吸わないを判断できませんし、身近に安全な入手経路もありません。

嗜好品であるはずのこの三つですが、「やめられないとまらない」の結果が食べすぎの胃もたれ程度ではなく、心身の障害や死であるかもしれません。その実態を知ることで、自分が嗜好品として選べるならばどれを選ぶか、どんな使い方をするかが変わってきそうです。自分たちに嗜好品を選ぶ権利があるというのなら、選ぶだけの知識を蓄えておく必要がありそうです。

日本から奪われた大麻の歴史、大麻取締法が作られた本当の理由、そして今後の未来

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