1日5円が叶える夢。学校へ行くこと~国際学習支援活動について考える

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1日5円が叶える。学校へ行くこと、学び続けること

あなたにとって「学校」はどんな場所でしょうか?

勉強をする場所? 友だちに会う場所? 楽しい場所? 苦しい場所? 行きたい場所ですか? できれば行きたくない場所ですか?

世界各地には、学校が「行きたくて仕方ないのに行けない」「もっと勉強したいのに続けられない」という場所である子どもが大勢います。

そんな彼らを支援するのが「国際学習支援活動」です。

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恵まれた日本の学校制度

日本では小学校と中学校は義務教育です。この義務という言葉はこの場合、「行かなければならない」という意味と「行ける権利を持つ」という両面を持ちます。

この制度のおかげで、日本人は少なくとも9年間は学校に通って、その後社会で生きていくために必要なさまざまな知識や技術を学び取ります。さらに学び続けたいと思えば、高校や専門学校、大学などが広く門戸を開いて待っていてくれます。たとえ経済的に困難であっても、さまざまなサポート制度が用意されてもいます。

学校嫌いにとっては、「9年間も勉強か…」とためいきが出る制度かもしれませんが、世界的にみれば、「いいな~」とうらやましがられる恵まれた学習制度なのです。

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後進国における学校制度

学校はあっても、国民が通う義務や権利の制度化が不十分である国もあれば、学校そのものが十分に機能していない地域もあります。紛争や戦争が起きている地域では学校など通っている余裕がないのも事実です。

たとえ、機能している学校があり義務教育として制度化されていても、経済的な理由や地理的な理由から通えない子どもはたくさんいます。特に後進国でその傾向が強くなっています。

ニュースなどで見聞きはしていても、「学校がない」「学校に通えない」「勉強ができない」という状況は、今の日本人にはあまりにかけ離れた現実として想像しにくいものです。

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「勉強したい」を応援する活動

学校に行くことができない子どもたちの多くは、「学校に行きたい」と思っています。ある子にとっては「憧れ」であり、ある子にとっては将来を見据えた切実な「願い」でもあります。

でも、それを彼らの所属する社会や家庭が叶えてあげられないとしたら、子どもにどんな手段が残されているでしょうか? 自力で勉強する? 学校に行けない子どもがいる地域には、図書館もなければ本屋もありません。周囲にボランティアで勉強を教える余裕を持つ人がいる可能性も限りなく低いでしょう。

だからこそ、先進国は「学習支援」に力を入れているのです。

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子どもの学習意欲は国の成長を助ける

国際学習支援活動は、足長おじさんやサンタクロースのように、「学校に行きたい!」という子どもの願いを叶えてあげようというシンプルな活動ではありません。

あくまで「教育」が、子どもの置かれた現状と子どもの未来、そして国の未来に大きく影響を与えることが分かっているからこその活動です。

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学校は行くだけでなく、学ぶ場所

安穏と義務教育を受けてきた日本人の耳には痛い話ですが、学校は行けばそれでいいわけではありません。あくまで、学ぶための場所です。学んで始めて価値があります。

支援は、学校という受け皿、教師という指導者を用意しますが、「学ぶ」という意思は当人たちが持たない限り、誰かから与えられることはありません。

そのため支援は、「学校設置」をするだけでなく、「学習継続」にも目を向ける必要があるのです。

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カンボジアでの支援活動

長い戦争がカンボジアの社会の仕組みをすっかり破壊してしまいました。さらに、戦後の急速な変化は、貧富の差を広げ、特に農村部の経済は取り残された状態で、学校もなければ病院もない貧困エリアがまだ多数あります。

そんな地域では、子どもたちは働き手であればまだまし。養いきれずに捨てられストリートチルドレンになるしかない子どもも少なくありません。

そんな貧困家庭の子どもたちを救済してきたのが、地域の仏教団体や世界各地から派遣されて活動する支援団体です。

生まれた村を離れ家族からも離れた子どもたちは、さまざまな形の支援を受けて学校教育を受けられるようになってきています。

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「もっと勉強したい!」

子どもたちの「学校に行きたい!」という願いの多くが叶えられるようになってきたカンボジアですが、「もっと勉強したい!」という声のすべてには対応しきれていません。大学などの専門機関の多くは首都や海外にあること、入学試験にパスするのが難しいだけでなく費用がかさむことなどが大きな要因です。

子どもたちは中学を卒業する頃、高校などの上級学校へ通うか、働くかを選択することになります。「もっと勉強したい」と願う子どもは大勢いますが、彼ら自身にもその家族にもそれだけの経済的な余裕はありません。

支援団体はあります。でも、すべての希望者の夢を叶える余裕はやはりありません。そこで、より学習意欲の強い者が選抜されることになります。選ばれた彼らは、学校の仲間の、家族や地域の、支援団体の期待を一身に背負って、進学していきます。

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「勉強したい!」を叶えた青年の努力

家族に見捨てられ、寺院で小間使いとして働きながら学校に通っていた少年がいました。成長し、学力・人格などを認められたその青年は、日本の支援団体の援助を受けて、高等教育を受けるための施設に入所し、進学校へと進みました。

真剣に勉強に取り組んだ彼は、日本の高校とは比べものにならないといわれる高校卒業試験を突破し、さらには名門の王立大学にも合格したのです。

彼にとって、大学は楽しむ場所ではなく勉強をするための場所であり、社会に出た時によりよい職に就くための準備期間でした。「勉強を続ける」チャンスを得た彼が、必死に取り組んだのは言うまでもありません。

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青年にチャンスを与えた日本からの支援

彼は通算15年間の教育を、日本から支援で受けることができました。これは、彼自身の強い学習意欲に加えて、成績や合格・卒業といった結果を出してきたことが大きく関係しています。

現在は、貿易業に携わりアジア各地を飛び回っているという彼は、支援団体への感謝を語りながら、「自分は確かに多くのチャンスを与えられた。でも大事なのは、そのチャンスを生かして努力したこと」とも付け加えています。

家族から離れて寺で小間使いとして働きながら学校に通って勉強し、その努力と成果を認められて支援を得て高等教育を受け、グローバルビジネスマンとして活躍する姿は、まさにカンボジアの貧困家庭の子どもたちの夢そのものです。

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彼への支援を支えたのは1日5円の支援金

日本での1万円。ちょっとしたディナーデートをすれば消えてしまう額です。量販店で衣類を上下揃えただけでも吹っ飛んでしまいます。

この1万円があれば、カンボジアの子どもたち10人の「勉強したい!」という願いの10か月分を賄うことができます。1人あたりに換算すると、1日3円以下です。

そう、1日5円玉1つあれば、1人の子どもの夢を叶えることができるかもしれないのです。また、その5円(御縁)が、将来的にカンボジアと日本とを結ぶきっかけにもなるかもしれません。

こんなに小さな支援が、未来に大きな結果を生み出すかもしれないのです。

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まとめ

「学校なんて行きたくない」「勉強なんかしたくない」と思っている人にこそ、1日5円の支援について考える価値があるのではないでしょうか?

支援を受ける後進国の青少年たちの勉強に対する姿勢、そして学校教育にかかる費用。どちらの角度から見ても、日本とカンボジアに大きな差があるのは確かです。

世界各地における、学校や勉強に対する価値の違いを知ることは、 自分の考えや態度を見直すことにもつながりそうです。

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