キャンプ場のテント泊でリモートワークしてみて分かった事

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自宅、ビジネスホテル、シェアオフィス、カフェ、貸し別荘などなど。新型ウィルスの影響を受けて、世の会社員たちの働き方が変化し、その勤務場所に多様性がうまれました。先にあげたのは、勤務場所のバリエーション。

でもきっと。中にはいたと思うのです。そう、テントでリモートワークしていた人。数日単位、数週間単位、数カ月単位などの宿泊数単位。また、完全テント泊、含むロッジ泊、含む車中泊などの宿泊スタイル別に、実際にリモートワークをすると、どんな長所短所があるのか、一部は試し、一部は聞き込みをし、一部は想像をしてみました。

シンプルテント泊で3泊4日のリモートワーク

最初に実体験したのがこの3泊4日のテントリモートワーク。この間に予定していた仕事内容は以下の通り。

①パソコンを使っての文章書き
②資料用オンラインメディアの参照
③短時間のオンラインミーティングが1日1回

2020年7月後半の平日に、日本国内・関東の外れにある中規模のキャンプ場を利用しました。キャンプ場の多くが閉鎖されていたり、利用制限されている中で条件に合いそうな数少ない候補の中から選びました。

・場内にはテントサイトのみ。
・炊事場・トイレは共同。
・電源は管理棟内のみ。
・1泊1テントサイト2000円
・Wi-Fiは管理棟内とその周辺で使用可能
・管理棟のシャワーは利用不可、車で20分のところに日帰り温泉

本来は車の乗り入れが禁止されていますが、時節柄閑散としていたため、テントサイトの脇まで進入が許されました。駐車料金は無料です。また、やはり閑散としていたため、管理棟近くのサイトを確保でき、Wi-Fiはまずまずのつながり具合。電源に関しては、管理棟内に無料の充電ステーションが設置されていたので、スマホとモバイルバッテリーはそこで、パソコンに関しても、充電ステーション横にある普通のコンセント口で充電可能でした。ただし、6時には管理棟が閉まってしまうので、夜間に仕事をしたい身としては夕方に必ず満充電が必須。

さて、状況としてはそんな感じでまずまず整っていましたが、実際の仕事の進み具合はというと。初日は良かったのですが、二日目以降は腰痛に悩まされ、集中できないという問題が発生しました。

まず、机がないこと。これがネックでした。私のテント泊スタイルでは、折り畳みの椅子は持参しますが、机はなし。イスに座ってパソコンを膝に置いて叩くか、寝転がって打つか…。どちらも長時間の体勢としては不可でした。サイトの隅っこには休憩用のログテーブル&ベンチがあり、気候的には夏といえども涼しい地域だったため、外での作業も可能かと思いましたが、日中の陽射しの強さと虫の襲撃でとても使えません。途中、車の中でやってみたり、管理棟内の隅っこの椅子とテーブルを借りてみたりもしましたが、管理棟では時節柄長時間滞在を拒否され、2時間程度でやんわりと退館を促されてしまいます。

結局、あちこちを移動し、体勢を変えながらのキャンプ場内放浪ワークとなってしまい、集中できず、仕事ははかどることなく滞在終了。

結論として、シンプルなテント泊ではリモートワークはかなり困難でした。せめて折り畳みのテーブルは必要です。

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コテージ泊で10泊11日のリモートワーク

シンプルテント泊の経験をもとに、次はコテージ泊にチャレンジしました。今回は夏の終わりで人気観光地が安く長く予約できたため、10泊11日となり、その間の仕事内容は以下でした。

①パソコンを使っての文章書き
②海外メディアの翻訳
③短時間のオンラインミーティングが1日1回

向かった先は、信州の有名観光地にある大規模キャンプ場で、テントサイトとは別にコテージやログハウスなどがかなりの数並んでいます。コテージの窓からは湖が、その背景には山が見渡せます。

・コテージ内にキッチントイレあり
・電源あり
・場内に温泉施設あり
・1泊1棟6500円、連泊割引若干あり
・Wi-Fiは場内すべてで使用可能

コテージなので、今回はテーブルや椅子の心配はなし。電源に関しても、Wi-Fiについても、まったく問題はありませんでした。

人気のキャンプ場だけあり、また繁忙期だったこともあり、かなり利用客がいたことで、日中は賑やかでしたが、仕事の邪魔になるほどではありませんでした。ただ、窓の向こうに見える湖で楽しく遊んでいる家族連れなどを見ると、室内でパチパチしているのがむなしくなってくるという現実はありました。

結局、消灯となる21時過ぎから仕事がはかどることとなり、寝付くのが夜明けごろ。日中は寝ているというスタイルに。せっかく冷涼な空気、素晴らしい景観の場所へとやってきたものの、本当にリロケートしただけで、生活スタイルはそのまま。わざわざ出かけていった、その恩恵にはほとんど与れませんでした。

それなのに、都会のビジネスホテル並みの宿泊代金がかかってしまうという悲しさ。繁忙期の観光地の場合、周囲の楽し気な様子が伝わってくる環境下でのリモートワークはつらいということがよく分かりました。同じ缶詰状態になるなら、自宅近くのビジネスで十分。いえ、自宅で十分ですね。

このスタイルについては、関西エリアの比較的有名なキャンプ場での1週間滞在を試した知人からも聞き取りをしました。私よりも予算のあった知人は1泊10000円のグランピングを利用していましたが、結果として仕事を放り出して遊んでしまったそうです。現地が都会から離れていたこともあり、新型ウィルスの影響下であっても行動制限が緩く、観光ができてしまうという現実の誘惑に負けてしまったというわけ。

理由は異なりますが、やはりリモートワークは成功とはいえない結果になっています。

テント泊・車中泊・コテージ泊のミックスで1カ月のリモートワーク

これは未体験かつ、実体験者を発見できず、聞き取りもできていないので、あくまで想像です。

残暑がおさまり秋めいてきた頃、関東近県の小規模キャンプ場で、設備が整っていることを条件に探し出したオートキャンプ場に1カ月間滞在するという前提で考えてみましょう。

①パソコンを使っての文章書き
②海外メディアの翻訳
③ウェブサイト起ち上げのためのオンラインミーティング2日おきに1時間程度
④短時間のオンラインミーティングが1日1回
⑤資料文献読み

1カ月まるまる自宅外で過ごすとなると、それなりに仕事の種類も量も増えてしまいます。1日8~10時間程度の作業時間を確保する必要があり、集中力キープのためにも、腰痛防止のためにも、それなりのワークステーションがわりになる場所も準備したくなります。そのため、求める滞在先の条件としては以下のようになりそうです。

・Wi-Fi完備
・電源完備
・テーブルとイス
・静かな環境
・リーズナブルな滞在費
・手軽な食事
・洗濯設備

これらのうち滞在費を除けば、条件を満たすキャンプ場は意外と少なくありません。場内に洗濯機と乾燥機の設置があるキャンプサイトは増えていますし、レストラン併設、または使いやすい炊事場があるところ、近隣に手軽な食事処があるところなども多くあります。

問題となる滞在費については、1カ月間をずっとテント泊にすれば、かなり抑えることができますが、正直なところ、いくらテーブルとイスを購入やレンタルで手に入れたとしても、居心地として1カ月ずっとテント泊はつらいというのが正直な気持ち。かといって、キッチンがついているようなコテージ泊を1カ月続けるだけの予算はありません。

結果として、テント泊・車中泊・コテージ泊のミックスを考えてみました。最初数日と最後1週間程度の比較的余裕がありそうなところではテント泊や車中泊を、それ以外の2週間ちょっとをコテージ泊にするという計画です。関東近県の設備が整った小規模オートキャンプ場をいくつかチェックしてみると、2000円/テント泊、6000円/コテージ泊といったところで、連泊割引が若干つきます。車中泊の分を数日無料にして1カ月分で計算すると宿泊費のみで13万円程度。これを安いというか高いというか。都下のビジネスホテルなら3000円/1泊程度で泊まれることを考えると、割高かも…。

さすがに1カ月いれば、途中で休みも取るので、周辺散策や観光でリフレッシュできるという利点もありますが、リモートワークで持ち出す仕事量が多い場合には、あまり利点はないかもしれません。

まとめとして

今回のまとめてとして、リモートワークの場所として、キャンプスタイルは無条件にはおすすめできそうにありません。

特に、リモートワークの仕事量が通常と同じく8時間労働レベルである人、オンラインミーティングなどで時間を縛られる人は、コストをかけてまで転地したありがたみを十分に味わえない可能性が高そうです。

ただし、リモートワークの仕事量が少なめな人や、時間のやりくりが可能でまとまった自由時間を作れそうな人であれば、自宅や職場から離れた場所、自分が行きたいと思うような場所へと移動することで、同時にリフレッシュタイムも作れるのではないでしょうか。加えて、仕事もし遊びもするという気力と体力も必要でしょうか。

ほとんどの問題は予算次第でクリアできる部分もあるので、予算を度外視したまとめとなりますが、キャンプとリモートワークの相性は、持ち出す仕事の量と質次第といった結果となりそうです。

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