イラストレーターは成功しにくい?
デザイナーや漫画家、小説家、イラストレーターなどで成功する人は極僅かであり、限られた才能ある人しか成功しないと思わるのが普通だと思います。
インターネットを最大限に活用したり、出版社や企業に売り込んで行ったりしても、イラストレーターだけで食べていくのはかなり難しいです。
しかし、国内市場で戦っていくのではなく、海外市場へと目を向けてみるとどうでしょうか?
実は、海外では日本人のイラストレーターって高い評価を受けている人が多く、国内市場よりも海外市場のほうが狙い目だったりするのです。
特に高い評価を受けているのが日本の「コミックイラスト」です。
日本といえばアニメ大国であり、放送時間が深夜にも関わらず大人気となり、映画化や実写化したアニメも数知れず。
1975年から開始されたコミックマーケットは、開始当時は参加サークル数32,推定来場者数700人程度でしたが、2000年代に突入した頃には参加サークル数は35,000、参加企業は100社前後、来場者数は40万人を超えるようになり、2014年には来場者数が55万人前後と、年々来場者数が増えてきているのです。
このようなイベント以外にも、アニメグッズや漫画本、同人誌などを扱う店舗も増えてきており、アニメや漫画にハマる人が続出しています。
また、このようなアニメや漫画にハマる人たちは、国内にとどまらず海外でも急増しているようです。そして、日本では日本のアニメや漫画を海外へ売り込んでいくことに力を入れている企業もあるそうです。
海外でもアニメイベントなどが開催 されることが多くなりましたが、動画や写真などを見る限り、かなりの人が参加していますし、日本のアニメキャラクターのコスプレをして写真や動画を投稿する人たちも多くなっています。
それだけ、世界中で日本のアニメや漫画が求められているということになるのです。
アニメや漫画などはコンテンツ産業と呼ばれており、アジア主要都市を対象に行われた経済産業省の調査によると「よく見るアニメや漫画はどこの国のもの?」という質問に対し、圧倒的に日本のアニメや漫画を支持する人が多いことがわかりました。
また、同じく経済産業省の調査により、日本のテレビ番組の輸出額のうち約半分をアニメが占めていました。
このように、日本だけでなく海外で日本のアニメや漫画の文化が求められているということです。
コミックイラストで本当に成功するのか?

日本にはたくさんのイラスト投稿サイトがあり、どのサイトにもプロ顔負けの素晴らしいコミックイラストを投稿している人が大勢います。
そして、コミックイラストを投稿している人のほとんどがイラストを描くことで報酬を得ているわけではなく、どこからお金が入ってくるわけなく無償でイラストを描いて投稿しているのです。
理由はやはり、プロのように綺麗にコミックイラストを描く人は山ほど居る中で、イラストレーターとして食べていくのはかなり厳しいということと、趣味として割り切っている人が多いからです。
確かに、アナログでもデジタルでも、コミックイラストをとても綺麗に描き上げる人って、自分の知り合いにも少なからず1人はいるような世の中ですので、日本で戦っていくには厳しいです。
しかし、海外では先に述べた通り日本ならではのコミックイラストは高い評価を受けており、需要も拡大してきているのです。
海外のアニメや漫画って、やはり日本のアニメや漫画とは少しイラストの雰囲気が違っていますよね。
これだけ日本のアニメや漫画が世界中に広められているので、日本のコミックイラストを綺麗に描き上げる人も海外には増えてきていますが、小さな頃からコミックイラストに触れてきた人が多い日本にように大勢いるというわけではありません。
そのため、海外市場にはまだライバルは少ないと言えるでしょう。
ライバルが少ない分、そこは狙い目であり、イラストレーターとして成功する確率も上がります。
もちろん、当たり前のことですが、イラストを綺麗に描き上げるという努力と向上心は日々忘れずに持ち続けなくてはなりません。
コミックイラストで成功するにはどうしたらいいのか?
コミックイラストを描いて、イラストレーターとして成功していくには、海外へ日本のアニメ市場を拡大しようとしている出版社や企業に売り込むということも良いと思いますが、もっと自由な暮らしを、もっと楽しい暮らしをしていきたいのならば、企業の従業員として活動するのではなく、1人のイラストレーターとして活動していく方が良いでしょう。
では、どのようにして活動してくのかというと、そこは人それぞれで、色々な方法があると思いますが、人と触れ合うことが好きな人なら、その国の人をモデルにして似顔絵のような感じでモデルさんのコミックイラストを描いてみてはいかがでしょうか?
似顔絵を描いてくれるイラストレーターは、海外にもたくさんいると思いますが、アニメや漫画の登場人物のように自分を描いてくれる人は、滅多にいない、もしくは全くいないのではないでしょうか?
海外の人と楽しいコミュニケーションもできますし、1カ国に留まらずにたくさんの国を訪れて、色々な景色を見ながらでも活動してくことは可能です。
他にも、イラストを描いている様子を動画で撮影して投稿したり、イラストの描き方などを人に教えてあげたり、海外には未開拓な部分がいくらでもありますので、自ら開拓しに行くのも良いのではないでしょうか?
コミックイラストでなくても成功する方法はある
現在、コミックイラストが海外で高い評価を受けているので、コミックイラストで成功することについて述べてきましたが、コミックイラストでなくても世界で活躍している日本人イラストレーターはたくさんいます。
では、イラストレーターとしてコミックイラストのジャンル以外で、世界でも成功している人たちの特徴とは何かわかりますか?
それは、繊細さとオリジナリティがあるということです。
世界で注目を集めている日本人イラストレーターのイラストを眺めてみると、どのイラストも繊細でとても丁寧に仕上げられているのがわかります。
ただ、丁寧で綺麗なイラストを描くことは、イラストを趣味とする日本人ならほとんどの人が可能だと思います。
そこでもう一つの特徴である「オリジナリティ」です。
いくら繊細で綺麗なイラストでも、他の人でも描けるようなイラストでは成功することは難しいです。
「自分以外はこんなイラスト描ける人なんていない!」くらいの勢いで、個性的なイラストを描くことで周りとの差別化ができ、世界で成功する道へ近づくことができます。
そして、満足行くような「自分のイラスト」が描けたら、世界各地をのんびりと堪能しながらイラストレーターとして活動していけるかもしれません。
そのためには、独自の世界観や自分の個性などを大切にし、誰にもとらわれないような自由な発想を持ち続けることが大事だと思います。
PR広告
世界で活動していくことは自分を磨くことにもつながる
日本で活動するのではなく、海外市場で戦っていく、すなわち、世界でイラストレーターとして活動してく道を選んだ場合、きっと日本国内で留まるよりも断然に自分のスキルに磨きがかかると思います。
世界中にはたくさんのイラストレーターが活動しており、まだ見たこともないようなイラストを描く人も居ると思います。
個展やイラストに関するイベント、本など、海外へ出ることによって日本にいるだけでは見ることのできない作品の数々を、自分の目で見ることができます。
他の人の作品を見ることで、勉強にもなりますし、「こんな描き方があるんだ!」「こんな表現方法があるんだ!」と自分の常識が覆されたりして、視野が広がっていきます。
自由な発想を持つことは、自分らしいイラストを描く上では大切なことですので、世界に出て、さまざまな作品と触れ合うことは自分磨きへとつながるのです。
コミックイラストでも、その他のジャンルの違うイラストでも共通して言えることであり、イラストレーターとして独立し、自由な生活を送りたいのならば、やはり日本市場で戦わずにどんどん海外へと進出するべきではないかと思います。
そして、あなただけの素敵な作品を完成させましょう!