バックパッカーで世界の海を潜った。ダイビングの旅

Diving

ダイビング目的の海外旅行に出かける人は大勢います。旅先で体験ダイビングをする人もいるでしょう。何日か滞在してライセンスを取得する人もいるでしょう。

旅の要素としてダイビングは大きな位置を占めるようになってきました。でも、ダイビングを一番の目的としているバックパッカーはあまり多くないようです。

ダイビングは水と機材さえあればどこでも可能です。世の中でダイビングスポットとして有名になっているポイント以外にも、ステキなポイントはいくらでもあるはずです。でも、名もないようなダイビングスポットへはツアーも出ていません。当然、訪れる外国人旅行者はほとんどいません。

でも、自由に時間やルートを決められるバックパッカーなら、どこへでも行けます。ダイビングをメインテーマとしなくても、バックパッキングの旅の要素としてダイビングを取り入れれば、旅の目的地の候補も楽しみも2倍3倍となりそうですね。

大手がツアーを組むようなダイビングスポットではなく、ダイビングのためだけに向かうには遠すぎる場所や、不便だけど魅力的な水の世界が広がる場所を中心にご紹介します。

「グランセノーテ」メキシコ

GranCenote

最近、テレビなどでも取り上げられるようになって知られてきた「グランセノーテ」は、マヤ文明の不思議を感じながら透明度抜群の池ダイビングを楽しめる場所です。

海ではないので、水中メガネなしの素潜りも可能。ジャングルやマヤの遺跡を超えて歩いて歩いてやっと到達できる場所にあるだけあって、人も少なめ。

地下水が溜まってできた池は、潜ってみるとマヤ文明を潤したであろう地下水脈のトンネルが壁のあちこちに口を開けています。グランセノーテ自体もマヤの人々の儀式の場だったとの説もあるそうです。

自力で到達するのは難しいので、現地ツアーに参加するのがベスト。途中までの車、ジャングル内のガイド、水路や海での船、そして機材のレンタルなどが全てパッケージになっています。

「グリーンレイク」オーストリア

GreenLake

オーストリアの南部、アルプス山脈のふもと「ブルック・アン・デア・ムール」という長い地名を持つ場所にあるグリーンレイクは、期間限定のダイビングスポットです。

夏から冬にかけては、緑あふれる、または落ち葉が敷き詰められた公園。そうここは陸なのです。ところが、冬の間に降り積もったアルプスの雪が解け始める春、森林地帯に囲まれた窪地になっているこの場所は冠水してしまい、湖に早変わりするのです。

岩や草木で覆われた地面を透明度の高い雪解け水が覆った状態だから、その名もグリーンレイク。深いところでは5m以上となり、どこからか魚も侵入してくるため、ダイビングだけでなく魚釣りを楽しむ姿も見られます。

普段は散歩して眺めるだろう草花や疲れたら座るはずのベンチが、水の中。ダイビングしながら、そんな期間限定異世界を楽しめます。

「ブルーホール」ベリーズ、バヌアツなど

BlueHole

「ブルーホール」とは地名ではなく、地形を表現する名前です。もともとは洞窟や鍾乳洞などの穴だったものが、海中に水没した結果、浅いところに深い穴が開いたように見える地形のことをいい、世界各地で見られます。

有名なのは、中米のベリーズにある直径313mの「グレート・ブルーホール」。周囲をサンゴ環礁に囲まれた真ん丸な穴には、船でアプローチしてのダイビングを楽しめます。

また、バヌアツには大小6つ以上のブルーホールがあり、それぞれ深さが異なるため、色が違っていることから、空からの遊覧飛行で見下ろすツアーが人気です。もちろんダイビングも可能。

日本やエジプトなどにもあるブルーホールですが、周囲の浅さと中央部の深さに大きな差があることから、時折事故も起きているので、個人ダイブはあまりおすすめできません。ツアーや優秀なガイドを利用しましょう。

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「シルフラ」アイスランド

Silfra

地球の割れ目とか裂け目とか呼ばれている「シルフラ」は、北米プレートとユーラシアプレートのぶつかり合う地点です。

大きな断層があり、その隙間にアイスランドの氷河から流れ出た透明度が高く冷たい水が溜まって、池や川や滝を作っているのです。

透明度はなんと100mから200m近いとのこと。とりあえず、潜っている間、見通せないものはないといった感じです。ただし、アイスランドで氷河の融水、その冷たさに対抗するためにドライスーツはもちろん、体温管理や時間制限などをきっちりと行わないと低体温症を発症しかねません。

近隣の街からダイビングツアーが出ているので、近くで湧き出る間欠泉やなどとセットで回るといいでしょう。

「シパダン島」マレーシア

Barracuda

世界三大ダイビングスポットともいわれる、ダイバーたちが憧れる有名なダイビングスポットの一つですが、バックパッカータイバーにも是非訪れてほしいポイントです。

その理由は「バラクーダ」。600mから1200mまで落ち込むドロップオフの存在が、大型回遊魚たちをたくさんひきつけています。ハンマーヘッド、バラクーダなどの大群、ジンベエザメやマンタなどの憧れの魚たちと泳げる場所として大人気。

さらには、海がめの産卵地としても有名で、産卵シーンを見ることができるほか、海がめと一緒に泳ぐことも可能。ツアーデスクでは、ボートを使ったダイビングパックが機材レンタル付きで販売されています。大勢のダイバーが訪れる場所だけあって、ツアー数は多く、価格も手頃です。

「海底モアイダイビング」イースター島

Moai

バックパッカーや世界一周を目指す旅行者たちの中で、憧れの目的地として人気の高いイースター島。ここでもダイビングが楽しめます。

港から船で数分のところがもう真っ青な空と海のダイビングスポット。魚介類が特産な島だけあり、海の中には美味しそうな魚が目白押しです。ウニ、イセエビなどもぞろぞろ。

でも、ダイビングでの一番の見どころはやっぱりモアイ。水中モアイは知られているものが2体。横たわったものと立っているものとがあり、それぞれ違う場所にあります。見たいモアイがあるなら、ショップでコースを選ぶ段階でのチェックが必要です。

「エレファントダイブ」アンダマン諸島

ElephantDive

世界にはアシカやイルカ、海がめやサメなど、様々な生き物と一緒に泳げることが宣伝文句となっているダイビングポイントがたくさんあります。でも、象と泳げる場所は多くはないはず。

象はもともと水が好き。泳ぐこともできます。タイでは川で泳ぐ象や、なんと滝に飛び込んでしまった象もいるといいます。でも、海はまた別物。

インドのアンダマン諸島はダイビングスポットとして有名ですが、象が泳ぐようになったのは自然な欲求からではなく、商業用に訓練された結果なのだそうです。

世界各地で運搬などの仕事を失った職なしの象たちの再就職先として、観光業が受け入れを試みている例を多くみますが、ダイビングマスコットとしての象は今のところここだけ。

泳がされている象のほうも、嫌がっている様子はなく、気持ちよさそう。あれだけの大きな重たい体だけに、海に入ると浮力を感じて気持ちいいのかもしれませんね。

まとめとして

ご紹介した一部は王道ダイビングスポットですが、全体としては、旅先に潜ってみるとキレイな場所がある、なんだかおもしろそうだ、そんな感覚のダイビングポイントを集めてみました。

バックパッカーとしての旅の途中に大きな水たまりを見つけたら、その好奇心の方向を、空や遺跡や動物や緑だけでなく、海の中にまで広げてみてはいかがでしょうか。

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