じわじわと盛り上がりをみせるグランピング。アウトドア好きの新しいスタイルとして、初心者のアウトドア入門として、一味違った宿泊スタイルとして、豪華なアウトドアキャンピングを選択肢に上げる人が増えています。
グランピング初心者にも、テント派の好奇心にも、はまってしまったというリピーターにもオススメしたいとびきりのグランピング施設を5カ所ご紹介します。
circusoutdoor.com
1.Circus Outdoor TOKYO~東京都西多摩郡奥多摩町
1つ目は都心から1時間程度でアクセスできる東京都在のグランピングです。
サーカスの名が示すように、グランピングテント内はサーカスをコンセプトとしたデザインが施されています。例えば、サーカス団長の控室、サーカス団の衣装部屋といったテーマに沿ったグランピング内装が出来上がっているのです。遊び心満載で、実際にはかなり個性的な仕上がり。
このCircus Outdoor自体のコンセプトがサーカス団のように、テントと生活家財一切を抱えて旅をしているところにあるそうです。ただし、おそらく実際のサーカス団よりもずっと上等で豪華でしょう。
キャンプに遊び心を加えたかったという主催者の声には文句なく賛同しますが、その方向性が「いっそどんどん豪華にしてみよう」だったのには疑問符も飛びます。結果、グランピングの出来上がりはしっかりと「不思議の国のアリス」的ワールドになっているので、これはこれで良し。好き嫌いは分かれるかもしれませんが、何より“新しい”形のアウトドアテント泊としてはとびぬけています。
豪華なだけあって、宿泊には1人辺り30,000円を軽く超える金額設定がされています。ただし、施設のおかれた自然環境、グランピング内装の凝りよう、目の前で調理される料理の数々を考慮すればそれだけの価値はありそうです。
ありきたりのアウトドアに、いえ、ありきたりのグランピングに飽きた人にオススメしたい、さらに上をいくグランピング施設です。どちらかというと女子向けでしょう。
www.hoshinoresorts.com
2.星のや富士~山梨県南都留郡富士河口湖町
あの星野グループがプロデュースするグランピングのためのリゾートです。富士山の麓の森の中に作られた施設は、自然と人工が同居する不思議に落ち着いた空間が作り出されています。
濃い緑と青い空、濃い茶色の土。その上に置かれているのは打ちっぱなしのコンクリートと現代的デザインの家具と箱のようなキャビンスタイルのグランピング。
アルミの缶を並べて積んだような外観のグランピング施設には、ゆったりとしたテラスリビングが付属し、野外調理のための設備やソファ、ファイアプレイスも置かれています。
正直、「星のや」だというだけで、内装やその質に関しては今更触れるまでもなく満足度は十分。トータルサービスも至れり尽くせりです。当然、立地だって文句なし。そんな中でしいて特筆するならば、それは料理。
山の幸に湖の幸をプラスした料理は季節に合わせた食材がふんだんに使用されています。特にジビエが素晴らしく、シンプルな味付けや調理でありながら、目の前で調理されて差し出される贅沢さに涎が滴りそうです。
人によっては、テントじゃない以上これはグランピングとはいえないとリストから外しているようですが、星のやが「グランピングリゾート」として売り出していること、コンセプトとしてはグランピングに限りなく近いことから、ここでは2番目に紹介しています。
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www.glamp-element.jp
3.グランエレメント~滋賀県米原市
元ゴルフ場という広大な敷地内に作られた大規模グランピング施設です。プレー中ならば決して近づくまいとにらみつける池も、今では目の保養でカヌー遊びの舞台。宿泊施設は基本形であるテント型のほか、ウッドキャビンやヴィラなどもあります。
広さや建物はもちろんゴージャスですが、コンセプトとして「オールインクルーシブ」を取り入れているため、滞在中の飲食やアクティビティが原則料金に含まれているところもゴージャスです。
宿泊チョイスの中でおすすめはやっぱりテントタイプ。ミニサイズのサーカステントのような形状をした「ロータステント」は広々とはいえませんが、ほんわりとした柔らかい雰囲気の居心地良さそうな寝室に仕上がっています。
真っ白な「ホワイトドーム」はドーム型テント。なんとなくですが、雪のブロックで作るカマクラのイメージです。内部はシンプルすっきり。
このほかのウッドキャビンなどもすべてが、ゴルフ場内の大き目の池に面して建てられていて、その池で使うためのカヌーが標準装備されています。
食事はすべてスタッフがウッドデッキまで持ち込んで調理サーブしてくれます。満天の星空の下、池のほとりを蛍が舞う中でいただく食事とワイン。シチュエーションを想像しただけでもロマンチックですね。というわけで、こちらは断然カップル向きです。
www.baracar.com/shimayado/nangora-hills
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4.ナンゴラヒルズ~長崎県五島市
長崎から海で隔てられた五島列島福江島内にできたグランピング施設です。ここではスタッフだけでなくドローンが大活躍しています。
宿泊施設の形態は、テントのほかツリーハウス、コンテナハウスなどもあり、それぞれに魅力的です。どれにとまっても満足度は得られそう。王道を行くならウッドデッキ上に張られたテント、その上を行くゴージャスさを味わいたいならキャンピングトレーラーと好みで選ぶことができます。
ここでの注目点は宿泊施設よりも、プラスアルファのサービス。夏のみの営業とはなっていますが、海上スパやレストランの存在は見逃せません。施設から船でアクセスする浮島上に作られたプライベート空間までは、なんと大型ドローンが飲食物を運んでくれる仕組みとなっています。
海に浮かぶ緑の濃い島という特色を生かした楽しみはほかにも盛り沢山。大自然を体感できるアクティビティはかなり豊富に提供されているため、1日の滞在ではかえって物足りない感で不満が残ってしまいそうです。
都会の中のグランピング施設や大手が手掛けるグランピングとは異なり、地元の決して大きくはない団体が町興しを狙って運営しているグランピングです。熱意はたっぷりありますが、粗削りな部分があるのも確か。でも。贅沢さの基準には個人差があります。ここで味わえる贅沢は、完璧な施設とサービスが整っているかという他力本願ではなく、ある程度の豪華さを自分たちでいかにうまく味わうかという自力本願の部分に比重が寄っています。
そのため、ここをオススメする対象はアウトドア経験者たち。これまでテント泊をしてきたし、グランピングなどの経験もある中で、さらに魅力的な体験をしたいという人向きです。
www.appi.co.jp
5.安比の森~岩手県八幡平市
最後に紹介するのは東北でイチオシのグランピング施設です。まだまだ数が少ない東北エリアのグランピングの中でも、最北に位置する一つ安比の森です。
ホテル安比グランド、安比ヒルズ白樺の森、安比高原温泉ホテルなどを経営する安比グループが安比高原内で展開しているのが「グランピングBBQディナー付きプラン」です。
現時点では、広大な敷地内を使ってのオマケなグランピング施設であり、グランピングテントは立派ですが、内部はシンプルにエアーマットレスベッドが置かれただけのもの。暖房器具もなく、冬は閉鎖されてしまう施設であり、いわゆる豪華さはまったくありません。それでもオススメする理由は、シンプルグランピングもまた楽しいものだからです。
また1泊2食付きで1人10,000円程度からという低価格も大きなオススメポイントの一つです。通常のグランピングは1泊3万円程度から。それを考えると、ここでなら連泊が可能です。そして、連泊するならば、室内のシンプルさは自分たちで豪華に変えることだってできるのです。
たとえば、お気に入りの毛布やクッションを持ち込むだけでも、テント内の雰囲気は一気にアットホームになります。また、プロジェクタやDVDプレーヤーの持ち込みはいかがでしょうか。BBQプランなので、調理や片付けの心配はまったくなし。時間的な余裕がたっぷりとあります。シリーズものの映画の3本立て! それも連日! なんて魅力的な過ごし方もできるのです。
また、ホテルだと宿泊が難しいペット連れが可であること、気を遣って親のストレスが半端ない活動的な子連れ家族などにも、大手ホテルグループ敷地内の安心感と2食サービス込みのお手軽さ、そして自由な時間と空間を味わえる点は十分にオススメポイントといえます。
まとめとして
グランピングに何を求めるかには個人差があります。とにかく豪華さを求めるのか、多少はアウトドア感を残してほしいのか。それによって、オススメスポットは変わっていきます。
今回ご紹介したのは、1.凝りまくったグランピング、2.スタイリッシュなリゾートグランピング、3.ロマンチックグランピング、4.他とは違う変化球グランピング、5.家族でフリーにくつろぐシンプルグランピングの5種5カ所。
どこか1つでも琴線に触れるところがあったでしょうか?