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オーストラリアといえば、イギリス系英語圏。語学留学先、ワーキングホリデー先、インターンシップ先、さらにはバックパッカーの放浪先などとして人気の高い英語圏です。
でも、ほんの250年ほど前までは、英語どころか、現在主にオーストラリア人だと思われている人々の姿はそこにはありませんでした。
オーストラリアは、何万年も前から先住民族たちの楽園だったのです。
アボリジニ(アボリジナル)にはどこへ行けば会えるの?
本来、オーストラリアとその周辺島しょ部に広く居住していたアボリジニですが、植民地時代や迫害時代という過去が、彼らの先住権を脅かしました。彼らの残された居住地域に先住権が認められたのは、20世紀が目の前に迫ったごく最近のこと。
長く、先住民族アボリジニとしての居住地を持たなかったアボリジニは、その多くが都市部で生活するようになっています。白人主流であるオーストラリアの社会に同化して、アボリジニというオリジナリティを持ちつつもオーストラリア人として社会で活躍する人も少なくありません。
私たちが伝統的な文化を引き継ぐアボリジニとその生活に出会いたいと考えた時には、アボリジニたちの先住地区として認められた場所や、観光客向けにアボリジニ文化を紹介し体験させるために作られた施設に向かうことになります。
アボリジニ(アボリジナル)はどんな生活をしているの?
アボリジニ、またはアボリジニーという呼び方が差別的な響きを持つと感じたり考えたりする人も多いといいます。常にオーストラリア社会で差別されるマイノリティとしての地位にあった彼らの生活は変わってしまいました。厳しくも都会の社会に溶け込んでいくアボリジニと、かたくなに伝統生活を守ろう、そこへ戻ろうとするアボリジニ、そしてその両方をとって、オーストラリアの白人優位社会の中で暮らしつつ、アボリジニのための活動、アボリジニによる活動などにも参加するアボリジニがいます。
本来は採取狩猟生活を行っていたというアボリジニですが、現在はそんな伝統的アウトドア能力をいかして、アウトドアガイドなどで稼ぐアボリジニも少なくありません。また独特の文化を持ち、踊りや絵画などでその身を立てる人もいます。
アボリジニ(アボリジナル)は何を食べているの?
伝統的にはブッシュフードと呼ばれる、森からの幸を食する習慣があります。想像しやすいところでは、木の実や果物などでしょう。そのほか、木の実の中や木の根元などに生息する虫や小動物なども彼らの食事に登場します。また、狩猟によって得られるカンガルー、ワラビーやエミュー、蛇やトカゲなども彼らのご馳走。
はちみつや花の蜜などは、今もオーストラリアの貴重な産物ですが、アボリジニたちは数千年以上前から高エネルギー食品として、時には薬としても活用してきました。
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アボリジニ(アボリジナル)ってどんな服装をしているの?
チョコレート色の全身の肌に入れ墨をいれている姿を見たことがあるかもしれません。
着用するものは最小限。男性であれば、日本のふんどしのようなパンツとズボンを兼ねた布。女性も下半身のみ布を巻いた姿、またはシンプルなワンピース姿といったところ。正式にはそれらの布の上から木の繊維などで作った腰飾りを巻き、頭に羽飾りを、首や耳には木の実のアクセサリーなどを使います。
布には細密画がプリントされていて魅力的です。
アボリジニ(アボリジナル)の仕事は何を?
程度の差あっても、アボリジニの伝統文化に従って暮らすアボリジニたちは、アボリジニのアート面の技術や能力を使って仕事をしていることが多いでしょう。たとえば、観光で訪れることのできる村内でダンスのパフォーマンスをしたり、絵画を売ったりといった仕事です。
また、先にもご紹介したように、オーストラリアの広大な自然を楽しもうと訪れるアウトドア愛好家たちのガイドとして活躍しているアボリジニも多くいます。
アボリジニ(アボリジナル)の恋愛事情と結婚事情について
アボリジニたちの多くが都会生活に同化しつつあります。そのため、混血化が進み、純潔のアボリジニは非常に少なくなっているといわれます。民族間での結婚というこだわりは彼らにはありません。
ただ、アボリジニの伝統的な婚姻制度としては、10代後半で成人した若い男性はまず40代の中年女性と結婚します。年上の妻が先立つ頃、男性が40代以降の中年になり、今度は10代の女性と再婚する。この繰り返しが行われてきたそうです。このように、男女ともに、一般的には一生に2度は結婚するのが通例だったのです。
アボリジニ(アボリジナル)のイベント・祭りについて
自然崇拝が強いアボリジニは、信仰対象に岩を多く選んでいます、あのエアーズロック(ウルル)もその一つですね。
自然の物や土地を聖地として崇め、定期的に祭りを行ってきました。その時には彼らが伝える管楽器ディジュリドゥや踊りが盛り上げます。
現在は、より儀式的、または観光パフォーマンス的に行われることのほうが多くなっています。
アボリジニ(アボリジナル)の民族的な由来は?
5~10万年以上前にオーストラリア大陸入りしたと考えられているアボリジニ。彼らのルーツは完全には解明されていませんが、インド系というのが有力説です。
現在は、ほかの大陸や大きな島と、広大な海によって切り離されているオーストラリアですが、万年単位で過去にさかのぼると、その海の上に多くの島が点在していて、今よりもずっとアイランドホッピングをしながら移動するのが難しくなかったと考えられているそうです。とはいえ、太平洋のど真ん中ではなく。おそらくインドシナ半島やそこから南に連なる島々を通り過ぎてきたのでしょう。
そのため、アボリジニたちの外見からは、南アジアの民族と共通点を見出すことができます。
現在のアボリジニ(アボリジナル)たちが抱える問題は?
アボリジニもまた、現代生活に同化する中で、これまで彼らの文化にはなかった多くのものに触れて影響を受けることになりました。その最たるものが酒。
彼らの歴史に酒は登場せず、そのためアルコール耐性が非常に低いといわれます。昨今はアボリジニたちのアルコール中毒問題が社会問題として取り上げられることがあります。
また、同化や混血化が進んでもなお、アボリジニの血は彼らの外見に色濃く残っています。差別や偏見は、今もアボリジニだけでなくオーストラリア全体が抱える大きな問題です。
まとめとして
エアーズロック(ウルル)が一般人非公開になります。有名観光地なだけに、オーストラリアの観光関連業界からは大きな批判や反対の声もあったとききますが、現地をテリトリーとするアボリジニたちにとって、ウルルは聖地そのもの。日々穢されるウルルの姿に我慢できない彼らの民族的な地位の認定や保護政策などの背景もあって、観光では近づけなくなります。
立ち位置によって考え方はさまざまですが、誰かにとって大切な聖地であれば、それなりの尊敬を持つことは大切だと思います。ただ、その方法が立ち入り禁止なのは、たとえ信仰対象とはしていない私たちでも、ウルルの美しさや素晴らしさを感じ取る機会は欲しいなと思ってしまいます。
うまく共存していく方法が見つかるといいのですが。
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