「村人ブログ」石垣島から学んだ子供と家族とのこと

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こんにちは、ひでです。

 

うちには今年で6歳と4歳2人の息子がいる。

誰しもが自分の子供には豊かで幸せに生きてほしいと願い、その為に必要なモノを与えるのが親の務めだと考えるだろう。

ここ石垣島でも小学校に進学する頃には読み書きくらい出来るようさせたいとの想いで、決して楽ではない暮らしの中から習い事を始めさせる親も多い。

ただ反面、僕らの世代では考えられないほど子供の遊ぶ時間は減っていて、それがどのように今後の子供たちの将来に影響するかは誰にもわからない。先進国の中でダントツ最下位のこの国の幸福度が回復する事に期待は持てないようにも思える。

 

経済的な理由から生まれて半年もたたない我が子を他人に預け働きに出る事が当たり前になった昨今。

育て方に正解はないとした上でこの島の独特の文化から学んだ日本人が忘れつつある家族の在り方の話をしたい。

 

・この島では20代で子供を3,4人生んでいる事は珍しくない

この島に来て最初に驚いたのは若くいて子供を産んでいる人がたくさんいる事。それも何人も。

これは本土の感覚だと信じられないだろうと思う。それこそ賛否両論あるとは思うが、一番大きな背景として祖父母が近くに住んでいて子育ての手伝いをしてくれる環境があることがおおきい。

子供を持つ人ならわかると思うが、子育ては本当に労力がいる。特に子供が幼いほど体力的にも精神的にも半端ない負担がかかるものだ。

それを夫婦ともに夜遅くまで働きながら、家事をこなして子供の世話をしていく事は並大抵の事ではない。

狭い島なので近くに親が住んでいると、一族の幼い子供はおじいおばあが面倒を見る事が出来るので夫婦は安心して仕事に打ち込む事が出来る。

 

・子供は地域の宝

この島には子供が生まれたら地域が喜んで祝ってくれる風習が残っている。昔の日本がそうであったように子供は地域で守り、育てていくという意識があって隣近所の人も顔見知りで安心して子供育てていく事が出来る。

ここで知り合った友人に子供が生まれた時なんて、村が祭りのように盛大にお祝いをしていた。お祝いに駆け付けた村人一人一人が生まれた子供の前に列を作って並び、声をかけながら順番に赤ん坊を抱く姿を見た時はたまらなく感動したものだ。

また、この島は町の中心地を離れると学校の全校生徒の数が数十人、というところも珍しくない。僕も移住する前はテレビでしか見たことがなかったが、実際目の当たりにしてみると子供にとって本当に良い環境だと感じた。自然環境が豊かな上に先生ものんびりとした人だ多く、生徒一人にかける時間がたっぷりと持てるため寂しい思いをする子供がいない。

・成年祝いという独自の文化

ここには成年祝いと言って自分の生まれ年(干支)を祝う文化がある。12年毎に同級生が集まりお互いの近況を報告しあったり、家族や地域で集まって祝う風習だ。また、この島のアイデンティティの根幹には祖先崇拝があり、盆や正月には自達の祖先の墓の前で宴をする。この島の墓の大きさに初めて見た人は驚く事だろう。場所によっては一軒家のような大きさの墓もあり、そこは自分が死んだ後も一族が親元に集まってお互いの無事を確認しあい絆を深めていく場所ともなる。

この成年祝いは年を取ってからも続き、長寿祝いとしての85歳、97歳の祝いともなると一族がたとえ全国に散らばっていようとも集まってくる。一族の祝いは何を差し置いても駆けつける姿は、おじい、おばあを本当に心から大切にしている事が見てわかる。

長寿祝いとなると『あやかりの杯』といって、宴会中、おじいおばあの座る席に一人づつ行って一言づつ声をかけてもらいながら盃をうける。そこにはうらやましいと感じるほどに家族の強い繋がりがあった。

人として生きるため大切な何か忘れてる

大学生の時に初めてモンゴル800の『メッセージ』を聞いた時の衝撃は今でも鮮明に覚えて、あの歌詞を聞いただけで訳も分からずに涙が出た。

なぜ人は沖縄に惹かれるのか。青い海、白い砂浜、南国の風。もちろんこれらも沖縄の魅力の1つだろう。

しかし、僕が思うに沖縄の本当の魅力とは大切なものをいつまでも忘れていない心ではないだろうかと感じる。

自分がそうであるように、自分の親も、そのまた親も、先祖代々、自分にとってのすべてを与え続けてきてくれた一族の愛の結晶が自分であり我が子なのだ。

ここ石垣の文化に触れて、親として、人として大切なことは何なんだろうと改めて知る事が出来た。

 

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神崎竜馬

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