共和制フランス建国を祝う日「パリ祭」を訪れて~見どころとか

pa23フランス人がフランス人のための共和制フランス建国を祝う日「パリ祭」(Fête nationale)/フランス・パリ

パリを動かす手が王から民衆へと渡った日を記念する祝祭が「パリ祭」です。

ゴージャスなヴェルサイユの王侯貴族たちの生活をパンにも困っていた市民たちが襲い、今日にも続く共和制国家の成立へとつなげた日を祝います。そのため、この日のパリは、オシャレの都であるパリや食のパリといった側面は影をひそめ、その中心は市民と政治と軍事という三つ巴。政治と軍事がデモンストレーションを行って、市民を喜ばせながら、フランスの共和制の安泰を確認し合います。

お神輿の代わりに登場するのは戦車。踊り手の代わりは真っ青な礼服とピカピカのサーベルを捧げ持つ兵隊さん。日本人はこの祭りを「パリ祭」とお祭りとして認識していますが、フランス人にとっては「建国記念日」。その違いは、朝10時からのパレードを見ると明らかです。

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パリ祭の特徴

およそ、軍人らしくないキレイな衣装に身を包んだ兵士たちや、テカテカプルプルした軍用馬、ピカピカに磨かれたバイクに戦車、新旧取り混ぜた各種戦闘機。これらを一堂に見ることができることが、パリ祭の魅力です。

ミリタリーファンなら鼻血ものの大興奮イベント間違いなしですが、一般人であっても、その華やかさは十分に楽しめます。

お人形のような制服姿の兵士が足並み揃えて通り過ぎる様子も、カツカツと蹄を鳴らす美しい馬たちも、唸りを上げる戦車も、どこか見世物的な雰囲気を持っています。もちろん、すべて実際の戦闘で使用されるものばかりの実物ですが。

また、パリ祭はパリ市民にとっては街中がおのぼりさんであふれる日として認識されていて、自宅や職場など、落ち着ける場所から騒がしい街の様子を高みの見物しているか、市外や国外へと逃げ出していることが多いイベントでもあります。実際のパリ祭に参加しているのは、フランス各地から訪れる観光客が大部分だといいます。

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パリ祭の開催会場・開催日

フランスの首都パリを中心とし、フランス全土、フランス人の暮らす世界各地、日本国内でも開催されます。

1789年に起きたフランス革命のスタート「バスティーユ監獄襲撃」を記念する祝日がフランス建国記念日として7月14日に設定されています。この日がパリ祭の開催日。「パリ祭」という呼び名は日本風で、実際には「フランス国民建国祭」といった意味のフランス名を持ちます。また、「バスティーユ・デー」という呼び方も広く世界的に使われています。

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パリ祭の歴史

優雅な専制政治を行い続けた王やその一族、側近たちと、虐げられ続けてその日のパンにも困窮していたパリ市民。そのバランスが崩れたのがバスティーユ監獄の襲撃。バスティーユは反王政治犯たちが主に投獄されていた場所で、バスティーユを襲って解放することは、王政への反乱を意味していました。

バスティーユを襲うために民衆が決起したのが1789年7月14日。その翌月の8月26日にはフランス人権宣言が採択されました。翌年の1790年の7月14日には一周年式典が共和制政府によって執り行われ、これが現在のパリ祭の元となりました。正式に祝日として制定され、パリだけでなくフランス全土が「祭り」としてこの日を認識するようになるのは、1878年のことだといわれています。

その後、パリ祭は戦争などの影響から開催地がパリを離れることはあっても、毎年祝い続けられ、世界各地の在住フランス人たちが現地で、またパリには同盟各国が集う形でさらに大規模な祭りへと発展してきました。

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パリ祭のパレード

7月14日の午前中に行われる軍事パレードがもっとも有名でしょう。フランス大統領が参加し、シャンゼリゼ通りからコンコルド広場までの直線を行進していきます。着飾った兵士と馬、戦車やバイクなど、美しいコンビネーションは見ごたえ十分。

パレードを構成するのは、フランス軍の士官学校や海兵学校の生徒たちと実際の部隊。消防隊や警察隊、警備隊なども勢ぞろいし、フランス陣営の最後を飾るのはなんとフランス軍の外国人部隊です。

近年はそこへ、イギリスなどの同盟国の軍隊も参加することが多く、華やかな平和イベントとして定着しました。

シャンゼリゼ通りでパレードが行われている間、空中では空軍によるアクロバット飛行が行われ、フランス国旗の三色をパリの空に吐き流し、華やかさと盛り上がりは最高潮に達します。

多くの要人も参加するため、警備はかなり厳しく、見学者の怪しい動きがあると、あっという間に取り囲まれてどこかへ連れ去らわれるといわれています。メトロの出入口はパレード開始前に封鎖されてしまいます。早めに到着して場所取りしてくのが正解でしょう。

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パリ祭のイベント

さまざまなイベントが開催されますが、旅人にとって嬉しいのは、多くの観光施設が無料で開放されることでしょう。

ルーブル美術館をはじめとして美術館や博物館、寺院なども無料開放されます。ただ、場所によってはパレードや花火などの祭りイベントのために閉鎖されたり入場時間制限が行われることもあるので注意が必要です。

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パリ祭の記念品

赤白青の三色旗がいたるところに飾られ、至るところで意匠として使用されています。

当然、町では小さなペナントサイズの三色旗が売られているほか、この日は三色旗をモチーフとするパンやお菓子なども売られます。

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用意するもの

パリの街中は非常に込み合います。荷物は少なければ少ないほど安心です。余分な現金などは持ち歩かないのが賢明。携帯したい貴重品のためには、しっかりと身につけられるバッグを用意しておきましょう。

また、あちこちで場所取りをするとそこから身動きできなくなります。この時期のパリはかなりの暑さになるため、水・日除けなどはあらかじめ用意しておくのが得策。水は売りにきますが、当然ながら特別価格になっています。

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参加できること

パレードは見るだけ。コンサートは無料なので、誰でも見に行けます。花火も同じ。

場所合戦への参加が一番大変でしょう。

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一番の見どころ

パレードが午前中の最高イベントだとすれば、午後のイベントはコンサート。夜の最高イベントである花火に先立ち、エッフェル塔の下では大規模なコンサートが行われます。これは、世界各地から大物スターが招待を受けて参加するもので、入場は無料。あまりの大音量と踊る人の振動とで、エッフェル塔も地面も空までもが揺れているように感じられるほどです。野外コンサートですが、この時期のパリは9時を過ぎてもまだ空はぼんやりと明るい状態。人が多いためスリなどに注意は必要ですが、暗さからくる怖さはほとんどありません。

クラシックからジャズ・シャンソン、ロックまでなんでもあれのコンサートに続いて、エッフェル塔の周囲で次々とあげられる花火は、その年のテーマに沿ったもの。ライトアップされたエッフェル塔とのコラボレーションも見ものです。花火が始まるのは、あたりがようやく漆黒に包まれる夜の11時過ぎ。少し人も減ってきます。

高い建物があまりないパリなので、エッフェル塔の真下にいなくても、花火見学はできます。少し高台になっている公園やセーヌ川沿いなどが狙い目。ひどい人混みとなるエッフェル塔の真下や周辺よりも、離れた場所のほうが落ち着いて見物を楽しめるかもしれません。前もって、エッフェル塔の良く見えるスポットを探しておくといいでしょう。

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まとめとして

厳粛な軍事パレードでスタートするパリ祭。パリがファッションや食の中心地であるだけでなく、軍事大国フランスの首都であることを思い出させてくれます。

フランス人にとってこの日は、ただのお祭り騒ぎをする日ではなく、自分たちの手に自分たちの国を動かす力を握りしめていることを確認する日です。大統領や軍事パレードは彼らが国の政治に参加していることの再確認でもあるのです。エッフェル塔下でのコンサートや夜空を飾る花火は、あくまで後夜祭的な存在。

パリ祭を見に行く時は、このイベントがフランス人のフランス人たるプライドの塊であることを知っておくと、その見る目が変わってくるはずです。

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