ゲームを嗜む人をゲーマーと呼び、ゲームをプレイすることで報酬を得ている人をプロゲーマーと呼ぶそうです。彼らはいわゆる「オタク」とは一線を画します。ゲームを楽しみ極める点では似ていても、ゲームの背景や中身にこだわるよりも、誰よりも強く、いかに早く上手く攻略できるかに意義を持たせるのがゲーマーたち。
世界に、自称プロゲーマーは数多くいても、実際にプロゲーマーとして認知されている人はまだあまり多くありません。でも、だからこそ、「我こそは!」と思う人は、プロゲーマーとして収入を得るノマドに挑戦してみませんか?
ゲーマーって何する人?
直訳すれば「ゲームをする人」のこと。実際の意味もそれで間違いはないのですが、現在このゲームは原則としてコンピューターゲームに限定して使われることが多いようです。
コンピューターゲームが好きな愛好家といった設定で、見た目にはあまり特徴のない一般人の場合が多く、ただ趣味としてゲームを好み、ゲームを通じた仲間と対戦を楽しんだり、イベントに出かけたりもします。
全体に、スポーツの愛好家と似た明るさを持ち、自分たちを「オタク」とは違って「ゲーマー」だという、オタクでもゲーマーでもない人からみると、よくわからない理論によって、自己防衛していることも。
オタクとどう違うの? あなたはどっち?
実際のところ、ゲーマーとオタクとは大きく被った部分もあるようです。そして、両者に厳密な定義の違いも線引きもありません。
ただ、ゲーマーからすると、「自分たちはゲームを楽しんでいる愛好家であってオタクではない」となり、オタクからすると「ゲームは奥が深いんだ。プレイするだけがゲームの楽しみじゃないんだ」となるようです。
実際には、どちらもゲームが好きでゲームに凝っていてゲームばかりしているのですが、ゲーマーは自分たちを「ゲームのプレイを楽しむ人」と考え、オタクは自分たちを「ゲームのプレイとゲームの中身も愛している人」と考えていると思われます。
さて、ゲーム好きなあなた。どちらに当てはまりそうですか?
プロゲーマーって何? プロゲーマーになるには
プロはプロフェッショナル。ゲーマーにプロがつくということは、ただの趣味から逸脱したレベルのゲーマーがプロゲーマーです。その逸脱の程度は、ゲームをプレイすることで報酬を得るレベルだといえばわかりやすいでしょうか。
例えば、ゲーム大会で優勝して賞金を得ることができるレベルであれば、プロゲーマーと名乗れるわけです。
プロゲーマーになるには、ゲームが好きで楽しくプレイしているだけでは不十分です。攻略法を徹底的に突き詰め、頭を使って対人プレイに勝つ作戦を練り、時にはゲームメーカーと連携ができる営業能力も必要になります。
確かに、オタク的なゲームプレーヤーでは、プロゲーマーにはなれないかもしれません。オタクとゲーマーは似ていても、オタクとプロゲーマー、またはゲーマーとプロゲーマーの間には大きな隔たりがありそうです。それはレベルだけでなく、モチベーションも影響しているでしょう。なんせ、ゲームをプレイして、楽しむことができても、「勝利」を得なければ、報酬を得られません。報酬を得られなければプロゲーマーではいられないからです。
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メーカーと組んで収入を得るプロゲーマー
プロゲーマーたちが報酬を得る方法は複数あります。先にあげたように、大会などで賞金を稼ぐのも一つの手段です。名の知れた世界大会では、賞金総額が数千万円から億に手が届くものもあります。
また、ゲームの販売会社や制作会社などをスポンサーにつけるのは、もっともゲーマーらしい方法の一つでしょう。
彼らは、メーカー名を背負い(時にはTシャツや帽子に名前を入れて)、世界各地で開催されるイベントでデモンストレーションをしたり、大会に出場したりといった活動をします。もちろん、その活動費と生活費の全部または一部がスポンサー費用として支払われています。
また、そこまでのレベルには到達していなくても、メーカーから各種グッズの提供を受け、それを着用・使用するだけでもプロゲーマーといえる場合があります。宣伝効果を上げるというメリットが企業側に、ゲーマー側は、ゲームに必要な備品の提供を受けることができ、遠征費用の一部を援助してもらえるというわけです。
または、開発中のゲームや新しいゲームを実際にプレイして、その問題点を指摘したり、ゲームの開発や設計そのものに参加するプロゲーマーもいます。この場合も、メーカーから報酬がでます。
攻略法を公開することで収入を得るプロゲーマー
プロゲーマーとしてのスキルを公開することで収入を得ることもできます。
たとえば、攻略本の著者になるプロゲーマーもいます。また、雑誌や番組などで攻略法の一部を紹介することで、収入を得ている人もいます。
Youtubeやブログどのネット配信を通じてゲーム情報を流し、Youtuberやブロガーとして収入を得る方法もあります。
プロゲーマーが海外を拠点とすることの利点
ゲーマーはネットと端末プラス周辺機器さえあれば、世界のどこでも活動ができます。実際、プロゲーマーたちの中でも大きな夢を持っているタイプは海外へと出ていくことが多いようです。
それというのも、国内のプロゲーマーはメーカーとスポンサー契約するにしても、自力で攻略法を売りさばくにしても、そのポストが少なく狭いため、実際に生活に十分な報酬を得られるプロゲーマーは多くありません。
また、ゲームの大会も日本国内の場合には、法的な問題から、賞金設定が低いか賞品対応の場合が多く、実質的な稼ぎにつながりにくいという実情があります。
その点、海外だとスケールが広がります。ゲーム関連メーカー数も、それぞれが持つ対プロゲーマー予算も、日本国内に比べてずっと多くなります。ゲーム大会の数も賞金レベルも額が違ってきます。野心を持つプロゲーマーにとってかなり魅力的。
ただし同時に、プロゲーマーたちのレベルも上がります。そのため、本当に強く能力のあるプロゲーマーしか勝ち残ることができません。これはどんな世界でも共通かもしれません。
まとめとして
今時、コンピューターゲーム、いわゆるゲームを全くしたことがないという人はほとんどいないでしょう。パソコンや専門機器を使った本格的なものでなくても、スマホでの手軽なゲームは日常的に楽しんでいる人が大半だと思います。
そんな楽しみ方を、自分は逸脱しているかもしれない、自分はかなり上手いと思う、そんな人は、まずはゲーマーたちの集まりに顔を出してみませんか?
プロゲーマーの世界は、どんな知的分野よりも進化が早く、消耗も早いといわれます。今現在あなたがハマっているゲームがあり、ゲーマーとしての自信があるなら、すぐにもメーカーに売り込むか、大会に登録してみましょう。