冬の車中泊~楽しみ方と注意点

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冬の車内、暖房が室内にいきわたるまでの暖機運転中は凍えるような寒さですね。地域にもよりますが、窓にはびっしりと霜がついて視界は真っ白、ハンドルは凍てついて指が貼りつきそうだし、シートはしっとり湿っているかのような冷たさです。暖機運転をすること数分から10分、ようやく人心地がついてくる…そんな冬の車内で泊まって眠ることなどできるのでしょうか?

無謀な冬の車中泊は命がけです。でも何ごとも工夫次第。きちんと知識を仕入れ、準備をしておけば、冬の車中泊も安全に楽しむことができるのです。

初心者は厳禁? 冬の車中泊

初心者にとって冬の車中泊は鬼門ともいわれます。車中泊の初めてには、気候のいい春や秋がおすすめなのは確か。買いそろえなければならないものもほとんどなく、基本的な準備とマナーがあれば、十分楽しめます。

でも、冬だってきちんと準備をすれば大丈夫。ただ、思い立ったが吉日的な車中泊だと大きな後悔と失敗が待っています。冬の車中泊にはそれなり以上の車中泊用品や心構えが必要なのです。

ベテラン車中泊愛好家には、必要に迫られて揃えたグッズがあり、経験に則った心構えもあります。たとえ冬の極寒中での車中泊でも、それに対応する術を知っています。初心者にはそれらが足りないだけ。とはいえ、誰にでも初めてはあるもの。だったら、足りない部分を埋めれば大丈夫です。

冬の車中泊で考えられる危険とは

まず、冬の車中泊がなぜ難しく、危険でさえあるのかをおさらいしておきましょう。

・寒さ

これが一番の問題ですね。一般的に日本の冬は寒いもの。車内という閉ざされた空間であっても暖房などがなければ簡単に氷点下になります。普通に冬の寝間着と毛布や布団がある程度では風邪をひくどころか凍死の危険も⁉

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・暖房

寒いならエアコンで温めればいい…。車のエンジンがかかっていて、走行している間はそれでいいのですが、車中泊中の車は駐車中。アイドリングは原則禁止で、車のエアコンは使えません。マナー違反であるだけでなく、降雪時などには一酸化炭素中毒など思わぬ事故のもとにもなるため、駐停車中のアイドリングでの暖房は本当に危険です。ほかの暖房手段を取り入れるしかありません。

・エコノミークラス症候群

狭くて寒い車内。季節にかかわらずエコノミークラス症候群の危険はあるものの、冬にはそれがさらに高まります。それというのも、寒さで身動きすることなく固まって過ごし勝ちなのと、水分補給を怠りがちになるから。

・結露

車内を車外よりも温めて、人が体から湿気を発散する状況かでは、びっくりするほどの結露が起きます。窓ガラスに水滴がつく程度ではすまず、壁にも天井にもびっちりと水滴がついてぽたぽたと垂れる状態になることもあるほどです。これ、気持ち悪いし、濡れれば寒さが増すし、あちこちのカビの原因にはなるしで、とっても厄介です。冬の車中泊では寒さ対策と同時に結露対策も必須です。

冬の車中泊の魅力とは

危険たっぷりのように見える冬の車中泊ですが、もちろん利点もあれば楽しみもあります。

たとえば、スキーなどの冬のエンターテインメントの宿&基地として車中を使うこと。スキー場の駐車場などで車中泊すれば、スキーを楽しむ時間はたっぷりと取れます。

冬山登山なども同じですね、登山口で前夜泊しておけば、時間的に余裕のある登山計画を練ることができます。

また、単なる車中泊でも冬にしかない楽しみがあります。それは景色。宿泊施設がないような場所でも、駐車スペースさえ確保でいれば、冬景色をばっちり堪能できます。さらに、車のガラス面すべてにみっちりと貼りつく霜は、気温が低ければ低いほど美しい結晶となって目を楽しませてもくれるのです。

もう一つおまけに、もしカップルでの車中泊なら、冬の寒さの中だからこそ、密着度アップで温かく過ごすという楽しみがありますね。

冬の車中泊を快適に過ごせるかどうかは窓対策にあり!

車には前後左右に窓があります。自宅の部屋と比べてみると分かりますが、空間の広さに対して窓率が高いのです。窓は明るさを取り入れてくれるし、熱い時には換気の役にも立ちますが、熱の出入りはほとんど自由。寒い時にはそこからどんどんと熱が逃げていきます。

キャンピングカーなどは最初から二重サッシになっていて、かなり断熱率が上がっていますが、普通車にそれは期待できません。ないなら買うか作ればいいのです。

大衆車であれば、市販されている断熱シェードがあります。これをすべての窓に設置するだけでもかなりの断熱効果が期待できます。ただ、ピッタリサイズがかならずしも見つかるとは限らないため、より暖かく過ごすためには手作りがおすすめ。

材料はアルミシートと段ボール。窓枠サイズぴったりか少し大きめに切り取った段ボールをアルミシートでくるんだものを、窓に固定するだけで、これがびっくりするくらい温かく感じられます。材料費もとっても安いので、失敗してもまた作り直せばいいや! と思える範囲。ぜひ一度挑戦してみましょう。

加えて、厚手のカーテンなどをつるすことができれば、さらに断熱効率が上がります。

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冬の車中泊を安全快適に過ごす工夫5つ

では、実際に冬の車中泊を安全かつ快適にするための工夫についてみていきましょう。ここではアイドリングなし、発電機もなしという前提で5つあげます。

1.窓対策

これは、前項でご紹介した通り。とにかく窓を制する者は冬を制する! くらいの勢いで大きな比重をしめます。高額商品を購入しなくても、工作感覚の断熱カバーを作って設置したり、厚手のカーテンにアルミシートをプラスしてかけたりといった工夫で室温の下降をかなり防ぐことができます。結露予防にも、ある程度の効果が期待できるのでぜひ試してみてください。もっとしっかりした断熱シェードを作りたい人には、スタイロフォームなどの扱いやすい断熱材を段ボールのかわりに使うといいでしょう。

2.床対策

キャンピングカーなどではない一般車の場合、床もまた熱が逃げていく場所です。ただ、窓と違って車体への加工はしにくいので、寝床となるシートの上に断熱アルミマットを敷くなどの工夫をしましょう。ペラペラしているようでも、アルミシートはバカにできない効力を発揮してくれます。

3.寝具対策

冬のキャンプ用品を活用します。真冬の雪山でも使えるシュラフなら、車内泊もぬくぬく。そこに上下からアルミシートでカバーすれば不思議なくらい自分の熱が効率よく蓄えられて温かく眠ることができます。もちろん、寝間着も大事。普段は裸で寝る主義だとしても、断熱効果の高いヒートテックやスエットなどを組み合わせて肌の周囲に温かい空気の膜を作る形にし、その周囲をシュラフで守るように寝床を完成させます。ただ、冬用の高性能シュラフはほかの工夫たちに比べると少々お値段がかさみます。今後使う予定がなく、冬の車中泊もお試し感覚であれば、レンタルも考慮してみましょう。

4.電源のいらない暖房具

電源がなくても温まる暖房具があります。まず代表格としてあげられるのが、カイロ。寝間着代わりのスエットのポケットやシュラフの中にいくつか入れておくだけで温かく過ごせます。かなり安いものも出回っていますが、車中泊での防寒グッズとして使う場合は、若干価格が高くなっても大きめサイズの長時間発熱するものを選ぶと温かみが違います。

また、湯たんぽもおすすめ。電子レンジかお湯が手に入ることが前提ですが、これがあるとカイロとは全く違う次元の温かさです。

ペットや人間も暖房器具の代わりになります。猫や犬、そして子どもやパートナーなど、電気なしで発熱する動物や人と一緒に車中泊することで、一人車中泊とは別世界の温かさを得られます。

5.駐車場所選び

これも大切です。北風の当たらない建物の陰を選ぶこと、もし可能であれば屋根付きの駐車場を選ぶことで、車内の気温の下降はかなり抑えられます。さらに、道の駅やRV車パークなどの車中泊ができる駐車スペースの中でも、先ほどの電子レンジやお湯という条件が揃った場所があれば、過ごしやすさはぐっとアップします。

さらに快適に過ごすためのアイテム

車中泊に快適さを求めるのは間違っている! という声もないでもありませんが、可能な範囲での快適さは欲しいもの。そこで、取り入れるとすごく冬の車中泊が快適で楽しくなる文明の利器的アイテムや、あったらいいな~アイテムをご紹介します。

・発電機

サブバッテリーとしての発電機があればほとんど問題が解決してしまいます。発電量にもよりますが、冬ならば電気毛布や電気アンカが使えるようになるため、寝床の温かさは段違いです。災害時にも使えるので、一台購入しておいて損はないでしょう。

・湯沸かし器

アイドリングしない前提だと、発電機があって初めて使えるグッズですが、これがあると小さな湯たんぽ用のお湯を沸かすことができるほか、温かいコーヒーやスープを作って体の内側から温まりつつ、ちょっぴり優雅な気分にもなれるという効果があります。

・ウォータージャグ

もともとは水の保管保温ジャーですが、耐熱性のあるものがほとんどなので、これにお湯をいれて車内においておく、またはシュラフの中にいれておくことで、簡易湯たんぽとして使えます。100均でも購入できます。

・ネックウォーマー

布団やシュラフに頭の先まで潜って眠れる人には必要ありませんが、顔は出しておきたい人、いますよね。そんな時、襟元をカバーしてくれるのがネックウォーマーです。個人的には、顔全体をカバーできる勢いのものがあると嬉しいので、ヘッドマスク(頭からかぶって首や肩までカバーでき、目のあたりだけ出るもの)を用意しておくと完璧です。これ、ヘッドマスクとして購入すると高いのですが、ロングサイズの伸び伸び腹巻でも代用できます。

・結露取りワイパー

結露は直接的体感的寒さには関係ないものの、滴ってくれば冷たいし、後からびちゃびちゃしたりカビたりしたりと、気持ちのいいものではありません。朝からせっせと雑巾ですべての窓を拭くのも手が冷たくて辛いですね。そこで活躍してくれるのが、結露取り専用のワイパー。ホームセンターや100均でも売られています。ペットボトルなどと合体させて、結露を貯められるものがおすすめです。

まとめ

一人よりも複数のほうが、車内の熱はあがり、すぐ近くに温泉があれば、しっかりと温まったその熱を蓄えたまま寝ることができます。

ほかにも、寝る前に車内で鍋などの温かい食事をして体も車内も温めておくといいでしょう。その鍋もキムチ鍋などスパイスが利いたものならなおよしですね。

車内の温度はなんの工夫もしなければ、外気と同じ気温まで下がります。ところが、シンプルな断熱シェードを設置するだけで5度以上の室温差が生まれ、アルミシートの活用や極寒用高性能シュラフがあれば、体感温度はさらに10度近くあがって感じられます。正直、そこに湯たんぽを加えると寝ている時に軽く汗をかいてしまいそうなほどです。

高価な極寒用高性能シュラフではなく、使い回しのきく3シーズンシュラフと発電機と電気毛布を揃えても似たような効果が期待できます。

100均やDIYで数千円レベルの投資でもそれなりに快適に、1万円から数万円程度の設備投資をすれば、寒さなど吹き飛ばす楽しい冬の車中泊が叶いそうですね。

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