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ロウソクの灯りで未来を明るく照らそうという信心がもとになって始まったイベントが、今ではタイ三大祭りにも数えられるロウソク祭りとなりました。
この祭りの主役であり、そこに登場するのは、ロウソクとはいっても、あの細長い円柱型のものではなく、蜜蠟を使った巨大かつ緻密に彫刻が施された芸術作品です。
ロウソク祭り(Ubon Ratchathani Candle Festival)の開催会場・開催日
タイの東北部にある、ウボン・ラーチャターニーの、トゥン・シー・ムアン公園が、このロウソク祭りの会場となります。また、蜜蠟の彫刻は市内のあちこちの寺院内で行われているため、少し早めに現地入りしてそれを見にいくのもいいでしょう。
ウボン・ラーチャターニーまでは、バンコクから空路で1時間ちょっと。バスでもアクセス可能です。公園まではソンテウやレンタルバイクを使うと便利です。
タイでもとても有名で人気のある祭りなので、タイ国内各地から交通手段と宿泊がセットになったツアーもたくさんでます。それを利用するのも一つの案でしょう。
ロウソク祭り(Ubon Ratchathani Candle Festival)の歴史
タイは仏教国。タイの男性は、一生涯に一度一定期間、世俗を断って寺院で修業を行うことが多いそうです。また、多くの次男以下の男性が実際に僧侶になるための修行に励みます。
タイの雨季にあたる7月。カオ・パンサーと呼ばれる入安期がやってきます。これは、修行僧たちが寺院内に籠って外にでなくなる時期。昔からこの時には、修行僧の家族や地元の信者や村人たちは、寺院から出られない僧侶たちのために差し入れを献上していました。この中に、経を読むために必要なロウソクが含まれていたそうです。
そのうち、この差し入れのためのロウソクの美しさを競い合うようになりました。そして、寺院の周囲には、ロウを使った彫刻を専門に行う店ができていきました。これが、この100年を超える歴史を持つ祭りの始まりだといわれています。
今では、祭りの前になると市内の寺院の集会所などで、信者たちと蝋彫刻家が一緒に作業を行っていて、信者からの献上品というよりは、寺の自作自演のようなスタイルになってきています。
ロウソク祭り(Ubon Ratchathani Candle Festival)のパレード
各寺院が丹精込めて作った蜜蠟の彫刻は、山車に載せられて市内を練り歩きます。この彫刻はそれぞれに、有名な物語や伝統的なシーンなどをテーマにしていて、パレードの間、登場人物たちが山車に乗ったり、その周りで踊ったり演じたりしながら、ついていきます。
これがなかなかのダンス力・演技力なので、彫刻の精緻さにつぐ見ものとなっています。
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ロウソク祭り(Ubon Ratchathani Candle Festival)のイベント
蜜蠟の彫刻のパレードと展示、街中の有名な寺院や建物などのライトアップ、その周囲では露店が出たり、カラオケ大会が開かれていたりします。
でも基本的に、寺院へのロウソク献上が本来の目的なので、メインイベントは蜜蠟彫刻のパレードです。それ以外は、オマケといった雰囲気。
ロウソク祭り(Ubon Ratchathani Candle Festival)の食べ物
ウボン・ラーチャターニーは、ラオスとカンボジアの国境近くにあります。そこは、イサーン料理の本場中の本場。タイ料理として人気のあるソムタム、ラーブなどは、露店でも食堂でも、いたるところで美味しくいただけます。ただ、バンコクなどの都会で食べるよりもずっと辛いのと、生野菜の料理がとても豊富なので、そこはいろんな意味で胃袋の覚悟が必要でしょう。
胃が心配な人は、しっかりと火が通った焼き鳥やホルモン焼肉などがおすすめです。
そのほか、このエリアは昆虫や爬虫類、ナマズなどを食べる習慣があるため、それらに挑戦するのもいいかもしれません。
用意するもの・参加できること
彫刻は腕利きでなければできないし、山車を引くのも踊るのも、信者たちの役割です。
現在も僧侶たちは原則として寺院から出てきませんが、この時代、特に物資に不自由することはないため、現実としての差し入れも必要ありません。
祭りを楽しみにやってきた観光客にできるのは、寺院で蜜蠟代としてお賽銭をはずむことくらいでしょう。
一番の見どころ
ろうそくというと、白っぽい色をイメージしますが、ウボン・ラーチャターニーのロウソク祭りで使われている蜜蠟はオレンジ色に近い黄色。そう、炎の色とよく似ているのです。
祭りの間、街はこの暖かいオレンジ黄色一色に染まります。パレードが行われている時以外は、寺院近くに飾られている蜜蠟の彫刻の色、夕方になると街のあちこちで行われるライトアップにも、オレンジの暖色電球が使われています。お寺はもちろん、黄色がメインカラー。
この時期のウボン・ラーチャターニーは雨季に入り、夜は少し肌寒いこともあります。でも、この色を見ているとなんだか、ほんわかと心まで温かくなる気がしてきます。
まとめとして
展示とパレードを終えた蜜蠟彫刻は、それぞれ寄進された寺院内に飾られます。高さ3~5m、幅10mにも及ぶ巨大な作品もあれば、個人的に蜜蠟を削ったり購入したりして寄進した小柄ものもあります。中には、子どもが作ったのでしょうか。稚拙なものもありますが、それがかえってほのぼのとした気持ちにさせてくれます。
ウボン・ラーチャターニーのロウソク祭りは、タイの三大祭りと呼ばれるまでに成長し、100年以上の歴史と伝統があり、素晴らしい蜜蠟彫刻という技術も生み出しました。でも、それらが華やかさや商売がらみな方向へ進まず、あくまで寺院と信者、そして幸運や健康などのためのイベントとして大切に守られているところが、見るものの気持ちをほのぼのさせてくれる理由なのかもしれません。
町全体がほんわかと暖色に包まれ、心が温かくなるロウソク祭り。7月にタイを訪れたなら、バンコクからローカル路線で1時間のウボン・ラーチャターニーへと足を伸ばしてみませんか?
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