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はじめに
「徒歩で旅行をする人」。ほんの100年ほど前までは、ごく普通のことでした。
日本に最初の鉄道が敷設されたのが1872年であり、急速に発展はしたものの、庶民の旅の足としてその地位が確立されたのはさらに時代が進んでからのことです。それまでの旅人は原則として歩き。駕籠や車があったとしても、それは一部の裕福な人の移動手段だったのです。
時代はかわり、旅の手段はモーターやターボやジェットがついた早く楽な乗り物が主体となりました。旅先も日本だけでなく世界中がその目的地となっています。
ところが飛行機で数千キロをひとっ飛びできるからこそ、その周囲が見えないスピードと通り過ぎてしまうスキップ距離に疑問を持つ旅人が現れ、足という人力を使った旅を見直す動きが出てきています。
実際のところは、歩いて世界を旅する人たちはそんな大それたことを考えているわけではなく、「お金がない」、「のんびりしたい」といった身近な理由から「徒歩」を選んでいます。
彼らの目に見える世界は、いったい何が違うのでしょうか?
冒険家「永瀬忠志」は「リヤカーマン」
リヤカーと徒歩で「地球一周」を目指し、「オーストラリア大陸」、「アフリカ大陸」、「韓国」、「スリランカ」、「台湾」、「アフリカ大陸とサハラ砂漠」、「ジャワ島」、「マレー半島」、「南インド」、「パラワン島」、「モンゴル」、「タイ」、「タクラマカン砂漠」、「カラハリ砂漠」、「南アメリカ大陸」、「アマゾン」、「アタカマ砂漠とアンデス山脈」といった世界各地を徒歩またはリヤカーで歩き続けた冒険家です。
赤道距離である4万4千キロを超えて「地球一周」を果たし、2005年には冒険家として最高の賞でもある「植村直己冒険賞」を受賞しています。
彼は冒険家であり職業として世界を歩き続け、それを本にし取材を受けることで、再び世界へと冒険に出るというライフワークを18歳から30年以上に渡って続けています。
「リヤカーマン2」は「吉田正仁」
鳥取県出身の「吉田正仁」は2009年の1月1日から4年半をかけて約4万キロをリヤカーと共に走破しました。同じリヤカーマンである永瀬忠志との違いは「一度も日本に帰国せず、4年半の間常に旅の空の下を歩いていたところにあります。
もともと、バックパッカーとして世界を旅した経験を持ち、「もっともっとゆっくりと歩いて世界を見る」ことを目標に、最初の一歩を踏み出したそうです。
リヤカーを選んだのは、徒歩でゆっくり進む上で荷物を積めるという理由から選ばれました。公共交通機関の使用は最小限に収めて歩き続ける旅のスタートは、大阪から船で向かった上海を出発地とし、ユーラシア大陸をポルトガルまで進み、北米大陸・オーストラリア・東南アジアを経由して上海に戻ってゴール。
今後は、行き残した「南米の最南端から北極点まで」や「全大陸制覇」を目指すとのこと。
彼の旅の様子がマスコミに取り上げられるようになると、旅に必要なグッズは日本企業数社から無償で提供されていたそうです。
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カナダの徒歩旅行家「ジャン・ベリボー」
スタートを決めた時すでに人生半ばの中年期だった彼は、自身が企業した会社が破産し中年期特有の鬱に近い気分に取りつかれてしまい、それを取り払うためにこの旅を計画したといいいます。
旅をスタートした当初はジョギングでの旅でした。走ることが「嫌なこと」を振り払うのにちょうどよかったようです。途中からはリヤカーとよく似た前押しタイプの三輪のカートに必要なグッズを乗せて歩き続けました。
そのコースは、モントリオールを走って出発し、アメリカ大陸を南下、アフリカ、東南アジア、東アジアなどを7万5千キロ、64か国を11年かけて踏破するという大規模なもの。
その間の生活費はモントリオールを出発した時からの交際相手が負担していたというからそれも驚きです。途中別の女性と恋に落ちたことがあったにも関わらず、年に1度は必ず彼のもとに駆けつけ、生活費を送り、skypeで定期連絡を取り続けた彼女こそが影の軍師的存在といえそうです。
「歩き人ふみ」こと「児玉文暁」
予定を立てず、観光地や都市にこだわらず、特別なテーマも持たずひたすら自由気ままに、そして安く旅をするというモットーで1995年から世界を歩く旅を続けています。
「ヨーロッパ」、「南米」、「ニュージーランド」、「オーストラリア大陸」、「台湾」を踏破した後、パートナーを得て日本を共に横断し始めました。そして今後も、世界を舞台とした徒歩での二人旅を続けていく予定とのこと。
目的が旅なのか歩くことなのか? 彼らのモットーを読むと気になりますが、彼らの旅の歴史やブログからは、まず「歩くこと」ありき。そして、歩くことが結果として旅になっているように感じられます。
「マルチタレント」で「世界を歩く旅人」の「真鍋かをり」
才色兼備タレントとして活躍していた真鍋かをりによる、世界中を歩いて観光する本が人気を集めました。
タレントとして各方面で活躍する一方で早くからブログの女王として人気を集めてきた、ある意味「文章」に大きな魅力を持つ人物です。
そんな彼女が旅に目覚めたのは仕事を離れて完全プライベートで出かけるようになった海外旅行がきっかけだったそうです。その後、世界中を一人でノープランでブラリと出かける自由旅行を続け、その様子をまとめた著作もベストセラーになっています。
30代の女子が等身大の「欲」を満たしていく様子に共感する女子たちに人気です。
社会派「ちきりん」
証券会社勤務、アメリカの大学院留学、外資系勤務というだれもがうらやむエリートサラリーマン人生に早々にサヨナラし、「働かない生活」をモットーに書くブログで世間をにぎわせています。
「社会派」と自らの名前にかぶせていることから想像されるように、「政治」・「経済」・「メディア論」などの社会問題全般について分析・解説するブログを書き続けていますが、これと世界を歩いて旅することを合体させた著書「社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!」では、ただ旅をするだけではなく、自分の足で歩き、自分で考えることの大切さを軽いタッチで書き、若者を中心に大きな影響を与えています。
まとめとして
旅人のほとんどが、目的地についてからの観光は徒歩で行います。ただ、ある人は目的地間の移動にかける時間を惜しみ、ある人は移動にかける労力を惜しみ、ある人はその移動手段そのものを楽しみます。そして彼らは、飛行機・船・バスといった公共交通機関や、車・バイク・モーターと車輪を使った乗り物、人力とはいえスピードを稼げる自転車、荷物を楽に運べる三輪車やリヤカーと徒歩などから、懐具合や時間の都合に合わせて移動手段を選んでいるのです。
実際のところ、数万キロ単位の距離を徒歩だけで旅することができるのはごく一部の気力も体力もそして運もある人たちです。でも、そこまでの根性が備わっていなくても、旅の一部に彼らの旅のスタイルを取り入れることは誰にでも可能でしょう。
もっともゆっくりしたスピードで世界を見つめ、匂いをかぎ、音を拾えば、これまでの旅とは違った何かをつかむことができそうな気もします。考え事をする時間も妄想する時間もたっぷりととることができます。
便利で忙しい世の中だからこそ、旅の間くらいは究極のスローライフを選択してみるのもいいかもしれません。
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