パリの王道観光地を巡る~パリ市内を歩いてみた「町並写真」

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Paris-France

Paris

「花の都」、「ファッションの中心」、「世界的観光地」など、パリを表現する言葉は数知れない。

ヨーロッパでも有数の国際都市であり、文化的なリーダーシップを取り続けてきたパリは、長い歴史を語りかけてくる多くの建造物、食べ物、そして民族性を持っている。

パリを訪れる旅人は、その華やかさに憧れ、歴史に酔い、そんなパリに対するパリジャンの自己愛にちょっぴり憂鬱になる。

パリには見どころが多過ぎるほどあるが、今回はその中でも、王道とされるスポットを中心にご紹介したい。

ノートルダム大聖堂

Notre Dame Cathedral

1163年に着工され、2世紀に渡って工事が続けられていたゴシック様式の大教会。聖母マリアにささげられたものであり、「ノートルダム」とは、「我らの貴婦人」を意味する。

ノートルダム寺院は、ヨーロッパ各地に同名の教会がたくさんあるが、パリのノートルダム大聖堂は、パリで最も美しい教会ともいわれるほどであり、世界中の旅人たちが憧れを持って訪れる場所でもある。

フランス革命では、他の寺院や建造物同様に襲撃を受け、王に関する装飾品などは取り去られて破壊された。その後、徐々にではあったが修復が進められた。その結果、1991年には世界遺産にも登録された。

外から見ているだけでも十分うっとりできる大聖堂だが、特記すべき見どころはやはり内部と塔だろう。

ノートルダム寺院の塔

400段近い螺旋階段をぐるぐると登りきると、パリの町を見下ろす塔の展望部分に到達する。大人気なので、常に長蛇の列。また塔内部は狭く階段を使用できる人数も限られる。朝早くから並んでいる観光客も多い。

また、ディズニー映画「ノートルダムのせむし男」の舞台としても知られ、イメージを重ねて眺める女性たちも多い。

教会内部は、外側の荘厳さとはまた違った温かみが感じられる彩色や装飾が施されている。誰もが見上げて溜息を吐く聖母マリアを表すバラ窓は、3枚設置されている。細かく複雑な色のガラスの組み合わせと日の光とのコラボレーションによって、教会内へと優しい明りを導いている。

厳かな音楽や祈りの言葉が、宗教の壁を越えて、心へとしみこんでくる空間だ。

凱旋門

monn

シャルル・ド・ゴール広場にどっしりと落ち着いているのが「凱旋門」。周囲は、何本もの通りの突き当たりとなるロータリーになっている。

50mを超える高さを誇り、10枚の巨大レリーフによって装飾されている凱旋門は、1836年完成の、ナポレオンによるナポレオンのためのモニュメント的な建造物だ。

凱旋門へは、2カ所の入り口にある地下道を使用する。

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カルーゼル凱旋門

いわゆる「凱旋門」に先立つこと30年。ナポレオン遠征の勝利を祝って建造されたもので、高さ19m。

パリコミューンで焼き払われた元チュイルリー宮殿の公園にあるカルーゼル公園内に立っている。

二つの凱旋門を結ぶ通り

このように凱旋門が二つ存在しているのをご存じだっただろうか?

凱旋門からカルーゼル凱旋門までは、直線道路で結ばれている。その間がシャンゼリゼ通りと呼ばれるパリの中心の一つだ。道幅は100m、全長は2kmのシャンゼリゼ通りは徒歩だと約40分の道のりとなる。ウィンドウショッピングをしながらブラブラ歩いている人も多い。

また、シャンゼリゼ通りの途中には、コンコルド広場もある。

コンコルド広場

ルイ15世の騎馬像が置かれ「ルイ15世公園」と呼ばれていたのは18世紀半ばまで。フランス革命が勃発すると騎馬像は取り払われてしまった。

革命中には、ルイ16世やマリーアントワネットがギロチンの露と消えた刑場として使われたため、「革命広場」と呼ばれていた。

コンコルド広場と呼ばれるようになったのは、18世紀後半のことだ。

コンコルド広場の目印は「オベリスク」。エジプトのルクソール神殿から持ち込まれたものだ。

クレオパトラの針

コンコルド広場のオベリスクは「クレオパトラの針」と呼ばれる3本のうちの1本で、残りの2本はニューヨークとロンドンにあり、同じく四角柱の石塔でラムセス2世の偉業を刻んだヒエログリフが刻まれている。

本来オベリスクは対になっているもの。ロンドンとニューヨークのものは互いがペアである。しかし、パリのオベリスクのペアは現在も現地に立っている。

また、クレオパトラの針との名がついてはいるが、時代も関連性もない、ただのあだ名ということだ。

シャンゼリゼ通り

Champs-Elysees

時間を気にせず、できれば財布の状況も気にすることなく、ブラブラとショッピングを楽しみたいのがシャンゼリゼ通り。ただ、ファッションの中心街とのイメージを強く持ちすぎていると、地味すぎて驚くことになるかもしれない。

それというのも、全体としてはオフィスビルが多く立ち並び、その1階部分に高級ブランドが入っていることが多いからだ。竹下通りのような賑やかさ、銀座のような華やかさ、青山のようなキッチュさを期待することはできない。

しかし、パリの最先端ファッションに触れられることは確かで、闊歩するビジネスマンやオフィスレディ、そしてマダムたちの様子を見ているだけでも、一種の達成感を感じられる。

エッフェル塔

la tour eiffel II

1889年のパリ万博の主役。フランス革命100周年を記念した鉄塔がエッフェル塔。

その鉄製の近代的な姿がパリの街にそぐわないとして、当時のパリッ子たちは拒絶反応をしめしたというが、現在のパリにとっては、パリを代表する最も重要な建造物となっている。

「鉄の刺繍」とは、エッフェル塔の鉄骨の組み方の複雑さと美しさを表現したあだ名である。その可憐なのに堂々とした姿を鑑賞するには少し離れたところから見るといい。

パリのランドマークであるエッフェル塔は、パリの街中を少し離れた小高い郊外の公園などからは、こぢんまりとしたかわいい姿を見せ、間近にある青い芝生がまぶしい「シャン・ド・マルス公園」からは、圧倒的な大きさでその優雅さを見せつけてくれる。

また、同じくパリ万博の会場として建設された「シャイヨー宮」からは「手乗りエッフェル塔」の写真を撮ることができるとして大人気だ。

しかし、もっともおすすめな楽しみ方はやはり、エッフェル塔に上ること。

現在、展望台は3カ所。第一が最も低くて57m、第三が最も高い276m、そして、第二が115mと高さが異なり、高いほど入場料も高い。

第三展望台には、「バー・ア・シャンパーニュ」というバーがあり、シャンパンを楽しみ、パリの街の全景をも堪能できる。

ルーブル美術館

Louvre

学生時代以来、美術には縁がないという人でも、パリへ来たなら覗いておきたい場所が「ルーブル美術館」。元宮殿だった壮麗な建造物の中に、3万5千点もの美術品が展示されている。

「ミロのヴィーナス」、「モナリザ」は、誰でも聞いたこと、見かけたことがあるはずの「超」有名人。海外へと展示会の旅に出ることも少なく、基本的にここルーブルでしか見ることができない。そのため、彼女たちの前には常に人だかりができている。

また、「レースを編む女」、「ナポレオン1世の戴冠式」、「サモトラケのニケ」など、ちょっと美術を聞きかじった人なら、目を丸くして駆けつけたくなる名品たちが目白押しだ。

所蔵美術品の一軍の層も厚いが、二軍、三軍たちもかなりの実力派揃いというわけだ。

とにかく広いルーブルでは、すべてを端から見ていこうと考えるのなら、1日では全く足りず、1週間あっても物足りないだろう。

そのため、多くの旅人は時間と欲求との摺り合わせが必要となるだろう。

混雑も激しいので、ミュージアムの公式ツアーを使用したり、下調べを万端に整えるなど、それなりの攻略方法を学んでおく必要がある巨大美術館だ。

オルセー美術館

オルセーは旧駅舎を使用した美術館で、鉄男女にも人気のスポットとなっている。

ルーブルとは担当する時代が異なっている。美術愛好家でなくとも、名前は知らないけれど、見たことがある、聞いたことがある、そんな絵がたくさん展示されている。特に、印象派絵画の充実度はピカ一だ。

ルーブルに負けず劣らずの展示数を誇り、その人気を二分している。

印象派画家の作品が目当てなら、3階建ての上階を目指す。年代順にゆっくりと見ていくなら、下から上へと進んでいこう。

オランジュリー美術館

フランスを代表する画家であるモネの作品「睡蓮」を展示するために作られた美術館。8枚の「睡蓮」が、より鑑賞に適した環境に置かれることを念頭に作られている。

モネの描く水辺の風景は、彼が晩年を過ごしたフランス郊外のジヴェルニーの庭から描き取られている。2室の展示室はどちらも、睡蓮が鑑賞者を取り囲むように展示され、モネの庭を疑似体験できる心地よいスペースとなっている。

ポンピドゥー・センター

現代芸術を愛し保護したジョルジュ・ポンピドゥーにちなんだ美術館を含む、総合文化施設だ。

現代美術だけでは集客が不十分であった当時の状況から、図書館と組み合わせることで、建設を現実化させた。

斬新な外観を眺めた後は、建物内部へ。魅力的なデザインに目を走らせながら、4、5階部分にある美術館へと急ごう。

マティス・ピカソ・シャガールなどの近代美術界を代表する芸術家による、絵画・彫刻・映像まで網羅した世界屈指の現代美術館が待っている。

ムーラン・ルージュ

赤い風車を意味する名を持つキャバレー。大衆にうけるショーを組み合わせた新しいスタイルが大人気となり、画家のロートレックが通い詰め、ダンサーたちをモデルに多くのポスターを描いたことでも知られている。

今では歴史的建造物として、観光で訪れる人も多いムーラン・ルージュだが、実際に営業しているので、歌と踊りとドリンクとゴージャスな舞台を楽しむことが可能だ。

パリ国立オペラ

Paris National Opera

オペラ・ガルニエと呼ばれ、オペラ座の怪人のモデルとなった豪華絢爛なオペラ座。

バレエやオペラ鑑賞が楽しめるのはもちろんだが、日中は見学ツアーも行われていて、ボックス席や舞台の裏側も覗くことができる。

近くにはデパートやカフェも多く、また日系のスーパーもあるので、日本人には特に人気のエリアになっている。

言葉

パリで話されるのは当然フランス語。しかし、観光施設のほとんどでは英語が通じる。

ただし、よくいわれるように、フランス人たちは、フランスではフランス語を話すべきだと考える気持ちが強く、道を訪ねるのに英語で話しかけた場合と、拙くともフランス語を使う場合では、その対応が大きく違う場合がある。

実際の便利さもあるので、ある程度のフランス語をかじっていくと、滞在がよりスムーズになる可能性は高い。

交通手段

メトロ・RER・バス・タクシー・徒歩・自転車が主な交通手段となる。

街そのものが観光地のようなパリでは、許される範囲内では歩きか自転車の使用がおすすめ。それが無理な距離の移動には、メトロが便利だ。

しかし、朝夕のラッシュ時や夜更けなどは避けたほうが無難だろう。

観光方法

旅人には、お得なパスが販売されている。

パリミュージアムパスは、美術館・博物館の特化したパス。入場の際にチケットを買う長い列に並ぶ必要がなく、入場のための列もスキップできることがあり、混雑している有名観光施設では非常に便利だ。

また、パリパスも便利。こちらは、主要な観光施設の入場料に、公共交通機関や観光バスなどが含まれたパス。あちこちを網羅して見て回りたい場合におすすめだ。

特に、ポップ・オン・ポップ・オフ観光バスやセーヌ川クルーズの利用を考えている場合には、割安になる。

さらに、120ページもの観光案内書までおまけでついてくる。ただし英語のみ。

どちらのパスも、現地のツーリスト・インフォメーションで購入できる。またインターネットを利用しての事前購入も可能だ。

宿泊施設

平均的な宿泊料金は高め。安宿は安いだけの理由があると考えたほうがよさそうだ。

星の数の宿泊施設があるので、予約なしでも泊まる場所がない事態にはまず陥らないが、価格と内容のバランスのよい宿を押さえるのは難しい。また、長期滞在の場合はある程度の割引も応談。しかし割引率はあまり良くないようだ。

最後に

Townscape

ガイドブックや口コミでもてはやされる、いわゆる「有名観光地」には、もちろんそれだけの価値があるものだ。限られた時間の旅行では最優先で訪れたい。

また、パリは街中が観光地のような場所。街角を観光バスで通過してしまうよりも、歩いたほうがずっと楽しめる。そうして歩いていると、ツアーでは見つけられない、通りを外れたところにある店や小さなミュージアムなどに出会えることも多い。

ここで紹介した以外にも、パリには眠っている楽しみがたくさんある。自分の足と目と嗅覚で、新しいパリを見つけに行こう。

そこを訪れた人しか感じることのできない感動を、写真、動画、そして言葉で表現してみませんか? あなたの旅の話を聞かせてください。

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