「海外の仕事」外国でマッサージ師をしながら旅暮らししてみた

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パソコンを使えば肩が凝り、重たいものを運べば腰痛が襲う。スポーツをたしなめば捻挫、ただ年を取っただけでもあちこちが痛んでくるものです。そんな時に手軽に試せて心地よい治療。それがマッサージですね。

きっと、世界のどこでも必要とされる職業のはず。日本人が海外へ出て、マッサージ師として活躍できる場所や機会はどのくらいあるのでしょうか?

世界各地にある独特のマッサージ

中国系の足裏マッサージ、吸い玉や鍼灸もまた、マッサージの一部といっていいかもしれません。タイでは全身の骨をきしませるようなマッサージが、インドネシアやインドなどでは、オイルを使ったアーユルヴェーダ系の優しいマッサージ。ほかにも石を使ったマッサージ、植物や塩を使ったアロマテラピーや美容にも力の入ったマッサージなどがあります。

地域ごとに特色あるマッサージが進化してきたのが分かります。これらのローカルマッサージは主に、現地のマッサージ師が行うものですが、日本人も挑戦しています。

各地のマッサージ師に弟子入りしたり、マッサージ学校などに入学して本格的に学んだり、現地のホテルやサロンに就職して手に職をつける日本人もいます。その数は多くはありませんが、特に日本人の客からすると、言葉の壁がなく、細かい痛みや希望の説明をしやすいですね。予約がびっしりと入っている、現地日本人マッサージ師もいるそうです。

日本のマッサージ術

海外でマッサージ師として活躍するにあたり、その現地のマッサージ術を身につけるのは確かに一つの方法です。需要も就職先も多いでしょう。

でも、日本にも世界に誇れるマッサージがあります。これをいかしたいものです。

日本にあるマッサージ術のほとんどはそのルーツが中国にあります。でも、長い日本マッサージ史の中で、日本独自のものへと変化し進化も遂げています。漢方薬と同じですね。元も名前も同じですが、現代の中国漢方と和漢方とは大きく異なるものになっています。

たとえば、指圧。ほぼ、日本独自のマッサージといえることができる術の一つです。以前、「指圧の心母心」と唱えて有名になり、指圧を広めた指圧師がいましたが、その後はあまり広報活動が行われていません。そのため、知名度はそれほど高くないものの、その効果はお墨付き。

海外から、筋肉系痛みのコントロールや治療のためにわざわざ訪日するスポーツ選手もいるそうです。

また、鍼灸にかんしても、中国鍼灸は非常に長い針や太い針を使うこと、お灸も規模が大きく痕が残ることがあることなどから、それらの問題点をほぼクリアしている日本鍼灸を好ましいと思う外国人が少なくありません。

実際に、内臓にも到達しそうな10センチ超という長さの中国針をみると恐怖。対する日本で主に使われるのは、長くても5~7センチ程度のもの。先端しか刺さない場合が多く、細さもあって、刺す時の痛みも抜いた後の痕もほとんどありません。

さらには、体の内側に刺す針という性質上、衛生上の心配もあります。いくら洗浄して消毒してあっても、使い回しはちょっと…と思う人も多いはず。日本なら完全に使い捨てです。

お灸も同じ。熱を使う都合上、赤く痕が残ったり腫れたりしやすい治療ですが、日本では最小限に抑える研究が行われてきました。そういったトラブルは非常に少ないと聞きます。

さらには、日本のマッサージそのものが、世界各地のさまざまな技術を集めていいとこどりしたものが多いという特徴があります。日本古来の方法はあるものの、そこに新しい技術を積極的に受け入れて、日々進化しているのが日本のマッサージなのです。

マッサージ師には資格が必要か?

一部のマッサージには資格が必要です。数カ月から数年の学校通いや試験、免許取得が必要なマッサージ師もあります。

これらのマッサージの場合には、すでに資格を持っているか、資格取得のための時間や費用を捻出する余裕のある人にチャレンジしてもらいましょう。

それ以外の、できるだけ早くマッサージで稼ぎたいという人の場合、狙うのは、無資格のマッサージ師です。

「もみほぐし」を目的とする手もみマッサージは、原則として資格が不要です。これ、足裏マッサージも含まれます。美容系のオイルやアロマを使用したマッサージもまた、特別な資格がなくても行うことができます。

これらの特徴は、「治療」や「治癒」を目的としたマッサージではなく、あくまで症状の緩和を期待できるケアであること。肩が凝っている時、自分で揉めば逆の肩が凝ってしまいます。腰は自分で揉むのは難しいですね。そんな時、家族にトントンやモミモミやナデナデをしてもらうだけでも、気持ちよく症状が緩和します。これを、上手な人にやってもらい、その分の料金を払うといった感覚だと思ってください。

これなら、資格取得のための時間も費用も不要です。

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どうやってマッサージ師を始めるか

以前住んでいたコミュニティには、自称マッサージ師が複数いました。それぞれに、美容系が得意だったり、力強いマッサージが得意だったりとウリ野を持っていて、コミュニティ内で発刊している雑誌に個人的な宣伝を出していました。

電話やメールで問い合わせをすると、症状を聞き、都合を合わせて、原則としてマッサージを受ける人の自宅を訪問して、その家の床やベッドを使って施術します。

彼らは資格のあるマッサージ師ではなく、マッサージ店で働いた経験や、独学で学んだマッサージや美容術を使って癒してくれます。

あまりの心地よさに眠りこけてしまうこともあったため、何度か呼んで揉んでもらい親しくなったところで、最初に料金を払ってしまい、「もし寝ちゃったらそのまま帰っていいから」とマッサージ後の心地よい惰眠を楽しめるほど信頼できるマッサージ師もいました。

こんな自己流出張スタイルのマッサージ師なら、誰でもすぐにどこでも始められます。設備費用もほぼゼロ。オイルやタオルを持参してくれますが、それも大きな経費にはならないはず。宣伝費も小さな広告スペース代金だけ。

まさに体一つ、腕一本。

世界ではどんなマッサージ師がもとめられているのか

マッサージ師は相手の体を触りまくる職業です。個人差はあるでしょうが、マッサージを受ける側としては、マッサージそのものの効果と同じくらい大切なことがあります。それは、触られ揉まれてもいい…そう思えるマッサージ師に出会いたいという思いです。

技術に関しては、手もみだけであっても、下手な人にあたると、揉んでもらっている最中から心地よさではなく痛みや不快感が勝ったり、後になって揉み返しがきたり、痕が残ったりという問題が発生する可能性があります。たとえ、無資格マッサージ師であっても、ある程度の技術を証明できる経歴があると、依頼する側としては安心でしょう。

そんな経歴や肩書がない場合には、短時間の有料無料のお試しなどで、その腕前を判断できる機会を作ってくれると、頼みやすいと感じるのではないでしょうか。

また、多くの人は奇抜なマッサージを求めてはいません。「心地よいこと」これがもっとも重要です。そこを理解して相手毎に対応できるマッサージ師だと人気を集めそうです。

まとめとして

気になるのは収入でしょう。

以前、信頼してよく頼んでいた人は、無資格のハーフ日本人でした。もともとはエステサロンで働いていたそうで、得意なのは美容系のオイルやアロマを使ったやさしいマッサージでしたが、手もみもなかなかの腕前でした。

彼女には2時間で4000円ほどを支払っていました。コミュニティ内の日本人の数は多くありませんが、それでも紹介でずいぶんと客がついているらしく、希望日時に予約を取れないこともあるほど。

バツイチだった彼女は、自分と中学生の子どもの生活費すべてをそのマッサージの腕だけで稼ぎ出していました。

2時間の施術後には汗びっしょりの彼女。一種の肉体労働ですが、腕と信用があれば、それなりの収入を得られる職業であり、世界のどこでもできる仕事であり、ノマドとの相性もなかなかよさそうです。

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