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世界の場違い工芸品「オーパーツ」を見に行く旅
「オーパーツ」Out of place artifacts。「場違いな工芸品」という英語の頭文字を拾った「OOPARTS」は、見えない誰かの手によって世界中にばらまかれています。
オーパーツを宇宙人からのメッセージとして読み解こうとする人もいれば、古代人が残した宝の地図のように大切に守るべきだとする人もいます。
でも、多くの旅人にとっては好奇心をくすぐる「不思議」な対象以外の何ものでもありません。そんな不思議を見て触って感じる旅をご紹介します。
1. アメリカの人面彫刻石
ニューハンプシャー州コルコンド「ニューハンプシャー歴史博物館」所蔵の人面彫刻は、1872年にニューハンプシャーのメルデスという町にある湖近くの工事現場で発見されたものです。
ツルツルした卵型の石の正面には無表情な人面が掘られ、周囲にはトウモロコシ・槍・三日月・テントなどが刻み込まれています。裏側には槍のような棒状のものがクロスした形で描かれています。
これらの図柄はインディアンに関連するものではないかと考えられていますが、具体的にどの先住民族がどんな目的で作ったものなのかはまったく分かっていません。そして、なぜかあまり研究も行われていない様子。これがオーパーツとされる所以は、この石の上下を結ぶ場所に非常に細い穴が開いていることにあります。ビーズのような構造になっているわけです。
直径1、2mmという小さな穴をこの小さな石に開けるには現代のドリルを使用するのが必須とか。1872年以前にそんな技術はなかったはずなのです。
博物館に「謎」として展示されてはいるものの、その後の調査が不十分などころがかえって気になります。
2. アメリカのヴォイニッチ手稿
「ヴォイニッチ手帳」はイタリアで発見された解読不可能な古文書で、現在はアメリカイェール大学の写本ライブラリー所蔵。まるでRPGに登場しそうな存在として、今は主にSF界で人気を集めています。
発見されたのは1912年ですが少なくとも、15世紀にはすでに存在していたことがわかっています。ただ、誰が何のために何を書いたのかはまったく不明のまま。100年にわたって多くの科学者・暗号解析者たちが挑戦してきましたが、解読はまったく進んでいません。
ただのいたずらな文字列であり詐欺を働くために作られたのではないかとの説は、その後の研究によって「ありえない」とされたものの、だからと言って何一つ解読できない状態が続いている、謎に包まれた現実の魔道書のような存在です。
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3. ハトホル神殿の電球レリーフ
エジプト文明には、解明されない謎が今もたくさん眠っているといわれています。その中の一つで、考古学者たちよりも神秘主義者やオーパーツ信者たちが興奮気味に語り継いでいるのが、「古代エジプト電球」の存在です。
ルクソール近郊のデンデラにあるハトホル神殿の地下室に掘られたレリーフが、どこからどうみても電球なのです。この壁画が描かれたのは少なく見積もっても2000年前。現代の電球が存在するわけはありません。
電球のレリーフは地下室の天井部分に描かれ、まさに暗闇を照らす灯りとしての役割を担っているように見えます。エジプトの神話には「自ら発する光で暗闇を明るくする」ことのできた神が存在しているといいます。
古代エジプト人たちはすでに電球を考案し、暗い地下室での作業を明るく大きな電球に照らされながら行っていたのかもしれません。
4. トルコのノアの方舟
宗教に興味を持たない人でも、ノアの方舟の話は耳にしたことがあるのではないでしょうか? でも、それは多くの物語と同様に作り話に過ぎないと軽く聞き流してきませんでしたか?
実はノアの方舟は実在したと考える人が多くいます。その証拠もあるとされています。それがトルコのアララト山にあるノアの方舟型の地形。
船が地形に? いくら数千年の年月を経ているにしても、木造船が地形になってしまうのは無理がある気もしますが、伝承のノアの方舟の逸話自体が、ある程度アレンジされたものだと考えれば、それもアリなのかもしれません。
起源前3000~2000年頃に起きたらしい大洪水から逃れたノアの方舟はトルコの海抜4700m地点に漂着したのかもしれないし、移住した人々がその地形から方舟の話を作りだしたのかもしれません。
古い木材が発見されるなど、地形以外の決め手もあると主張するアメリカとトルコの合同調査は今も秘密裡に行われているとかいないとか。
5. レバノンのバールベックの巨石
全長21m、幅4.8m、高さ4.2mというちょっとしたスイミングプール並みの一枚岩がレバノンの荒野に半分埋もれる形で転がっています。
自然界には巨石がいくらでも存在しているとはいえ、この石は美しい長方形をしていることから、人工的に加工された可能性が高いとされています。少なくとも紀元前1世紀にはここにあったといわれ、ローマ皇帝が建設した神殿の建材の一つだったと想像されていますが、どこからこの巨石を持ち込み、どうやって加工したのかは完全に謎。
総重量2000トンという重さは、人が何人揃ったところで人力で動かすのは不可能に近いと考えられています。昔の人はとんでもない力持ちだったのでしょうか?
6. ドイツのネブラ・ディスク
ザクセン・アンハルト州のハレ前史博物館所蔵のオーパーツは、キレイな天体盤。部屋に一つ飾っておきたくなるような代物です。深い森林内の先史時代の遺跡から発見されました。
発見されたのは21世紀に入ってからですが、製造は紀元前1600年頃まで遡るとされ、当時の天文学知識では追いつかないはずの内容がその盤の中には含まれているそうです。
青銅器文化の時代に太陽暦と太陰暦の両方を組み合わせた高度な天体知識を持ち、それをもとに戦いや農耕が行われていたとして、失われた古代の文明を示す発掘品との見方もあります。
貴族か王の墓に埋葬されたと考えられていますが、今から3500年以上前のドイツで、この美しい天体盤の持ち主である王がどんな生活をしていたのか、気になるところです。
7. 中国兵馬傭のクロムメッキの剣
秦の始皇帝の墳墓に埋葬された兵馬傭はその存在そのものがほとんどオーパーツのように不可思議ですが、兵馬傭の持つ剣にこそ、本当のオーパーツたる謎があったのです。
1947年に発見された陶製の人形たちは、地下に静かに眠っていたため、ほとんど傷んでいなかったといわれますが、中でも彼らが腰や手に持つ剣は2000年を超えた青銅器であるにも関わらずまったく錆びていませんでした。それは、クロムメッキ加工が施されていたから。
クロムメッキという技術が開発されたのは1937年ドイツでのこと。金属とクロムの化合物を使用し、1000度の熱を使ってメッキ加工することで、金属の腐食を防ぎます。秦の始皇帝の時代にそんな技術があったとは信じられず、また記録も一切残っていません。
そんな技術を持っていた可能性も、それを失ったらしいことも、クロムメッキ剣の存在がほとんど知られてないことも、「中国ならアルアル…」の一言でついすましてしまえそうなところがまた中国らしいというか。
8. ロシアのカンブリア金属ボルト
もう一つ技術的なオーパーツ。
ロシアで1997年に発見された金属製のボルトがあります。これが15億年前のものだというのです。15億年前っていつ? そんな愚問が口をついてでてきそうですが、少なくとも金属とかボルトとかが普通に存在している時代でないことだけは分かります。
ロシアでは「宇宙船の落し物」的な位置づけがされているようですが、研究者の調査が詳細に行われたらしい報道や報告はありません。あくまで、発表だけ。
そのため、一部には「作り話?」という声も上がっていますが、それもそのはず。発見後の報道以降、金属ボルトに関する情報や記述はほとんどなく、ロシアでもどこに保管されているかは軍事機密らしく、明らかにされていません。
まとめとして
オーパーツはほかにも数多くリストアップされていますが、その多くは「インチキ」として既に札を張られたものがほとんど。インチキ臭くてもまだ「謎」を残すものや、本当に不思議の塊であるオーパーツは減ってきています。
その一方で、今も世界各地で新しい発見があるのも確か。掘り出されていないオーパーツは地下や海面下にきっと眠っているのでしょう。次はどんなインチキが、どんな謎が現れるのかと考えるとワクワクします。
謎があれば解明したいと考えるのが人のようですが、謎そのものが魅力となっているものもあるので、現代科学での分析もそこそこにしておいてほしいような気もします。
こんなオーパーツを見に行くのも旅の目的としておもしろいと思いませんか?
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