「海外の仕事」外国でドライブイン経営をしながら旅暮らし

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ドライブインという言葉そのものが、日本ではレトロな感じ。最近は、人里離れた場所であっても、コンビニもあればチェーンのファミレスもあります。そのため、ドライブインの需要は減ったのかもしれません。また、道の駅の登場ですっかりその座を奪われた模様でもあります。

でも、海外では今もドライブインが健在です。

ドライブインはどこにある?

広大な土地を持つ国や街と街の間に距離がある地域では、今も車が重要な移動手段です。飛行機もありますが、多少時間がかかってもさまざまな理由から車を選ぶ人がいるのも確か。車での長距離ドライブを選んだなら、その途中で給油や食事、トイレ休憩、時には宿泊などの施設が必要になります。

ドライブインは長距離ドライブのためにあります。そして、それも田舎の。アメリカやヨーロッパ、アジア、オーストラリア、アフリカなど、大陸各地のドライブロード沿いに今もドライブインはちゃんと存在しています。

ただ、道路沿いに数キロおきにコンビニがある日本の日常とは違い、ドライブインは一つ通り越すと次のドライブインまで数時間・数百キロ先まで砂漠だけ…なんてこともあるくらい、ポッツン感覚で存在していることが少なくありません。これもドライブインの特徴かもしれません。どちらかというと、ほかの施設がないからこそ、ドライブインがそこにあるといった感じです。

ドライブインは何をするところ?

インは休憩するための施設を意味します。ドライブがつくと、運転中の休憩所といったところでしょう。その休憩内容は、そのドライブロードに置ける必要性と、そこを利用するドライバーにとっての必要性に、経営者がどこまで応えるかにかかっています。

最もシンプルなものだと、屋根があり、トイレがあり、自動販売機か軽食スタンドがついているもの。経営者か店番がそこに住んでいることもあれば、夜間には無人になって戸も閉められてしまうようなところもあります。

ロッキー山脈を車で越えている最中に大雪に道を阻まれたことがあり、その時命からがら、そんな小さなバスの待合所のようなドライブインに逃げ込みました。悪天候で同じように立ち往生したドライバーたちを救済するために、経営者夫婦がとうに営業時間を過ぎていたドライブインを開けて暖房を入れてくれていたのです。その後、本人たちは自宅に寝に帰ってしまいましが、私を含む迷えるドライバーたちは硬い椅子の上ではあっても、屋根と暖房のあるところで朝まで過ごすことができたのです。

そんな質素だけど温かなドライブインがある一方で、バーガーショップやガソリンスタンド、小物を扱うコンビニ、さらにはプール付きのミニホテルまで揃ったドライブインもあります。

ドライブインは誰が使うの?

長距離トラックのドライバー、長距離バスのドライバーと乗客たち、ヒッチハイカー、ロングドライブ中の地元民などなど。

日本の長距離トラッカーが道の駅や大型コンビニで仮眠を取るように、高速バスがサービスエリア休憩時間を取るように、旅行者たちが、食事や仮眠を求める時に海外ではドライブインが使われます。

ドライブインがあるエリアがちょっとした村か街になっていると、その近隣に住む人たちの軽食店として、またはおしゃべりを楽しむカフェとしても営業していることがあります。

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ドライブインでは何が食べられるの?

昔ながらのドライブインは、シンプルな食堂といった雰囲気。厨房では経営者が料理を作り、店内ではアルバイトのウェイトレスが注文を聞き運びます。食べられるものは、その地域におけるごく一般的な食事や飲み物。日本の峠の釜めしのように、名物があってそれを宣伝に使っている例はあまり聞きません。

アメリカだとハンバーガープレートやサラダ、パンケーキ、コーヒー、ケーキにクッキーといったところ。ステーキがあるところも多いでしょう。ヨーロッパでは、ポテトを使ったサラダや煮込み、煮込みにはソーセージや肉類が入っていることも多くなります。アジアにもドライブインがありますが、その地で通常食べられている料理が中心です。アフリカではあまり選択肢がなく、そこで手に入るもの、食べられるものといった感覚でしょう。

基本的に同じ地域のドライブインで提供されるものはほとんどメニューが同じ。同じエリア内を旅していると、飽き飽きしてくるのも事実です。あ~、おにぎりが食べたい、うどんが食べたいと、日本人なら思うのではないでしょうか。

昨今のドライブイン事情

最近はオリジナルなドライブインを見かける場所が減ってきました。かなりローカルな道路のローカルで小さな村や街でなければ、個人経営のドライブインそのものの経営が成り立たなくなっているのでしょう。

かわりに登場しているのが、チェーンコンビニやチェーンファストフードとレストランです。

長く単調なドライブを続けていると、ぽつぽつと人家が見えてきます。さらに進むと集落になり、学校や小さな店も見えてきます。そんな村や街にはたいてい複数の方向から来た道がクロスする場所があります。そこにドライブインはよく存在しています。そして今、オリジナルなドライブインにかわってそこにあるのが、マクドナルドやスターバックス、デニーズなどなのです。

確かに、退屈で空腹な時にMの看板をみればワクワクするでしょう。でもそれも、朝も昼も夜もMかそれに似たバーガーしか選択肢がないとすると話は別。最近のアメリカ横断では、この傾向がかなり強くなっていて、グレイハウンドなどの長距離バスで移動していて、そろそろトイレや食事や給油の休憩かと思うと、バーガーショップとガソリンスタンドとコーヒーチェーンかファミレスの看板が見えてきます。交差点の四つ角にそれらが一つずつ立っている状態。

これが2回以上続くと、少なくともほとんどの日本人には精神的にも胃袋的にもキツくなってきます。

これからのドライブインに夢を

こんなドライブインの現状を打破するためにも、ドライブイン経営に乗り出してみるのはいかがでしょうか?

個人経営で始めるとして、現地の人が好む食事に加えて、世界的にも知られていて、さらに口に合いやすい牛丼や親子丼などの丼ものや、ラーメンなどの麺類を出したなら、けっこうウケそうな気がします。また、日本のサービスエリアにはある、足湯や遊歩道といった体を癒す場所がドライブインにあると、ロングドライブに飽きた人の心も癒せそうです。

チェーン店によってステレオタイプ化してきている世界各地のドライブインだけあって、そんな出る杭になるのは、勇気のいることかもしれませんが、食事やトイレだけでなくそこに癒しもあれば、利用者の心はつかめそうな気がします。

まとめとして

日本では廃墟になったドライブインを田舎の道路沿いなどで見かけます。それも旧道沿いに多いですね。車の流れが変わり、時代も変わり、ドライブインは流行らなくなってしまいました。

でも、世界ではまだまだ需要がありそうな気がします。日本とは違う、ケタはずれなロングドライブが必要な広大な土地を持つ場所でなら、旅人の胃袋とハートをわしづかみするようなドライブイン、次もここに立ち寄ろうと思うようなドライブイン経営で一山あてるのも夢ではないかもしれません。

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