肉食をやめると起こる「良いこと」ヴィーガンになるメリット

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肉食をやめる、菜食に転向する。これらの行動のきっかけや理由には、人自身の健康問題が関わっている場合が大半です。もちろん、ヴィーガン生活は人にとって大いにプラスになります。でもそれだけではないのです。私たちが肉食をやめることで、もっと広く大きな「良いこと」がたくさん起こるという発見をシェアしたいと思います。

肉食やめると「倫理観の正しさ」を味わえる

人の豊かな肉食生活は、肉を提供する動物たちの犠牲の上に成り立っています。

果たして、人が求める肉食には、それほどの価値があるのでしょうか? 動物たちの苦しみや痛み、地球の汚染…、それらを無視してまで求める価値があるのでしょうか?

肉となる動物たちがどのように飼育されているか、どのように肉化させられているか、目をそらしているその現実に正しい倫理観はあるのでしょうか。

肉食主義者や業者たちは、生きていくためには仕方ないといいますが、「生きる=肉を食べる」は必須式ではありません。私たちには選択肢があります。肉を食べないことで肉食によって起こり得る「悪いこと」を避けられるにも関わらずその選択をしないこと、そこに正しい倫理観は存在しているでしょうか。

その答えは、肉食をやめることで味わえるだろう「倫理観の正しさ」にあります。

肉食をやめると「飢餓」を救える

人の食生活は猛スピードで肉食へと偏向し続けています。肉食を支えるために家畜が増え、家畜を養うための飼料が必要となり、それが人の食料分を脅かすという状況を作り出しているのです。肉食が飢餓をうみ出す図が見えてきますね。

一般的に、肉食化以前の人の食生活は、穀物と野菜が中心だったとされています。ただし、これについては、地域や文化による差異があるため、一概には言い切れないと考えています。それでも、全世界規模での「肉食化」はより激しく進んでいることは確かです。

この肉食化を推し進めているのは、後進国または発展途上国の平均収入がアップし肉食が可能になってきたという一見プラスにみえる要因です。人の肉体や生活を保つために肉の必要性が高まったわけではなく、これまでは手が届かなかった高級食である肉に手が届くようになったために肉食化が進んでいるのです。

肉食を支えるための家畜の飼料なんて大した量ではないだろうと思うかもしれません。ところが、ステーキ1枚200gの肉を得るために必要とされる飼料は鶏なら600g、豚は1500g、牛の場合は2200g! 肉類と飼料ではカロリー値が異なるので、重さイコール価値として比較はできませんが、それでも、少量の肉のために大量の飼料が必要になることはわかります。

たかが肉食が大量の飼料を無駄使いしている、それが飢餓の原因となっているとみることもできるのです。

肉食をやめると「自然環境」を救える

肉食化が進むことで異常に消費されているのは家畜飼料だけではありません。土地もまた肉食を支えるために必要とされ、危機を迎えています。

家畜たちは狭い家畜小屋の中だけで生活しているわけではありません。広大な放牧地を必要とする場合がほとんどです。特に南米の熱帯雨林を削って行われている家畜の放牧は確実に自然破壊を進めています。

この自然破壊は、面積的な意味だけでは収まりません。森林が失われることで酸素生産量が減少して地球環境を脅かし、そこで暮らす人や動物たちの生活そのもの、そして生存すらも脅かします。また、生活のために放牧地を拡げている人たちにもしっぺ返しがあります。家畜たちが放出するガス、排泄物はそれが過度に増加すると土壌汚染や水質汚染を起こしかねません。結果的に、自分たちの生活環境も肉以外の食料生産にも大きく悪影響を与えてしまうのです。

肉だけのためにこれだけのマイナスが起こり得ます。肉食をやめることが自然環境を救うことにつながることには大きく頷かざるをえません。

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肉食をやめると「水不足」を緩和できる

水豊かな国とされる日本でも水不足で取水制限などが行われる例もあります。世界規模では、干ばつや汚染などで水不足は常にどこかで発生しています。

また、水道がないのはもちろん、井戸もなければ川も池もなく、毎日何キロもの道のりを水汲みに出かけなければならない生活を余儀なくされる地域も少なからずあります。水道をひねれば喉を潤すことのできる水が際限なく流れ、トイレで音消しのために何回でも大量の水をフラッシュする私たちからすると想像を絶するレベルの慢性的な水不足です。

この水不足が肉食とどう関係しているかというと、簡単なこと。家畜が飲む水、家畜が食べる飼料を作るための水。そこに水を大量消費しているという事実があるのです。穀物や野菜を作るのにも水は必要ですが、一定量の肉を得るために必要とされる水の量と比較すると1/10程度ですむといわれています。

肉を食べるという行動が、水を必要以上に消費していることが分かります。肉食をやめることが水不足解消に一役買うのは、そんな事情があるからです。

肉食をやめると「生態系バランス」を整えられる

私たちの肉食を支えるのは、ごく一部の狩猟や漁と酪農や漁業による肉魚の「生産」です。どれも度を超すことで生態系バランスを崩す要因となっています。

猟や漁で得る肉魚類には量的な限界があるものの、それでも生態系を大きく乱す原因となっています。これがいわゆる「乱獲」ですね。陸上の動物たちに関しては、主に鶏・豚・牛の家畜化と飼育によって、その数は減らすことなく増加するという方向を向いています。絶滅はしませんがそれでも生態系の自然なバランスが崩れているのは確かです。

また、水中の動物たちの場合は、一部の飼育は可能であっても、自然な漁に頼る部分が多く、乱獲する方向に偏りがちです。マグロやカニなど、食べたいという消費者の欲求に応えるため、それの売買で得られる利益の確保のための乱獲で、水中の生態系もまた大きく乱されています。

生態系の乱れは私たちの目に直接映ることがなく、気づきにくいかもしれません。それでも実際には、1種類の動物の増減がほかの複数種類の動物たちに与える影響は計り知れず、その複数種類には食物連鎖の輪から離れた人も含まれます。その一例が、生態系の乱れが引き起こす水質の汚染とそこから生まれる病気の蔓延などでしょう。

人が肉食を求めるために乱獲や家畜の大量飼育が必要となり、そのために生態系が乱れる、その結果生態系の構成員である人もまた悪影響を受けるという悪循環が起きています。これにストップをかける方法の一つが肉食をやめることなのです。

まとめとして

肉食は、長い人としての歴史の中でみればごく新しいスタイルであるにも関わらず、すっかり私たちの食生活に根付いてしまいました。

ただし残念ながら、根付いたからといってそれが正義とは限りません。人が豊かさの象徴としてつかんだ肉食の陰には必ず犠牲が存在しています。それは、肉を提供する動物本体、さらには動物たちを育む自然、そして地球を危険にさらすレベルの脅威です。

それに気づくことができずに肉食に突っ走っていた時期はもう過ぎました。気づいた私たちは今、行動に移すべきポイントに立たされているのではないでしょうか。

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