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「ディナギャン祭り」(Dinagyang Festival)/フィリピン・パナイ島・イロイロ
全身を真っ黒に塗り、華やかで煌びやかな衣装を身にまとい、太鼓のリズムに合わせて日がな踊りまくるのが「ディナギャン祭り」です。
フィリピン人はとにかく踊るのが大好き、派手に着飾るのも大好き。そのため、国中でさまざまなダンスフェスティバルが開催されます。そんなフェスティバルの一つ、パナイ島・イロイロの「ディナギャン祭り」は、地元の若者たちが中心となり、とにかく「楽しさ」を極めることを目標にかかげて自分たちで盛り上げてきた歴史を持ちます。
その結果、フィリピン観光省によって、「ベスト観光イベント」に何度も選ばれるほどに成長し、今ではフィリピン全土、世界各地からその祭りのフィーバーぶりを見て参加してみたいと集まる若者たちで、祭り当日はあふれかえります。
ディナギャン祭りの特徴
ド派手な衣装を身にまとうのは、全身を黒や茶に塗りたくった高校生を中心とする若者たち。彼らがイロイロのメインストリートやメイン広場で踊り狂います。
特に旧庁舎前で行われるコンテストは真剣そのもの。階段上のステージが組み立てられ、駆け上り駆け下り、飛び上がり飛び乗りの繰り返し。とても、一般人たちのグループとは思えないその迫力には圧倒されるばかりです。
そして何より、踊っている若者たちがとにかく楽しそうなのが一番の特徴です。見ているこっちも思わず笑顔が浮かぶ、そんな明るさと軽さと華やかさを併せ持つ魅力がたまりません。
ディナギャン祭りの開催会場・開催日
開催地は、パナイ島のイロイロ市。市内は、激しいドラム音とそれに合わせてやはり激しく踊りまくる若者たちを中心にヒートアップします。
旧州庁舎前の広場では、グループごとに迫力あるパフォーマンスを披露して、観客たちから大歓声を受けています。
ディナギャン祭りが開催されるのは1月第4週の週末ですが、祭りの前には9日間連続で教会に通って祈りを捧げる一種の行「ノベナ」が行われ、祭りのメインとなる最後の2日間の前日である金曜日まで敬虔なキリスト教徒として祈りを捧げます。ノバナ最終日となる金曜日には水上パレードが行われ、そして迎える土曜日から日曜には夜を徹して踊り狂って過ごします。
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ディナギャン祭りの歴史
ディナギャン祭りが開催されるパナイ島とその周辺地域には、もとからよく似た祭りがありました。セブでは「シヌログ祭り」で、カリボでは「アティアティハン祭り」で、地域住民たちがディナギャン祭り同様に派手に踊りまくります。
ディナギャン祭りもシヌログ祭りもアティアティハン祭りも、その起源はサント・ニーニョを讃えるところにあります。イロイロ市では、1968年にセブで人々の厚い信仰の対象となっていたサント・ニーニョ像の複製が作られて、イロイロ市に贈られたことから祭りが始まりました。
ただ、最初はその像を受け取った教会がイロイロ市サンホセ区にあったこと、イロイロ市北部にアティアィハンと同じ流れのアティ族がいることから、アティ族たちが踊るアティアティハン祭りとして、サンホセ区で小規模に行われていました。
ところが、1977年に時の大統領「マルコス」が、地方の観光力をアップさせるために、各地のイベントへ資金を注入し、その結果イロイロ市はサンホセ区の小さな祭りだったアティアティハン祭りを、イロイロの地元の言葉で楽しむことを意味する「ディナギャン」からディナギャン祭りを生み出したのです。
ディナギャン祭りのパレード
イロイロ市のイロイロ川沿いで行われるこの祭りそのものがまさにパレード。
イロイロ市周辺から20を超える部族がグループを作って集まり、それぞれに趣向をこらした衣装とダンスで魅せ合います。
ディナギャン祭りのイベント
主に女性が躍るカサジャハンダンスのコンペティションが土曜日に、男性の踊る激しいアティダンスのコンペティションが日曜日に開催されます。
アティダンスはファイターたちの踊り。槍と盾を持ち、ドラムの音に合わせて踊る様子は勇猛そのもの。
ミス・イロイロ選出もディナギャン祭りの重要なイベントとして固定しました。
ダンスコンペティションの参加者は主に、地方の高校生たち。さまざまな種族の持つ独自の文化を守り、発展させていこうという狙いがあります。
伝統的なダンスだけでなく、新しく生み出されるダンスが新しい文化となっていく様子もこの祭りでは目にすることができます。
ディナギャン祭りの食べ物
祭りには屋台がつきもの。もちろんディナギャン祭りも、道に広場にたくさんの屋台が勢ぞろいします。
地元でとれるシーフードや鶏肉のBBQを中心とした串焼きは、食べ歩きにもぴったり。
しょっぱい系だけでなく、スイーツの屋台もあり、ココナッツを使ったパウンドケーキやクッキーなどが甘い香りで誘いかけてきます。
また、現地企業やNGO団体なども国際色にあふれた屋台を出店しているため、寿司やピザなどもチラホラと見かけます。
ディナギャン祭りの記念品
華やかな衣装が特徴の祭りだけあり、屋台の中には、派手な羽飾りや花飾りが大量についたヘッドピースや、腰や首に巻きつけるフワフワショールなど、参加した気分になれる楽しいグッズが売られています。
実際のパレードやコンペティションに参加するのは難しいものの、彼らのプロ級のダンスを沿道でマネして踊るのは自由。実際に、見物しているフィリピン人たちは、もう足が地につかない状態で踊っています。
この雰囲気の中にいれば、どんなにおとなしくて恥ずかしがりな人でも、観覧席で座っているお尻も、ぶらぶらと歩いている足元もムズムズし始めることでしょう。
用意するもの
写真を撮りたいなら、激しく動いているダンサーたちをレンズにおさめられるスポーツモードなどがついたカメラを用意するか、最初からビデオにしておきましょう。
また、じっくりと構えていい写真を撮りたいなら、有料の特別観覧席を押さえておくべきです。沿道からだと、人込みに押されて、なかなかベストショットを撮るのは難しいでしょう。
また、かなりの人込みにもまれることにもなるので、貴重品の扱いと、足を踏まれてケガをすることを避けるために、ビーサンではなく靴を用意しておくことをおすすめします。
参加できること
残念ながら、パレードやコンペティションへの参加は、その資格枠があるため、参加資格を持つグループに練習の初期から参加しない限り、正式参加をするのは難しいでしょう。
ただ、屋台を出店する権利は原則抽選なので、地元の有志と一緒に祭りの一部として参加することができる可能性はありそうです。
一番の見どころ
もっとも盛り上がるのは、日曜のアティダンス。男たちが全身を黒く塗って、派手な衣装を身に着け、勇猛果敢さを表現する独自のダンスと、それを発展させた新しいダンスとを取り交ぜて踊るコンペティションです。
どのグループも、何か月も前からそれこそ、勉強も仕事もそっちのけで真剣に練習して臨んでいます。その踊りの振り付けの完璧さ、踊りのキレには、「ここまで熱入るか?普通」と思わず突っ込みをいれたくなるほど。
まとめとして
フィリピンの祭りやイベントを見ていつも感心するのは、彼らのアジア人離れした感性。そのダンスの伸びやかさ、表情の豊かさ、表現力の幅には驚かされるばかりです。
ディナギャン祭りでもその感覚を存分に味わえます。決して大柄ではない彼らが、その全身の隅から隅までを使ったダイナミックなダンス、どうみてもアンバランスかつミスマッチで素晴らしく見えるその魔法のような色彩。すべてを味わうには、写真でも動画でも不十分。やっぱり自分の五感が一番。
日本から決して遠くはないフィリピンだけに、手も足も届くディナギャン祭りで、その魅力を体感してみませんか?
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