サステナブルとは「もったいない」と「おたがいさま」

サステナブルとは「もったいない」と「おたがいさま」

外来語がカタカナ語という日本語になって大繁殖しています。正直なところ、何となく分かっている言葉もあれば、実のところ全く分からないまま聞き流している言葉もあります。でも、そんな情報遅れが許されないほどのスピードで世の中は走っていくため、焦りを感じてしまうこともあります。

ここで取り上げるのはそんな分かりにくい新しい言葉の一つである「サステナブル」。これをわかりやすく置き換えてみました。それは、「もったいない」と「おたがいさま」。日本人にとってとっても馴染みのある2つ言葉です。

基礎の基礎、新しいカタカナ語「サステナブル」って何のこと?

おそらく「サステナブルって何?」と思った人が検索したり人に聞いたりして得る回答は「接続(持続)可能な」という訳語。これ、確かに日本語化はしていますが、でも、「接続可能なって何?」という新しい疑問がわいてきませんか?

最初にこの日本語訳語を聞いた時に私がイメージしたのは、レゴのようなブロック、次にいろんな形があって混乱するIT機器ケーブルの差込口。すなわち、「接続可能な」という言葉だけでは、新しいカタカナ語の「サステナブル」が意味するところをまったく理解できなかったのです。

そこで、もう少しまともに辞書なぞを取り出して調べてみました。サステナブルはsustainとableが合体したもので、able to be sustainedのこと。sustainが「接続する」「持続する」「継続する」などの意味を持つ言葉であり、ableが可能性を示唆する言葉なので、sustainableが「続いていくことが可能な=接続可能な」状態を指すのだろうとは理解できました。それでも、「よし、わかった!」といえるほどにはすっきりきません。

サステナブルをもっとわかりやすい言葉に置き換えてみよう

「一体何が続いていくというのだろうか?」。次に疑問に思ったのはここ。その回答は辞書の例文をいくつか見ていくうちに少しずつわかってきました。続いていくのは、「環境や社会に対して影響を与えうる行動」であり、そこには、その結果が「環境や社会に対してマイナスにならない」という枷がついているようです。

さて、若干分かってきたような気はするものの、まだまだ難しい。この先は、辞書用語ともいえる難しい表現を自分に分かりやすい簡単な言葉や表現に変えるしかないでしょう。そこで、社会問題レベルのサステナブルから、もっと身近な日常生活レベルへと目線を変えてひねり出したのが、「もったいない」と「おたがいさま」という言葉です。

サステナブルは「もったいない」精神から生まれる

日本人特有ともいわれる「もったいない」という精神。これは、「大事に長く使う」「無駄使いしない」「繰り返し使う」といった、私たちの生活の中でごく普通に行ってきた節約行動精神です。そんな「もったいない」は、サステナブルの根本部分と重なっていると思うのです。

「もったいない」は究極のエコです。「もったいない」から、生ごみはベランダでリサイクルし、古いものは手直しして再生させ、不要になったものは必要な人へと譲る、新しいものは長く使えるか吟味してから買う、などなど。これらは、私たちがごく自然に生活の中で行っている次の世代への「接続可能な」行動にほかなりません。

「もったいない」精神のもとに起こす行動は、私たちが環境や社会に対して与えるだろうマイナス影響を最小にする方向を向いています。まさに、サステナブルそのものだと思いませんか?

「もったいない」だけではまだ足りない

「もったいない」精神から私たちが起こす行動は、環境や社会に対して優しいものであり、次の世代へと確実に「続けて」いくことのできるものです。それが社会や環境そのものを次世代移行へとつなげていく基礎になります。

ただ、これはあくまで人目線かつ草の根レベルのサステナブルです。人から見て身近なところにある「もったいない」を実行しているのであって、全生物、全地球、もっと広げた全宇宙レベルとなると、影響力は不十分かもしれません。

サステナブルは「おたがいさま」精神で広がっていく

そこで登場するのが「おたがいさま」という精神。人が「もったいない」と我欲をおさえる時、自分のお財布事情や子どもたちの将来といった比較的近い範囲を理由にしています。自分の親が節約してくれたから今の自分の生活があり、自分が節約することで、子供たちの生活を守ろう、そんな感覚です。これは、サステナブルの基礎として重要かつ必要な感覚ですが、それだけでは全宇宙レベルへの影響力としては足りません。

「おたがいさま」は、自分の行動が身近な人だけでなく社会全体に、そして人以外の生物にも、さらには生物以外にもその気持ちを向けることにつながり、より広く大きな範囲のサステナブルを実現する鍵となりえます。

親子や身近な人との間の「おたがいさま」に留まらず、社会全体、地球全体、宇宙全体にまで範疇を広げた「おたがいさま」精神があれば、サステナブルレベルを大きく飛躍させることができるのではないでしょうか。

「もったいない」と「おたがいさま」のダブルタッグ

サステナブルの基礎となる「もったいない」とサステナブルを広げる「おたがいさま」。この二つがタッグを組むことで、社会のサステナブル「接続可能な」状況は草の根から全宇宙レベルにまで影響を与えることができます。

話が大きくなりましたが、「サステナブル」という良く分からないカタカナ語も、「接続可能な」という分かりにくい訳語も、実のところは私たちにとってとても身近な精神である「もったいない」と「おたがいさま」を見直して実行していくことで実現できそうだということ。これなら、わかりやすいし、自分でもできそうだと思いませんか?

まとめとして

サステナブルという言葉だけを掲げられ、それを実生活で実行せよといわれても、正直なところ「何のことやら、何をすればいいのやら?」という人もいるはず。これでは、いくら「大事なこと」だと周囲が叫んだところで、個人レベルで実行するのは難しいですね。

格好いい新しい言葉は、確かに人の目を惹きつけますが、理解しそれを実行するには、自分なりの言葉や感覚でそれを吸収し咀嚼する必要があります。そこで、サステナブルという言葉の恰好の良さを崩して、私たちに身近なところまで引きずりおろしてみた結果、出てきたのが、「もったいない」と「おたがいさま」という考え方です。

いかがでしょうか? 「お、そうなんだ」「これならできそう」につながることを祈って。

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