レゲエ&サンバ!赤道直下のトロピカル遺産サン・ルイス歴史地区を歩いてみたら

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フランスが始めてポルトガルが仕上げた街~サン・ルイス歴史地区「Historic Centre of São Luís」/ブラジル・サンルイス

南米の各地に残された植民地時代の遺産。それは、プラスの意味合いを強くものもあれば、マイナス意味合いを多く含むものもある。

そんな中でサン・ルイスは、植民地統治時代のプラス面である美しく発展した街並みが愛されている世界遺産都市だ。それはフランス人が築き、ポルトガル人が磨き上げた。

植民地化される過程ではマイナスもあり、その後も反乱や経済的な衰退などを経験したが、サン・ルイスはポルトガル統治下の街としては、最良の保存状態を持つ観光地として人気が高い。

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サン・ルイスの歩んだ歴史

先住民であるツビナンバ族の町、フランス人によるサン・ルイの砦建築、ポルトガルの命によるジェロニモの侵略、オランダ人の侵略と暴力的征服、植民地政府下副王国の独立、国内反乱、綿生産による近代都市化、農業衰退にともなう都市の荒廃。

17世紀から20世紀にかけて、サン・ルイスは激動の歴史を通り抜けてきた。しかし、ポルトガルによる近代的な街造りの後、大きな破壊が行われることがなかったことから、世界遺産に登録されるだけの価値ある街並みや建築物が多く残されることとなり、現代の旅人たちの目を楽しませている。

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タイルの街

ポルトガルといえば、町で売られるお土産にタイル製品が多いことや、建物がカラフルなタイル「アズレージョ」で覆われていることを思い出すだろう。

このタイル、サン・ルイスにも受け継がれ、町の歴史地区のほとんどの建物はポルトガルタイルに覆われている。赤道直下の街に降り注ぐ太陽の熱を遮るためのものだが、時を経てなお、多少のガタがきていても、その美しさを保つ姿はサン・ルイス観光の目玉だ。

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彫金細工のバルコニー

街の中でも比較的裕福な層が暮らしてきたエリアの建造物は特徴的なバルコニーを持つ。広くはないが、その装飾が非常に美しいのだ。

繊細な彫金細工が施されたバルコニーは、サン・ルイスで古い家を所有する上で一つのステータスシンボルでもある。

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サン・ルイスの音楽と踊り

通常のサン・ルイスのでは、レゲエがもっとも馴染んでいる。しかし、祭りとなると話は別らしい。ブラジルにはサンバがある。そして、サン・ルイスにはさらに独特の音楽と踊りが生まれ、受け継がれてきた。

サン・ルイスに多く暮らすアフリカ系ブラジル人が華やかな衣装を身に着けてクルクルと回りながら踊るのが「タンボル・デ・クリオウラ」。これは打楽器のリズムに合わせて踊りながら、場所取り合戦を繰り広げるという、派手で活動的なダンス。

一方で「タンボル・デ・ミナ」は、同じくアフリカ系ブラジル人の音楽と踊りではあっても、より宗教的な要素が強く含まれるもの。当然、披露される場もこの2つのダンスは微妙に異なっているらしい。

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ブンバ・メウ・ボイ

復活祭の後から6月までの長期間に渡って行われる祭りで、そのメインイベントは音楽によるパントマイム。

友達、職場、サークルなどのグループ別にチームを組み、夜通し踊りまくる。その際、何らかの「役」や「劇」が題材とされ、彼らは演じながら踊るのである。

その題材は、身近な伝説や歴史を取り入れたものが多く、その内容は悲劇的なものがほとんどだが、それを踊りながら演じることで、明るさやおかしさも感じ取ることができる。

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カポエイラ

ブラジルから発信し世界に広がったカポエイラ。サン・ルイスのバージョンは、より伝統的な流れを組むカポエイラだといわれている。

夕方になると、若者たちが町の公園で個人やグループ単位で技を披露し始める。大道芸というには、あまりに活動的で高い技能が必要そうだ。

ドン・ペドロ2世広場

旧市街の中心となる広場で、市内観光のスタートもほとんどがここから。バスターミナルもすぐ近くにあって便利だ。

その昔、フランス人たちが上陸したという海岸に面している。今も少し離れたところに見えるキレイなビーチは、ブラジル人富豪やヨーロッパから移住者たちが好んで滞在するリゾートになっている。

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リベロンの噴水跡

住宅地の中に唐突に現れる水色の壁。それがリベロンの噴水。今も水が流れていて、水溜では魚が泳いでいる。

噴水口が面白い顔でできていることから、訪れて写真撮影をする人が多い。

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セー教会

イエズス会が1622年に立てた教会。白と金と青を使った爽やかさを持つ内装が独特。1922年に改修工事を受けているため、当時の姿を完全には残していないが、その分きれいだ。

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サン・ルイス市庁舎

日本の街で、市庁舎や県庁が観光ポイントになることはあまりない。

でも、世界の歴史ある観光地の多くで市庁舎は大切なチェックポイントだ。それというのも、古く歴史ある建造物を利用していることが多いためだろう。

サン・ルイスでも、白とベージュの市庁舎とその前に置かれた最初の砦サン・ルイを建てた海軍将校の胸像が飾られている場所は観光客のマストスポット。

サン・ルイスでは、市の設立年がフランスによるサン・ルイ砦建設時にするかポルトガルが征服した日かで論争がある。しかし、市庁舎前に陣取っているのはフランス人将校だ。

フランスによる植民地のスタートは、サン・ルイスにとって肯定的事実なのか否定的事実なのか?

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ライオン宮殿

フランス軍が建てたサン・ルイ要塞をたった数年で占領したポルトガル軍が宮殿として使用した。

建物の前にライオンの像があるため、ライオン宮殿と呼ばれるようになった。現在はサン・ルイスが属するマラニョン州の庁舎となっている。

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アルトゥール・アゼベド劇場

中身はヨーロッパスタイルのゴージャス感あふれる劇場だが、外側はピンク色の可愛らしさを持つ。1817年建造のブラジルでもっとも古い劇場だが、1993年に修復され、往時の栄光を取り戻している。

大きさこそないが、かえって落ち着ける雰囲気を持つ劇場として市民たちにも観光客にも人気が高い。内部見学が可能だが、気軽に見に行けるコンサートも多いので、できれば客席に座ってその音と雰囲気を味わいたい。

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カルハウ・ビーチ

旧市街の北に位置するサン・ルイス自慢のビーチ。

海岸には、ポツンポツンとヤシの木が立ち、休憩所やカフェやレストランが立つ。設備が完璧に整ったリゾートビーチとは違ったローカルな雰囲気があり砂浜も海もキレイ。

ビーチによってある程度遠浅なところと、波の高く深いところがあるので、海に入る場合には目的に合わせたビーチを選んだ方がいい。

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注意事項

旧市街・新市街ともに、場所や通りによっては治安が良くないといわれる。訪れる前には最新の情報をチェックしておこう。

街そのものは夜遅くまで音楽が流れ、人も多い。しかしそれが治安の良さにつながるとは限らないのも、サン・ルイスの特徴だ。

また、日曜日や祝日は、商店や官公庁、教会までもがお休みとなる。街はガラ~ンとして人の気配がなくなり、することがなくなってしまう。土日に滞在する場合には、食料の買い出しをしておくなり、ビーチリゾートに移動しておくなりの計画がおすすめだ。

もう一つ、サン・ルイスは熱い。暑いのではなく熱い。真昼間に観光するのは自殺行為であることを考慮した計画を。

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最後に

サン・ルイスは複雑な顔を持つ。

植民地、アフリカ系ブラジル人のレゲエ文化、フランスやイギリスやドイツなどのヨーロッパの風味、ポルトガルの眩しさ、そして赤道直下のトロピカルさ。

建物ごとに路地ごとに、違った味わいを見せてくれるが、町そのものはこじんまりとしているので、その全てを手軽に味わえるという嬉しい条件も持っている。

そこを訪れた人しか感じることのできない感動を、写真、動画、そして言葉で表現してみませんか?あなたの旅の話を聞かせてください。

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