ローヌ川のほとりにたたずむ町~アヴィニョン歴史地区を歩いてみた

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アヴィニョン歴史地区

「アヴィニョン歴史地区:法王庁宮殿、大司教座の建造物群およびアヴィニョン橋」はフランスにある世界遺産のひとつ。登録当初は単なる「アヴィニョン歴史地区」でしたが、アヴィニョンの景観のうち、法王宮殿とその周辺(プティ・パレ、ノートルダム・デ・ドン大聖堂、アヴィニョン橋、一部の城壁)を対象とすることで2006年に現在の登録名に変更されました。

アヴィニョンは14世紀には教皇庁が置かれていた時期があり、世界遺産に登録されたのは、主として当時アヴィニョンの中心として栄えていた地区です。

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城壁に囲まれた町

アヴィニョンは全長4.3kmの城壁に囲まれた町です。城壁に囲まれた町の中に、カフェやレストランのテラスが立ち並び、とても楽しい雰囲気の町です。現在でも中世の華やかさと文化・芸術が色濃く残る町で世界中から観光客が訪れています。ローヌ川岸にたたずむ美しい町全体がひとつの歴史的建造物といっても過言ではないでしょう。

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法王庁宮殿

14世紀、カトリック教会のローマ法王庁がアヴィニョンに移されていた、「アヴィニョン補囚」時代の歴史を物語る貴重な史跡。外壁の高さは50m、厚さは4mもある巨大な宮殿は旧宮殿と新宮殿に分かれていて、面積1万5000㎡という広大なもので、外観は巨大な要塞そのものと言えるでしょう。

創設者ベネディクトゥス12世が建てた北半分が旧宮殿、後継者のクラメンス6世の建てた南半分が新宮殿と呼ばれ、二人の好みの違いがよく現れています。

30年近くかけて建てられたゴシック建設。建設当時は贅沢な家具や調度品、豪華な彫刻品がたくさんありましたが、フランス革命時に売り飛ばされたり、壊されたりで現在は一部しか残っていません。

しかし、幸いにも数々の壁画が、当時の法王たちの華やかな生活ぶりを伝えてくれるので必見です。

一通り見学したら、屋上テラスに上がってみましょう。アヴィニョンの街並みを見下ろす大パノラマが満喫できます。

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サン・ベネゼ橋

「橋の上で踊るよ~踊るよ、橋の上で輪になって踊る」という歌で世界中に知れ渡った橋です。1177年から8年の歳月をかけて造られました。この橋はアヴィニョンの城壁の外側にあり、ローヌ川に架かっています。建設当時は22連のアーチ橋で長さが920mありました。しかし、戦争やローヌ川の氾濫で何度も破壊され、現在は4つのアーチと小さなサン・二コラ礼拝堂を残すだけとなっています。

歩行者と騎馬通行者のために作られた橋は、幅が非常に狭く、老朽化も著しいため歌のように、橋の上で輪になって踊るのは不可能と言われています。

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ロシェ・デ・ドン公園

法王庁宮殿の裏手にある、ドン岩壁で高さ30mもある天然の要塞で町の起源とされています。現在は公園になっていて、アヴィニョンっ子の憩いの場となっています。公園内には数千年前に先住民が住んでいた洞窟があり、「アヴィニョンのゆりかご」とも呼ばれています。

ローヌ川に面したテラスからは、サン・ベネゼ橋や周囲に広がる大自然を見渡すことができます。公園内ではボートに乗ることもでき、観光の疲れを癒すのにもぴったりな場所です。

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ノートルダム・デ・ドン大聖堂

法王庁宮殿とロシェ・デ・ドン公園の間に位置する大聖堂。12世紀半ばに建築されたロマネスク様式の教会ですが、何度となく改修されています。城壁に囲まれているため、防衛上の観点から優れたものとはいえないとの指摘もありましたが、中世の都市城塞建設の姿を伝えるものとして貴重な建造物とされています。

内部にはゴシック様式で造られた教皇ヨハネス22世の墓があり、15世紀のフレスコ画やオクタゴンのドームなど、宗教的芸術の見所がたくさんあります。聖歌隊入口には美しい12世紀の白大理石製司教席があり、席の両側面には聖マルコと聖ルカを象徴した動物の文様が施してあります。

ノートルダム・デ・ドン大聖堂は一般公開されているので荘厳な世界を見学することができます。

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プティ・パレ美術館

プティ・パレとは小宮殿を意味するもので、14世紀に建てられた司教館で現在は美術館となっています。ルネサンス期のイタリア絵画やアヴィニョン派の絵画のコレクションが充実しています。なかでもボッティチェリの『聖母子La Vierge et l’Enfant』はこの美術館の至宝といえる作品です。

内部は19室に分かれており、第1室と第2室には14世紀の彫刻やフレスコ画などを見ることが出来ます。第3室から第16室には、13世紀から16世紀までのイタリアの絵画が、時代や画派で分類され展示されています。第17室から第19室までは15・16世紀のアヴィニョン派の絵画が展示されていて、どれも見逃せないものになっています。

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アヴィニョンの胃袋、中央市場

ピーター・メイルが『南仏プロヴァンスの12か月』の中で「アヴィニョンの胃袋」と称えた中央市場Les Halles。垂直庭園になった屋根付きの中央市場で、野菜、肉、魚、オリーブ、パン、ワインなどのあらゆる食材の店が40店舗も入っています。大型スーパーに比べると値段は高めですが、ハムやチーズ、プロヴァンス料理の総菜など買って味わってみるのもいいかも。天気がよければローヌ川を眺めながらゆっくりお腹を満たしていくなんてのもあり。

まとめとして

中世の歴史が多く残るアヴィニョン歴史地区。宮廷人たちの華やかな生活が洗練された雰囲気をもたらす町。アヴィニョンは文化、芸術の面でも、一流の都市です。世界中から集まった観光客と地元民が入り混じった城壁に囲まれた賑やかな町の活気が最高潮に達するのが、夏の演劇祭の時期です。毎年7月上旬から3週間、アヴィニョンは眠ることを知らず、お祭り騒ぎになります。祭りの会場は劇場だけでなく、法王庁宮殿の中庭、ローヌ川の船上などあらゆる場所が舞台となります。

あなたもアヴィニョンの町並みや遺跡に残る歴史の足跡、色とりどりの新鮮な食べ物を存分に満喫してみませんか。

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