泣き顔をマスクで隠して踊ろう!マスカラフェスティバルに参加

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泣き顔をマスクで隠して踊ろう!「マスカラフェスティバル」(Masskara Festival)/フィリピン・バコロド

悲しくてもつらくても笑顔を! そんな気持ちを込めて笑顔のマスクをかぶり、明るい色の派手な衣装を着て踊ったのが、マスカラフェスティバルの始まりでした。

今ではフィリピンでも有数のフェスティバルとなり、マスクの上も下も、笑顔でいっぱいの華やかで激しい祭りとして国内外から観光客を集めています。

笑顔のマスクの下に隠されていた暗い顔は過去となりましたが、フェスティバルの熱気からは、バコロドの人々がフェスティバルに対して抱いている複雑な熱い思いが今も変わらずそこにあるのを感じることができます。

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マスカラフェスティバルの特徴

マス(mass)とは大勢の人を、カラ(kara)は顔を意味しています。フェスティバルの名称である「マスカラ」は化粧に使うアレではなく、大勢の人の顔、それも笑顔を表現するために新しく考えられた言葉です。

この言葉の通り、マスカラフェスティバルはそこで暮らし、そこを訪れる人々を笑顔にするイベントを集めた祭典として成長しました。

「悲しいからこそ笑顔を、涙をこぼすくらいなら踊ろう、愚痴を口にするくらいなら歌おう」。町を襲った危機的状況に対して、バコロドの人々は屈することなく笑顔で立ち向かった、その前向きな姿勢が今もそのままフェスティバルの特徴となっています。

涙を隠した笑顔のマスクからは、まるで泣き笑いのピエロのような印象を受けます。でも、フェスティバルからはどんな悲しみも悩みも吹き飛ばしてしまおう、笑い飛ばしてしまおうという気迫のようなものが伝わってきます。

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マスカラフェスティバルの開催会場・開催日

会場となるのは、ネグロス島でも最大の都市であるバコロド。有名観光地セブからは飛行機で30分、首都マニラからは1時間ほどです。

10月の1日から第3週末まで開催されています。通りを埋め尽くすダンスや音楽のパフォーマンスパレードは主に最後の週末に行われます。この日は、市内のどこもかしこも、マスカラだらけです。

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マスカラフェスティバルの歴史

1980年から開催されています、この年は、バコロドを中心とするネグロス島が飢餓と貧困に襲われた年でもあります。

サトウキビのプランテーションが重要産業だったこの地に、砂糖の市場価格の暴落という危機が襲い掛かり、微笑みの町とまで言われたバコロドから笑顔を奪い去ってしまいました。

「このままではいけない」「笑顔を取り戻し、景気を盛り上げよう」というスローガンのもとで始められたのがマスカラフェスティバルなのです。

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マスカラフェスティバルのパレード

カーニバル的なパレードがあります。住民たちは笑顔のマスクを被ったり、真っ白に塗った顔に真っ赤な笑った口と目元を書きこんだりして、原色をたっぷりと使った派手なドレスやピエロのような衣装を着こんで道を行進していきます。

もちろん芸達者なフィリピン人のこと、ただ歩いていくだけであるはずがありません。グループで息の揃ったダンスを見せつけたり、アクロバット集団がいたり、トランペットなどの管楽器や打楽器を使ったマーチングバンドとして登場したり、仮面舞踏会のようにカップル単位でクルクルと回りながら通り過ぎていったりと、参加者たちも楽しみ、見物客たちも楽しませてくれます。

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マスカラフェスティバルのイベント

マスカラのダンスパレードがフェスティバルのハイライトですが、それ以外にもさまざまなイベントが行われます。

バコロドやフィリピン各地のフードフェアでは舌鼓を打ち、マスカラマスクのコンテスト、ダンスパフォーマンスコンテストなどでは、フィリピン人たちの多才さに驚かされるでしょう。

また、町のショッピングセンターや公園などには特設のミニ遊園地やゲームコーナーなどが設けられ、フェスティバルムードを盛り上げてくれる乗り物やショーに子どもたちを中心とした多くの人が集まります。

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マスカラフェスティバルの食べ物

バコロドへ出向いたら必ず食べるべきなのが、チキン・イナサルです。チキンのバーベキューのことですが、街中の食堂や屋台で売られているので、探し回る必要はありません。匂いに誘われてしまい、食べずに済ませることはできないでしょう。

フェスティバル中は特に屋台の数も増えます。あちこちの屋台で食べ比べをするのも美味しい楽しみになりそうです。

同じくバコロドの名物が、お菓子のバーキュリオス。パサパササクサクした軽いサブレのような味わいで、やはり街中で売られています。ポロポロと壊れやすいので、お土産向きとはいいがたいのですが、つまみ食いにはピッタリ。手が止まらなくなります。

マスカラフェスティバルの記念品

マスカラフェスティバルの開催中には、バコロドのいたるところでマスカラが売られます。もちろんどのマスカラもしっかりと笑っています。ただ、無理やり笑っているような目元口元に見えるのは、祭りの歴史を知っているせいでしょうか? 色合いも表情も全く違うはずなのに、マスカラが日本のオカメの仮面に似ているような気がするのも?

マスカラは、屋台で売られているものも、ちょっと豪華な店のショーウィンドーに飾られているものも、なかなかの出来栄えです。町角で安くできるフェイスペイントも捨てがたいものの、マスカラも1つは買って被って参加して、それを記念のお土産として持ち帰りたいですね。

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用意するもの

マスカラフェスティバルは日本でこそ知名度がまだ低いのですが、フィリピン国内だけでなく西洋人の間では広く知られている人気の高いイベントです。

祭りのある週末には、バコロド市内の宿はほぼ予約済みになります。宿を確保したいなら、遅くとも夏前には予約を入れておきましょう。また、空や海の便もかなりの混雑となるほか、チケット代金も高騰します。こちらも早めの予約がおすすめです。

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参加できること

基本的にマスカラを被ってパレードするのは、バコロドの人々ですが、同じような服装をして町を歩き回るのも、あちこちで行われるイベントに出掛けるのも自由です。

また、マスクコンテストなら、個性的なマスカラを着用することで誰でも参加可能。

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一番の見どころ

楽天的な性質を持つといわれるフィリピン人ですが、それだけではない、自分たちの力で自分たちの町を盛り上げようとするパワーを持っていることを感じ取ることができます。

全身を使ってのダンスやアクロバットのパフォーマンスの迫力は、ほかの似た仮装フェスティバルやカーニバルとは比べ物になりません。

ただ、フィリピンにはスペイン統治時代の影響が今も強く残っています。それもそのはず300年もの間統治下に置かれていた歴史があるのです。

このマスカラフェスティバルでも、仮面や衣装などにスペイン風の意匠を見とることができます。ただ、そこに中世ヨーロッパのような伝統的な舞踏服や夜会服ではなく、より原色と肌の露出度の高い衣装をセットしたところは、南米のカーニバルに感覚が近いようです。

スペイン、南米、そしてフィリピンと、同じ文化を基礎に持ちながら、違った形で花開いた祭りの様子を比較してみるとおもしろそうです。

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まとめとして

泣き笑いのピエロの表情とマスカラフェスティバルの仮面はよく似ています。衣装の派手さや色使いも道化師のそれと酷似しています。

それもそのはず、どちらも悲しみや辛さと笑いが入り混じって作られた表情であり、衣装なのです。

実際に現地入りすると、華やかさばかりが目に飛び込んでくるマスカラフェスティバルですが、その裏に隠された苦難の過去とそれを乗り越えようと仮面を被って笑って踊ったバコロドの人々の心意気は彼らの祭りの楽しみ方に大きく影響を与えています。

マスカラフェスティバルのはじまりを知った上で、フェスティバルを見て参加するなら、彼らの笑顔の奥に隠された情熱も受け取り、フェスティバルの熱い波に乗って一緒に流れることができそうです。

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