ユネスコの無形文化遺産 コルドバのパティオ祭りに参加してみたら

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スペインの街角、細い路地、白い壁、真っ青な空に青い瓦・青い扉・青い窓枠。レンガや石のテラスには小さなテーブルセット。猫が寝ころび、犬があくびをし、そして、周りは花・花・花! これぞパティオ!

そんな美しいパティオが街のあちこちに作られているコルドバでは、初夏を迎えると「パティオ祭り」が開催されます。なんと、2012年にはユネスコの無形文化遺産にも登録されました。

コルドバのパティオ祭り(Patios de Cordoba)の開催会場・開催日

スペイン・コルドバは、マドリードから高速列車AVEに乗れば2時間弱、バスだと5時間ほどかかります。セビリアからは150kmで電車なら1時間、バスなら2時間ほどでコルドバに到着します。マラガからのアプローチも可能で、電車なら1時間、バスだと3時間ほどかかります。

コルドバの駅とバスターミナルは隣同士。コルドバに到着してからの動きやすさにかわりはないので、時間や予算で選ぶといいでしょう。

コルドバのパティオ祭りの会場は街のあちこちに散らばっています。でも、コルドバは観光地とはいっても小さな街。通常ならば、1日あれば、ほとんどのスポットを巡れるくらいの大きさです。

ただ、パティオ祭りの時は、その観光にパティオ見物がプラスされます。どのパティオも大きな広場ではないため、一度に入れる人数が限られます。そのため、人気のあるパティオは入場に並ぶこともあります。

近郊都市からなら日帰り観光も可能なコルドバですが、パティオ祭りでゆっくりじっくりとパティオの花盛りを楽しみたいなら、現地で1泊はすることをお勧めします。

開催されるのは、5月初旬の2週間。会期中、ほとんどの登録パティオは開放されていますが、スペインなので、昼間の14時から18時の間はクローズ。お邪魔できるのは、11時~14時と18時~22時頃の間になります。週末はもう少し遅くまで開放している場所もあるそうです。

コルドバのパティオ祭り(Patios de Cordoba)の歴史

コルドバはローマ時代の文化都市の一つとして発展し、東ローマ帝国時代には、中心地だったコンスタンチノープルにも次ぐというわれるほど繁栄した街。

そんなコルドバにこれほどパティオがたくさんあるのは、ローマ時代の名残なのだそうです。特にコルドバの旧市街地には、古く細い路地の奥に、こじんまりとした、それでも十分に開放的なパティオがたくさんあります。そして、そこに花を飾るのもローマスタイルです。

そんな由緒あるパティオとその花々の美しさを世の中に知らしめようと始まったのが「コルドバのパティオ祭り」です。これは、1921年にコルドバ市が企画して開催し始めたもの。100年近い歴史の中で、何度か開催できなかった年もあるそうですが、世界大戦終結後は毎年行われている祭りです。

毎年50カ所ほどのパティオが参加し、その美しさを競い合っていますが、その半数は個人宅のパティオ。そのため、普段は路地に迷い込んでも見ることすら叶わない場所が含まれています。このパティオ祭りが開催される期間だけ一般公開されるとあって、コルドバファン、パティオファン、花ファンだけでなく、地元の人たちも非常に楽しみにしている祭りなのだそうです。

コルドバのパティオ祭り(Patios de Cordoba)のイベント

パティオ祭りでは、登録されているパティオ以外に、祭りに参加してはいないものの、祭り中だけ開放する一般家庭のパティオがあります。マップ上には書かれていませんが、花の手入れをしている人に声をかけると、手招きされることがよくあります。

また、時期を合わせて、広場やホール、街中のバルなどでも、規模の差はあっても、ショーやコンサートなどが開催されます。

また、ビアナ宮は、13ものパティオを内包していて、パティオ博物館と呼ばれるほど。それぞれのパティオが特徴を持っていて、見ていて飽きません。こちらも、パティオ祭りの間は予約なしでも見学が可能です。

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おすすめ

コルドバのパティオ祭り(Patios de Cordoba)の食べ物

ワインにチーズにハム。タパスと一緒に、サルモレホや牛煮込みといった、トマト風味の食べ物、オレンジやレモンを使ったドリンクなどをいただきたいものです。

街角には多くのカフェやバルがあります。テラス席でパティオ祭りの地図を確認して休憩しながら、ゆっくりと食事をとりたいですね。

用意するもの

パティオ祭りの開催中には、パティオ祭り専用の地図が配布されます。これがマストアイテム。

パティオ祭りの会場は、それぞれに離れた場所にあるパティオです。いくら街が小さくて、徒歩移動が可能だとしても、場所が分からなければたどり着けません。そして、肝心のパティオたちは普段は観光名所でもなんでもないので、看板も道案内表示もありません。

そこで、この地図の出番。祭りの開催中に公開しているパティオまでの詳しい道順がとても分かりやすく記されています。この地図は、コルドバの観光マップとしても優秀なので、忘れずにゲットしましょう。祭りの公式サイトからダウンロードも可能です。

参加できること

そこに暮らしていないと、パティオ祭りにエントリーすることはできません。できるのは、パティオを見て回って楽しむこと。

パティオ祭りは、パティオと花の美しさを愛でるイベントですが、パティオによっては、小楽団が音楽を演奏していたり、お茶やお菓子などがサーブされることもあります。花の写真を撮っていると、「こっちから撮った方がずっと素敵だから」とか「実はあっち側にもいい場所があるのよ」などと、家主が案内してくれることもあります。

中には奥まっていて入りにくいパティオもありますが、気軽に声をかけてみましょう。気のいい家主さんが迎え入れてくれるでしょう。また、原則として無料開放ではありますが、ほとんどの場所でチップボックスが置かれています。お花の手入れには年間数十万円かけられているとのこと。楽しませていただくお礼として、小銭を置いてくるといいでしょう。

そのほかの見どころ

もともと街並みそのものが世界遺産に登録されている観光地なので、見どころは満載です。

街のちょっと外にある城と城壁「アルカサル」には広大な庭園があります。早朝ならば無料で見学が可能です。

夜のライトアップがすてきなローマ橋も、そこを渡ってその先の紋をくぐればメスキータへとつながります、メスキータは、教会とモスクが融合した不思議な建物、アーチ形の柱が連立する姿には圧倒されます。

そのほかにも、ポトロ広場のドン・キ・ホーテ由来の宿やカラオラの塔など見どころ満載。

パティオが閉まる昼間の時間でも、これらの観光地は開いているものがあります。時間を有効活用して観光したいですね。

まとめとして

パティオ祭りは見せるだけで終わりではありません。これはパティオコンクールも兼ねていて、街で選ばれた審査員によって、ベスト6パティオに賞が与えられます。入賞したパティオには、入り口にそれをわかるようにマークが付けられています。

パティオ祭りに参加するパティオは例年常連がたくさん。そのため、花たちの美しさには「今年こそは!」とか「今年も!」といった意気込みも伝わってきます。壁一面に這わされた蔦や、開催期間に合わせて満開になった花をみると、これも一つの芸術作品なんだなと思わされます。

コルドバは普段でも訪れて決してがっかりさせられない街ですが、パティオ祭りの時期はまた格別。5月のカラフルなコルドバをぜひお訪ねください。

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