バオバブの巨木とセルフィーショット!~モロンダバを訪れて

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バオバブの巨木とセルフィーショット!~モロンダバ「Morondava」/マダガスカル

マダガスカルは、アフリカのガラパゴス。非常に古い時代に大陸から切り離されてしまったことが、独自の生態系を作り出すことにつながった。

アフリカ大陸に近いマダガスカルの西海岸にある町モロンダバは、その町の名前こそ耳にする機会は少ないが、そこに立ちすくむバオバブの木の画像は、世界を旅する者ならきっとどこかで目にしたことがあるだろう。

巨人によって引っこ抜かれてさかさまに植え直され、星の王子さまに登場して星を壊し、ジャングルを切り拓いた後にポツンポツンと残された数百才から数千才のバオバブたちに会うためにここを訪れる人は年々増えている。

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バオバブ

世界に10種が確認されているバオバブの木。そのうち8種がマダガスカルにあり、さらにそのうちに3種をモロンダバで見ることができる。

星の王子さまの中では、星を壊してしまう存在であるバオバブ。伝説の中では巨人たちが引っこ抜いた巨木をひっくり返して根っこを空に向けて植え直したともいわれるバオバブ。

その高さはマダガスカルでも20m、直径は10mにも及ぶ。年輪はなく、その内側には大量の水を備蓄できるサボテンのような仕組みの木だ。巨木になると内部ががらんどうになっていることもある。

成長過程で作られる年輪がないため、正しい樹齢を知る手立てはないが、モロンダバに悠然と立つバオバブたちは少なくとも数百年、長いものは数千年そこに立ちすくんだままでいると考えられている。

マダガスカルの人々にとってバオバブは、その実は食用に使用され、ビタミンCやカルシウムが豊富に含まれているという。種子からは油が、樹皮は薬として活用されるなど、生活の中にしっかりと根付いている大切な宝だ。

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バオバブ街道

一番の見どころといえるだろう。

旅人の知るマダガスカル情報の中でモロンダバという町の名の知名度は高くなくても、バオバブ街道は誰もが知っていて当たり前。そして、「見に行くべき場所」として、to doリストにも載せているはずだ。

モロンダの街の中心地からは20km、車で1時間ほど。世界で確認されている10種のバオバブのうちの3種類が未舗装のでこぼこ道の両側、雑草が生い繁る中ににょきにょきと生えている。

このバオバブ、最初から牧草地にぽつぽつと生えていたわけではなく、その昔この辺りは深い熱帯雨林に覆われていたので、その中にごく普通に埋もれていた。しかし、人口の増加から伐採が進んでジャングルは消えたが、先住民たちにとって大切な木だったバオバブは切り倒されることがなく残されたのだ。彼らの生活の中でいかにバオバブが有効に活用され、守られてきたかを想像させる逸話といえる。

信仰にも近い存在だったバオバブだからこそ、切り倒されることはなく、残されたのだ。

バオバブ街道近くには、25~30本が生えている。ここへは夕日とセットで訪れるのが最高のシチュエーションとなる。その美しさはどんなカメラで撮影してもベストショット間違いなしの美しさだ。

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愛し合う二人のバオバブ

バオバブ街道の北、少し離れたところに2本のバオバブがねじれて絡まるようにして生えている。これには伝説があり、この近くに住む二人の若者が恋に落ちたが、二人は互いに親や村が定めた許嫁がすでにおり、その恋が成就できる見通しはなかった。

「離れ離れになりたくない」「永遠に一緒に」と願う二人は神に祈りを捧げ、その願いは聞き入れられて叶ったのだ。そう、二人がこの2本のバオバブになったというわけだ。

ロマンチックな伝説とその見事なペアリングぶりに、カップルで訪れてプロポーズをする例も少なからずあるらしい。ただ、幹に彫り込まれた恋人たちの名前が痛々しい。

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マーケット

モロンダバの町の内陸部にあるマーケットは、観光スポットとはいいがたいが、地元の人々の生活の様子や、食生活を覗き見るにはピッタリな場所だろう。

トタン屋根やタープを張っただけの簡素な半オープンスタイルのマーケットでは、魚も肉も野菜も家財や衣料品もなんでも売られている。

人々は観光ずれしていないため、カメラを向けると「俺も」「私も」「僕も」と人がワラワラ集まってくる始末。しつこい売り込みもなければ、ぼったくりの心配もまずなく、素朴な地元民と触れ合える場所だ。

もちろん食事もできる。串焼きや魚の丸焼き、イモやバナナの揚げ物など、火を通したものばかりなので安心。味付けもさすがフランス圏、美味しい。

ハエが飛び交う中での調理・食事となり衛生面ではちょっと不安があるかもしれないが、価格はびっくりの安さ。ビールと一緒にいただけば満足間違いなしだろう。

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ベタニア漁村

ベタニア半島にある漁村で、美しいビーチを観光ではなく、あくまで生活のための仕事場としているところが田舎感を募らせる。

木を伐りぬいて作ったたくさんのカヌーが砂浜にあげられていて、これは近場の移動用。自転車やバイクの感覚で使われる。帆を張った少し大きめの船は漁のため。網を使った漁で、豊富な海産資源を陸揚げしている。

内陸部では米を作っていて、ほぼ自給ができている。それにベタニアなどの漁村で取れた新鮮な野菜、放し飼いの牛や鶏、果物や野菜などが彼らの食材であり、その豊富さにはさすがフランス系と納得させられる。

またベタニアのマングローブの河口付近にはウェズ族が素朴なスタイルで暮らしている。簡素な藁ぶき屋根、裸で駆け回る子供たち、船の横で網を繕う猟師たち。時が止まったようにのどかそのものだ。

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キリンディ自然保護区

モロンダバから60km、悪路を車酔いと闘いながら走ること3時間ほどで到達するジャングル地帯の森林保護区。昔のマダガスカルの原風景が今も広がるエリアだ。

ここには多種多様な生き物たちが暮らしていて、サファリを楽しむことができる。キリンディのサファリには大型猛獣がいないため、ウォーキングサファリが主流。真っ暗闇の中のナイトサファリも徒歩だ。

サルたちが多く、手のひらにも乗るサイズのネズミキツネザル、コアラみたいなサル、黒くて愛敬のあるサルなど、動物園でもあまり見かけない珍しい動物に出会えるのは、マダガスカルだからこそ。今も毎年新種が発見されるというマダガスカルの自然の豊かさに驚かされるだろう。

モロンダバから日帰りも可能な距離だが、ナイトサファリや夜中や早朝のジャングルから聞こえてくる野生動物や鳥たちの声を堪能するには、キリンディ内に宿泊するのがおすすめだ。

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言葉の問題

今でこそ、徐々に日本人を含めた外国からの観光客が増えているため、英語を話す人が増え、日本語ガイドも数名だがみつけることができるようになったが、ここはフランス語圏。メインランゲージはフランス語だ。今でも、ローカルな付き合いをしようと思うならフランス語が必須となる。

一方で、日本語ガイドはもちろん、英語ガイドを個人で雇うのはなかなか難しい。声をかけてくるガイドもいるが、言い値はかなり高いということを憶えておこう。

車や乗り合いバスなどの料金も交渉制。また、時刻は出発も所要時間も到着時間もアテにはならない。バオバブ街道で夕焼けをみたいなどの「決まった時間」に「決まった場所」へ到達するためには、乗り合い系は避けたほうがいい。個人でドライバーと交渉するべきだ。

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最後に

日本からの直行便はなく、バンコクなどのアジアでトランジットして丸々1日以上かけてようやく現地入りできる。

ホテルは全般に安くてそれなりの清潔さもあり、食事のためのレストランもついているのがほとんど。それというのも、夜の訪れとともに、街はあっという間に「おやすみ」モードに入ってしまい、通りをぶらぶらしても、開いている店どころか、街の灯りすらほとんどない状態だ。

早朝から日没まで、おひさまが世の中を照らしている間に活動し、夜はホテルでのんびり過ごすか、ナイトサファリというのが定番となる。

モロンダバ周辺を回るだけなら2泊もすれば十分。マダガスカルのほかのエリアや世界遺産と組み合わせて訪れるといいだろう。

そこを訪れた人しか感じることのできない感動を、写真、動画、そして言葉で表現してみませんか?あなたの旅の話を聞かせてください。

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