チーズも人もゴロゴロ転がる「チーズ転がし祭り」とやらに参加してみたら

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はじめに

世界にはいろいろな祭りがあります。食べ物を使ったものも少なくありません。でも、急坂でチーズを追いかけるだけというこの祭りには、いったいなぜ? いつから? 誰が? などという疑問が次々にあふれてきます。

でもその場に足を踏み入れれば、いえ、その様子を動画で見るだけでも、ただの「?マーク」ばかりの祭りではないことはイヤでも分かるでしょう。

ゴロンゴロンとデコボコ坂道を加速度的に転がり落ちるチーズとその後を追いかけてもんどりうって転がり落ちる人とそれを見て大興奮する観客。たった1時間で終了するチーズ転がし祭りの魅力を追求してみました。

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チーズ転がし祭りの開催会場・開催日

チーズと人が転がるのは、イギリスでも近年注目度うなぎのぼり中の「コッツウォルズ」のグロスター近郊、クーバーヒルという丘陵地帯。なだらかな草原とこんもりと固まった林の中に突如現れる、スキー場にあれば間違いなく上級者向けの急坂がその舞台です。

そこまでのアクセスはバスか車で。バス停からも駐車場からも10~30分はなだらかながらも上り続ける丘陵地帯を歩いていくことになります。

開催日は、毎年5月の最終月曜日です。この日は、イギリスの「Spring Bank Holiday」。Bank Holidayとはイングランド銀行の休業日のことで、国民の祝日とほぼ同じ意味合いで使われています。Spring Bank Holidayは、イエス・キリストの昇天後に祈りを捧げていた人々のもとへ聖霊が降ってきたという聖霊降臨を記念する日の後に訪れる月曜日で、春の出産や収穫を祝う日でもあったといいます。

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チーズ転がし祭りの歴史

今でこそイギリスの理想的な田舎として有名なコッツウォルズですが、開催地一帯は羊や牛などの牧畜によって開拓され栄えた歴史を持ちます。

チーズ転がし祭りは、19世紀から200年の歴史を持つともいわれていますが、詳細な記録は残されていません。ただ、小さな田舎町で行われていた宗教的な祭りがその前身だろうという説が有力です。

その祭りで展示または販売されていたチーズが何かの拍子に坂道を転げ落ち、それを追いかけた人も転がり、見ていた人が楽しんだというわけです。

ところが、村人と近隣から珍しがって訪れる人で行われるローカルな祭りが、21世紀に入るとソーシャルネットワークの発達とともにイギリス全土に、そして世界中に知られるようになり、参加者も観客も合わせて数千人という規模にまで膨れ上がりました。

けが人が続出し運営上の失敗もあり、2010年にはなんと中止が宣言されてしまいました。でも、こんな楽しいお祭りをなくしてはいけないと立ち上がったのが地元有志たち。彼らは手弁当で手作りイベントとしてチーズ転がし祭りを再開し、今日に至っています。

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チーズ転がし祭りのイベント

イベントは基本的にチーズ転がしだけ。それでもレースは数種類あります。

その年によって若干運営方針は変わっているようですが、レースは男性向けが3~5回、女性向け1~2回、子ども向け1回の3種類5~8回程度となっています。子どものレースは駆け降りると危険すぎるという判断から駆け上りレースとなっています。坂道にはご褒美となるお菓子がばらまかれていて、それを拾うために必死になって草をつかみながら上っていく子どもたちの姿が笑いを誘います。

女性レースの参加者は2種類に別れ、男顔負けの迫力で駆け降り転がっていくやる気満々タイプと、怖がって尻もちばかりついているタイプがいて、声援とブーイングを受けています。

もちろん一番盛り上がるのは男性のレースで、それも第1回目。それというのも、本物のチーズがレースで使用されるのがこの1回だけだからです。1回につき20名が参加できますが、参加レースの組み合わせも人数受付も先着順となります。

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チーズ転がし祭りの食べ物

チーズ転がし祭りで使用されるチーズはグロスターチーズと呼ばれるセミハードタイプのチーズです。しぼりたての生乳100%のダブルグロスターは、濃厚なのに臭みがなく、そのままでも料理に使っても美味しく食べられるとのこと。カロリーが気になる人には、脂肪分のない生乳としぼりたての全乳とで作るシングルグロスターもあります。

チーズ転がし祭りだけに、チーズは外さず食べたいところですが、クーパーヒルでチーズにありつけるのはレースの優勝者だけ。祭りといえば屋台。ところが、チーズ転がし祭り会場には1軒の店もなければ屋台も出ていません。

午前中に行われるレースが終わると、ちょうどお腹が鳴り始めます。でも、食べ物屋までは再び歩いて車に揺られて移動しなければなりません。そこで多くの地元からの参加者や観客たちはあらかじめ食べ物を用意して、草原でピクニックを始めます。チーズサンドかチーズとクラッカーとソーダなどを用意しておくと最高ですね。

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チーズ転がし祭りのついでに一杯

優勝者やスタッフたちは、グロスターにあるThe Cross HandsとThe Victoriaというパブへと流れていきます。また、地元民以外は少し離れた場所ではありますが、観光気分で「The Cheese Rollers」という看板を出しているパブに立ち寄ることが多いようです。

ビールのつまみにダブルグロスターが出るかどうかは、行ってのお楽しみです。

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参加する前に知っておこう

過去に日本人の多くが参加し優勝者も出ています。「我こそは!」と後に続く人もいることでしょう。ただ、参加する前に知っておくべきこともありそうです。

レースで使われるチーズは直径30センチほどで8ポンド(約3.6㎏)です。坂道を転がるこのチーズにぶつかれば、かなりの痛さであるのは確かでしょう。それもあって、チーズは人のスタートに先だって転がされます。

最初は大したスピードではなく、追いつく人もいるほど。でも、転がるチーズは、急坂なのでスピードはグングンと上がり、時速100kmを超えます。

そのため、レースの優勝はゴール地点への着順で決定されます。途中でチーズが引っかかって止まったとしても、それをつかんだ人が優勝ではないようです。

さらにもう一つ重要な点があります。

レースで使用されるチーズは、必ずしもホンモノとは限りません。それでも、優勝者には本物がきちんと渡されます。

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危険度は?

会場には、「参加者・見学者、どちらにも危険な祭りです」「自己責任で参加してください」などの注意書き看板が立てられています。

チーズ転がし大会は一時、盛大になりすぎてケガ人続出、観客暴走といった問題が発生したため、運営方法を改め、参加費を取って管理しようと計画されたことがあります。ところが参加者からも地元からも猛反対されて、大会そのものが中止となってしまいました。

それまでも、無料参加で手作りの祭りだけに保険は掛けられていなかったため、ケガ人がでると、その責任や治療費などで揉めたことがあったといいます。

2013年、毎年チーズを提供してきた地元のチーズ製造業者は、「もしあなたのチーズでケガ人がでたなら、あなたの責任を問うことになる」との警告を受け、本物のチーズの使用を諦めて、発泡スチロールの型に小さなチーズを詰め込んだフェイクなどを使うよう、方針を変えました。

現在のチーズ転がし祭りも、有志による運営であり、責任者もいなければ保険もありません。いるのは、スタート地点のMC、ゴール地点の受け止め係とレスキュー隊だけです。

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まとめとして

勢い余ってでんぐり返る人、観客の列に飛び込む人もいます。チーズを追いかけることよりも、目立つことが目的らしいコスプレ参加者もいます。ケガ人は大勢でますが、幸い今まで死者は出ていないようです。

実際のところ、チーズはケガの原因ではなくきっかけにすぎませんが、それを理由に本物のチーズが転がらなくなったのは残念ですね。発泡スチロール製のチーズでは軽すぎて迫力が出ないだけでなく、すぐに追いついてしまうのでは? という疑問や、中にチーズなどを入れて重さを同じにしているとしたら、その意味があるのか? という疑問も浮かんできます。

でも、参加者や観客にとって、チーズの真偽は大きな問題ではないようです。彼らは何よりも急坂を駆け降りるスリルという魅力に取りつかれているのですから。

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