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1977 T.P. Madrid3人目のアーティストはJorgeと書いて(ホルヘ)と読む26歳のアーティストだ。
英語読みのジョージでいいよと言ってくれたのだけど、せっかくなので名前で呼びたいと思いMarioに発音の仕方を教えてもらい練習して何とか呼べるようになった。
Jorgeは大学でデザインを専攻して学んでいて、このショップで働き始めたのは2年前とまだ日は浅いが、とても素敵なデザインを描く。
彼はギリシャ神話を信仰しているため、それをモチーフにしたファンタジーなデザインを主に描いている。
Jorge DominguezことJDOM
この日のクライアントはCelia(セリア)という女性だったのだけど、彼女はフォトグラファーをしながら最近タトゥーアーティストになるために、スケッチしたり豚足を使って練習しているのだと教えてくれた。
会話の内容は分からなかったけど、2人はずっとタトゥーマシンの話をしたり、名前の発音について話をして盛り上がっていた。
何日か前に昔、名古屋に住んできたという男性にあったのだが、その男性も最近タトゥーアーティストになったといっていた。
やはりスペインは芸術の国なだけあって、芸術的センスに富んだ人が多いのだと思う。町の至る所で見かけるストリートアートも、単なる落書きではなく、しっかりとした作品であるということ。
タトゥーの需要が多いからということもあるのか、日本でいれるよりも安い値段で入れることができる。大きさにもよるが日本でタトゥーを入れるよりも安いと感じた。
だからこそたくさんのアーティストがいて活躍しているのだと知ることもできたし、彼らは働かされているのではなく自分の好きなことを楽しみながら一生懸命にやっているのだと感じた。
楽しむということが人生にとってどれほど重要で、なおかつ人を豊かにするのかということが分かったし、楽しめるか・楽しめないかはいつだって自分次第なのだと気づかされた。
いつでも優しいJorge
Jorgeはいつでも優しく、自分の飲み物を買いに行ったときは必ず私の分まで買ってきてくれて「ナツミ、問題ないよ。」と言っておごってくれた。
12:00から始めた作業が終わったのは16:00前で、終わったころには3人とも腹ペコで倒れそうだった。
一旦、店を閉めJorge行きつけのレストランに遅めのランチを食べに行ったのだけど、閉まっていたためドミノピザを食べることになった。
メニューが全部スペイン語で書いてあり、全く分からなかった私にJorgeはひとつひとつのメニューを英語で説明してくれて優しすぎだと思った。
その時もJorgeはおごってくれて年下なのに何だか申し訳なく思ったけど「気にしないで、問題ないよ。」と言ってくれた。
しかし3人なのにLサイズのピサが2枚きたのには少し焦ったけど、これにドリンク飲み放題で7ユーロだからかなりお得。
案の定3人とも満腹になりピザは残ってしまったが、お腹も心も満たされた遅めのランチタイムを過ごすことができた。
Jorgeが日本に遊びに来たときは必ず、最高のおもてなしをしようとこの時心に誓った。
優しいのはアーティストだけじゃない
ランチを終えて3人でショップに戻り、Celiaに感謝を言って別れを告げた。
彼女はタトゥーを入れてもらう間、パンツ姿だったのだが「もし写真を使うなら私は問題ないから気にしないでいいよ。」といってくれた。
初めはパンツ姿に少し焦ったが、とくに気にした様子もなく他の皆も次々に部屋に入って作業の様子を見にくるから感覚の違いに驚いた。
どこもショップでも言えることだが、クライアントの人たちは「今から写真を撮るから」と言っても一人として嫌な顔をせずに受け入れてくれるからこそ、こうした写真を撮ることができている。本当にありがたいものだ。
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最後に
Jorgeは次の日から休みに入り、次の仕事は来月だといっていたので会うのはこの日が最後となった。
皆で歩いて帰っていると、ついに分かれ道に差し掛かりJorgeに別れを告げなければいけない時がきてしまった。つい何日か前までは会ったこともない他人同士だったのに、こんなに別れが辛いとは思わなかった。
Jogreとハグをして「Hasta la vista!(また会おう)」とこの日のために覚えたスペイン語を使い別れの言葉をいうと「ナツミ、会えて嬉しいよ。ありがとう、また必ず会おうね。」と言ってくれた。
別れというのはいつだって人を辛くさせ、寂しい気持ちにさせるものだ。
残りの旅をMadridで過ごして終わらせてしまってもいいと思うほど居心地の良い町だ。初日は観光客の多さに驚き、そして疲れたがそんなこと気にならなくなるまでに、多くの時間はかからなかった。
もっともっとMadridという町を知りたいと思ったし、Madridの人たちと触れ合いたいと思うほど私の心は鷲づかみにされてしまった。
Jorgeのこれからの活躍を遠く離れた地で応援しながら私自身も少しづつ前に進み、次会うときには少しでも成長した姿を見せたいと意欲が沸いた。
感謝しても感謝しきれないほどの素晴らしい日々をありがとう。
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