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本が好きな人、図書館フリークなら知っている4月23日の「子ども読書の日」。これ、実は「サン・ジョルディの日」から派生したものなのです。
日本ではなぜか「児童」が主たる対象となってしまったサン・ジョルディの日ですが、本場ではどんな祝い方をしているのでしょうか。
サン・ジョルディの日(Diada de Sant Jordi)の開催会場・開催日
サン・ジョルディの日が始まったのは、スペインのカタルーニャ地方。
サン・ジョルディはキリスト教の聖人「聖ゲオルギオス」のカタルーニャ語呼び。サン・ジョルディの日の4月23日は、聖ゲオルギオスが殉教した日を記念する聖名祝日です。
今では、国連のお墨付きも得たサン・ジョルディの日。世界各地でなんらかの本にまつわるイベントが開催されています。
サン・ジョルディの日(Diada de Sant Jordi)の歴史
聖ゲオルギオスは、古代ローマ時代の歴史に登場する聖人です。そしてなんと、ドラゴンを退治した伝説を持っています。
もともとは軍人だった聖ゲオルギオスは、所属する軍がトルコ系の異教の皇帝の傘下となり、キリスト教を捨ててローマ神を信じるように求められた時、それを拒否しました。そして、彼のキリスト教徒としての影響力を恐れた皇帝によって斬首され、殉教したといわれています。
カタルーニャ地方には、聖名祝日に薔薇を送り合う習慣が伝統としてあり、聖ゲオルギオの殉教の日もまた、男女が赤いバラを贈り合ってきました。それというのも、聖ゲオルギオが退治したドラゴンの血の後が赤いバラになったという伝説があるため。
最初は、サン・ジョルディの日は赤いバラの日でしたが、その後、4月23日が有名な著者の命日であることに目をつけたカタルーニャ地方の書店が「薔薇と一緒に本を贈ろう」と宣伝し、サン・ジョルディの日には赤いバラを男性が女性に、本を女性が男性に贈るという習慣が生まれたそうです。
サン・ジョルディの日(Diada de Sant Jordi)のイベント
スペイン各地では、書店だけでなくさまざまなシーンで、薔薇と本、そして時にはスイーツなどが、プレゼントとして盛大に販売展開されます。
また、書店や図書館、カフェなどではこの日に縁ある著者の作品の朗読が行われたり、ミュージアムやギャラリーでは、挿絵展などが開催されるなど、さまざまなつながりを使ったイベントが行われます。
日本でも、小規模ではありますが書店を中心に、「本を贈ろう」キャンペーンが行われるほか、図書館では子ども向けの、本に親しむためのイベントが多く開催されます。
また、特別なイベントとして、この日はサン・ジョルディ礼拝堂を持つジェネラリタ宮殿が入場無料になります。薔薇を使った礼拝を観覧したり参加したりすることができるほか、コンサートも開かれます。内部では、薫り高い薔薇が売られ、ボランティア団体による店も出店します。ぜひ、訪れたいですね。
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サン・ジョルディの日(Diada de Sant Jordi)の食べ物
本場のカタルーニャでは、若干の抱き合わせ商法的にチョコレートなどのスイーツが売られることがあるものの、基本的には本と薔薇だけ。
でも、日本ではさまざまな組み合わせが試みられています。バラや本という「バレンタイン似」なイベントであるところから、チョコレートなどのスイーツを扱うメーカーは競って、サン・ジョルディの日と組み合わせた商法を繰り出しています。
用意するもの
まずは本。基本は男性が薔薇を、女性が本を用意しますが、それほどこだわる必要ありません。もし気になる女性が本好きならば、本と薔薇を一緒にプレゼントしましょう。あまり本を読まない男性には、雑誌や画集などもいいでしょう。
この日は、ドン・キホーテの著者であるミゲル・セルバンテスとウィリアム・シェイクスピアの命日。迷った時には、彼らに関連する本を選ぶのは鉄板といえます。
また、サン・ジョルディの日の伝説にちなんでドラゴン関連の絵本なども、子どもたちには喜ばれます。
参加できること
参加資格はありません。誰でも、本か薔薇を用意すれば、自由参加。
バレンタインデーのように、愛の告白のためでなくてもよく、より気楽にプレゼント交換のできる機会と考えて楽しみましょう。
本のプレゼントなんて、もらうのも上げるのも小学生くらいでストップする人がほとんどです。それでも、本には好みがあるので、相手の趣味が分からないときには、飾っても見てもいい装丁のきれいな本や、絵や写真を楽しむ本にしておくと、失敗がありません。
一番の見どころ
書店や花屋、イベント会場などで、美しい表紙の本、珍しい本などを見つけ、花束を自分自身で買うという楽しみはもちろんのこと、それを誰かに上げるというイベントも楽しみです。
基本は恋人同士で行うプレゼント交換ですが、今は家族同士や友人間でも行われるので、お世話になった人への友チョコならぬ友本や友薔薇も用意しましょう。
そして、街の中がリボンのかけられた本と赤いバラで華やぐ様子を見るのもまた、楽しみです。
まとめとして
サン・ジョルディの日のバルセロナは、大規模な古本市がたっているかのような様相です。
多くの書店や販売店が、いつもより少し安い価格で本を売ります。古本もたくさん売られているので、本好きたちは嬉々として露天書店を巡っていきます。
そして、街の角では薔薇のストールが立ち、いい香りを漂わせています。
街を歩く人たちの手には、リボンがかかった本。小さな青麦と薔薇の花束。薔薇を使うイベントのわりに豪勢な雰囲気こそありませんが、小さい幸せややさしい気持ちにあふれる日です。
よく似た風習である日本のバレンタインデーの良くも悪くも狂乱的に盛り上がる様子と比べて、大人な雰囲気を持つサン・ジョルディの日。日本にも正しい形で輸入される日がくるといいのですが。
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日本人、働きすぎです!
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