メキシコシティーと郊外のタスコ・パツクアロ・モレリア・グアナファトを転々と約一ヶ月半滞在した。
メキシコにこんなに長く滞在する予定はなかった。ニューヨークから飛んで2週間位の予定だったが、あんまり僕らの肌に合っている土地だったもので気づけば1ヶ月以上もメキシコに滞在していた。
メキシコシティーに夜の便でついて街に出ると、何ともまあ、賑やかだ。そこらじゅうにギター弾きがラテン音楽を奏で、軽快に歌ってる。
そして軽快なリズムに乗りながら人々がタコスを食している。
移動疲れしていた僕らだったけど、あまりにも楽しそうだったので、夜の街を散策しラテン音楽とタコスを楽しんだ。
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メキシコの初夜があまりにもインパクトが強かったもので、シティー以外にも色々な地域に行こうと決めた。
郊外のメキシコはもっと賑やかだった。ラテンメキシコを体中で感じたいならやっぱり田舎町に限る。何しろ夜が楽しい。テキーラやマルガリータをトリッキーにキメテ、ふらふらになりながら夜の街を歩く。
10歩歩けば最高の音楽と美味い酒に出会える。アップテンポのラテン音楽は最高の酒の摘みになり、毎晩テンションは最高潮だ。
メキシコを知るならまずは日没にテキーラをキメルことから始めよう。
生涯忘れられない最高の思い出が出来るはずだ。
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メキシコの郊外、特にタスコの街並みが好きだった。コロニアル調の建物が犇めくように連なり、坂だらけの道は全て石畳が退かれている。
まさにお時話に出てくるような街並みだ。
そしてなんといっても路地を走っている空冷ワーゲンたちが町の景観をより引き立てている。僕はなにせアンティークカーが好きなものだから、そんな車を見ているだけで毎日ワクワクしていた。
町中のタクシーやら人々の自家用車が殆ど空冷ワーゲンだ。なんでまた空冷ワーゲンばかりなのかは不明だが、最高に街の雰囲気とマッチしていた。
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ラテン・メキシコという国は僕らに「ノリ」を教えてくれた。つまらない悩みなどノリで吹き飛ばそう。
人生なんてものは酒か、音楽にノッていれば、何とかなるんだよ。アミーゴ!
誰もがそんな事を言っていた気がする….。