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チチカカ湖は、ペルーとボリビアにまたがる古代湖(10万年以上存続している湖で、世界でも20箇所ほどしかない)で、琵琶湖の12倍の大きさ、標高3850mの高地にある湖である。
湖には、チチカカ島やタキーレ島、アマンタニ島、太陽の島、月の島など41の大小の島々があり、ウル族やケチュア族、アイマラ族といったさまざまな先住民族たちが、漁業や農業、観光客相手の商売をしながら生計を立てている。
島々では、古代から継承されてきた独自の文化や暮らしに触れることができる。
文明社会が発達した日本とは全く違う彼らの生活を少しでも体験することができたらよいと思い、チチカカ湖の村で1泊するツアーに参加してみた。
プーノへの行き方
チチカカ湖ツアーの拠点となるのが、ペルーにある「プーノ」という町。
クスコからプーノへの長距離バスは、オルメーニョ社やクルスデルスル社などで約7時間だが、個人的にはインカエクスプレス社の観光バス(約10時間で主要観光スポットに寄りながらプーノを目指す)がおすすめ。
もちろんボリビアのラパスから国境越えの長距離バスもある(ボリビアとの国境デサグアデーロには盗みをはたらく国境ポリスもいるようなので要注意)。
プーノの町は小じんまりとしているが、ホテルやレストランなど観光には不自由ない。
「Manco Capac Inn」という日本人に人気があるという安宿に泊まり、チチカカ湖ツアーを申し込んだ。
葦でできた島ウロス島
早朝のモーターボートに乗り込み、トトラと呼ばれる葦で作った浮島「ウロス島」に上陸する。
トトラの根を土台として、住居やボートの他、学校や病院、レストランや宿泊施設まで、すべてがトトラによって作られている。
上陸してみると思ったよりもしっかりしており、島の寿命も10〜15年という。
浮材は燃えやすいので、火事になることは日常茶飯事だそうだが、古くなったらまた新しいトトラを補充するという形であまり深刻にもなっていないようだ。
彼らにとって住居は雨風をしのぐための手段でしかなく、一生をかけてマイホームを建てることを目指す日本人との間隔の違いを感じた。
電気も水もないタキーレ島での生活
今回、一泊して島の生活を体験させてもらう「タキーレ島」に到着。
ここは、インカ時代とあまり変わらない生活をしているケチュア民族が1600人ほど生活している。
食事は、おばあちゃんが作ってくれるジャガイモと手作りのチーズ、キヌアのスープなど、本当に素材を生かしたもので、質素だが美味しかった。
360度チチカカ湖に囲まれ、ヤギやヒツジ、鳥の声しか聞こえないのどかな風景の中で、ただぼんやり散歩をするのが本当に気持ちよかった。
ときどきすれ違う子供たちはシャイだけど人懐っこく、覚えたての英語でキャッキャと笑う笑顔がとても素敵だった。
こういう島に来ると、本当の幸せはやはり物質的なものではないのだと思い出させられる。
幸せ=モノではないと、多くの人が気付いているはずなのに、モノに囲まれた欲深い生活をしているとそれをまた忘れ、心が麻痺してしまうのだ。
そういう意味でも、やはり一人旅を続けるというのは自分にとって「心のズレ」を修正してくれるものでもある。
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島のディスコで踊る
ディスコと言っても、音楽機材や派手な照明があるわけではない。
島の公民館のようなところへ集まり、伝統音楽や歌を楽しみながら、観光客と島民が一緒になって踊るのだ。
ホームステイ先のお母さんに、伝統衣装を着させてもらい、真っ暗な中、懐中電灯の光だけをたよりに公民館へ辿り着く。
基本的に島の人たちはシャイなので、率先して踊りに出てくる人は少ないが、少しずつ手を取り合って踊りの輪に誘うとだんだん盛り上がった。
どこの国へ行っても、ダンスは重要なコミュニケーションツールとなる。
言葉は通じなくとも、みんなが笑顔になれる方法だ。
島の人へお礼を伝えるには
今回ホームステイ先に滞在させてもらい、家族の皆さんへお土産を準備しなかったことを後悔した。
観光客はツアー会社へ代金を払っているが、その利益のほとんどはツアー会社のもの。
後から分かった事実だが、島の受け入れ先に分配される金額はごくわずかだという。
同じホームステイ先に泊まった欧米人が、別れ際お母さんに要らなくなった日焼け止めをプレゼントすると、ほんとうに嬉しそうにしていた。
そんなつまらないものをあげても喜ばないだろうと勝手に思っていた自分が恥ずかしかった。
お金でもモノでも言葉でも、なんでもいいから、感謝の気持ちを精一杯伝えなければならないなと思った。
「袖触れ合うも多生の縁」。地球の裏側で会うことができたご縁を大切にして、また旅に生かしたいと思う。
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