ウシュマル遺跡ピラミッド、周辺観光地全部行ってみた。行き方とか

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Uxmal

未発掘・未調査・未修復の遺跡がいっぱい~ウシュマル遺跡/メキシコ・ユカタン州

マヤ文明の遺跡は中南米のあちこちにありながら、その多くは謎に包まれたままだ。

歴史的に見て古代文明ほどの古さはないにも関わらず、遺跡の保存状態の悪さと資料不足や調査不足から、それらの謎が解ける時が来るのかどうかも謎である。

ウシュマル遺跡もまた、ジャングルの広範囲内に点在するピラミッドや宮殿のほんの一部しか日の目を見ていない。

ウシュマルの歴史

HistoryofUxmal

マヤの年代記によると、6世紀頃にウシュマルという町が登場する。ウシュマルはシウ家というマヤの一族によって支配され、強く大きく発展したという。

現時点で発掘され、遺跡として登録されている多くの建造物は、このシウ家支配時代のウシュマルの発展ぶりを示すものだと考えられている。しかし、近隣の同盟チチェン・イッツアの衰退とともにウシュマルも衰え、シウ家の移転によってウシュマルの繁栄は終わってしまう。それが13世紀頃のことらしい。

ウシュマルは16世紀半ばまでは大きな町として存在しているが、スペインがユカタンを支配してもスペイン人が移住することはなく、ウシュマル自体が徐々に衰退しジャングルの中へと埋もれていき放棄されてしまった。

今のウシュマルは?

NowthecurrentUxmal

ウシュマルというかつて栄えた町があったこと、その近辺のジャングルに遺跡らしき建物が残っていることは、以前から知られていたらしい。

メキシコの独立後、世界各地の冒険家や歴史家たちが訪れ、保存状態がまだよかったウシュマル遺跡研究が行われたが、当時の資料の多くは散逸してしまった。

現在は観光地としての整備が先行し、本格的な調査がなかなか進まないというのが現実のようだ。

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ウシュマルの発掘・修復状況は?

ExcavationofUxmal

ウシュマルは遺跡へと向かう道の途中でもちらほらと崩れた石の建造物を見かける。この辺りには、未発見未調査の遺跡が大量に埋もれていると考えられている。

ウシュマル周囲は木々が生い茂るジャングルであり、発掘・修復作業は難航しているというより、あまり積極的に進められている気配はない。

ウシュマル遺跡として、有料で観光客に見学させるエリアでさえも、落ちたままの壁装飾があちこちに転がっていたり、鉄骨を組んで荒修復した後が見えるなど、修復も整備も間に合っていないようにみえる。目の前に見えている遺跡を保つので精いっぱいといった感じが伝わってくる。

しかし、将来的に広範囲にわたる発掘と調査、そして修復が行われたなら、どれだけの規模の遺跡となるのか、楽しみだ。

魔法使いのピラミッド

ウシュマル遺跡の中でもっとも人気のある建造物。他のピラミッドとは異なり、楕円形の基部を持ち丸みのある優しい姿をしている。

このピラミッドには、マヤの魔女が温めて孵した卵から生まれた小人が、マヤの王の挑戦を受けて一夜のうちに作りだしたという伝説がある。「魔法使いのピラミッド」または「小人のプラミッド」と呼ばれるのはそのため。

実際には数百年にわたって神殿を作り重ねていったことが分かっている。ウシュマルを訪れる人が少なかった頃は、その急で浅い階段を上って頂上部の神殿まで行くことができたが、現在は立ち入り禁止になっている。残念だ。

また、魔法使いのピラミッド内部には、複数の神殿があるといわれている。いつの日か修復を終えた内部と頂上部の神殿を訪れてみたい。

グラン・ピラミッド

高さ32mのピラミッドだが、発見当時は石混じりの小高い丘にしか見えなかったグラン・ピラミッド。北斜面の正面階段部分だけはほぼ完全な形を取り戻し、頂上まで上ることができる。頂上部の神殿にある壁画の図柄にはマヤ独特の味がある。

周囲は見渡す限り緑の地平線、緑のジャングルの間にポツポツと白っぽい崩れた建物の残骸、足元には石と砂が混じった斜面があるばかりだ。

遺跡としての楽しみよりも、ウシュマル遺跡の展望台的な役割を果たしている感がある。

総督の館

UxmalGovernor'sPalace

盛り土を石で固めた横180m縦152m高さ12mのテラス上に立てられている、マヤ建築の傑作と呼ばれる建物。館とも宮殿と呼ばれているが行政府だったらしい。

横に100m近い長さを持つ館の壁は、プウク様式と呼ばれる石を使ったモザイク的な装飾が特徴的。守り神「チャック神」や渦巻き模様などでぎっしりと固められている。これでもか! という迫力だ。

館の前庭部分には、ユーモラスな顔をした双頭のジャガーと男性の象徴が置かれている。現在は接近できず、囲いの外から眺めることしかできない。

尼僧院

UxmalNunneries

「尼僧院」とは、マヤ時代の呼び名ではなく後づけ。広い中庭を四つの長い建物が四角く囲んでいるその形式とそれぞれの建物内に小さな部屋がたくさん作られていることから想像し、創造された名前である。

実際には宮殿だったのではないかとの説が有力だが、はっきりとは分かっていない。

建物の下部は四角く切り取られたたくさんの入り口と装飾のないシンプルな壁だが、上部には切石を使った複雑なモザイク装飾が残っている。チャック神はもちろん、鳥や猿などの動物たち、そして人の姿も多くみられる。どれも破損しているのとマヤ独特の姿をしているため、地球外の生物や宇宙人のように見えておもしろい。

大球戯場

今も球技サッカーが盛んな中南米。マヤ時代にそのルーツがあるのかもしれない。

ウシュマルに残された球戯場は、規模こそ大きくはないが、美しいマヤ・アーチの先にあり、高い壁で囲まれた中で球技を楽しんだことがわかる。ゴールは石で作られた輪。あの小さな固い穴に球を通すにはかなりのコントロールが必要そうだ。

このゴールの輪はほぼ完ぺきな姿で残っていて、レリーフの装飾もしっかりと確認できる。

亀の館

UxmalHouseofturtle

亀の装飾が多用されていることからそう呼ばれるが、貴族の宮殿か屋敷だったのだろうと考えられている。

保存状態が良く、修復も雑ながらほぼ終えている。内部には広い空間があり、たしかに身分の高い人が住んでいたのかも、と想像できる。

鳩の館

亀同様、鳩のための住まいでないのは確かだが、現在は壁しか残されていないほとんど廃墟。詳細は不明。

グラン・ピラミッドに上ると間近に見下ろすことができる。まるで映画やドラマのセットの張りぼてのように、壁だけがあり、その後ろはがらんどうだ。

しかし、その壁の装飾はこれでもかと切石を積み上げ、山切りカットのように形作られている。形も不思議だが、遠くから見ていると、壁だけが独立して立っていることも不思議だ。

チャック神と亀

UxmalChuckGodandtheTortoise1

マヤは雨を求めて神を敬い、祈りや生贄を捧げ続けた。それはここウシュマルでも変わらない。ピラミッドや宮殿の壁を埋め尽くすように切石で表現されている「チャック神」は雨の神である。

ピラミッドという高い位置に作られた神殿内には大量のチャック神が残されている。天に近い位置だからこそなのだろう。

また亀も水の象徴として扱われていたと考えられている。亀の館は、水に関わる権力者や儀式を行う場所だった可能性もある。

マヤ・アーチ

UxmalLargeKyugifield

復元された建造物のあちこちで見かけるのが三角に切り取られたマヤ・アーチ。本来のアーチは、ローマのコロッセオや各地の水道橋などで用いられているように半円の天井を持つが、マヤでは天井部分が三角になっている。

壁や建物にくりぬかれた小さな家のような空洞から覗く景色は、必ず遺跡と空がセットになっている。

夜のウシュマル遺跡

NightofUxmalruins

各地の遺跡では夜のイベントとしてライトアップが盛んに行われている。ウシュマルも例外でなく、月と星の明かりしかないはずのジャングルの遺跡に緑、青、紫、赤、白などのライトがあてられる。

ウシュマル遺跡は生き物のレリーフが非常に多いことから、その形をなぞったライトアップが見もの。

時間と交通の都合上、このショーを見るためにはウシュマルに宿泊したほうがいい。

最後に

世界遺産に登録されたことで観光客数が急激に増えているウシュマル遺跡。

そのため、これまで以上に修復よりも整備に目が向けられ、新たな発掘調査はなかなか進まないようだ。メキシコが観光業に力を入れ始めている昨今、今後の対応に期待したい。

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