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上:テント暮らしが、、、、
下:手作り150平米の豪邸になるまでのDIY的なお話し。究極の日曜大工です。
旅とは関係ないですが
昔やっていた家作りという遊び。パソコンを整理していたら、昔のデータが出てきたので、残しておこうと思いこの記事にまとめます。
設計~整地~基礎~骨組み~屋根~外壁・・・全部
この記事を読み進めながら家作りをすれば、素人でもこれくらいの家は建てられます。基礎工事の一部の情報を除いて、DIY初めての人でも家が作れるようにと「作り方」を細かく書き残しています。かかったお金は土地も合わせて150万円です。
ではさっそく。
▼我流設計
これから建築しようとする土地は都市計画区域外の土地で、建築基準法の規制が無い。
つまりどんな家を建てても良いという事なのだが(←言い過ぎました)やはり生涯住む家なので、それなりにしっかりとした作りで無いと家族も納得はしないだろう。と言う訳で、設計に踏み切りました。
■基礎逆T型の布基礎を外周ぐるりと回し、床を支える部分は独立基礎で石でも置いて作ります。
古くからの悪友?が土建屋を営んでいるため、色々と教えてもらいながら、我流基礎設計図が完成。後は口頭で説明しながら基礎工事をして行こう。
ちなみに基礎工事はその仲間と共に行う予定だ、やはり基礎はしっかりと・・
※なんて大雑把な図だろうか・・
■間取り基礎の上にまずは間取りを考える、夢の膨らむ楽しい時間です。我が家は中ロフトを設ける予定。
■そしてその間取りに合わせて910mmを基本として壁と柱の位置を決めていく訳です。別に我流なので910ではなくてもよいのですが、材料を節約するためにはこの数字が良いのです。
日本の建築で使われる一間の半分の数字が910mmと言う訳です。
■窓の位置とか次に窓の位置とかをおおよそで決めていきます。
おおよそと言いましたのは、窓は古材やアンティーク建具を利用したいと考えているため、まだサイズが未定・・・作りながら考えていく方向ですが、ある程度の位置や大きさはここで決めておかなければ、柱の位置などが可笑しなことになるわけです。
とまあ、こんな感じで、まったくをもって大雑把で、我流設計が出来ていきます。
ちなみに我が家に風呂が無いのは、露天風呂を作る予定だからです。また、本格的にDIYに取り組んでいる方、建築関係の方、言いたい事が沢山あると思いますが、スルーして頂ければと思います。
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▼下準備
※写真:幼馴染の土建屋を営んでるはっくんと僕の娘たち
さて、設計も粗方終わり、いよいよ工事に取り掛かります。
工事に取り掛かる前にまずは水道の確保と、電気の確保をします。
もともとこの土地には掘立小屋(住めません)が建っており、電気も水道も通っています。
この掘立小屋を壊して新築するのですが、工事に邪魔になる古電柱の移動と小屋に引き込まれている水道を切断して仮設に設置します。
※写真:古電柱を倒して電気工事中。
(素人がやっていいのか不明)少し感電しましたので、マネをしないでください・・
※写真:解体風景
初め人力で使えそうな木材をとりながら地道に壊して行こうと考えていましたが、ほぼ使える部材が無く、機械で一気に壊すことに決定しました。
燃える木材は薪として使う事になりました。
仮設トイレ、寝床、仮設風呂
※写真:テントを張り終えた風景
さて、はっくんが家を解体している最中に、寝床の確保です。家を作る間はどこで寝ようか・・・長らく考えました。
ワーゲンバスキャンパーを持っているので、ここで寝泊まりする案、週末だけ通う案、テントを張る案、三通りの案が出ましたが、結局現場にテントを張り、ワーゲンバスも利用と言う案に決定。
■トイレ
トイレは環境に優しいバイオトイレ、排泄物を好気性微生物と酵素の働きで堆肥分解し、堆肥としてリサイクルできる優れものを購入。このトイレは、新築後も利用する事にしました。※トイレの詳細:コンポストトイレ
■風呂
近くに温泉もあるのですが、面倒な時にサッと入れる風呂が欲しい。と言う事で小屋で使われていた石油ボイラーをリサイクルして、即席で設置
※写真:作業後の至福のひと時、通称スーパーウルトラ野天風呂にて
さて寝床とトイレ、風呂が揃いました。次は整地作業です。
▼造成(整地)
※写真:小屋解体後の現場、この段に家を建てる
さあ、準備は整った、次は家を建てる場所を決めよう。当地は約7段の雛段地となっており、どの段でも家を建てられる。
しかし、どうせ家を建てるなら出来る限り高台で遠くの山々や谷を見下ろしたい。
しかし、上に行けば行くほど資材を運ぶ手間がかかり、人間とお金が嵩むのです。色々考えた結果、上から3段目に母屋を立て、その上は露天風呂にする事にしました。
※写真:はっくんと僕
※写真:風呂の段さあ、次はやり方と基礎穴堀りです。
▼やり方と基礎穴
※写真:”やり方”を作っている風景
いよいよ基礎工事に取り掛かります。基礎は家を支える最重要部分ですので、シッカリと作りましょう。
基礎の直角や水平を正確に測るために”やり方”というものを作ります。
糸を家の外周に沿って正方形に張る作業なのですが、方法は沢山ありますが、せっかく土建屋のプロが手伝いに来てくれているから測量器を使う事にしました。
説明すると数ページに及ぶ本が出来上がってしまうので省略しますが、機械が無くても水平機と真っすぐな垂木とコンパネがあれば、そこそこの正方形と水平が作れます。そのうち時間のある時に説明します。
■基礎穴
そして、そのやり方で出した糸に沿ってユンボで掘ります。
手でも掘れなくはないですが、、(実際石垣島での基礎は手掘りでした。)2トンユンボで一日レンタル1万円程、100人分は働きますので、借りた方が空腹を考えればかなり安上がりですので、是非借りちゃいましょう。
さあ、次は砕石を挽いて型枠作りです。
ちょっと休憩~実はこんな家も石垣島で作りました♪
基本建築ではなく、こんなアートな家を目指している人は以下のリンクからどうぞ。
まだ、「家の作り方」を見たい人はこのままスルーして次の見出しにお進みください♪
▼芝張り
家の基礎工事が土建屋の仲間の時間が取れないのと、雨続きでコンクリートが扱えないなどの理由で、しばし休憩。
と言う訳で、その時間を使って畑や庭の整地作業をやる事にしました。まず問題になったのが、雑草とそれに付く毛虫。毛虫がとにかく多く、子供が遊ぶにはとても危険。毛虫が好む葉を取り除き畑以外の斜面部分には芝を貼る事にしました。
山林部分は子供に注意を呼び掛けて、家が建ってツリーハウスに取り掛かるまでは手一杯のため放置する事にしました。畑にしようとしている土地に隣接する斜面だけは人が頻繁に歩くため最悪でも芝を貼らなければならないが、その部分だけでもざっと計算して600平米ほどある。
これをホームセンターで売っている張り芝ではコストも手間もかかり過ぎて一人では気が遠くなる・・・
と言う事で一通り整地してタネをまく方法にしました。
西洋芝のタネですとコストは80分の1位で済みます。一袋80~100平米撒けて、3000円程で業務用が売っています。
いきなりタネを撒いちゃってますが、草刈り→耕運機で根掘りまでをやって、ある程度雑草は取り除きましたが、かなり大雑把です。何せ広いのでこれが限度です。
芝の芽が出る→根を張ったら芝にだけ効かない便利な除草剤をまいて雑草だけを削除→芝が15センチ以上伸びたらシブトイ雑草と一緒にカット→しばらくして更にシブトイ雑草を除草剤で削除→芝の弱い部分に盛り土や再度の種まき・・・・を繰り返して行き徐々に雑草を排除していきます。
かなり手抜きなやり方と思いますが、完璧な青々とした綺麗な芝生にしようと思っていません、あくまでも害虫避けです。
子供たちもお手伝い頑張っています、次は畑作りです。
▼道づくり・・
ある程度想定はしていたが、土地までの道が斜面で狭く、舗装も適当であったため、乗用車はギリギリ通れるが、ミキサー車は難しい。
通れなくはないが、運転手の心理は通りたくない」に決まっている・・その上、先日仲間の2トンダンプ車が雨上がりであった事もあるが、敷地内でスタックしてしまって、救出に2時間以上要し帰宅が22時を回った事があった。
そんな事があったため急遽基礎の前に道作りをする事になったのであった・・
■before
※写真:道作り前、斜面上部より
元々は粘土質の泥道に刈り取った雑草が散乱していた。尚且つ駐車場とする段と家を建てる段の道が御覧の通りかなり急で狭い、ブロックの即席階段が無いと雨の日は人も登れないほど・・
■after
※写真:道作り完了後斜面下部分より撮影
坂を掘り緩やかに傾斜を造成した後RC砕石を15リューベ(二トンダンプで10往復、汗、、を敷き詰めた。道幅も50センチ程広くなった。砕石屋まで往復1時間45分と遠いため、3日間の出張は殆どダンプの運転手に転職した思いであった。
この作業が仲間の手間3日分×15000円1.5トンユンボレンタル三日30000円砕石20000円地盤改良用セメント15たい5000円ガソリン20000円計90000円なり。
別途、仲間のご飯代と、テントでは可愛そうなので、、泊りがけで仲間と自分の宿泊代が掛る・・想定外の出費となった。しかしついでに基礎の砕石と、敷地に行くまでの30mほどの道路も整地と砕石を挽けた。業者に頼んだらうん十万は軽く見積もられるでしょうから、納得です。
※写真:敷地に続く30mの細道を整地中
さあ、やっと安心して基礎工事に取り掛かれる。
▼割栗石~RC砕石
※写真:割栗石を敷き詰めた後の撮影
基礎穴を終えて、地盤を固める為に割栗石を挽きます。
最近では8センチ前後の物を利用するそうなのだが、安房郡では15~25センチのデカイ石を挽くらしい。
横浜の方でも昔は使っていたようだが、何せデカイ。中には30センチ位ある石も入っている訳で。作業性はともかく基礎にとってはかなり良い工法らしく、妥協せずにこの石を使うことにした。というかこれしか売っていなかったが・・土建屋のはっくんも、これは想定外だったらしく、作業は困難であった。
なにせ、スコップでどうのこうの出来るサイズではなく、足で蹴ったり手で一つ一つ均等に敷いて行くのであった。
その上、二トンダンプは駐車場から家の建つ段まで上る事が出来ないため、軽トラックに少しずつ積み分け→運ぶ→一輪車→基礎穴へ導入→手で一つ一つ均す・・・といった具合で、なんとも手のかかる作業であった。(汗だく)
※写真:RC砕石40を導入後撮影
割栗石を敷き終えたら、同じ手順でRC砕石を栗石の隙間を埋める感じで敷いて行く。
スコップも入るし、栗石に比べると作業はだいぶ楽ではあるが、相変わらずダンプ→軽トラ→一輪車の工程は変わらない。
その後ランマーで突き固めて下地は完成。次は鉄筋工事です。
▼軽トラック修理
家作りで必ずと言っても良いほど必要なものは軽トラック。
軽トラが無いとまず家作りは無理です。木材、砕石、コンクリート、建具、、どれをとっても普通の乗用車では運ぶ事は出来ませんし、仮に運搬を業者に任せても、作っているうちに細かな資材をちょこちょこ調達する必要が出てくるため、自分で運ぶ足が無いと、要領が悪すぎます。
僕の軽トラはメーターが3200キロ走行表示、おお?新古車か?と一瞬目を疑いますが、そんな訳が無くホントは10万3千200キロ走り込んだポンコツ軽トラ。つまりメーターが一周か2周回っているポンコツです。
車を製造する人にとっては想定外の10万キロ超えです。この車を15万円、保証無しで購入。そこそこシッカリした4輪駆動の軽トラは、人気があって高いため眼中無し。はなから壊れるの覚悟で、家が建つまでだけでも走ってくれればOKな感じで購入しました。
しかし、家が建つどころか、購入後1週間で吹けなくなった。(壊れた)・・・まあ、、そんなもんでしょ。と言う事で、家作りを中断して、軽トラを治す作業に取り掛かるのでした。
※写真:外見はペイントされて綺麗だけど、ホントはポンコツ軽トラ
車はH2年式のアクティー軽トラック4輪駆動。吹けない症状に、お決まりのプラグ、プラグコード、エアクリを点検するも、正常。
※写真:エンジン内部
次はキャブか・・と言う事でキャブを分解するが詰まってる様子もなく、キャブクリーナーで軽く掃除をするが、2000回転以上吹けない。次に怪しいのはエアカットバルブ(空気の量を調整してキャブに運ぶパーツ)
※写真:エアカットソレイド
このパーツは掃除すればどうにか出来るパーツではないため部品を2100円で購入。
※写真:取り寄せた部品
この部品を交換すると、ばっちり吹けました。と言っても、このパーツを取り出すにはキャブを全て取り外さないと出来ないほど深い所にあるため、作業に2時間以上要しました。
※写真:パーツ交換後
工賃:2100円、人件費、2時間自分でやるので無料。これであと10万キロ走ってくれるでしょう。もうポンコツとは言わないで。15万2100円の軽トラ、頑張れ!
▼芝が生えてきた
※写真:タネ植え約2週間後
約2週間で4センチ程まで芝が生えてきました。しかし、それ以上に雑草が勢いよく伸びてきます・・そこで使うのがアーラジンと言う芝が腐らない除草剤。
業務用があり約300坪に撒けて2600円程。この除草剤をまいてものの数時間で芝以外の葉が丸まってきました。芝の根が深くなるまでこれを繰り返して行けば、来年春には青々とした芝生が出来るだろう、多分。
▼土台基礎型枠&鉄筋
※写真:砕石作業後、コンクリートを流すための型枠
さて苦戦した砕石作業も終わり、コンクリートを流しいれる為の木枠を作ります。幅50センチ、厚み12センチのコンクリート土台を流し込むために、廃材を使い枠を作っていきます。
※写真:型枠を止めている鉄筋
上の写真のように型枠を鉄筋で固定していきます、この時に天場が水平になるようにセットしていきます。
※写真:土台の鉄筋部分
※写真:土台鉄筋拡大
上の写真のように一つ一つ結束線で結び、やく6センチくらいの石ッコロに鉄筋を乗せて、コンクリートを流し込んだ時に鉄筋がコンクリートの厚みの中心に来るようにセットします。
※写真:立ち上げ部分の鉄筋
次に土台部分と立ち上げ部分を連結させるために立ち上げ部分の鉄筋を組んでいきます。
20センチスパンで網状に組んでいきますが、最近の家では15センチスパンで組むのが主流になってきているようです。面倒なのでここは妥協しました・・。
平屋なのでこれで十分です。
※写真:鉄筋完成
さて、、いよいよ山場&地獄のコンクリートを流す段階です。、、次の作業に取り掛かる前に、少し、体力を温存するため数日休みましょう。
▼ウルトラ辛いコンクリ流し
不安が沢山ありました。
まず、急坂砂利道、極狭道路を通り、敷地内までコンクリート車が入ってこれるのか?入ってきても荷積みで6トン以上ある重さの車が敷地内でスタックでもしたら、、考えるだけで冷や汗もんです。
運良く敷地までミキサー車が入ってきても、駐車場から約15メートルくらいの車が通れない坂道を駆け上がらなければならない。
今回行う布基礎は土間を含めて3回に分けてコンクリートを流すのだが、一回約2リューベ、重さにすると4500kg。コンクリートは固まるので最低でも3時間以内に入れ切らないとならない。
人員、平日で人集まらず、僕を入れて2名。
駆け上がる坂は運よく軽トラックが登れても、バケツにコンクリートを入れて、軽トラックに乗せ坂を駆け上がり、頂上からバケツをおろし、約10メートルの距離を一つ一つ手で運び流し込む。
バケツ一杯当たり約40kg(痩せた女性の体重くらい)推定120杯・・考えると、恐ろしく失神しそうなので、出来る限り何も考えず、コンクリが終わった後の生ビールの事だけを考え、一か八かで強行突破したのであった。
※写真:あまりのハードさに写真を撮る時間も体力も無く、唯一携帯電話のカメラでこの一枚だけ撮影に成功。
さて、実際はと言うと、全て上手く行った。まずコンクリート車は敷地までこれた、軽トラはその上の小道を駆け上がれた。
しかし、バケツのコンクリートは想像以上に重かった。終盤は、足がよろけ、立ち眩みの嵐、ナマコン屋の運チャンは愛想よく話しかけてくれるが、コンクリを運ぶ二人は、ほぼ無言。
返答する気力はありません・・ただただ、時間に追われせっせとバケツを運ぶのでした。
※写真:コンクリートを流し終えた状態
※写真:作業終了後の無残な軽トラ
軽トラックもたった数時間でこの有様です。どれだけこの作業が大変だったかこの車を見れば分かると思います。はあ、、、この作業が、あと2回残っていると思うと、鳥肌が立つ思いです。
※ちなみに、平坦地で10トンミキサー車が通れ、基礎に横付け出来る場所であれば何の苦労もありません。
あるいはポンプ車を使えばバケツで運ぶ必要もありませんが、一回ポンプ車を呼ぶと4万円かかります、これを3回だと12万円・・。配管が必要だと更に値段が高くなります。
僕らはこれをケチりました(汗)またナマコンクリートは、2トン車で1リューベ18000円程(10トン車だとさらに割安)さて、次は立上がり型枠作りです。
▼水路作り
※写真:畑を作る部分の水路
当地は元々田んぼであったようで、その後農地転用し山林に変えてある。
数十年前の話だが、田んぼの余波が残っており、地盤は水はけが悪く土は粘土質であり、更に雛段の斜面なため、雨が降れば数日間は水が山から下りてきて敷地内はびしょびしょで歩く事もままならない。
そのため、土地をただの雑草林にしないためには、平坦部分の周りをぐるりと囲うように水路として掘り下げなければならない。その水路を纏めて、深めに掘った本水路に流すようにして行くのです。
さすがに畑で使う水路にユンボを入れると穴が大きすぎるので、全てスコップで掘っていきます。
※写真:水路を掘り進んでいる最中
何せ粘土質の土で常に水を含んでいるため、土自体がかなり重い。
それに加えイチイチスコップに土が付いてくるので作業は捗らず、体力ばかりが消耗していくのでした。しかし、この水路を作り、数日後かなりの雨が降りましたが、その後地盤はぬかるむ事も無く、非常に歩きやすくなりました。
畑を作る前にする大切な作業です。
▼立ち上がりの型枠
※写真:立ち上がり部分の型枠製作中
土台部分と同じ要領でコンパネで立ち上がり部分に流すコンクリートを入れる枠を作ります。
内寸法120で囲って行き高さ600のラインにくぎなどを刺しコンクリートを入れる量の目印を付けます。
※写真:型枠内部
写真を見ても分かりにくいと思いますし、この記事で説明しきれませんので省略・・・ちなみに割高ですが素人でも簡単に基礎が作れる型枠キットなるものが巷には出ています。
既に立ち上がりの型枠が出来ていてそれを繋ぎ合わせるだけの便利な道具。。そこにコンクリートを流すだけ・・・・実は僕もこのキットを使って基礎を作る予定でしたが、運良く仲間が土建屋でしたので、頼んでしまいました。
型枠キットはたとえば以下とかを参考にしてください。
他にも沢山出てますが。http://y-syoko.com/nsp.htmキットを使わなくても素人で時間はかかりますが要領自体は単純ですので出来ます。
ちなみにプロなら一日一人で出来る作業ですので、お茶代入れても3万円位でやってくれるハズです(知り合い価格)あるいは、平屋でしたら、土台基礎の上にブロックを2段ほど積んでいくブロック基礎でしたら、容易に出来ます。
2階建は無理ですが・・土台基礎までは、要領が簡単ですのでキットを使わず自分でやる方がかなり割安です。
写真:作業風景
※この作業に関しての記事ははだいぶ省略してます。さあ、次はまたしてもウルトラ辛いコンクリ作業です。
▼遊歩道&階段作り
※写真:階段製作中
当地は雛段地のため、階段が無いと移動するたびに膝やら手を汚し、荷物は運べず畑仕事など到底出来ません。
畑と畑を行き来する”道”が必要なのです。水路の上に一輪車が通れる橋を作り、段々に連なる畑への階段を作らなければなりません。
※写真:家族総出で階段作り
本来、線路で使われる枕木などを使い”趣のある腐らない道”を作りたかったのですが、何せ材料が馬鹿高い。
中古の枕木で2メートル×30センチ程で5000円程するので、玄関に続く道は枕木を使うとしても、畑の道全て枕木を使っていたら、家が建つ前に破産してしまう。と言う事で、腐り覚悟で杉材を使うことにした。
腐っても、地盤自体が固まってくるので、階段としては使い続けられるし、木が土と同化するまでには数年、あるいは数十年は無いだろう。
かえって、腐った木は趣があってよい、、と前向きに考えるのでした。
※写真:階段横から撮影
土止めの杭を打ち、それに平行し板で土を止める→その団の整地をして板を乗せる。
これを繰り返し階段を作る。最後に階段周りを整地して芝の種を巻いて終了。この規模の階段を合計6つ作らなければならない。
▼ウルトラ辛いコンクリ流しⅡ
※写真:手伝いに来てくれた仲間たち、
平日なのでakiは仕事を休んでまで来てくれた。感謝!前回に引き続き辛かったが、一度体験しているので不安はほぼ無かったし、今回はもう一人助っ人が来てくれたおかげで、かなり楽であった。
一人増えるだけでこれだけ作業効率が良いとは思いもしないほど順調に進んだ。だけど、相変わらず写真を撮る暇は無く、完成後の写真のみ。
工程も同じく生コン車→バケツ→軽トラで坂を登る→バケツを下ろし人力でコンクリを運び入れる4500kg 100杯以上
型枠を外す時は、非常に感動した。
凄く綺麗に仕上がっているし、なんとも言えぬ達成感、もうこの辛い作業を二度とやらなくてよいと言う安堵感。
そして思った事は、やっぱり基礎も業者に頼まず自分たちでやってよかったと言う事。
楽しかったなぁ。良い思い出また一つ増えました。
ちなみにもう一回土間を均すためにコンクリートを入れますが、これはただ土間にこぼすだけなので運搬機と言うもの(一日レンタル8000円)で可能なためバケツ地獄はもう終わりです。
さあ、次は基礎終盤、埋め戻しと、湿気対策、作業効率を上げるために行う土間のコンクリ作業です。あと実質2日で基礎完成!
▼階段作りⅡ
※写真:建物以下の段の一番急な部分
前回に引き続き、階段を作っております。まだ作ってるのか?と思われるかもしれませんが、これけっこう大変な作業で進まないんですよ。
足場の悪い急斜面をスコップで一段一段整地して、それから板をはめていく訳ですから、時間がかかるわけです。
※写真:急階段上部から
▼ドラム缶式焼却炉作り
※写真:新品ドラム缶
200L式スチールドラム缶 価格5000円前後田舎暮らしでは絶対必需品、ドラム缶。ドラム缶風呂なるものを作る人もいれば、堆肥作りに使う人もいる。そして焼却炉としも使う訳です。
当地は残念ながらゴミ屋の回収が無い。鉄くずだけは月に何回か来るらしいが、後は自分たちで処分してくださいとの事。これド田舎だと結構普通らしい。そんな訳で、何でもかんでも一気に燃やせるドラム缶式焼却炉を作る事になった訳です。
まずは水がたまらないように電動ドライバーで底部に穴あけ。
※写真:水抜き穴開け加工後
次に空気取り込み口をサンダーで開ける。大きさは適当に。
※写真:空気取り込み口を切り抜いた状態
次に上部の蓋を切り抜く
※写真:上部、ごみを入れる部分を切り抜いた状態
上部は円形に切り抜かなければならないのですが、サンダーは真っすぐにしか切る事が出来ませんので少し切っては角度を変えての繰り返しで切っていく。後は中にブロックなどを入れて倒れないように固定。あるいは鉄杭を刺してもOK。
倒れてしまったら山火事大惨事となりますのでここは重要です。
▼土間コン投入準備
いよいよ基礎完成まじか。最後は土間にコンクリートを流す作業です。平屋のため、T型の布基礎で終わる予定でしたが、湿気対策で土間にも生コンを流す事になりました。
更についでだから・・・と言う事で刺し金とメッシュを貼ってコンクリの厚み6センチ位を打つ事に。
あ○は事件があってから今は殆どベタ基礎です。
ベタ基礎は、メッシュの代わりに土間も全面鉄筋、そしてコンクリートを15cm程打つのだが、はっきり言って僕の家には必要ない。と言う訳で大体ベタ基礎工法で決定した訳です。
※写真:RC砕石敷き終えた後撮影
まずは、土間にRC砕石を6センチ程敷き詰める。
※写真:刺し金用の穴をあけている。
次に刺し金(土間のコンクリと立ち上げ基礎と絡めるためにコンクリートに穴をあけて10mmの鉄筋を差し込む)を行う。工具は振動ドリルを使う。
※ポリシート&メッシュを敷いた後撮影
次にポリシートを湿気防止のため全面敷き詰める。
価格1900円なり次にメッシュを敷き詰める。価格一枚300円程×25枚で7500円なり
※写真:運搬機
そして、コンクリを流すのだが、今回は単にコンクリをこぼすだけなので、運搬機なる便利なものを利用。
レンタル8000円なりキャタピラ付きのミニダンプカーのようなものです。
生コン車→運搬機→土間にこぼす→均等にコンクリートを均す前回までとは違い・・・・体力をまったく利用しない、なんともあくびが出そうな作業であった。
※写真:運搬機をダンプしているところ。
すべて生コンを敷き詰め終えました。さあ次はコテで均す作業で完成!
▼基礎完成!出費はいくら?
※写真:完成記念手形を押している所
最後に流したコンクリートをこてで均す。見ているだけでにんまり笑ってしまう程、嬉しかった。
※写真:子供たちも仕上げ中
※写真:基礎完成記念手形
この手形が土間の玄関から覗き込むと見えるようになる。子供も大人の僕らも沢山の思い出が出来ました。
■出費
さて、DIY、セルフビルドで造った気になる基礎工事に掛ったお金はいくら?
ちなみに業者に頼んだら、コンクリ運べないと断られるか、山の上で場所が悪すぎる為200万近くかかるだろう。
■基礎工事と、道づくりも含めた計算
人件費12人工×15000円 180000円
重機7台(ユンボ) キャリー1台(運搬機)ガス代含む 78000円
鉄筋,加工含む 22000円
セメント12000円
生コンクリート(ミキサー車)7台×19000円 133000円
砕石:
道作り15リューベ(2トンダンプ10台)×1800円 27000円
基礎6リューベ(2トンダンプ4台)×1800円 7200円
ポリシート、メッシュ、その他小物 40000円
運搬ガソリン代 60000円
計559200円
ちなみに、横浜から現場まで通う交通費、飲食代は含みません。
場所が悪いため基礎と想定外の道作りにお金がかかり過ぎた気がします。
残り予算100万?・・・・最後まで家が建つのだろうか。
しばらく金策に回るか、手頃な材料を探す旅になりそうな気が・・・
■最後に
家を作る工程で基礎工事がおそらく一番大変であろうと思う、しかし、自分たちでやってよかった。こんな達成感はなかなか味わえませんね。
こんな無謀な挑戦に付き合ってくれた仲間たちへの感謝を忘れずに、基礎負けしない?立派で愉快な家を作ろう!
次回から木工作業に入ります。
▼木材って高いの?仕入先は?
※写真:初木材購入
しばらく更新サボっていましたが、理由があります。木材の仕入れ先をどうするか悩みに悩んでいたのです。ざっと僕の設計図を見る限りの本数は以下の通りです。(かなり大雑把)
角材90×90×4000 120
本間柱45×45×4000 200
本コンパネ910×910×1820 140
枚野地板250平米
床材80平米
__________以上______
しかしまず問題なのが4000の角材この角材が近くの木材店では数売り出来ないとの事、またメートル単価で考えても300~400円程高くなる。そうなると3000の角材を調達した方がコスト的にもウンと安くなるし、購入先の視野も増える。そんな訳で、設計図を基本4000で書いたものを3000に書きなおす事になり、今まで引き籠っていた訳です。
■仕入れ実は木材店よりホームセンターの方が安い場合がある。素人が木材店に行けば足元を見られてかなり割高な値段で見積もってくる事がある。幸い、僕は工務店になりきり交渉出来たが、それでもコンパネなんかはホームセンターの方が安い。
ホームセンターは量産している全国の大きな工場から大量に纏めて仕入れるため、小さな木材店よりも割安で買えると言う事が分かってきたのです。
3社の木材店の平均見積りはコンパネ1000円 角3メートル特一等で1200円しかし館山のパワーコメリなる巨大ホームセンターの価格はと言うと、、コンパネ720円~ 角3メートル特一等880円物凄く安い・・またこのパワーコメリは全国に展開する一般的なコメリとは違い完璧に業者向けの資材館となっており、資材や工具はプロとの取引が中心となっているため安いのです。
その他鉄筋や、コンクリート、サッシ類やパイプ類、屋根材、塗料、建具、金物、トイレ、キッチン水回りと家一軒立てる材料をここだけで揃えられるような、アメリカのホームセンターのような品ぞろえ。
建築現場から車で40分と少し遠いですが、運搬費と運搬の手間を考えても断然安いし、木材店と違い纏めて先払いではなく小売りで少しづつ材料を変えるから金欠の僕には好都合であった。そんな訳で、しばらくはここにお世話になる事にしました。
ざっと木材だけで床材抜いて50万円くらいかな?予算を考えると、もう少し工夫したい感じがしますので、引き続き悩んでみます。
▼土台作り
さて、だいぶブログの更新をサボっていましたが、理由は簡単、金欠で材料が買えなかったのです。役2ヶ月近く仕事で引きこもっていたので、そろそろ動き出そうかと先週末5日ほど作業に取り掛かりました。意外にも効率よく進んだので土台作り~上棟の途中まで一気に書いてしまおうと思います。
■まず土台
※写真:土台設置済み
基礎の上にキソスペーサー(ホームセンター単価100円位)なるものを設置し、その上に角材を乗せます。これは床下の湿気対策で、土台を腐らせないために必ず必要との事。
基礎から出ているアンカーボルトの位置に合わせて角材に電動ドリルで穴を開けていくのですが、これが結構難しい。
(穴がずれる・・・)まず基礎天場に墨壷で直角平行に墨出ししてその墨に合わせて穴の位置を決めるのですが←(説明が下手)それでも木やアンカーが微妙に曲がっていたりすると上手くいかないので結構苦戦しました。
入らないときはアンカーをへし曲げて調整します。また注意しなければ行けないのが、角材の裏の部分に設置前に防腐剤などの塗料を塗っておくこと、これを忘れて上棟してしまったら永遠に塗る事ができません。
▼一人で上棟、柱を組んで行く
さて待ちに待った上棟作業。今までは土ばっかり見ている平面での家作りでしたが、とうとう3次元の?作業に入るわけです。
※一人上棟途中の風景
と言っても、今の時期は山は雪が降るほど寒いので嫁子供にはちょっとつらい。ちびに怪我されても嫌なので、一人でぼちぼちやる事に決定。そんな訳で一人上棟の開始です。道具は脚立いっちょ。
平屋中二階なので足場は組んでいません。上段に柱を上げるのは過酷ですが、下から積み上げていけば結構他の柱に登ったりしながら上手くいきます。
■柱の繋ぎ方一般的な在来工法ではホゾ組みという面倒な作業が必要なのですが、私は以下のホゾ?しか使いません。
後は金物やボルトで締めまくるのです。(US方式?)基本的には2×4工法で作るため柱は室内のデザイン的な物と、補強程度にしか考えていません。?
簡単ホゾ工程
このように丸ノコで切り目を入れて突き鑿(つきのみ)で彫る
※写真:簡単ホゾ完成
あとは羽子板ボルトを使って閉めまくる。ちなみに羽子板ボルトは100個で5000円位。ボルト類を合わせても家全部で2~3万円ほどで金物は揃います。
上は普通の羽子板ボルトで、これだけでほとんどの木材が繋げる。
上はW羽子板ボルトで、両端から締め込めるので短冊金物と合わせて垂直の角材と角材を連結させる時にも使いました。以下の写真参照
※写真:短冊金物とW羽子板
※写真:羽子板の応用?
※写真:羽子板で基礎と直結
※写真:土台と柱の連結
短冊金物とずれ防止で簡単なダボを仕込んでいます。こんな感じで角材の連結はほぼ金物で間に合わせます。アメリカの作り方が言いか悪いか分かりませんが、素人がDIYで家を作るなら一番手っ取り早いかと思います。
後は金属の筋交いを沢山入れて2×4で壁を作っていけば完璧。上棟まだまだ続きます、、
▼一人で上棟、通りと水平のとり方
前回は角材(柱)の連結方法を説明しました。今回は一人で柱を水平に立てる時に苦戦した事とアイディアを書いてみます。
※写真:柱の通りを見たところ
言うまでも無くすべての柱が垂直に立っていないと駄目なのですが、これが一人でやるとなると結構大変なのです。
安い垂木を買ってきてこれで仮止めしながら柱を立てていく訳ですが、これが上手い事行きません。
水平機を使いながら柱を立てていくのですが、柱が増えてくるとどんどんずれて行くのです。結局分かったのは安い短い水平機では駄目と言う事、水平機に頼るより自分の目で通りを見たほうが断然正確であったと言う事です。
角の4本をまっすぐにして垂木で固定したあとは、その角の柱を片目で通して見る”めけん”が最もしっくり来ました。もちろんある程度柱が立ってきて固まってきたら水平機でも確認しましたが完璧でした。
次に問題となったのは土間に直接立てる柱です。
外周部分の基礎は水平を保っているので柱の長さを統一すれば水平が取れますが、土間の部分は高さが異なるため立てる柱の長さも微妙に異なり調整しなければ水平が取れません。つまり・・
こういう事です。←分からないかな?そこで、ここも”めけん”を使い長めに立てた柱をカットしていくのです以下参照
片端の柱の長さを正確に測り、反対の片端の柱まで糸を張り目で向こうの水平を見ながら糸の高さを調整して水平を取ります。
水平をとった糸のラインで各柱をカットしていく訳です。
←(説明が下手)やはり同じくカットした柱の上に角材を横に倒し乗せ水平機で確認したら完璧に水平でした。
こんな感じでいろんなことに苦戦しながら、またいろいろアイディアを出しながらぼちぼち一人上棟を進めています。
まだまだ続く一人上棟、今後は如何に?
▼一人で上棟、柱を組んで行く②
※写真:一段目完成
上棟を始めて二週目にしてようやく一段目が完成しました。日数にして約5日間+材料運搬時間くらいでしょうか。本来は上棟は職人さんを集めて大人数で一日で仕上げてしまうのですが、何せ一人なので時間がかかります。
また、ぼちぼち作りたいのですが、屋根までを早いところ上げてしまわないと雨で木材が傷むため結構急いでいます。
※写真:二段目完成
二段目(屋根を乗せる柱)は思ったよりも大変だった。
柱の数は少ないのですが材料を上げるのが重労働で危険度もUPするため、思うように進まないのです。
出来る限りロフトも高くしたいので、屋根を最大限まで高くするのですが、何せ脚立なので、、、やっぱり足場を組むべきだったかなぁ・・次にやらず(筋交い)と言い地震対策に用いる斜めのつっかえ棒を全ての柱につけまくる。
土台~柱にいたるまで角と言う角は全てつけてみました。本当はここまでやる必要が無いとかなんとか。
しかし、これをつけると、ものすごく確り全体が固定されて、蹴飛ばしてもたたいても、ゆさゆさゆすってもまったくビクともしなくなりました。
やらずはやらず訳にはいかないって,,
※写真:やらず
やらずは一本300円ほど、プラスボルトと座金が必要です。これは万が一のためにケチらない方が無難かも。
ちなみにやらずは金属ではなくても角材の角を45度にカットしても応用できます。壁の中に入ってしまって見えない部分はコスト的にもあまり変わらないので頑丈な金属を使った方が良いかもしれません。
さあ、いよいよ雨対策、屋根作りに取り掛かりましょう。
▼意外に辛い屋根作り
※写真:屋根作り途中
屋根さえ掛けてしまえば、後はのんびり作れる。屋根が無いと現場に行くたびに足元がびしょびしょで、材料となる木材も濡れている。このまま放置すれば腐ってしまうとかなり焦っています。
屋根は2×4工法で作っていきます。2×4材は杉材よりも安いし、反りが少なく比較的まっすぐな素材が多い。
しかしデメリットは腐りやすく雨に弱いとの事。そんな訳で骨組み~コンパネ~防水シートまでを一気に進めて行きます。
※写真:滑り止めホゾ?
2×4材を455mmスパンで縦に並べていくのですが、2×4材が滑らないようにノミで彫っていきます。斜めにノコを入れて、ノミで落とす。
※写真:屋根の骨組み
455スパンで敷かれた2×4材これが意外に大変でした、材料を上げるのが一人では厳しく、二人で両端を持って一本ずつセットしていけば楽なのですが、一人なので片端から長い2×4材を持ち上げ向こう側に逆端を乗せるのが非常に大変でパワーが要ります。←説明が下手あとホゾ彫りがとても面倒でした。(69箇所・・)
※写真:屋根の骨組み完成
屋根の骨組みで約2日半程かかりました。ちなみに2×4材は8フィート一本398円×23本14フィート748円×23本 計22774円 なり
▼虫除け対策(基礎)
キソスペーサーと基礎の隙間からムカデなどの害虫が入ってきます。そこを網戸の張り替えようのメッシュを格安で仕入れて(280円)それをちょきちょき切ってコーキングボンドでとめていきます。
この作業は重要だけど簡単であり、外見から見えない部分なので嫁が担当。爪が汚れるだの、愚痴グチ言いながらもせっせと虫嫌いの嫁は張って行くのでした。
仕上がりはこんな感じです、まあ、、良しとしましょう。。
▼屋根のコンパネと防水シート
※写真:屋根にアラカタコンパネを乗せ終えたところ。
毎度脚立での材料上げは疲れます。コンパネも結構重いし、長物と違い立てかけて上から引っ張り上げられないので、下から押し上げるようにして一枚ずつ屋根の上に上げていきます。二の腕がかなり鍛えられますね。
※写真:屋根を上から撮影
我が家は3箇所天窓をつける予定なので、太陽動く方向をよく観察して一番光が入り部屋が明るくなる場所を空けます。
ちなみにコンパネはビスをインパクトで止めていきます。(KK65半ねじ)徳用1.5kで338円。1.5kでコンパネ40枚くらい張れました。その代わりインパクト側のドリルねじの山がスグに駄目になるので、沢山こしらえます。
次に屋根材の下地としてアスファルトフェルトというものを張っていきます。
(上の写真)これはピンきりなのですが一番安かった上のものが42m×1mで2900円屋根の下から敷いて行き、10センチ以上重ねることで上から流れてくる雨がシートの下に入ることなく、木材を雨から守ります。
上の写真の白いマークは屋根の骨組みの位置を見失わないように記しています。
この後屋根材を乗せるときに骨組みに確りビスを打てるようにするためです。ちなみに四角の中のバッテンマークは天窓落とし穴に落ちないように記しています。
ここまでやればひとまず雨を気にせず作業できます。
▼屋根ひとまず雨対策完了
※写真:梅の花の開花とともに雨対策完了
防水シートを張り終え、屋根からはみ出たコンパネを好みの形に切りそろえて軒先に2×4材を縦にまわし外観をきめます。
※軒先の立ち上がり
そして2×4を腐らせないために塗装すれば、したから見ればとりあえず屋根の形になりました。
勿論、まだ防水シートしか施していないので、近いうちに屋根材を乗せていきます。ちなみにまだ屋根材をどうするか決めかねています。まだまだ屋根続く・・
▼裏の小川の土留め
東日本大震災の被害にあわれた方へ謹んでお見舞いを申し上げます。
さて、震災後初のブログ更新となります。僕も震災の影響が仕事に出てしまいこの3ヶ月間家作りどころではありませんでした。
震災当日僕はこの家の屋根の上で作業をしていました。
屋根の上はまるで船の上のように大きく横揺れし、あわやこの手作り住宅もこれまでかと・・・自分で作った家が自分の目の前で崩れていく姿は絶対に見たくない。。。
そんな思いで屋根から飛び降り、近くの杉の木にしがみついておりました。
揺れが収まり、半ばあきらめの気持ちで家を見ると、あらっどうですか!まったくビクともしていないではありませんか。
そんな訳で、引き続き家作りをして行きます。
※写真:家の裏の小川?
ちょうど家の真裏を流れる小川の土留めをしました。
小川といっても水路のような小さなものなのですが、沢蟹がいたり蛙が卵を産んだりします。
チョロチョロと水の音がしますが、またこの音も癒されます。
しかし、大雨が降ると周りの土を削り家の基礎付近までぐちゃぐちゃになってしまうので、お決まりの杉板と杭で土留めをしました。
約15m程ですが、掘ったり削ったりで家族総出で丸一日かかりました。
▼ウルトラドラム缶風呂(露天風呂)
さて、僕の夢のひとつであった森林浴ができる露天風呂!
家作りはひとまず中断して先日のゴールデンウィークに家族で露天風呂を作りました。
露天風呂といってもドラム缶風呂!これ子供のころの夢じゃないですか?ドラゴンボール世代の人ならわかるはず!
整地~水道管、下水管の設置、雨よけ屋根の設置まで約一週間。
単なるドラム缶風呂ではありません!
ではごゆっくり
お風呂の入り口でございます。まだ足元のコンクリが乾いていませんが・・
こちらが特製ドラム缶風呂でございます。周りの土間は現在ハーブの種を植えていますので、夏にはハーブの花と香りに囲まれ癒しの空間になります。
屋根がついていますので雨の日も安心して入れます。
ちなみにお湯を沸かすのは灯油ボイラーを使ってます。前の掘っ立て小屋に転がっていました・・
いずれは石積みの風呂を作るのですが、それをやりだすと一月は使ってしまうので、家が建ったあとゆっくりやるとします。
▼外壁ボード張り
またもお金なくて更新できずにいました。
震災後コンパネの値段がとてつもなく上がり、手出し出来ませんでした。
在庫も無く、少し落ち着くまで待とうと思い2ヶ月間放置していたわけです。
ようやく落ち着き現在1100円~1200円ほどまで下がりました。
震災前は880円だったので、それでも躊躇しますが、、放置が続けば家が腐るので、やむを得ず購入したわけです。
外壁に使ったコンパネの枚数は60枚ほど
前もって20枚ほど買っていたので、総額65000円程です。
では早速コンパネを張る手順と知恵を書いてみます。
まず、素人ならではと思いますが、柱を組むときにボルトをふんだんに使ったのですが、そのボルトがコンパネを張るときに邪魔になります。
そこで考えたのが下
こんな感じでボルトの頭が出ている部分を切り抜いて張ってしまうわけです。ところがボルトの位置をいちいちメジャーで測って穴を開けていたら気が遠くなるのでマーキングをする事にしました。
こんな感じでペンキをボルトの頭に塗りこんで、、
コンパネの位置を確かめながら押し付けると?
はい、こんな感じでボードに印がつくわけです。
そして
このドリルを使ってマーキングした部分に穴を開ける
こうする事でうまい具合にぴったりと収まるわけです。
ナイスなアイディアでしょ?
ボード張りは大体2日ほどで出来る感じです。
しかし猛暑が続き普段の3分の1ほどしか体が動かず結局材料運ぶのも含めて一週間かかりました。
▼暑い
※写真:暑すぎてモウロウとしている僕・・
家作りの大敵は暑さです。
何しろ今の季節は暑い、、外壁までは涼しい時期にやったほうがいいと思います。
それと、、あんまり家作りを放置していますと、こんな鳥の巣を作られちゃいますよ。
この卵何の卵だろう・・
母鳥が滞在中来なかったけど大丈夫かな?
▼ボード張り その他
ここでは外壁ボードを張るときに一緒にやっていかなければならない事を少し書いてみます。
ボードを張るときは穴という穴を位置を確認してあけておく必要があります。
たとえば換気扇や煙突、窓などの”穴”です。
これをボードを張った後にやろうとすると結構面倒な事になります。恐らく・・
まず窓類。
上の写真のように2×4材で窓枠を作って
こんな感じでボードを収めます。
(結局マネー的な問題でアンティーク窓は諦め自分で作る事にしました)
次に換気扇類や煙突類
※写真:隙間開いてますが、ちっちゃな事は気にしない精神(後でコーキング)
※写真:コンポストトイレの煙突部分を空ける。
ちなみにトイレは仮設で必要なので、トイレ部分の床だけ先行して作りました(まだ床材張ってませんが)
下参照
床は”たぶん”こんな感じで2×4と角材の切れ端で作っていくと思います。何しろ角材の切れ端が沢山余っています。
これを45スパンで並べて、2×4を水平にビス打ちして、頭がはみ出た角材をチェーンソーでぶった切る。。
(床をやるとき図を取り入れながら詳しく説明します。まだまだ先の話ですが・・)
■その他
その他ボード張りで苦戦した所
まず、毎度の苦労ですが足場が無いため、非常に無駄な体力と時間を消耗します。
ボード張りは外側から貼り付けるのでどう考えても足場が必要だと気づきました。
そこで、上の写真のような足場?を仮設で設置。
脚立を二本立てて、その上に角材を二本流す。
安全対策のため垂木を家にビス打ちし脚立を固定。
しかしこの足場は角材3メートル分しか作れないので、位置が変わるたびに足場を作り直さなければならないという、なんとも面倒な事になっています。
基本的にはこの脚立スタイルで家を作っていますが。。
▼防水シートとラス網と足場
見るに見かねて、土建屋の友人が足場を組みに来てくれた。
今更・・・・ という感じもあるが、今後左官や塗装などで壁を仕上げていく工程でやはり脚立はシンドイ。
足場のリースも考えたが工期も未定では貸してくれないし、わずか片面40平米位のために足場を買うのも馬鹿らしい。
ちなみにリースなら月2万くらいかな。
今回は夜飯と酒でお願いしました。2時間くらいで足場は組めますので、早いうちにやっっておけばよかった。。後悔。
■次に窓枠
窓枠は2×4材をビス打ちするだけ。窓枠というよりも単なる飾り枠です。窓と直接絡まないので説明はスルーします。
次にアスファルトフェルト(防水シート)を張っていきます。屋根でも使った物です。ただし屋根よりも薄いものでもっと安く済みます。
壁が約100平米あり、下のラス網と合わせて18000円くらいで材料は揃います。
上、ラス網をタッカー(ホチキスのようなもの)で止めていきます。このホチキスが曲者で平米100発程打つ必要があるとの事。
安いタッカーですと張り終えるころには握力が10倍くらいになると思います。
結局手が痛くなり途中で断念し、プロ用タッカーを購入する事にしました。それでも10000円前後との事です。
ちなみにラス網は上のように板金用などのハサミで簡単に切れます。
なんか、真夏の太陽が暑すぎてまったく家つくりが進みません。
もう少し涼しくなったらスピード上げていきます。
▼自由研究
家つくりの休憩の合間に子供たちと自由研究をしたりしています。
材料はもちろん、家つくりで出る廃材。鳥小屋を作るとか。
上、土建屋のプロがマンツーマンで自由研究の指導してます。
▼防水テープ、水切りなど細々
防水シートの続きです。
前回タッカーの調子が悪くて途中で終えましたが今回ハンマータッカーなる物を購入(4000円前後でした)
これかなり便利です。握りこむ普通のタッカーと比べれば70%強以上早く、尚且つ力無しに打ち込めます。
結局14000発ほどタッカーを打ち込んだ訳で、内装でも使う事を考えれば断然買ったほうが良いです。
写真:ラス網 平米90円ほど
■水切りと防水テープ
写真:土台の水切りです。
コンパネ⇒水切り⇒防水シート⇒防水テープの順で取り付けます。
これは土台の下場に壁から流れ落ちた水が回り込まないようにする重要な作業です。
土台が腐れば家全体が腐ってしまったようなものです。
雑な図ですが、こんな感じの水切りを家一週取り付けます。
次に防水テープで水切りの裏側に水が流れ込まないように止めていくわけです。
防水テープは意外に高く 25Mで2000円~
ついでに窓枠周りなど水が浸入しやすい場所は全て防水テープを張ります。
また軒天に水が回らないように破風板の軒にもT字の水切りを取り付けました。
絵が下手だな、、、
■これでひとまず壁の防水対策、下準備は完了です
次は左官とかやります。
▼外壁モルタル塗り 軽量モルタル
外壁に使う材料に2週間以上悩みました。
1、珪藻土、
2、漆喰
3、家の周りにある粘土質の土と藁を使って塗り壁材を作る方法・・
4、軽量モルタル
コスト面、防水面を考えると、結局一般的な軽量モルタルに決定。
仕上がりは、つや消しの塗料を塗ってしまうのでどの工法でもあんまり変わりません。
軽量モルタルは約100平米で5万円チョイで収まりました。
やはりコスト面が一番の決め手でしょうか・・
コンクリートミキサー (中古で数千円~)を使います。手で混ぜていたら手間もかかるし、体力がもちません。手混ぜは想像以上に体力を消耗します。
軽量モルタルに水を加えていきます。計っていませんが結構水が入ります。
こんなのを作ってモルタルを乗せて 小手で塗る・・
小手の跡を残すアバウト仕上げなので、素人でも難なくぬれます。
子供だって塗れちゃいます。
ただ厚みが薄いと割れるみたいなので、たっぷりと乗せていきます。
コツは上の写真みたいに、モルタルを載せている板を壁に突きつけて、下から押し上げるように塗る?と楽でした。
100平米、1.5人、素人で約2日で塗りきれました。
結構この作業は楽しくて、子供や嫁も張り切ってやっていました。
ただ、材料自体がかなり重く、消耗が激しいため上段に材料を運ぶ事や脚立作業は、結構辛かったですね。
▼楽しいペンキ塗り・外壁仕上げ
さて長い長い外壁作業も最終工程となりました。
最後は楽しいペンキ塗りです。水性ペンキを使う部分は子供でも出来ますので、家族でワイワイと仕上げていくのでした。
■工程は
養生(窓枠や木部と絡む部分など塗ってはいけない所にテープを貼る)
↓
外壁下塗りフィーラー(細かなクラックや枠周りの隙間を埋める役割もある ローラー ⇒ 細かい所を刷毛塗り)
↓
光沢中塗り(防水効果の強い光沢塗料を塗ります ローラー ⇒ 細かい所を刷毛塗り)
↓
窓枠などの木部、軒下を木部用ペンキで塗る(壁と絡む際部分は養生テープを貼ってあるので塗らずに残す)
↓
つや消し上塗り(化粧材 ローラー ⇒ 細かい所を刷毛塗り)
↓
養生をはがし、塗り残した木部を刷毛で塗る(その時仕上がっている外壁にペンキをたらさない事、 たらしたら後でタッチアップ)
↓
完成
養生の注意点
枠回りなど水の進入がある場所は少し壁側から逃げてテープを貼ると良い。そうする事で外壁と材料が少し回り込むので水が入らないのです。
■では作業風景をUPしておきます。
手についたペンキが取れないよぉ~
嫁)顔にペンキがかかる~~~と言いタオル二重巻きの完全防備
上、養生をはがしていく。
■外回り完成!
ついに外回り完成です。
ウルトラ辛い基礎工事から、ここまで約1年かかりました。
外回りは大変な事がとにかく多いです。結構くじけそうになった時もありましたが、そのうち出来るだろう精神で何とかここまでこれました。
何でもやれば出来るんだなぁ。
次回から窓や内装工事に取りとり掛かります。
楽しそうでわくわくしますね。
外回り 完
そして旅へ・・・
この後、世界一周の旅に行くことになる。では本業である「旅」のブログへどうぞ
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