プリンスエドワード島の観光地全部行ってみたら赤毛のアンに出会った

PrinceEdwardIsland

「赤毛のアン」の世界にどっぷりはまり込むかカナダの田舎島を堪能するか~プリンスエドワード島/カナダ・プリンスエドワード州

日本でも大人気の「赤毛のアン」。実話ではないものの、モデルとなった人物や場所がある。それがプリンスエドワード島なのだ。

「赤毛のアン」ファンが一生に必ず訪れたいと願う場所であるのはもちろんだが、実は、食べて良し、見て良し、歩いて良しの恵まれた島でもある。

プリンスエドワード島と風景

PrinceEdwardIsland2

青い海に囲まれ、白い砂浜に立つ小さく白い灯台、赤土の壁と緩やかなふくらみを持つ緑色の丘、ポツンポツンと佇む素朴な家。

プリンスエドワードは、街よりも田園地帯にこそ味のある風景が広がっている。

先住民のミクマク族は「波の上のゆりかご」と呼び、フランス人探検家のジャック・カルティエは島を発見した時の日記に「今まで見た中で最も美しい島かもしれない」と書き残している。

そして今、この島を訪れる旅人もまた、「ゆりかごのような心地よさ」と「類のない美しさ」に感動するのだ。

プリンスエドワード島とグルメ

Seafood

海に囲まれた島であるプリンスエドワード島だけに、シーフードの美味しさには定評がある。

それも、高価なロブスターやオイスターから比較的お手頃価格のムール貝などまで、さまざまなシーフードに舌鼓を打つことができる。

さらに、ジャガイモなどの野菜と乳製品の産地としても知られている。街には、地物の新鮮な材料を使うレストランが並び、世界でも「食通におすすめの旅行先」として知られているほどだ。

星の多いレストランは少々敷居が高いものの、街にはリーズナブルなシーフードレストランも多い。何を食べてもまずハズレのない島なので、観光に加えて3食も存分に堪能できる。

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シャーロットタウン

Charlottetown

カナダ東海岸のセントローレンス海に浮かぶプリンスエドワード島は、この島一つでプリンスエドワード州として成立している。

人口14万ほどのカナダ最少の州ではあるものの、総面積は東京都の3倍とそれなりの大きさを持つ島だ。その州都がシャーロットタウンである。

カナダの中でも早い時期に政治的にも経済的にも発展し、市内には、「プロヴィンスホール」、美術館になっている「コンフェデレーションセンター」、「ダンスタンスバシリカ教会」、歴史的建造物の「グレートジョージホテル」、「ファウンダースホール」などの見どころも多い。

市内の一部は歴史美観地区として保護されていて、観光用の馬車も走っている。もちろん、歩いての観光も1日あれば十分可能だ。

初期入植者たちの上陸した場所である「ファウンダースハウス」は現在、観光案内所になっている。ここで地図などの案内を手に入れてスタートするといい。

プロヴィンスハウス

1864年に、カナダにおける連邦の発足と独立にむけての話し合いが行われたのが、シャーロットタウンの「プロヴィンスハウス」だった。

「シャーロットタウン会議」と呼ばれるこの会議は、現在に続くカナダが誕生するきっかけとなった。そのため、シャーロットは、「カナダ誕生の地」とも呼ばれている。

プリンスエドワード島と赤毛のアン

AnneofGreenGables

プリンスエドワード島といえば、「赤毛のアン」。

1908年にプリンスエドワード島ゆかりの作家L・M・モンゴメリが発表し、日本では、ドラマで有名となった村岡花子の訳で1952年に出版された。

世界中にコアなファンがいるが、中でも日本での人気は高く、プリンエスエドワード島を訪ねる旅人のほとんどは「アン」目当てだが、そのうちの半数以上が日本人だともいわれている。

作者のL・M・モンゴメリは、プリンスエドワード島の実際の建物や景観を「赤毛のアン」の中に盛り込んでいるため、現在の観光でもそれらの「赤毛のアン」縁りの地を巡るのが大人気だ。

アヴォンリービレッジ

AvonleaVillage

アヴォンリーは、「赤毛のアン」の中に登場する架空の街だが、島の北部のキャベンディッシュという小さな村がそのモデルとされている。徒歩圏内に「赤毛のアン」に関連した施設が多くあり、観光の中心となる村だ。

ただし、観光シーズンは5月から10月。それ以外の時期は施設のほとんどが閉まってしまうので注意。また、観光地である前に、小さな田舎の村であることを大切にしている場所であり、大きなホテルはなく、小さな観光案内所が1か所と数件のレストランとお土産店があるだけ。観光客のいる日中はにぎやかだが、夜にはひっそりとした村に戻ってしまう。

夏限定でオープンする「アヴォンリービレッジ」は、「赤毛のアン」のテーマパーク。当時の街並みや「赤毛のアン」の世界を再現している。チョコレートショップや手作り工芸の店などがあり、お土産に喜ばれる。

グリーンゲイブルズハウス

GreenGablesHouse

「グリーンゲイブルズ」とは、「赤毛のアン」の原書名であり、物語の舞台となった家の呼び名。

「緑色の切妻屋根」を意味する「グリーンゲイブルズ」は、今もプリンスエドワード島にあり、多くの「赤毛のアン」ファンが連日訪れて歓声をあげている。

緑の屋根を持つこの家は、作者のモンゴメリの従兄弟が暮らしていたため、モンゴメリ本人もよく遊びにいっていたという。

現在は、「赤毛のアン」のグリーンゲイブルズに改装されていて、アンやマリラの部屋などが作られている、

恋人の小径とお化けの森

グリーンゲイブルズには二本の道が続いている。

一本は「恋人の小径」とアンが呼ぶ木のトンネルや小川、花畑などが続く道。もう一本は、アンが友人宅へ行くのに通らなければならない道だが、木の幹がお化けに見えるなどと想像力をたくましくしているうちに怖くなって通れなくなってしまったという逸話のある「お化けの森」。現実には、木漏れ日が気持ちのいい散歩道になっている。

銀の森屋敷

現在「グリーンゲイブルズ博物館」になっている建物はモンゴメリの親戚の家であり、物語に登場する「銀の森屋敷」のモデルとなった場所でもある。赤毛のアンの時代の生活の様子が分かる展示が魅力だ。

また、モンゴメリ自身がここで結婚式を挙げたことから、ここでのウェディングも人気。

輝く湖水への周遊馬車はここが出発点になる。

輝く湖水と歓喜の白道

Shininglake

アンが初めてグリーンゲイブルズへ向かう馬車の中のシーンで、見かけた池を「輝く湖水」と呼んで絶賛し、リンゴの並木道を「歓喜の白道」と名付けて、迎えにきた老人マシューを驚かせる。

マシューとアンが辿ったコースを馬車で辿る「マシューの馬車」は人気のアトラクションになっている。

モンゴメリの生家

BirthplaceofMontgomery

モンゴメリの生家は島の北クリフトン村にあり、現在は小さな博物館になっている。ゆりかごの置かれた寝室や、モンゴメリの結婚衣装などが展示されている。

モンゴメリの墓

プリンスエドワード島から離れたトロントで老後の生活を送っていたモンゴメリは、その遺言によって死後はプリンスエドワード島で眠っている。

緑が鮮やかな墓地の中、たくさんの花が植えられたモンゴメリと夫の墓には、日本からも多くのファンが訪れている。

プリンスエドワード島へのアクセス

トロントやハリファックスなどの都市から飛行機で、または長距離バスとフェリーを使ってアクセスできる。

島内には公共の交通がほとんどないため、レンタカー、自転車、徒歩、またはツアー参加での観光となる。

最後に

プリンスエドワード島は、どうしても文学少女の聖地のようなイメージが強いし、「赤毛のアン」を読んで訪れた方が味わい深いのは確か。

しかし実は、島そのものも美しい。それは歴史からも実際に訪れた人々のコメントからも伝わってくる。広々とした田園風景、美しいビーチ、歴史ある街並みなどを、カナダでももっとも安全な環境のもとでのんびりと観光したい。

そこを訪れた人しか感じることのできない感動を、写真、動画、そして言葉で表現してみませんか? あなたの旅の話を聞かせてください。

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