蛯名健一の活動・生き方 – 優勝賞金100万ドルを手にしたダンスパフォーマー

新しいアーティストの発掘を目的とするプログラムの中でも、そのフォーマットになったともいわれるのが「アメリカズ・ゴット・タレント」。2006年のシーズン1から毎年、数多くのオーディション参加者の中からたった一人の優秀者を選出してきました。

ジャンルが無限大であることから、ただ一芸に秀でているだけでなく、その芸によっていかに自分を魅せることができるかが問われる厳しく狭き門です。その狭き門を8番目(シーズン8)に通り過ぎ、優勝賞金100万ドルを手にしたのが、日本人のダンスパフォーマーである蛯名健一なのです。

蛯名健一のアートの形

ベースはもちろんダンス。ただ、本人も公言しているように、ダンスそのものの腕前は二流だといいます。実際にダンス教師で身を立てていた時期があり、ダンスパフォーマンスで稼いでいた時期もあるので、決して二流とは呼ばれないレベルだと思うのですが、第一線で「ダンサー」として活躍する「ホンモノ」とは違うというのが本人の認識です。

それでもなお、「二流」のダンサーである蛯名健一が世界で認められるのには理由があります。それは、彼のコーディネート力にあるようです。

芸術を際立たせるためのポイントには、芸術性の高さ、プロデュースの仕方、クリエイティブさ、斬新さ、宣伝の仕方、コネクションなどなど、さまざまな力の入れどころがあるでしょう。

蛯名健一は、彼の今持つテクニックに、さまざまな要素を加えてコーディネートし、一つのショーを創り出すことができるアーティストです。実はこれ、多くの成功しているアーティストが用いている手法ですが、蛯名健一とそのほかのアーティストたちの間にある大きな違いは、そのコーディネートを蛯名健一の場合、ほとんど一人でこなしているところにあります。

彼が魅せてくれる彼のショーは、本当の意味で「彼が」創り出しているものなのです。

蛯名健一の作品集

まず蛯名健一の作品を少しだけ紹介いたします。

※写真は公式サイトやファンサイトさんからお借りしています。引用元は各写真下部記載

https://twitter.com/

https://matome.naver.jp/

https://www.youtube.com/

https://www.youtube.com/

https://www.youtube.com/

ダンスとの出会いから渡米まで

1974年神奈川県出身。ダンサーだけに、ダンスを中心としての経歴を拾っていくと、ダンスとの最初の出会いは高校生の時。ダンス好きの友人に誘われていったクラブで、その楽しさにのめりこんでいったようです。ダンスの上達ぶりはかなりのものだったらしく、ほんの1,2か月後にはダウンタウンのテレビ番組「ダンスダンスダンス」に応募するほどになっています。ただ、ダンスへの熱中は、徐々に冷め、その後はより現実的で身近な存在だったバイクへと移っていったそうです。

免許を持っていたからという理由で働き始めた園芸店は、失恋を機に退職。バイクでルート66を走りたいという夢と語学を磨こうという目的、そして失恋の痛手を癒すために渡米します。これが20歳の時のことでした。

ここは「ノマド」の サイト

「ノマド」= 場所と時間を選ばず「旅」を、生業とし生きる人たち。

東日本大震災(2011年3月)の経験によって、私たち家族4人は日本の家を引き払い、ノマドライフをスタートさせました。

「子連れで世界一周」達成後も旅を終えず、今現在も海外や日本を無帰宅で旅し続けています。

何処の空の下で、何を学び、何を感じ、写してきたのか。私たちが辿ってきた道のりは、

当サイトの「子連れバックパッカー世界一周」「子連れ自転車日本縦断」「手作りキャンピングカー学びの旅(日本)」「ノマド 7人 で旅へ(海外)」「世界の人々の写真」「石垣島での旅人村づくり」「手作り木造ヨット世界一周」

など、1400記事以上にわたって描かれていますので、少しでも目を通して頂ければと思います。

私たちの旅の様子はコチラ👉https://yuuma7.com/

二度目のダンス熱発症

大学付属の語学学校を経て大学へと進学。学生たちのダンスパーティーやダンスサークルを見たり参加したりしているうちに、ダンスの楽しさを再び思い出して、独学でダンスを学び始めます。

当時はまだ技術もなにもないダンスだったそうですが、それを披露して、拍手をもらったり盛り上がったりする自分に悦に入り味を占めていったとのこと。大学在学中には、大学祭で日本人学生グループのパフォーマンスのプロデューサーを任され、ディレクションという形で現在あるアーティスト蛯名健一への道に近づいていきます。

ダンス熱は本格的に彼の体に巣くい、大学卒業後はニューヨークで、ダンス講師や小規模なパフォーマンス出演で生活していきます。今のように名が知られたアーティストだったわけではなりませんが、その頃から、独特のプロデュース力を買われたのでしょう。仕事は次々と舞い込んできたといいます。

アーティストデビューのきっかけ

ニューヨーク・ハーレム地区にある、アフリカ系アメリカンのアーティストたちに愛されたクラブ「アポロシアター」は、今では観光名所の一つになっています。

長年、マチュアアーティストたちの登竜門となる「Apollo Amateur Night(アマチュア・ナイト)」が行われ、数多くのスターがそこから誕生しました。スーパースター・マイケル・ジャクソンの母体であるジャクソン5や、スティービー・ワンダーもその一例です。

このアマチュアナイトを勝ち抜くと、さらに上級の「ショー・オフ」に、そこで勝ち抜けば「トップ・ドッグ」に、さらにその先には「スーパー・トップ・ドッグ」があり、ここで年間チャンピオンが決定します。

これまでに日本人出場者も複数ありましたが、年間優勝をゲットしたのは、2001年の日本人ダンスチームBiTriPが初めてでした。このグループのリーダーだったのが蛯名健一です。彼はその後、2006年と2007年にもソロで参加して、2年連続年間優勝を果たしています。もちろん、2年連続の快挙は彼が唯一。

蛯名健一が世界のダンスアーティストになった瞬間

アポロシアターでの成功は、蛯名健一のダンス教師やパフォーマーとしての格上げに役立ちました。ただし、その名声はまだニューヨークを中心としたアメリカのダンス界におけるものであり、世界規模とは言い切れなかったようです。

そこで蛯名健一が次に目標に定めたのが、「アメリカズ・ゴット・タレント」だったのです。2013年にスカウトされての出演でしたが、蛯名健一本人が考えていたのは、「これに出てスターになるぞ!」とか「ダンサーとして認めてもらうぞ!」という大きな夢の実現というより、自分自身のアーティスト人生をプロモーションする上で必要となる知名度アップにつながるだろう、「これに出れば、YouTubeの再生回数を上げることにつなげるぞ!」だったのです。

蛯名健一がアメリカズ・ゴット・タレントのシーズン8に初登場するシーンは、動画で繰り返し視聴されています。ステージに現れた小柄な日本人と、辛辣さが売りの審査員たちがやり取りするシーンでは、見ているほうがちょっぴりムカっとしてしまうほどの、冷めた空気が漂っています。一言でいえば「期待されていない」空気です。

でも、ひとたび彼が踊り始めると、冷めていた彼らの表情に変化が現れます。その変化は、蛯名健一の十八番である首落としのシーンからは、スタンディングオベーションへと高まり、最後には驚きと興奮で合格が告げられます。

この時の彼のパフォーマンスは、特別な背景などは用いられず、彼の体一つのアートでした。その後、勝ち進んでいく中で、彼はそのたびに異なった、そしてより上級のパフォーマンスを見せつけ、審査員と観客を唸らせます。

日本人初の優勝者となって賞金100万ドルを獲得した蛯名健一は、その出演映像が、番組放送直後にアップロードされ、約2か月で1255万回を超える再生が記録されました。アメリカズ・ゴット・タレント・ライブの全米ツアーにも参加することになった彼にとって、すべては思惑通り? 結果として、蛯名健一の世界的知名度は大きくあがったのでした。

蛯名健一のパフォーマンスの源とは

彼自身が二流だというそのパフォーマンスの中身、そしてその源は、ほとんどが「ものまね」からきているといいます。

例えば、彼の十八番である首落としは、日本の人気番組である「全日本仮装大賞」でみかけたアイデアから生み出したもの。体を大きく後傾するポーズは映画の「マトリックス」からと、あちこちからの見よう見真似の寄せ集めなのです。でも、一つ一つの技は二級やB級だったとしても、それらをうまく組み合わせてプロデュースすることで、総合的に一流・A級にアップグレードさせるのが蛯名健一流。

どこかで見たことがあるからわかりやすい、でも、それだけじゃない凄さや面白さがプラスされているから感動する、それが彼のパフォーマンスの最大の武器なのです。

アーティスト「蛯名健一」の日常と活動

今では、世界のどこにいても、「EBIKEN!」と声をかけられるようになったという蛯名健一。以前は、バックダンサーのオーディションで、舞台に出るなり落とされることもあったといいます。それが今では、彼を落としたスターたちのプライベートイベントに呼ばれることもあります。特にマドンナには気に入られていて、彼女の子どもたちの誕生パーティーではパフォーマンスを披露し、アメリカ永住権グリーンカード取得のための推薦状も書いてもらっているそうです。

また、インドへの入国時には、噂に聞く「別室検査」へと送られたものの、そこで係官たちから写真撮影を求められたという逸話もあります。

蛯名健一が追求する世界

蛯名健一は、ただのダンサーではありません。演出家であり、振付師であり、パフォーマーであり、プロデュースサーでもあります。

彼は自分で振り付けを考えて踊ります。そして、そのパフォーマンスをより「楽しめるもの」にするための演出をします。そこでは、音・照明・CGなどあらゆるテクニックを活用して一つのショーを作り上げていきます。

普通それは、多くのスタッフの共同作業で制作されるものですが、蛯名健一の場合は、それを彼一人でもできてしまうのです。彼は一人のパフォーマーであると同時にそのパフォーマンスをマネージメントする能力もまた持ち合わせているのです。

彼は彼自身のショーに対して、パフォーマーとしてだけでなく、プロデューサーとして、そして観客としての視線も向けます。そうして完成させるショーだからこそ、より多くの人を魅了しているのですね。

世界から日本⁉ 蛯名健一の活動はどこへ

家族との時間を大切にするため、日本へと徐々に拠点を移しつつあるという蛯名健一。世界各地に加えて、日本国内でのパフォーマンスや演出が増えてきています。

世界で知名度を上げて日本へと凱旋してきたはずの蛯名健一ですが、今の日本には、彼のアーティストとしての活躍の場は決して多くも広くもないのが実情のようです。

日本に技術あるパフォーマーがいないわけでも、スタッフの技量や数が足りないわけでもありません。ただ、日本人と日本文化の中に、彼らが提供するパフォーマンスを楽しむ日常的習慣が未発達なのです。

アメリカにはブロードウェイやラスベガスがあります。アメリカ以外の地域にも、やはり型にはまりきらないさまざまなアーティストが活躍できる受け皿となる場所が多くあります。それが、まだ日本には少ないことと、それを楽しむという文化が成熟していないのです。

蛯名健一は今、日本から世界へと発信していけるエンタメの街作りに夢を持っているといいます。日本で手掛けている舞台の演出、各地で魅せる彼手作りのパフォーマンス。それだけでなく、より大きな舞台で世界に知らしめることのできる場。彼はそれを求めています。そしてそれが、2020年の東京オリンピックになるかもしれません。

まとめとして

劇的に知名度の上がった蛯名健一の素顔は、踊ることを楽しみ、舞台作りに熱中し、家族を大切にするやさしいおじさん。いえ、若々しさからいってお兄さんでしょうか。

数多くのインタビューや書籍で知る蛯名健一の素顔もそれに近いものでしょう。一見順調そのもののように見える彼の経歴ですが、パフォーマンス一つとっても、じっくりと観察すれば、彼がどれだけ体作りをしているか、技の切れに気を配ってきたか、演出にアイデアを投入しているかが伝わってきます。

大きな援助があったわけではなく、自分の力で着実に今の場所まで登ってきた蛯名健一。そこには、苦労を苦労に見せない彼のポジティブな性格と笑顔があります。これこそが、彼が成功している理由なのではないでしょうか。

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