パンダ保護区、中国四川省に行ってパンダたちと触れ合ってみた

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絶滅危惧種ジャイアントパンダと遊んで学べる~四川省ジャイアントパンダ保護区(Sichuan Giant Panda Sanctuaries)/中国・四川省

開発によって森林面積が縮小したことから生活圏を失い、毛皮目的の乱獲でさらにその数を減らしたジャイアントパンダ。

なぜか中国にだけ、そして中国全土に生息していたジャイアントパンダは、古代300万年前からほとんど変わらない姿のままひっそりと絶滅へと向かっている。

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ジャイアントパンダの今

国際自然保護連合のレッドリストで「絶滅危惧種」に指定されているジャイアントパンダは、自然の中ではわずかに500頭ほどが生息するばかりだという。

この数字に世界各地の動物園で飼育されている数と中国国内の施設で飼育されている数を加えても、1000頭に満たないとされる。

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ジャイアントパンダの人工繁殖と野生化

四川省を中心に複数個所に建設されたジャイアントパンダの保護施設では、長年にわたって人工繁殖が試みられ、毎年10~20頭ほどの子パンダが誕生している。

各施設では、手の平サイズで自力で歩くこともできないベビーパンダの展示や少し成長した子パンダとの記念撮影などが人気となっているが、これらに集まる観光客からの収益は全てパンダたちの飼育や研究費用となっている。

また、こうして人工繁殖によって誕生したパンダたちの中でも健康かつ訓練成績が優秀なパンダが選ばれて野生化訓練を受け、その内数頭が1年以上野生パンダとして生存していると確認されている。

しかし、30年以上に渡って国をあげて行われてきた保護活動は、多少の明るい兆しこそ見せているものの、絶滅が危惧されている現状にかわりはない。

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四川省のジャイアントパンダ保護区の構成

世界遺産に登録されているエリアは東京都4つ分以上の面積を持ち、7つの自然保護区と9つの自然公園を含んでいる。

野生のジャイアントパンダたちが生息するのは標高1500~3500mmの冷涼な山岳地帯で、彼らのエサである笹が大量に育つ豊かな森の中だ。

保護施設は街の外れに作られていて、見学客が訪れやすいようになっているものと、深い山の裾野に作られ、野生化訓練を受け、実際にそこから森へと帰っていけるようになっているものがある。

比較的訪れやすい施設は、「成都大熊猫繁育研究基地」と「雅安碧峰峡大熊猫研究基地」、「新臥龍大熊猫繁育研究中心(新臥龍ジャイアントパンダ保護研究センター)」、「核桃坪野化訓練基地」だろう。

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成都大熊猫繁育研究基地

成都市の中心から車で30分ほどのところにあるもっとも都会にあり観光色の濃い施設。しかし、「飼育頭数を増やす」・「自然に帰す」・「パンダを救う」という3本柱で設立され運営されてきた施設では、科学的見地からジャイアントパンダの研究を進めつつ、一般に公開することで理解を広めるという活動に成果を上げている。

ここは、数ある施設や保護区の中でも外国人観光客の訪問が多いことから設備が整い、インフォメーションでは英語対応も可能となっている。

広大な公園の中には、パンダたちの生活する居住区や博物館があり、パンダの愛らしい姿だけでなく貴重な資料にも触れられる。

また、パンダとの2ショット写真撮影や、1日飼育員体験などの人気アトラクションもあり、日本ではガラスの向こうとこちらに分けられるパンダに直接触れられるという特典もある。

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雅安碧峰峡大熊猫研究基地

ジャイアントパンダ保護の中心となっていた「臥龍大熊猫繁育研究中心」が四川大地震によって大きな被害を受けたため、そこで飼育されていたパンダ約80頭が各地の保護センターで分散して飼育されることとなった。その際、半数以上のパンダと職員が移転したのが、この「雅安碧峰峡大熊猫研究基地」だったのだ。

成都から車で3時間のドライブで辿りつくこのセンターの特徴はパンダたちが半野生状態で飼育されているところにある。また、多くのボランティアを受け入れることで、よりパンダのことを知り、寄付を集めることも目的の一つとしている。

ボランティア活動は短期から長期まであり、センター近くに住みこんで職員たちとパンダの通常飼育や研究活動を行う。費用はすべて自己負担だが、中学生以上であれば1日300元ほどで参加可能だ。

また、写真撮影・遊ぶ・パンダの行水・授乳・竹の植林などの短時間のアトラクションやボランティア体験も豊富に用意されている。

収益は全てパンダのための寄付金となるので、安心して散財してきたい。

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新臥龍大熊猫繁育研究中心(新臥龍ジャイアントパンダ保護研究センター)

四川大地震で大きく被害を受けた「臥龍大熊猫繁育研究中心」を移転し新たに整備した新センターで、「人工繁殖」・「飼育研究」と「野生化」を目的とし、「大熊猫野化培訓区(野生化訓練エリア)」が設置されている。

完全オープンは2015年夏以降とされるが、疎開中のパンダも一部が戻り、部分営業中だ。

新品の広々とした居住区ではパンダたちがのんびりと暮らしているが、今後はここで「繁殖」・「飼育」・「訓練」・「野生化」という一連の活動と研究が行われていくことになるのだろう。

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核桃坪野化訓練基地

地震で崩れた崖の修復跡も痛々しい「臥龍大熊猫苑」の跡地に整備された、ジャイアントパンダの野生化を中心に活動するセンター。

四川大地震前は、パンダ保護と研究の中心地的存在だったものの、パンダが1頭も犠牲にならなかったのが不思議なくらいの土砂で埋まり、多くの建物が破壊された。

現在の「核桃坪野化訓練基地」には、当時の面影を残す建造物と新たに建てられた施設が入り混じっている。

パンダの繁殖や治療などの科学的な研究の多くはほかの施設に移り、ここではもっぱら裏山へとパンダたちを戻す訓練が行われる予定だ。

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パンダの里親になる

四川省のパンダ保護区内の施設では年々多くのベビーパンダが誕生し、その成育も順調だ。

もちろん国や地方が強力なリーダーシップを取り、大きな財政負担も行っているが、震災後の修復や改築、新たな研究施設の建設、研究そのものへの投資など、費用はいくらあっても足りない状態だという。

そこで、多くの研究施設が取っている手段がそこを訪れる客により多くの費用負担をもちかけることだ。その一つが有料ボランティ活動であり、魅力的な有料アトラクションなのだ。

そして、もう一つ動物好き・パンダ好きの心をつかむ企画が「里親制度」。

これは、保護されたり、繁殖によって生まれたパンダたちの「名づけ親になる権利」や「成育記録を受け取る権利」、「面会権」などを寄付という形で買い取ることができる制度だ。

実際に訪れてみると、飼育されているパンダたちの居住区には写真と名前とともに里親に名前も記載されている。4,000元から300,000元の寄付で、誰でもそこに名を連ねることができる。

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最後に

山奥でひっそりと暮らし、人の目に触れることが少なく自然が生み出した宝のように考えられていたパンダ。珍しさから乱獲されたパンダ。動物園の厚いガラスの壁の向こう側でチラリと見るだけの存在だったパンダ。

そんなパンダがこの保護区の中のセンターでは、まるで犬や猫、馬のような身近さで飼育されている。パンダがグループで飼育されていることも珍しければ、頬ずりしたくなるような子パンダたちがゴロゴロと戯れている姿にも驚かされる。

この地を訪れる際には、パンダへの愛情と予算をたっぷり持っていくべきだろう。触れて世話をしてお金を落とすことが、彼らを絶滅の危機から救う助けとなるかもしれないのだから。

そこを訪れた人しか感じることのできない感動を、写真、動画、そして言葉で表現してみませんか? あなたの旅の話を聞かせてください。

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