家族で楽しむアクティビティとして、教育的自然活動として、予算を押さえた行楽として。いろいろな理由付けはあっても、子どもを含む家族で行くキャンプ人気が高まっています。
ネットゲームやスマホ、アニメや漫画などに夢中になりがちな子どもたちにとって、自然と触れ合う貴重な体験となり、親たちにとっても、素の子どもと触れ合いつつ、日常のストレスを解消できる良い機会となっているようです。
ただ、自然に十分に親しんでいない親と子どもの組み合わせでのキャンプでは危険が伴うこともあります。特に子どもの安全を守りつつキャンプを楽しむための注意点を3つご紹介します。
1.役割分担が◎、放置は×
キャンプはせっかくの家族活動です。大人も子どもも一緒に参加でき、活動できるように工夫しましょう。クラフト教室など、ほかに大人の目がある場合を除いて、原則として大人は子どもから目を離さないことが大切です。
テント設営、買い出し、調理、片付け、散策などなど、キャンプ中の作業はすべて、家族で共同作業として扱って、それを楽しみましょう。小さな子どもにも役割分担を振ってやる気を煽ることで、退屈することなく、新しい体験ができ、達成感も味わうことができます。
この役割分担。日常生活でも必要ですが、アウトドアでは特に重要です。時間がかかるから、危ないからとすべてを大人が行うと、子どもたちは手持無沙汰になってしまい、結局スマホに手をのばしたり、暇に任せてフラフラと目の届かないところへと迷い込んでしまう可能性があります。
2.行動は家族単位が◎、単独行動は×
子どもがいる場合、キャンプ中の行動すべてで、単独行動は避けましょう。キャンプ中は、交通事故の心配がないから、不審者に出会う可能性が低いからなどの理由や、山や海川という自然がもたらす開放感から、子どもたちを自由に野放しにする傾向があります。
野山に慣れている子どもならばともかく、都会っ子たちを単独で野に放つのは危険です。簡単に道に迷い、動物に出会った時の対処が分からず、天候の変化にも対応できません。携帯電話を持っていても、電波が届かなくなることがあり、落としてしまえば使えません。
森や林での薪拾いは大人を交えて複数人で、散策も家族単位で楽しみましょう。たとえ自由に行動させるとしても、大人たちの目が届き、子どもたちの声が聞こえる範囲内に制限するのは、キャンプを安全に楽しむ上での必須条件といえます。
また、大人たちの楽しみである酒盛り中には子どもたちが退屈して行動範囲を広げてしまう可能性があります。大人もまた、ハネをのばし過ぎて子どもたちから目を離さないようにするべきですね。さらには、買い出しや入浴などの際に、子どもたちをテント内で留守番させる例がありますが、これもできるだけ避けましょう。テント内であっても、熊や蛇の出没例があります。
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3.余裕のある計画が◎、盛りだくさんは△
大人も子どももおもいっきり楽しもうと、日程をぎっちりと予定で埋めたり、難しい料理や新しいアクティビティにこれでもかとチャレンジする計画を立てていたり。どれもワクワクしますが、あまりに盛りだくさんだと、逆に楽しみ切れなかったり、トラブルのもとになることも。
簡単に言うと、キャンプに来たはずが、忙しいばかりでバタバタと時間が過ぎ去ってしまい、家族の時間を楽しむとか、自然と親しむといった当たり前のことからかけ離れてしまうことがあります。盛りだくさんが過ぎると、思い出の濃さが薄れてぼやけてしまう傾向もあります。
また、みっちりと計画を立てておいたところで、何かハプニングが起これば、予想していた楽しく幸せな想像図は簡単にガラガラと崩れてしまいます。急な予定変更に心や体が追い付いていかず、せっかくの行楽を楽しめなくなる場合もあります。
計画は大切ですが、盛りすぎは要注意。余裕のある計画を立てること、そして、どうせ計画を立てるなら、時間が余った時にできるスペア的なネタも準備しておくくらいの周到さがあってもいいかもしれませんね。
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まとめとして
残念なことに、キャンプ場での事故や行方不明などの事故は一定数が報告されています。そして、それらの影響を強く受けるのは子どもたちです。
ほんの一瞬の間、目を離しただけ、ちょっと油断しただけ。それが楽しいはずのキャンプを180度変えてしまうこともあります。
キャンプの目的はイロイロであっても、突き詰めれば「楽しむため」のはず。特に子連れでのキャンプを楽しむためには、「安全」という下地が絶対的に必要であることを思い出し、再確認しましょう。
子どもが子どものままでいてくれる期間はそれほど長くありません。家族でキャンプをして過ごせる時間を楽しい思い出にするためにも、家族で「安全」について話し合う場を設けてみるのもいいのではないでしょうか?