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オイルに頼らず裸自転車で行こう!「世界裸自転車ライド」(The World Naked Bike Ride)/世界各地
世界裸自転車ライドは自転車に乗るイベントですが、レースではありません。参加者は観客が見守る中、のんびりと自転車をこいで通り過ぎていきます。カメラを向けられれば、手を振って笑顔を返してさえくれます。
それのどこがおもしろいんだ? なんのイベントなんだ?
その答えは、その参加者たちがみんな素っ裸であるところに集約されていそうです。
世界裸自転車ライドとは、裸で自転車に乗ることで、オイルに依存し過ぎる現代生活を見直そうという真面目な訴えを掲げた立派なイベントなのです。
世界裸自転車ライドの特徴
「スッポンポンで自転車に乗る!」このイベントの特徴はこの一言に尽きます。
ただ、面白そうだしその趣旨にも賛同できるけど、完全な裸はさすがに無理…という人はパンツ一丁や水着着用も許されているようです。
また自転車に限らず、一輪車、人力車、スケボー、インラインスケートなど、「Ride」できるものなら何でも参加可能。稀にですが、自転車の横をタッタカタ~と走っていく人もいます。これはRideにあたらず反則技のようですが、ギリギリセーフ。
裸で自転車に乗る理由
さて、なぜ裸でなぜ自転車なのか、当然疑問に思うところです。そして、当然納得のいく理由もあります。
まず裸。これは普通の格好であっては誰も注目してくれないことから、なんとか目立とうと考え出されたようです。たしかに、どんな仮装よりも裸は注目度が高いことでしょう。そしてさらには、化学繊維などを身につけなくても裸で生きていけることをその身を使って証明してもいるのです。
また、「Ride」とはいってもオートバイは認められません。それはオイルを使っているから。そう、自転車などエコな人力に頼る乗り物を使うことで、オイル依存に対する抗議を表明しているのです。
それなら、馬や牛もあり?
確かにイベント趣旨には反しませんが、実際のパレードが都市部で開催されることから、動物たちと参加するには許可が必要だったり、現実的な移動手段ではなかったり、さすがに裸で乗るのがちょっとつらいといった事情もあるようです。
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世界裸自転車ライドの開催会場・開催日
世界統一イベントとして動き出した「裸ライド」ですが、その日程は固定されていません。南半球と北半球とで開催日が異なることもあります。ただ多くの場合には、南半球の秋、北半球の春である5、6月頃に開催されています。
世界統一イベントとして初開催された2004年の段階でさえ、世界10か国28都市で裸ライドが実現しています。中でも有名なのはイギリス、カナダ、アメリカの主要都市です。なんとなくその盛り上がりぶりが想像できる気がしますね。
ちなみに日本では公共の場での「裸」がNGなので、実現していません。自転車大国中国でもNGです。ただ、観客には日本人や中国人が非常に多いといわれています。微妙です。
世界裸自転車ライドの歴史
過去には、世界の各地でより目立つデモを! という考えから、「Nude Ride」なる裸自転車イベントが各種行われていましたが、「World Naked Bike Ride」が組織だったイベントに成長したのはごく最近のことです。
実は2004年に初開催されたばかりの生まれたてホヤホヤなイベントなのですが、その理念に賛同する人がそれほど多いということか、はたまたその解放感がたまらないからなのか、あっという間に世界中に広がり、今では毎年世界各地の都市で開催されるようになっています。
2014年には世界20か国70都市で開催されました。
世界裸自転車ライドのパレード
パレードそのものがこのイベントです。
スッポンポン、またはヒモパン、またはセクシー水着姿の老若男女が自転車にまたがり、インラインスケートを滑らせて大通りを走り抜けていきます。
それぞれに訴えたいことのある人は、自転車にプラカードをつけたり、裸の背中にボディペインティングを施したりしています。
1都市の参加者は200~300人程度とのこと。そんな裸集団が通りをチャリンチャリンと流して行く様子を、数千人から数万人規模の観客が目をギラギラさせ、カメラのシャッターを切り続けます。
参加者たちはおおらかで楽しそうです。地元の応援者たちも笑顔と拍手で声援を送ります。ただ、おそらくこのイベントを目当てにやってきたのであろう観客はかなりギンギンした雰囲気なのが、パレード中に感じ取れてちょっぴり違和感も。
世界裸自転車ライドの記念品
都市ごとに公式パンフやTシャツなどが販売されることもあるようです。また、裸ライドの応援のために作られた旗などが配られることも。
ただ、どんな記念品よりも、目に焼き付き、さらには写真として残ったその画像こそが、非常に貴重でビビッドな記念品になりそうです。
用意するもの
参加するには自転車などRideできる乗り物が必要です。観光都市であればレンタルショップもありますが、この日に限ってはレンタルを渋る傾向があります。裸で乗られるのを避けたいのでしょう。できれば自分の自転車を持ち込むのがおすすめです。または、前日のうちにレンタルしておきましょう。
洋服を着ていては参加ができないのですが、スッポンポンは無理! という人は、限りなく裸に近く自分の許容範囲内の衣類を用意しておきましょう。また、衣類は持ってスタートすること、靴は必ずはくようにとの指導もされます。
最後に大切なのがスローガン。イベントの統一スローガンとして固定化しそうな「Less Gas, More Ass(ガスは少なくお尻は多く)」と書いた鉢巻などもよさそうです。
そして、参加するなら勇気と覚悟、観客ならばカメラが必要でしょう。
参加できること
裸(か、それに限りなく近い恰好)になれるなら、誰でも無料で参加できます。
ただし、参加には勇気と覚悟がいると書きましたが、このイベントでは参加者よりも観客数のほうがずっと多く、ほとんどの観客の狙いは裸を見て写真を撮ることにあります。
参加するということは、裸の写真を撮られまくり、ネット上にもアップされまくる可能性があるということ。そのあたりを覚悟して臨みましょう。
マナーにご注意
参加する場合のマナーとして、「性的興奮状態」であることが丸見え・丸分かりの場合には、なんらかの措置が求められます。
大抵は「落ち着いて~、それ、なだめといてね~」程度で済みますが、それでもだめなら「何かはいてください」となり、それを拒否すると、場合によっては運営側や警察に参加者のグループから排除されてしまうこともあります。
勇気・覚悟に加えて、特に男性には強い理性と自制心も必要なようです。
もう一点、想像できるように、裸で自転車に乗るとあちこち痛いものです。自転車レーサーたちは、股部分にサポーターやガードを入れているほど。裸で自転車に乗るなら、この痛みに耐える忍耐力か、自転車のサドル部分になんらかのサポートグッズを装着しておくことが必要かもしれません。
まとめとして
あっけらかんと石油問題を訴える明るいデモとして知られるようになった「世界裸自転車ライド」。参加者のほとんどが欧米人で、アジア人は非常に少ないのだそうです。
だからといって、日本人である我々がオイル問題に関心を持っていないわけではないことを示すためにも、せめて観客として参加してみてはいかがでしょうか?
ただその際には、望遠レンズのカメラだけではなく、石油問題に対するスローガンの一つも書いた旗くらいは用意しておくのが、「見て」参加する側のマナーでしょう。
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