ラリベラの岩窟教会群を歩いて観光してみた感想と見どころ

 

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エチオピアの宗教とラスタファリ思想の聖地~ラリベラの岩窟教会群(Rock-Hewn Churches, Lalibela)/エチオピア

エチオピアには、もう一つのエルサレムがある。それは、12~13世紀に地面を覆う巨大な岩から掘り出すことで造られた。

エチオピア正教会には、古い時代のキリスト教がほぼそのままの状態で残っている。シンプルだが情熱をかけて造られた岩窟教会群は、世界遺産に登録されるのも当然の異彩を放つ存在となっている。

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第二のエルサレム

エチオピアにキリスト教が伝わり、キリスト教はエチオピアで有力な宗教となった。多くの信者たちは、エルサレムに向かう聖地巡礼を目指したが、イスラム勢力によるエルサレムの占領によって、それが叶わなくなってしまった。

敬虔なキリスト教徒であるエチオピア人たちとエチオピア王朝のサグウェイ朝ゲブレ・マスケル・ラリベラ王は、エルサレム巡礼ができないことに耐えられず、エチオピアに自分たちのための第二のエルサレムを作り出すことにしたのだ。

約2万人、24年もの年月をかけて、祈りのための教会だけでなく、聖書の場面を表現する数々の建造物や壁画を岩の中から掘り出していった。

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エチオピア正教会とボブ・マーレー

意外な取り合わせのようだが、大航海時代以降、アフリカからは多くのアフリカ人が奴隷や労働力として南米へと連れてこられた。彼らにとって心の支えは宗教であり、それを表現するための歌や踊りだった。

抑圧された歴史を持つアフリカ人たちにとって、他国の侵略を最小限しか受けなかったエチオピアは理想の国であり、現代エチオピア帝国の皇帝となったハイレ・セラシエ1世は神そのものか神の化身と捉えられた。

ハイレ・セラシエ王の総べるエチオピア王国こそがアフリカ人たちの回帰する場所であり、思想そのものだと考えるのが「ラスタファリ思想」。その思想の信者が「ラスタファリアン」であり、ラスタファリ思想を伝える手段の一つがレゲエだ。

レゲエ界を代表する歌手ボブ・マーレーはラスタファリアンとして、エチオピアへの回帰を目指すラスタファリ思想をレゲエを通して世界中に発信していたのだ。

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ここは「ノマド」の サイト

「ノマド」= 場所と時間を選ばず「旅」を、生業とし生きる人たち。

東日本大震災(2011年3月)の経験によって、私たち家族4人は日本の家を引き払い、ノマドライフをスタートさせました。

「子連れで世界一周」達成後も旅を終えず、今現在も海外や日本を無帰宅で旅し続けています。

何処の空の下で、何を学び、何を感じ、写してきたのか。私たちが辿ってきた道のりは、

当サイトの「子連れバックパッカー世界一周」「子連れ自転車日本縦断」「手作りキャンピングカー学びの旅(日本)」「ノマド 7人 で旅へ(海外)」「世界の人々の写真」「石垣島での旅人村づくり」「手作り木造ヨット世界一周」

など、1400記事以上にわたって描かれていますので、少しでも目を通して頂ければと思います。

私たちの旅の様子はコチラ👉https://yuuma7.com/

聖ゲオルギウス(ベラ・ギョルギア)教会

岩窟教会群の中でもっとも有名なのが「聖ゲオルギウス」だ。

他の教会群からは孤立した場所にあるが、保存状態の良さはもちろんだが、その内観外観が優れている点からも注目されている。

聖ゲオルギウスは、軍人だった経歴を生かしたドラゴン退治で知られる武闘派聖人。キリスト教を疎んじる異教徒の王に拷問にかけられ棄教を迫られるが、奇跡的に無事だったうえ、彼の祈りによって異教徒の神殿は倒壊、異教徒たちの中にはキリスト教に改宗する者さえ現れたという。

怒り狂った異教徒の王の手により殉教死した聖ゲオルギウスは、ラリベラ王が10の聖堂を建造し終えた時、王の夢枕に立って「聖ゲオルギウス教会」を造るように命令した。

縦横12mの建物は上から見下ろすと十字架の形に掘り出されている。さらにその内部も岩からくりぬかれ、壁や天井を使って聖書の場面が色鮮やかに再現されている。

エチオピア正教会にとってもっとも重要な教会の一つであり、エチオピアのクリスマスには、全国から5万人以上が列を作って巡礼に訪れる。

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聖救世主教会(ベテ・マドハネ・アレム)

エチオピアのアクスムにある聖マリア教会を模して造られたとされる聖堂は、世界遺産に登録されている11の岩窟教会の中でも最大級。その高さは12m、教会全体の規模は800㎡あり、地面の岩から掘り出されたとは信じがたい大きさを持つ。

実はこの教会の中はほとんど空っぽ。ただ、墓が3つあり、聖書に登場するアブラハム・イサグ・ヤコブのものとされている。

岩窟教会内部は基本的に柱を持たない。その分壁として厚い岩を残している。そのため、外観は巨大であっても、内部は意外とこじんまりしている。しかし、聖救世主教会は全体的な規模が大きいためと内部に教会施設が造られていないことから、かなり広く感じられる。

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ゴルゴタ聖堂(ベテ・ゴルゴタ)

ラリベラ王の墓所だったともいわれるのがゴルゴタ聖堂だ。その名の通り、イエス・キリストが処刑された地を想って造られた教会で、角ばった建造物には形の違う窓が3つあり「三位一体」を、くりぬかれたクロスは「キリスト」を表現している。

教会内には宗教画というよりはアートなタッチの聖書の場面が鮮明なアフリカンカラーで描かれている。

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マリア聖堂(ベテ・マリアム)

岩窟教会群の中で最古だと考えられているのがマリア聖堂。聖救世主教会からは地下道でつながっているらしい。

ほかの教会からは少し離れた丘の上の岩を掘って造られているため、ロバを使ってゆっくりと登っていくことが多い。

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アダムの墓

岩窟教会群への入り口的なポジションを持つのが「アダムの墓」だ。高い岩壁に囲まれた地下路地を、地元信者たちはゆっくりと通りすぎて目的の教会へと向かっていく。

アダムの墓を通る地下路地は、マドハネ・アレム聖堂・マリア聖堂・ゴルゴタ聖堂・セラシエ礼拝堂などをつないでいる。

地下15mほどに位置する岩窟教会群を行き来するのに、いちいち地上に戻っていては手間も時間もかかってしまう。そのため、近隣に造られた教会はこれらの地下路地によってつながっているのだ。

それらの路地には名前が付けられていて、「天国への道」、「地獄の道」などと呼ばれている。天井が抜けて空が見えている場所は明るいが、地下道となっているところでは足元が見えないほど暗い。サーチライトは必携だ。

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そのほかの岩窟教会

「エマニエル聖堂(ベテ・アマヌエ)」は、エチオピア王家の礼拝堂だったのではないかといわれている美しい聖堂。「メルクリオス聖堂(ベテ・マルコリオス)、「ガブリエル・ラファエル聖堂(ベテ・ガブリエル=ルファエル)」、「イムレハネ・クリストス教会」、「アシェタン・マリアムの修道院」などが、同地域に点在している。

それぞれにエチオピア独自の宗教的な伝説を持っていたり、礼拝のマナーなどがあるので、できればガイドを雇いたい。また、ある程度の宗教的知識を持っていたほうが、教会のネーミングや壁画の意味合いなどを理解することができていいだろう。

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アクセス

アディスアベバまで飛び、そこからさらにラリベラへと飛ぶ。アディスアベバ-ラリベラ間の所要時間は約1時間。

ラリベラの街は、世界遺産があり多くの外国人が観光に訪れるにしてはさびれた街だ。岩窟教会への入場料が驚くほど高価であることは、遺跡そのもの補修には役立っていても、彼らの生活には結びついていないようだ。

街でガイドを雇うといい。多くは徒歩で、一部はロバなどを使って移動していく。しかし、ラリベラ自体が標高3000m以上の高地であること、岩窟教会によってはさらに高所へと登ることもあることから、高山病にかかることもあるので、体力と相談してガイドと移動手段はケチらないほうがいいかもしれない。

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最後に

エチオピアというアフリカの地に根づいているキリスト教の教え。それも、古いユダヤ教的な部分を多く残している上、アフリカ独自の色彩が加えられたことで、エチオピア正教会は、キリスト教とはいっても異色の存在となっている。

木材や石といった建築材料がなかったわけではないのに、岩の地面を掘りぬこうと考えたのはなぜか? そもそもこれだけの規模、これだけ精緻なものを当時の技術力でどうやって造り上げたのか?

この世界遺産には謎も多い。訪れる機会の多い地ではないが、アフリカ観光がサファリだけではないことを証明してくれる貴重な場所だ。

そこを訪れた人しか感じることのできない感動を、写真、動画、そして言葉で表現してみませんか? あなたの旅の話を聞かせてください。

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