レンソイス・マラニャンセス国立公園に行ってみた感想と絶景写真

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宇宙からも見える白い砂丘 レンソイス・マラニャンセス国立公園

レンソイス・マラニャンセス国立公園(Lencois Maranhenses National Park)は、ブラジルの北東部、マラニャン州に位置する国立公園です。宇宙からの衛星写真でもはっきりと確認できる広大で真っ白な砂丘が、この国立公園の最大の特徴となっています。

現在のところ、レンソイス・マラニャンセス国立公園および砂丘はユネスコの世界遺産には登録されていません。ただ、景観の美しさから「未来の世界遺産」との呼び声が高いことや、同じマラニャン州内に文化遺産であるサン・ルイス歴史地区があることから、世界遺産をめぐるツアー等においてはこちらも一緒に紹介されるケースが多いようです。

いわば、世界遺産に準じる国立公園だといえるでしょう。

クオーツが作り出した大自然の絶景

レンソイス・マラニャンセスというのは、ポルトガル語で「マラニャン州のシーツ」という意味です。
砂丘の白さと大きさが、まるで洗い立ての真っ白なシーツが敷かれているかのように見えるということから名づけられたものです。なかなかに詩的な表現ですね。

この白さの秘密は、砂丘を構成する砂の成分にあります。約15万ヘクタールもの面積に敷き詰められた砂のほぼ100パーセントが、実は石英(クオーツ)なのです。
石英といえば、水晶の原料として知られる鉱物です。これが長い歳月を経て研磨され、太陽光によって互いに反射しあっているため、われわれの目には真っ白に見えるというわけです。

南米大陸には、ウユニ塩湖などのように大自然によって作り出された神秘的な風景が多くありますが、このレンソイス・マラニャンセス国立公園の砂丘も、勝るとも劣らない絶景だといえますね。
見わたすかぎり真っ白な砂に覆われた広大な土地は、おとぎ話の世界に迷い込んだかのような幻想的な気持ちにさせてくれることでしょう。

雨季にはエメラルドグリーンと純白の共演が見られる

しかしながら、レンソイス・マラニャンセス国立公園の魅力はその目映いばかりの純白だけではありません。

この地が観光スポットとして多くの人を集まるのは、1月から6月までの半年間です。ブラジル北部では、この期間が雨季に当たります。
どうして雨季にばかり観光客が集中するのかというと、もちろん、この時期にしか見られない光景が存在するためです。

実は雨季には、広大な砂丘のなかにいくつもの湖が出現するのです。
もともとレンソイス・マラニャンセス国立公園の砂丘の下には、地下水が眠っています。ふだんは石英の層によって隠されていますが、雨の影響でこの水位が増すと、砂丘の谷間から水が湧き出て湖になるというメカニズムです。

真っ白な砂のなかに、エメラルドグリーンの湖が無数に浮かび上がる様子は圧巻です。このコントラストの美しさを前にすれば、言葉を失う人もいることでしょう。多くの観光客はこれを目当てに、雨季にレンソイス・マラニャンセス国立公園を訪れるわけですね。
また、湖には充分な広さと深さがありますので、水着を持参して水遊びをする人も多いようです。

ちなみに、驚くべきことにこの湖には魚も生息しています。魚たちは当然ながら、湖がなくなれば姿を消します。どこから現れてどのように生活をしているのか、乾季のあいだはどこに潜んでいるのか――さまざまな疑問が頭をよぎりますが、今もこの秘密は謎のままとなっています。
いつか調査がおこなわれるのを待ちたいものです。

そのほか、この地域には新種のカメやカエルなどもいますので、そうした生き物たちの営みを眺めることもまた、自然の広大さと神秘をよけいに感じさせてくれるかもしれません。

遊覧飛行で上空から見下ろすツアーも人気ですので、興味のある人は調べてみるとよいでしょう。

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時間によって表情を変える砂丘

もちろん、乾季にだってこの砂丘の魅力が失われるわけではありません。
レンソイス・マラニャンセス国立公園の周辺一帯は、一年を通じて35℃前後の気温になります。雨季はじめじめと蒸し暑いため、気候的には乾季のほうがむしろベストシーズンだといえるでしょう。

一面真っ白だということは、どんな色にでも染まるということです。
砂丘は一日のなかで、次々と表情を変えます。砂丘の表面の凹凸が美しい陰影を作り出してくれますから、刻一刻と少しずつ違う景色が見られるのです。
朝日に照らされてピンク色に染まる時間もあれば、夕日にによって黄金色に色づく時間もあります。

こうした陰影の美しさは、湖のない乾季のほうがよりスケール感を肌で感じられて引き立ちます。

神秘を感じられる雨季の砂丘と幻想を感じられる乾季の砂丘。どちらも甲乙つけがたい名所なのです。

レンソイス・マラニャンセス国立公園の周辺環境とアクセス

【宿泊・食事など】

レンソイス・マラニャンセス国立公園へのアクセスは決して良いとはいえませんし、周辺も観光地としての整備があまりされていません。
しかし、だからこそ観光地化されていない自然のままの光景を楽しめるのだと考えることも可能です。自分の肌で街の空気に触れてこそのバックパッカーにとっては、旅に適したスポットだといえるでしょう。

砂丘観光をする際には、バヘリーニャスという小さな町が観光拠点になります。人口2万人程度のこの街での滞在は、快適とはいえないかもしれませんが、宿泊施設も飲食店も数はそれなりにありますので旅慣れた人であれば困ることはないでしょう。
地元名物の「シュレスコ」と呼ばれる料理で舌鼓を打つのもおすすめです。これは、鉄の串に牛肉や豚肉の塊を刺して炭火で焼き上げるもので、南米特有のバーベキューのスタイルです。岩塩を振って食べましょう。

【国立公園へのアクセス】

バヘリーニャスまではサン・ルイスを経由するのが一般的です。そのため、サン・ルイスの世界遺産とあわせてまわる人が多いのです。

サン・ルイスからバヘリーニャスまでは、距離にして約260キロメートル、時間にして陸路で4~6時間ほどかかります。バスがありますので、これを利用する人が大半となっています。

そしてバヘリーニャスからレンソイス・マラニャンセス国立公園までは、さらに1時間ほどが必要です。こちらの移動では、公共交通機関は使用できません。また、砂丘へ入るためには大型の四輪駆動車でなければ難しいでしょう。基本的には地元のツアーに申し込むのが最もシンプルかつベターだといえます。

砂丘までの道のりは、整備されているとは言えない道をガタガタと揺られながらの移動ですので、これも快適とはかけ離れています。非常に疲れる1時間となるでしょう。しかし、苦労して到達するだけの価値のあるスポットです。

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