カトマンズ盆地の見どころを一通り歩いてみた感想と写真

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3つの都市がひしめく カトマンズ盆地

カトマンズ盆地(Kathmandu Valley)は、ネパールの首都カトマンズ周辺にある盆地一帯のことです。ユネスコの世界遺産には、1979年に文化遺産として登録(2006年拡張)されています。

なお日本では、英語からの直訳で「カトマンズの渓谷」と呼ばれることもありますが、Valleyには盆地という意味もあり、実情と照らし合わせると渓谷と訳すのはあまり正しくありません。

ただ単に「カトマンズ」といった場合には、カトマンズ市のほか、ラリトプル市(パタン)、バクタプル市を含むことが多いですが、世界遺産としての指定範囲も同様です。
この3つの主要都市の王宮や寺院といった建造物の数々が、この世界遺産の最大の魅力です。

もともとカトマンズはチベットとインドを結ぶ交易の中継地として古くより栄えてきた街で、盆地ならではの過ごしやすい気候でもあります。さらに時代を遡れば、この盆地があった場所は以前は湖だったといい、それが山間部でありながら緑豊かだという独特の風土を培ったのだとされています。
ほか、ガンジス川の支流であるバクマティ川などの自然も魅力的で、景観も含めて楽しみたい世界遺産です。

カトマンズ盆地のみどころ

【ダルバール広場】

ダルバール(Durbar)とは宮廷という意味で、ダルバール広場(Durbar Square)という場合には王宮広場のことを指します。
ダルバール広場はカトマンズ、パタン、バクタプルという盆地内の3つの主要都市それぞれに存在しています。

広場の周辺にはチベット仏教の寺院が多く集まっており、文化と建築の粋を見ることができるでしょう。これらは歴代の王たちが美しさを競い合って建てたものですので、いずれも劣らぬ魅力を持っています。

代表的な建造物としては、カトマンズの広場には「シヴァ寺院」、「クマリの館」、「旧王宮」、「タレジュー・ベル」、「アショク・ビナヤク」などが、パタンの広場には「クリシュナ寺院」、「ムル・チョーク」、「スンダリ・チョーク」、などが、バクタプルの広場には「獅子門」、「マッラ王の石柱」、「55窓の宮殿」などがあります。

また、ダルバール広場には芸術家や工芸師たちの作品展示も多くあるため、3都市の広場それぞれに違った面白味があるはずです。

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【パシュパティナート】

パシュパティナート(Pashupatinath)はカトマンズにある寺院で、ネパール最大のヒンドゥー教寺院です。
カトマンズにはシヴァ神が滞在したと伝えられており、そのため1,000年以上昔からヒンドゥー教徒にとっては巡礼の地となっています。

また、パシュパティナートはバクマティ川に面しており、隣接した火葬場からはこの川に灰が流されています。バクマティ川はガンジス川の支流ですので、ここに流すことはネパール国内のヒンドゥー教徒にとっては悲願だといえます。灰を流している横で身を清めることも、ヒンドゥー教徒にとっては神聖な行為です。

異教徒はパシュパティナートへの立ち入りが許されませんが、火葬場に関しては誰でも入場可能です。

【スワヤンブナート】

スワヤンブナート(Swayambhunath)は、カトマンズの中心部から3キロメートル離れたところにあるネパール仏教の寺院です。
400段ほどの急勾配の石階段が特徴で、ネパール仏教では最も重要な寺院です。仏塔は2,000年の歴史を誇るといわれおり、その美しさは随一です。

面白いのは、スワヤンブナートではサルも信仰対象となっていることです。そのため敷地内には野生のサルも多く、モンキー・テンプルという異名さえ持つほどです。寺院側では特別な対策などはしていませんので、旅行者は荷物を奪われないよう注意しましょう。

【ボダナート】

ボダナート(Boudhanath)はカトマンズにあるチベット仏教の寺院です。「Boudha」=「仏陀」「知恵」、「nath」=「神」「主人」という言葉のとおり、チベット仏教にとっての聖地であり、世界中から信者が集まります。

こちらの特徴はなんといっても、高さ36メートルになる巨大仏塔の存在です。信者がマニ車を持って周囲を108回まわる光景は毎朝目にすることができ、聖地としての荘厳さを感じることができるでしょう。

また、ボダナートはチベットからインドまでの交易ルート上にありましたから、古くより商人たちが旅の無事を祈願したことでも知られています。
現在は観光地としての人気も高く、周辺には土産物屋も豊富に揃っています。

【国立博物館】

カトマンズ市内には、1928年に設立された国立博物館もあります。古代のものから近代王朝の遺品までさまざまな展示物があり、地元の人々にも人気の高い博物館となっています。
変わったところでは、紀元前以来のコインのコレクションがあることも魅力です。考古学好きやコインマニアには垂涎の展示だといえるでしょう。

中心部からスワヤンブナートへ向かう途中に位置していますので、時間が許せばぜひ立ち寄ってみましょう。

【ゴールデン・テンプル】

パタンにある寺院で、19世紀に建造されたものです。これは貿易によって成功した商人が造ったもので、名前のとおり金箔に覆われた本堂が特徴的です。
正式名は「ヒラニャ・ヴァナル・マハヴィハール寺院」(Bhaskerdev Samskarita Hiranyabarna Mahavihara)といいますが、地元の人も含めて一般的にはゴールデン・テンプルの通称で知られています。

市民が造った寺院とはいえ、納められている曼荼羅や仏像、教典などはチベット仏教にとって非常に重要なものです。毎日参拝する信者も少なくありません。

【タチュパル広場】

タチュパル広場(Tachupal Square)は、14世紀に造られたバクタプル最古の広場です。
この広場には、窓の装飾が特徴的なネパール建築の建物が多いので、眺めて歩くだけでも楽しめるでしょう。

かつてはこの広場周辺が街の中心部であったようで、こちらにもダッタトラヤ寺院やビムセン寺院といった歴史ある寺院が並んでいます。

カトマンズ盆地へのアクセスと交通

カトマンズは都市化の進んだ街ですので、世界遺産としてはかなりアクセスのしやすい部類に入ります。

カトマンズへの玄関口はトリブバン国際空港(Tribhuvan International Airport)です。日本からの定期直行便もありますし、香港やバンコク、シンガポールといった馴染みのある土地を経由してのルートも豊富です。

空港はカトマンズ市の中心部から4キロメートルほどの距離ですから、現地での移動も楽です。空港から市内へのタクシーはチケット制がほとんどですので、料金の点でも安心です。
ただし、渋滞が酷い場所を抜けなければならないこともあるため、距離のわりには意外と時間がかかる場合もあります。

陸路では、中国やインドから長距離バスでカトマンズ入りすることも可能です。

都市間の移動は、長距離の場合にはタクシーがメインとなるでしょう。
市内のタクシーについては日本同様にメーター制ですが、これもさほど高額ではありません。
ほかに、テンプと呼ばれる乗り合いのオート三輪もあります。これは運行路線があらかじめ決まっていますが、停留所があるわけではなくルート上であれば乗り降りは自由です。

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