水を巡るさまざまな体験施設やアクティビティプログラムが用意されている、体験型道の駅です。周辺の自然風景は日本の原風景としても知られていて、東京から約2時間と近距離でありながら、どっぷりと田舎遊びを楽しめ、車中泊もキャンプもできる貴重なスポットだと、口コミで人気を集めています。
キャンピングカー大歓迎の旗を掲げ、RVパ-ク指定も受けている「道の駅こすげ」の自慢の自然共生スタイルをご紹介します。
RVパーク「道の駅こすげ」での飲食
この道の駅には、是非とも賞味すべき美味しいピザを焼くレストランがあります。
・「源流レストラン」
本格的な石窯を備えていて、小菅産のトマト、きのこ、じゃがいも、そしてハーブ類などをボリュームたっぷりにトッピングしたピザが自慢です。カリカリっと少し焦げ目がついたピザとたっぷりのっているのにあっさりしたチーズのマッチングがたまりません。デリバリーピザのように具の種類は多くありませんが、シンプルなトッピングが素朴な味わいでとても美味しく仕上がっています。パスタも同じ傾向で、シンプルあっさりな美味しさがたまりません。
また、道の駅内には軽食のテイクアウトもあり、道の駅といえば必ずあるソフトクリームは、季節替わりで地場食材味が登場。また、同じく定番ともいえるコロッケは、地元産のジャガイモをしっかり塩で味つけた塩コロッケがおすすめです。
物産館では、大きめおまんじゅうや多摩川サイダーなど、オリジナル商品の販売もあります。おやつにいかがでしょうか?
また、道の駅内にはプレハブ営業のテナントが複数出店しています。期間限定、曜日限定など、常設とはいえない店が多いものの、地元民による地元の食、ご当地メニューを楽しめるので、店が開いていたらラッキー!
このほか、季節ごとに食関連のさまざまなイベントも開催されています。中でも源流レストラン主催で行われるグランピングディナー体験は、道の駅内に設置されたグランピングテントに、薪ストーブやソファーが設置され、そこで源流レストランによるディナーが運ばれてくるというもの。しっかりフレンチコースと、小菅産のビールやワインまで楽しめます。
もう一つの選択肢が、すぐ近くにある温泉施設「小菅の湯」内の食事処「ひのき」。こちらは和食中心で、すぐそこの川で獲れる川魚を使った料理を味わえます。刺身はもちろん、天ぷらやから揚げなどもあり、泊まるからこそ楽しめる地ビールや地ワインとともに楽しめます。
RVパーク「道の駅こすげ」での遊び
豊かな自然と文化をいかした遊びを、ぶらりと訪れた旅人であっても体験できるよう、いくつかの施設やプログラムがあります。
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・自然共生型アウトドアパーク「フォレストアドベンチャー・こすげ」
そこにある自然をいかして、アウトドアで存分に遊ぶための冒険施設。日本全国に30カ所ほどしかない、そのうちの一つがここにあります。
パーク内には「アドベンチャーコース」と「キャノピーコース」があります。キャノピーコースは、小学生くらいからお年寄りや体が不自由な人でも参加できるようなユニバーサルデザインのアクティビティが揃っています。家族3世代または4世代でも楽しめる設計です。
対するアドベンチャーコースには、ジップスライドが設置されていて、大人気。森から一気に飛び出し、下に畑や林を見下ろしながら、木と木の間を抜けていくジップスライドは迫力がありながら、森林浴の心地よさも味わえる設計です。気になる地上からの高さは最高15m、往復300m近い規模は、スリルに飢えている大人も満足させられそうです。
実は複数のジップライン系アクティビティがありますが、難易度がそれぞれ異なり、足場が作られているものもあるので、怖がりさんでも安心。森の中に、さまざまな難易度の大型フィールドアスレチックが点在しているイメージです。
流行りのボルダリングや迫力のトランポリン体験などもあります。また、フィールドアスレチックはまだ無理…というキッズが遊べる遊具もあります。孫や子どもたちの遊ぶ様子をゆっくり見守れるベンチも完備
もちろん、すべての器具にハーネスなどの安全装置があり、施設利用時には安全講習も行われるので安心ですね。
・NPO法人多摩源流による体験プログラム
フィールドアスレチックは楽しいけれど、それはやっぱり作り物。本物の自然にどっぷりとつかって遊びたいという人には、NPO法人多摩源流こすげがアレンジする体験プログラムへの参加をおすすめします。
多摩川の源流である川は、護岸工事などがされていない自然そのままの姿。そこへ、ザブンと腰までつかって水遊びをしたり魚を追いかけたり。また、沢ガイドと一緒に沢歩きを楽しみ、滝つぼに飛び込むこともできます。もちろん、ライフベストあり。
冬になれば、雪に覆われた源流周辺の林を地元の猟師の案内でスノーウォーク体験。いろいろな冬の動物たちの足跡を見つけることができるはずです。また、地元の農家の助けを得て、農作物の収穫や加工体験もできます。
一番のおすすめアクティビティは、夜の源流コース。夜8時出発のナイトウォークでは、各自が提灯を持ってスタート。暗闇の中のほのかな灯り、そして星空を味わい、さらには、暗闇だからこその、ライトを使ったアート体験なども行われます。
基本的にこれらの体験アクティビティは、やりたい人とガイドする人のマッチングで行われるため、予約制になります。
・源流温泉「小菅の湯」
道の駅に隣接する温泉施設で、世界的にも珍しい高アルカリ性の温泉です。お湯に触れるとすぐ感じるのがヌメリ。まるで、化粧水のお風呂に使っているようです。露天風呂、ゴエモン風呂など、変わり風呂も多数あり、ゆっくり温まり、お肌もしっとり。湯上りには、お食事処でとれたての川魚を味わえます。
手作りキャンピングカーで生活中!家族三人+犬二匹の旅暮らしブログ
家族3人+犬二匹で、日本~世界を旅しながら暮らしています。「車のおうち」は全て僕の手作りです。世界中に故郷を増やし、帰る家はこの「車のおうち」だけ♪
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RVパーク「道の駅こすげ」に泊まる
道の駅の物産館側の駐車場は車中泊可。一方で車中泊不可エリアもあり、そちらはふれあい館などが閉館すると閉鎖されてしまいます。
RVパ-ク指定を受けていることからわかるように、トイレは24時間使用できます。駐車場エリアでの車中泊は無料。煮炊きはできませんが、道の駅利用者たちの休憩所となるテーブルや椅子を使って、持ち込み食を食べることはできます。
RVパ-ク側には5台分の駐車スペースがあり、2500円の使用料金には電源供給も含まれています。無料駐車場スペースではできない、持ち込みのテーブルや椅子の利用や、オーニングの使用なども可能。ゴミの処理も料金に含まれています。
RVパーク「道の駅こすげ」の安全性
夜間は、本当に人の気配がなくなり、森と沢のかすかな音だけ。
暗がりと静けさと、時々聞こえる鳥や獣の声…生粋の都会人には、これらがちょっぴり怖く感じられるかもしれません。
ただ、防犯などの面はかなりゆるく、車中泊している車の多くは窓やバックドアを開けて、外気を入れていたり、キャンピングカーも、椅子やテーブルを出したまま夜を過ごしている様子。
管理人などが24時間常駐しているわけではないので、自分の安全は自分で守りましょう。
RVパーク「道の駅こすげ」の立地とアクセス
森の中に突然現れる道の駅といったイメージ。広々とした駐車スペースが待っていてくれます。
中央道の大月インターチェンジからアクセスするのが一般的ですが、国道139号線がまさに山道! といった雰囲気の九十九折。これを楽しめる人もいるでしょうが、運転への不安もあれば、車酔いへの心配もあり、あそこは行くまでがつらいという声もありました。それが今は松姫トンネルが開通して、これらの山道をスカっとカットして、時間も短縮できるようになりました。
大月からはトンネル利用で30分、上野原インターチェンジからは45分、首都圏中央連絡自動車道の青梅インターチェンジからは1時間ちょっと。
電車やバスを使うと、青梅線の奥多摩駅か中央本線大槻駅からバスで1時間ほどかかりますが小菅村まで到達可能です。
RVパーク「道の駅こすげ」の周辺観光
道の駅とそこに併設される体験型アクティビティ施設を離れても、小菅には自然に囲まれた観光資源がたっぷり。
・原始村
遺跡か博物館かといった雰囲気のネーミングですが、原始村はバンガロー村。そのバンガローが竪穴式住居や横穴式住居を模していることから、この名前がついています。敷地内に小川が流れていて、子どもたちの水遊び場に最適。本格的な蕎麦を味わえる食事処もあります。道の駅ではでいないBBQなどもここでならできます。
・雄滝と白糸の滝
小菅川とその源流域には、林道や遊歩道が整備されていて、林の中のウォーキングを楽しめます。ただの歩け歩け大会ではなく、目的地として雄滝や白糸の滝といった、マイナスイオンたっぷりのパワースポットを目指すと楽しみが増しますね。
・松姫峠
武田信玄の娘・松姫がこの峠を越えて逃れたという伝説があります。今は国道になっていますが、ワインディングが楽しく、そして時には怖~い九十九折の道が続きます。松姫峠近辺からは近隣の山への登山道も。駐車場もあるので、ちょっとしたハイキングでは物足りない人は、長距離トレッキングもできます。
・大菩薩峠
山並みと雲海の向こう側に浮かぶ富士山という絶好の眺めを楽しめる小菅で一番のビュースポットです。大菩薩峠の頂上まで登るのは少し大変ですが、それだけの価値ある景色が待っています。
・長作観音堂
鎌倉時代建築の観音堂。残念ながら聖徳太子作と言い伝えられている観音様は秘仏のため、拝顔することが叶いませんが、山の中にひっそりと佇むお堂の姿に癒されます。
基本情報としての施設設備
①営業期間と時間
物産館とふれあい館は通年無休で営業しています。営業時間は4~11月が9:00~18:00、12~3月が10:00~17:00です。レストランは水曜定休で、11:00オープン17:00閉店。ただ、4~10月の土日祝日は18:00まで。
駐車場は、一部が物産館とふれあい館の閉館とともに閉鎖されるため、車中泊する場合は駐車場所に気をつけましょう。
RVパ-クは通年無休で営業。チェックインは15:00~18:00、チェックアウトは翌日12:00です。ただ、実際に電源設備とともにスペースを利用できるのは17:00(夏休み期間中は19:00)~翌日の10:00までとなっているので要注意。スペースが空いていれば停められることもあるようですが、時間外は道の駅の駐車場に停めておくように指示される可能性があります。
チェックアウト時には電源ボックスの鍵などを返却するためのポストが設置されていて、早朝などの営業時間外でもチェックアウト可能です。原則として予約は不要ですが、翌日までに電話連絡で場所の確保は可能です。
②駐車スペース
道の駅側の無料車中泊可能エリアでの駐車は24時間可能。普通車が約100台は十分停められます。かなり広いため、大型車も問題なし。
RVパ-ク側もゆったりスペースが5台分確保されています。ただ、フルコン・セミコン・バスコンに関しては、予約することが推奨されています。他の宿泊車両との兼ね合いとスペース配分のためのようです。
③トイレ
24時間利用可能。非常にきれいで立派なトイレがあることで知られています。
④炊事
炊事はキャンピングカー内以外ではできません。水道はあります。
⑤シャワー・風呂
道の駅内にシャワーや風呂はありませんが、道に駅に隣接して、温泉施設「小菅の湯」があります。ただ。こちらも営業時間が短く、夜早くにしまってしまうので、早風呂を。
⑥電源
RVパ-ク側には設置があります。料金は宿泊料金に含まれています。発電機の使用もOKですが、夜間に関しては、自粛が求められます。
このほか、電気自動車のための急速充電設備もあります。
⑦ゴミの扱い
道の駅での無料車中泊でも、ゴミ袋を購入することでゴミを捨てることができます。
RVパ-ク利用の場合は、料金にゴミ処理費が含まれています。
⑧売店など
店舗が営業している間は、ある程度の食材も調理済みの食料も手に入りますが、夕方には閉まってしまいます。18:00を過ぎると、車で移動しないと、外食も買い食もできないと思っておきましょう。
⑨Wi-Fi
フリースポットが設置されています。
⑩そのほか
ペット連れ可。ただし、建物内へは連れて入れません。
まとめ
道の駅での車中泊も、RVパ-クでのキャンピングカー泊もするけれど、あくまで周辺観光が第一目的であり、道の駅やRVパ-クは宿泊ポイントとしての役割。それが普通だと思います。
ところが、このRVパ-ク「道の駅こすげ」は、この場所を目的地にして訪れる価値が十分にある施設です。宿泊するというメイン部分では、無料駐車場か電源付き有料サイトか、好きな方を選べます。遊ぶなら、自然そのものや、自然をいかしたアスレチックなアクティビティや体験プログラムがその場で提供されています。同じ敷地内に、十分美味しいレストランや食事処があり、温泉もあります。
正直、ここだけで「旅」や「観光・おでかけ」が完結するレベル。
自然に囲まれているということは、四季それぞれの楽しみ方があるということでもあります。RVパ-ク「道の駅こすげ」を堪能するには、少なくとも年に4回、四季を味わいに通う必要がありそうです。
RVパ-ク「道の駅こすげ」
山梨県北都留郡小菅村3445番地
0428-87-0765