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「MT5(まじでつぶれる5日前の略)」と公式ホームページで爆弾発言し、マスコミをおおいに賑わせた道の駅が「あゆの里 矢田川」。その発言の理由こそが、大赤字体質の経営難。何年にもわたる関係者たちの必死の努力にもかかわらず、なかなか浮上することができず、今もまだ安定は程遠く、足掻いている途中のようです。
日本海の小さな街にある小さな道の駅、特産物と観光資源は鮎。そんな矢田川の道の駅が、どん底から這い上がろうとあの手この手を駆使している、その様子と、実際の使い勝手や楽しみ方についてまとめます。
道の駅「あゆの里 矢田川」とRVパーク「香味の隠れ家 ときめき矢田川ヴィレッジ」での飲食
食べ物は、なんといっても看板である「鮎」。道の駅内には食堂があり、単品の鮎の塩焼きもあれば、鮎の一夜干し定食などもあり、地元のふっくらと太った鮎を調理して美味しく提供してくれます。囲炉裏付きの席では、目の前で鮎を炭焼きにしてかぶりつくことができます。
また、全体に値段設定が控え目で、高いものでも1500円くらい。すぐ近くの和牛の里但馬の牛肉を使ったメニューも、牛うどんとなって1000円から、キノコや山菜をつかったそば・うどん、矢田川味噌を使った味噌ラーメン、そして日本裏街道の名物珍味であるへしこのお茶漬けなんていう、通に嬉しいメニューもあります。このへしこ、なんと川魚のイワナで作られているのだとか。珍味中の珍味ですね。
また、かなり頻繁にイベントを開催するようになり、食べ物をテーマとしている時には変わったものも食べられます。そばや唐揚げ、おでんは定番かもしれませんが、ちくわイベント、カレーパーティーなど、どんなことをするんだろう? と淡い期待を持たせるものもあります。期待外れのことも無きにしも非ずですが、期待とのズレを体験するためだけに訪れている人もいるそうで、街興しならぬ道の駅興しにはつながっているようです。
田舎の小さな道の駅としては珍しく夕飯時の18:00まで営業しているのでランチタイムだけでなく、早めの夕飯にも訪れて食べる価値はありそう。ただ、食べるだけのために行くか? と聞かれると返事に困りますね。そこが、道の駅「あゆの里 矢田川」の頑張りどころでしょう。
道の駅「あゆの里 矢田川」とRVパーク「香味の隠れ家 ときめき矢田川ヴィレッジ」での遊び
食のところでご紹介したように、イベントが多いのが特徴。ただし、このイベントの多さが今後もデフォルトで続いていくかどうかは、集客と経営状況次第かもしれません。
実際のイベント例としては、地元のジャズバンドによるミニコンサート、ビアガーデンナイト、コスプレOKのサブカルフェスタ、さらには、個人・団体から持ち込まれた各種企画もどしどし受け付けているそうです。
・鮎釣り
これらの、道の駅の気分次第な遊び以外にも、王道の遊びがあります。鮎釣りは季節限定にはなりますが、矢田川の風物詩として楽しめます。矢田川の水は非常にキレイなので、鮎が美味しいのだそうです。道の駅で釣り案内も受けられます。
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・クロネコ探し
道の駅に住み着いているらしいクロネコが招き猫として神様に祀り上げられています。その名はぬこ。ぬこらしきクロネコを見つけたら、その場で3回まわってニャンと叫ぶことで願いがかなえられるそうです。徐々にではあっても、どん底から這い上がってきている道の駅の売り上げアップ状況にあやかるためにも、ぬこ神さまを信じてみるのもいいかも。
・名物駅長との談話
あまりの経営難に前駅長はやむなく転職。次にやってきたのが現駅長。ホームページ上で経営状況を明け透けに公表しているのも、呼ばれればマスメディアに登場して赤裸々発言をしているのも、道の駅で声をあげて集客しているのも、この駅長さんです。話しかければ、喜んで苦労話をしてくれます。ホームページでは駅長直通ダイヤルも公表され、さまざまな問い合わせに対応中です。
http://www.ayunosato.kamicho.jp/
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道の駅「あゆの里 矢田川」とRVパーク「香味の隠れ家 ときめき矢田川ヴィレッジ」に泊まる
道の駅である以上、駐車場とトイレが24時間使えるのは当然。道の駅の中にはあくまで休憩所扱いで、車中泊はお断りというところもありますが、ここは宿泊熱烈大歓迎中です。
さらに、道の駅「あゆの里 矢田川」は、RVパーク指定も受けています。すなわち、キャンピングカーレベル用の駐車スペースがあり、電源供給ができ、近隣に入浴施設があり、ゴミ処理ができるなどの条件も満たしているはずです。
実は道の駅とRVパークは名称がことなり、「香美の隠れ家 ときめき矢田川ヴィレッジ」が正式名称です。道の駅の駐車場から砂利道を下りていくと、少し離れた矢田川沿いに5台分とはいえかなりの広さの駐車スペースが作られています。gところが、必須アイテムである充電設備、トイレは道の駅と共用ですがそこまでの通路や階段作りなどの費用が足りなくなり、ネットで資金集めをしてもギリギリ。結局地元の青年会議所メンバーたちが手弁当で手作り整備して完成にこぎつけました。
1泊1500円で、電源を利用するとプラス500円。釣りキチには最高のロケーションですし、川のせせらぎと周囲の林の葉が擦れる音も聞こえてくるような、心地よい場所です。キャンピングカーではなく、テントを張りたくなるくらい。
ただ、車中泊をする際の便利さではちょっと物足りない部分もあります。電源の問題がないならば、道の駅の無料駐車場でも十分であり、トイレはずっと近くにあるのが現実です。
道の駅「あゆの里 矢田川」とRVパーク「香味の隠れ家 ときめき矢田川ヴィレッジ」の安全性
地元の主要道路である県道沿いですが、交通量は多くありません。だからこそ、この道の駅の経営が傾いたわけです。おかげで、夜はかなり静かに過ごすことができます。
もちろん、公衆電話や自動販売機、トイレなどは24時間使えますが、道の駅の売店や食堂も普段は18時には営業を終え、さまざまなイベントが開催されても、終わったと思うとあっという間に森閑とした夜がやってきます。
特に防犯上の危険は感じませんが、RVパークを利用する場合にはかなり暗いので、トイレに行く際などの足元には十分注意しましょう。
道の駅「あゆの里 矢田川」とRVパーク「香味の隠れ家 ときめき矢田川ヴィレッジ」の立地とアクセス
県道香住村岡線沿いの森の中にあり、すぐ裏手に矢田川が流れています。
矢田川が注ぎ込む日本海までは30分、近隣には近畿圏のスキーヤーたちを集めるスキー場があり、但馬牛が育てられる地域もあり、温泉場もあります。兵庫県の中でもかなり北でさらには鳥取寄りの西に位置し、山陰のさびれた匂いが非常に濃いエリアです。
大阪や神戸からは2時間半以上、京都からだと3時間以上かかります。位置的に日本海側の香住と山間の村岡を結ぶ生活道路で、それなりの交通量がありましたが、山陰近畿自動車道をはじめとする周辺道路の整備が進んだことで寂れてしまいました。ただ、今現在はその交通網の整備が進んだことで遠方からの客も呼び込める力をつけようとしているところです。
道の駅「あゆの里 矢田川」とRVパーク「香味の隠れ家 ときめき矢田川ヴィレッジ」の周辺観光
ただの寂れた田舎ではありません。見どころや遊びどころはたっぷりとあります。
・余部鉄橋「空の駅」展望施設
またまた「駅」です。ここは実際に鉄道の駅として使われています。緑の塊りのような山のトンネルから突き出ている新しいコンクリートの橋を二両編成の電車が通っていきます。かなりの高所であることをいかし、旧鉄橋の一部を残して展望台として整備していて、周囲の景観を楽しめます。
・湯村温泉
夢千代の里に湧く湯村温泉は源泉温度がほとんど100度という超高温泉です。1000年を超える歴史を持つ古湯で、荒湯と呼ばれる源泉近くでは温泉卵があっという間に出来上がります。飲んでも浸かっても、そして食べても楽しめる温泉として地元はもちろん、遠方から湯治に訪れる人もいます、通りがかりに天然かけ流しの足湯を使えば、疲れも足裏のガサガサもきれいさっぱりです。
・柤大池公園
国定公園として指定された高原リゾートです。各種スポーツ、ハイキング、キャンプなど、さまざまなアクティビティを楽しめます。中でも人気スポットがバンガロー村。柤大池のほとりに立つ本格的なログハウスやコテージに停まって、周辺観光を楽しめば、誰も知らない自分専用の別荘地に来たようなちょっとした優越感に浸れます。いうならば、大きな穴場ですね。
・たじま高原植物園
但馬牛で知られるたじま高原一帯は、一年を通じて降雨雪量が多く、鬱蒼とした原生林を育てています。たじま高原植物園は、そんな但馬高原エリアを小さくまとめて体験できるように整えた施設です。湿地帯の植物、自然林、水生植物などの間に遊歩道と休憩所が配置され、豊かな日本の自然を愛でながら森林浴を楽しめます。
・但馬大仏 長楽寺
タクシー業界のキングといわれた人物が建てた、奈良の大仏よりも大きな但馬大仏。しかも黄金仏であり、三体も並んでいます。納められているのは長楽寺。新しいお寺なので、古めかしさや厳めしさはありませんが、白と黒を組み合わせた巨大建造物が立ち並ぶ様は、なかなかの見ものです。世の中ではどうしても由緒ある古寺が人気を集めてしまうのか、閑散としているのが残念なほど。そのおかげで、ほぼ貸し切り状態でお参りができて得した気分を味わえます。
・和佐父・西ヶ丘の棚田
日本をはじめとしたアジア各地の棚田は、世界遺産になったりと外国人たちの目には非常に珍しくも美しい景観に映ります。日本人にとっては、ごく当たり前の里山の風景だったはずが、徐々に失われていくことで、同じように棚田を貴重なものとして愛でる目線が生まれました。和佐父と西ヶ丘の棚田も100選に入った美景観で、裏寂びた集落をぬけて、くねくねと細い道を上がっていくと、途中には稲を作っていなくて荒れた場所もありドキドキしますが、上りきるとそこからは階段のような細く連なる棚田を見下ろすことができます。
http://www.ayunosato.kamicho.jp/
基本情報としての施設設備
①営業期間と時間
道の駅は、火曜日と年末年始を除いて通年営業。店舗部分の営業は9:00~18:00(冬季は17:00)。イベントによって、休館日や営業時間の変更があります。駐車場とトイレは24時間開放です。
RVパークは、15:00~17:00チェックインで翌日14:00までのチェックアウトとなっています。原則として、宿泊前日までに道の駅の営業時間内に電話予約を、となっていますが、空いていれば泊めてもらえます。降雪のある時期は閉鎖されてしまうので注意しましょう。1泊1台1500円で、電源利用の場合にはプラス500円。
②駐車スペース
道の駅の駐車場は大型用4台分のスペースを含めて16台分と極めて小規模です。ただ、キャンピングカーも十分に駐車できる広さなので、そこは安心。
RVパークは、5台分のスペースが整えられています。こちら、スペース的にはかなり大型まで問題ありませんが、そこまでのアクセスが砂利道で河原端まで下りていくため、ロングボディにはキツいかもしれません。
③トイレ
24時間利用可能。身障者用2、男性用5、女性用6があり、道の駅の規模と比較すると、トイレ数は多めです。道の駅での車中泊であれば、トイレまでの距離にも問題がなく不便はありません。道の駅から川のほうへ下った場所にあるRVパークを利用時には、林の中の階段を上り下りする必要があります。
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④炊事
道の駅側の駐車場での煮炊きは原則禁止されています。
RVパーク利用時は、ゆったりとしたスペースがあるため、駐車車両近くにイスとテーブルを出して、調理や食事をすることも可能です。ただし、直火はできないので、スタンド付き、または卓上コンロなどを利用しましょう。
⑤シャワー・風呂
道の駅やRVパ-ク内にはありませんが、最寄りの温泉入浴施設の割引券を配布しています。
⑥電源
RVパ-クに電源供給設備があります。
発電機の利用も認められています。
⑦ゴミの扱い
基本的に無料で捨てさせてもらえます。ただ、常識の範囲で。
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⑧売店など
道の駅内の売店で、地元産の食材、簡単な軽食やおやつ、飲料は購入できます。
近くにスーパーやコンビニがあるわけではないので、必要な食材はしっかり買い出ししておくこと。ただ、特にこだわりがなければ、道の駅でもある程度の食材が手に入ります。
⑨Wi-Fi
あります。
⑩そのほか
道の駅の駐車スペース横に芝生の広場があります。このエリア、希望があればキャンプサイトとしても貸し出す時があるという情報があります。一人500円。ただ、公式に発表しているわけではないようなので、必ず確認をしてから利用しましょう。
また、RVパーク側は、地面が砂利と芝の混合なので、テントにはあまり向きませんが、自分でマットなどを持ち込めば、車の隣でテント泊も可能です。
まとめ
「MT5」発表の5分後になっても、つぶれることなく低空飛行から中空飛行くらいまでは上昇してきている「あゆの里 矢田川」です。
道の駅の顔となりつつあるちょっと変わり者の駅長さんと、地元の青年たち、そして、駅長さんが発信するさまざまな変わった言動に興味や好感、そして好奇心を刺激された車中泊好きの人たち。みんなの大小さまざまなパワーが集まって、今も元気に営業中です。
RVパ-ク開設に際しては、クラウドファンディングも行いました。今も決して余裕があるわけではないようで、常にMT5な感覚で努力中の道の駅とRVパ-ク。ここに立ち寄ることは、彼らの頑張るぞ! というパワーの応援につながり、車中泊愛好家のための貴重な施設を守ることにもつながります。次の車中泊の目的地に、また近くへと出かける際には立ち寄りや宿泊地候補の一つにしてみてください。
道の駅「あゆの里 矢田川」
RVパーク「香味の隠れ家 ときめき矢田川ヴィレッジ
兵庫県美方郡香美町村岡区長瀬933-1
0796-95-1369
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