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フェアバンクス「Fairbanks」/アメリカ・アラスカ
北極圏からわずか160kmしか離れていないフェアバンクスは、アラスカ第二の大きさを誇る都市だ。
ゴールドラッシュで急激に成長し、現在は北極圏間近であることをいかした観光を中心として人気を集め、北極圏近くや人里離れた地域で暮らす先住民族たちの物資援助口となり、またアメリカ空軍の極東向けの大きな基地があることでも知られている。
過ごしやすい夏だけでなく、極寒の冬にも多くの観光客が訪れるフェアバンクスの魅力を紹介しよう。
フェアバンクスにはいつ行く?
アラスカに行くとしたら、「夏しか無理」という人もいれば、「そりゃやっぱり冬だろ」という人もいるという、両極端に別れそうだ。それというのも、フェアバンクスの気候が極端だから。
夏は短いものの最高気温が20度を超える日が続き、時には35度の酷暑が訪れることもある。また、夏至の6月下旬を中心に白夜となり、1日のうち20時間前後が明るい状態になるため、滞在時間が限られる旅行者にとってはありがたい面もある。夏の大自然はイキイキと緑豊かで、さまざまなアウトドアを楽しむことも可能だ。
一方で冬こそがアラスカが本領発揮する時だという主張は、オーロラ遭遇確率の高さにある。実のところ、夏にもオーロラは出現しているが、白夜では見ることが難しい。その点冬は早々に暗闇が空を包む上に、晴天率も高くなる。オーロラに出会える可能性は格段に高くなるのだ。
夏のフェアバンクス
夏の陽気のよさと白夜を利用して楽しみたいのがフェアバンクス郊外に広がる雄大な自然。
バスでバイクで自転車で車で飛行機で、あらゆる交通手段を利用して国立公園内へと入れば、そこには自然の中にとけこむように滞在できるコテージやキャビンがあり、そこを拠点としてありとあらゆるアウトドアを楽しめる。
キャンプをしながら周囲をぶらぶら歩くだけでも都会の垢はすっかり落とせるだろう。ハイキング・サイクリング・カヌーイング・フィッシング・野生動物たちの観察など、体力や嗜好や予算に合わせてさまざまなオプションも盛りだくさんだ。
個人で活動することももちろん可能だが、優秀なガイドが添乗するツアーが多くあるので、安心だ。
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冬のフェアバンクス
フェアバンクスを訪れる観光客は通年いる。しかし、日本人に限定するとその8割が冬以外に訪れているという。しかし、冬のフェアバンクスには冬しか味わえない楽しみがたっぷりとそろっている。
例えば、オーロラ観測も、白夜の時期や天候が安定しない春などに比べると、秋から冬の方が適している。また、緑の大自然なら、規模こそ違っていても世界のほかの地域でも、そして日本でも見ることができるが、完全に凍てついた真っ白な世界というのは、世界にそうそうあるわけではない。
凍てついた湖や川にセスナで着陸したり、見渡す限りの雪原を犬ぞりや馬ぞりで走ったりできる場所や季節もまた限られる。寒い季節だからこそ、温泉の喜びも増すはずだ。
夏のフェアバンクスは、確かに軽装で訪れることができ、清々しい空気を味わうことができるが、冬だって決して劣ってはいないことも、旅の計画を立てる時には検討材料にしたい。
ハイキング
誰でも手軽に楽しめるといえば、ハイキングが一番だろう。
国立公園内などの宿泊施設に泊まっていれば、一歩外へ踏み出せばそこがハイキングパスだが、フェアバンクスの市内からでも車で1時間半ほどで、整備された歩きやすいハイキングコースにたどり着ける。
もっとも人気があるのは「エンジェル・ロック・ハイキング・コース」で、エンジェルロックと呼ばれる岩までの往復3時間のトレイル。途中には森あり川あり、さらに溶岩地帯ありという変化にとんだコースで、アップダウンが適度にあり、初心者でも歩けて、ビューポイントでは広々とした景色も十分に楽しめる。
ツアーに参加すると、市内ホテルからの送迎と帰路に温泉入浴がセットになっていることが多く、温泉好きな日本人に大人気となっている。
フィッシング
大自然をバックにグリズリーと先を争いながらキングサーモンを釣り上げる、そんな非現実的な釣りを初心者から上級者までが楽しめる。
また、さすがに冬は無理だろうと思われがちだが、実は真冬に凍てついた川や池、湖に穴をあけての釣り、アイスフィッシングも可能。氷上キャンプをしながらのフィッシング、さらには、その後の釣りたての魚をBBQして、最後には温泉で温まるという手ぶらでフィッシング堪能コースは特におすすめ。
遊覧飛行
広大すぎる大地が自慢ではあっても、その分交通の便がいいとはいえないのが玉にきず。あちこちに出かけてみたいと思っても、地上行動範囲はどうしても狭まってしまいがち。でも、フェアバンクスは空を使っても観光できるのだ。
遊覧飛行は小型のセスナを使って国立公園の深い森の上空を飛び、時にはど真ん中に舞い降りてピクニックやアクティビティを楽しみ、一般人では到達できないような高山マッキンリーを間近で見ることも叶えてくれる。
地上からアプローチできないような場所を上空から眺めるという体験もまた、日本はもちろん他所ではなかなかできない。
野生動物観察
熊、オオカミ、ムース、ワシなど、動物園でしかお目にかかれない動物たちがそこで野生として生活している。
オオカミの群れの遠吠え、ムースの大移動、熊の親子、そんな写真やテレビの中に登場するシーンがここでは日常なのだ。
もちろん、接近しすぎることは危険だし難しくもある。それでも、ハイキング途中、ドライブ中、遊覧飛行中にそんなシーンに出くわす確率はかなりの高さだ。
ツアーは、動物たちの生態をよく知るガイドがつくものを選ぼう。動物たちの遭遇率が上がるだけでなく、興味深い話もたっぷりと聞かせてもらえるはずだ。
オーロラ
オーロラは前述のとおり通年出現している。ただ、暗くなって初めて目に見えるため、夜が数時間しかない白夜には遭遇率が下がってしまうわけ。そのため、夜が長くなってくる8月から5月、その中でも天候が安定する11月から3月頃がベスト。
フェアバンクスの場合、市内でもオーロラを見ることができる。ホテルからバーに歩いていく途中、夜の散歩の途中でも「あ、オーロラだ」という気楽さ。でもさすがに街中は明るいため、よりはっきりと広い空いっぱいのオーロラを見るには郊外へと出かけたい。
ツアー参加、レンタカー利用などで郊外のスポットへでかけてもいいし、郊外のオーロラ観測可能なロッジに滞在するのもおすすめ。中には温泉付きのロッジもあり、温泉に入りながらのんびりとオーロラの出現を待つという贅沢も味わえる。
犬ぞり
フェアバンクスの町から30分ほどもドライブすればそこは大雪原。犬ぞりツアーを開催しているロッジが数件あり、大小いろいろなサイズの犬ぞりでちょっとした体験そりから多頭びきそりで長距離を走ることも可能。
犬たちはみんなフレンドリーでそりを引くことを楽しんでいる様子なのも嬉しくなる。大型のそり犬たちと雪まみれになって遊ぶことも可能だ。
温泉
フェアバンクス郊外のチナ温泉はその豊富な湯量とオーロラで有名。温泉リゾートになっていて滞在は快適そのもの。手ぶらで日帰り入浴も可能だ。
内風呂やジャグジー以外にも大きな露天風呂もあり、温泉好きな日本人としては幸せそのもの。ただ、水着着用なのは言うまでもなく、また温度が比較的低めであること、プールのように深くて座ってつかれないことなどがちょっと気になるポイントだ。
チナ温泉リゾートでは、条件さえ合えば部屋の窓からも露天風呂からもオーロラが見える。また、リゾート発の雪上車オーロラツアーに参加すれば、天空に広がるオーロラとの遭遇も期待できる。
最後に
夏は気温的には快適。アウトドアを楽しむのが目的なら6月から9月頃までがおすすめだろう。それ以外の季節は寒さ対策がまさに命綱となる。雄大で美しい自然もその表面だけを甘くみると、凍死や野生動物に襲われるといった危機と隣り合わせなのだ。
でもだからこそ、その荒々しさに惹かれ、訪れたいと感じてしまうのだろう。都会に疲れた者にも、日本で田舎を堪能している者にも等しく、フェアバンクスは想像を超えた魅力を持つ地といえそうだ。
そこを訪れた人しか感じることのできない感動を、写真、動画、そして言葉で表現してみませんか? あなたの旅の話を聞かせてください。
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