ホームレスはハートレスではない~彼らが働けない理由を考えよう

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ホームはなくてもハートはある

世界中のホームレスを数えると1億を超えるといいます。世界の人口が約72億人、日本の人口は1億2千人。世界の72人に1人、日本人とほぼ同数の人がホームレス生活をしているわけです。この数、「多い」上、増加傾向に拍車がかかっているそうです。それも、後進国や戦争紛争国ではなく、先進各国におけるホームレスの増加が大きな問題になっています。

ただ、一言にホームレスと言っても一括りにはできません。世界各地のホームレスやホームレスに出会いすれ違った人たちが残した言葉からは彼らの「事情」が見えてきます。

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辛い時は誰にでもあるもの

ホームレスを見て嫌悪感丸出しの人もいれば、助けの手を差し出す人もいます。その違いはどこにあるかが伝わってくるドッキリ実験があります。

街中のカフェ&バーで1組の客以外はすべてが仕込みという状況下、一人のホームレスを通りかかった女性が連れて入ってきます。女性はホームレスをカウンターに座らせてお金を置き、「好きなものを食べてね」と去っていきます。

仕込みであるバーテンは露骨にホームレスをけなし、「お前に出すものはないから出て行け」と言い、お金も取り上げてしまいます。それを横で見ている唯一仕込みでない客がどう反応するかを見るドッキリです。

バーテンの言葉に乗ってホームレスをけなす心無い人もいました。でもそれは少数。ほとんどが、バーテンにお金を返すように言い、何組かはバーテンの態度そのものを批判します。

ドッキリを明かされた時に彼らが揃って口にするのは、「誰だって辛い時があるだろう」「助けが必要だと思ったことはないのか?」「抜け出したいと思ったことはないのか?」という自分の辛い過去の経験をほのめかす言葉。

「サバイブには誰かのヘルプが必要なんだ」という言葉こそが助けの手を差し伸べる人たちに共通の感覚のようです。

また、その行動を褒められて、「僕はヒーローではない。ヒーローは同じことをする人がほかにいない、それくらいスゴイことをやってのける人のことだ。ホームレスに声をかける、手を貸すなんてことは誰でもできることだろ」と答えた人もいました。

その通り。でも、それが難しいのです。

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ホームレスはハートレスではない

一方、逆方向のドッキリもあります。

OCKTVはアメリカから発信しているドッキリイタズラ映像作成グループ。YouTubeなどに作品を投稿し、多くの視聴者を獲得しています。

彼らが仕掛けたドッキリの一つに「食べ物を分けてください」があります。これは、見ず知らずの人たちの食事風景に割り込んで声かけた時、食べ物を分けてくれる人がいるかどうか、その反応はどうなのかを集めたものです。

何人もの食事中の人に声をかけてみるものの、その多くは無反応だったり心ない言葉をかけられたりで、食事を分けてくれる人には出会えなかったため、考えたスタッフが、ホームレスに大きなピザを1枚プレゼントして、そこに声をかけてみることにしました。

突然の贈り物に驚き感謝して食べ始めるホームレス男性は、「生活が苦しくて・・ピザ余ってない?」と声をかけた一人の男性(スタッフ)に対して「いいよ」とすんなりピザを分けてくれました。

施しも親切も、恵まれた者から恵まれない者への行為と考えがち。でも、ホームレスが貴重な食料を自分よりも恵まれて見える相手に分け与える姿には、ホームの有無とハートの有無は別物であることを教えてくれます。

また別の投稿では、ホームレスに「家族のためにお金が必要なんです。助けてください」と男性が声をかける実験も行われています。

声をかけられた青いポリ袋に全財産を詰め込んで持ち歩いているホームレス男性は、「1時間後に戻ってきて」と告げて去っていきます。

そして1時間後。ホームレスは男性に147ドルの現金を渡します。「これ何?」と聞く男性に、「良い生活を期待して7か月間ためてきたお金だよ。僕には家族はないけど、君にはいるから」「君はほかの人じゃなくて僕に助けをもとめただろ」と言い切りました。

彼にとって全財産を与えることが「自分にできること」でしたが、同じことをホームレスでない私たちができるかと自答してみると、その行動の重さを実感できるのではないでしょうか。

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ここは「ノマド」の サイト

「ノマド」= 場所と時間を選ばず「旅」を、生業とし生きる人たち。

東日本大震災(2011年3月)の経験によって、私たち家族4人は日本の家を引き払い、ノマドライフをスタートさせました。

「子連れで世界一周」達成後も旅を終えず、今現在も海外や日本を無帰宅で旅し続けています。

何処の空の下で、何を学び、何を感じ、写してきたのか。私たちが辿ってきた道のりは、

当サイトの「子連れバックパッカー世界一周」「子連れ自転車日本縦断」「手作りキャンピングカー学びの旅(日本)」「ノマド 7人 で旅へ(海外)」「世界の人々の写真」「石垣島での旅人村づくり」「手作り木造ヨット世界一周」

など、1400記事以上にわたって描かれていますので、少しでも目を通して頂ければと思います。

私たちの旅の様子はコチラ👉https://yuuma7.com/

ホームレスへのドッキリについて

これらのドッキリにはやはり賛否両輪があります。

人の心の奥底にある「差別心」を浮き上がらせてしまう可能性があるからです。全ての人が「ヒーロー的」な行動をするわけではありません。実際には公開されていない「否定的」な内容のドッキリも多数あるはずです。

「ドッキリです!」と告げた時にその場に居合わせた誰もが「ええ~!」と驚きつつも心から笑えるものが、本来のドッキリであるべきだと個人的には思います。人間性をえぐるようなドッキリが増えているのには、正直怖さも感じます。

また、ホームレスを対象にしたドッキリで有名なのが「ホームレスクリスマス」。道端やベンチで寝ているホームレスの足下にクリスマスプレゼントを置いて喜ばせようというもの。

これは確かに、誰もがハッピーを夢見るクリスマスだけに、施すほうも施されるほうもいい気持ちになれるドッキリではありますが、かけている時間や費用のわりにはホームレスを救う持続性には欠けている点が気になります。そんな夢のないことを言うなと言われてしまうのでしょうか…

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ホームレスにはお金でなく物やチャンスを①

ドッキリで「いいね!」を拡散するよりずっと現実的なホームレス対策もあります。

イギリスのホームレス支援団体は、「ホームレスにお金をあげないで!」と訴えています。その理由は、彼らはそのお金でドラッグやアルコールを買ってしまうから。施したお金が麻薬組織を富ませ、ホームレスを麻薬地獄に落とすことにつながっているというのです。だから、「彼らを救いたいなら、お金をあげないで」と訴え続けています。

彼らを救う方法は別に提示されています。「お金ではなく、食事を買ってあげる」「支援団体を紹介したり、連絡してあげる」といった方法が、彼らを麻薬やアルコールの害から救い、さらにはホームレスという環境からも救うきっかけになるかもしれないのです。

ただ、お金以外のものを渡そうとするとそれを拒否したり、怒りだすホームレスもいます。なるほど。彼らの多くが既に中毒化しているのかもしれません。

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ホームレスにはお金でなく物やチャンスを②

「食べ物が欲しい。住む場所も欲しい。だから仕事をください」と、履歴書まで用意していたホームレスがいました。彼を見かけたある男性が、彼の履歴書や聞き取った料理人としての経歴をフェイスブックにアップしました。

その結果、彼はピザ屋に職を得ることができたのです。働く気はあってもチャンスがなかったために2年もの間ホームレスをしていたという男性は、通りすがりに差しのべられたたった1本の手に救われました。

ホームレス側に働きたいという気持ちとチャンスとがマッチングした結果です。

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無学なホームレスを救い上げる手

また、こんな例もあります。毎日の通勤路で見かける同じ顔のホームレスから心のこもった言葉をかけられ、挨拶を交わしているうちに、彼女が「なぜホームレスなのか」を知るようになったビジネスマンがいます。

「なぜ働こうとしない?」と聞いた男性に対し、ホームレスの女性は「読み書きができないから仕事がないの」と答えたのです。今も、食べ物にかけるお金を節約して図書館へ通って読み書きの勉強をしているという彼女に、彼は「僕が本を借りるから、君は自分の食料を買うように」と申し出ました。

それ以来この二人は時折一緒にランチをしながら読み書きレッスンを行うようになったそうです。

「僕には学校に行かせてくれて、必要なものを買ってくれる親がいたけど、彼女にはいなかったんだ」。でも、それに気づく人がこれまでいなかったからこそ、彼女はずっとホームレスとして暮らしてきたのです。

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まとめとして

いろいろなタイプのホームレスがいて、そんなホームレスに対する通りすがりの人たちの反応もやはりさまざまです。

ホームレスたちが、そこから抜け出すために自分にできる精いっぱいを試みているとは限りませんが、喜んでホームレスでいる人は多くないはずです。彼らはホームを失ったことで既にポイントダウンしているため、そこから抜け出すには経済的理由だけでなく精神的にもなんらかの助けやチャンスが必要なのかもしれません。

毎日その横を通りすぎる何百人、何千人の一般人にはその助けやチャンスになるだけのポテンシャルはあっても、行動に移すのはごく一握り。ひょっとしたら、ハートレスの割合はホームレスよりも高いのかもしれません。

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