美JAPONを知る – 活動内容と小林栄子の経歴など「和」と「美」にこだわる美JAPONについて

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「和を以って貴しとなす」を根底テーマに、「be 美(美しくあること)」を活動指針とするNPO法人「美JAPON」。

美JAPONは、日本が持つ伝統的な美意識を現代にアレンジして蘇らせ、さらに日本だけでなく世界へと発信することで、新しい美の世界を作り出しています。

営利ではなく公益性を持つ美JAPON。「和」と「美」にこだわる美JAPON。その理念とその実際の活動内容をご紹介していきます。

美JAPONの作品集

まず美JAPONの作品を少しだけ紹介いたします。

※写真は公式サイトやファンサイトさんからお借りしています。引用元は各写真下部記載

https://deskgram.net/

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美JAPONの経歴

1989年にライブファッション実行委員会として前身が発足、その後文化交流団体アジアの風21と改称し、2010年に特定非営利活動法人美JAPONを設立して今に至ります。

和装をドレスにアレンジするデザイナー小林栄子が設立し、衣装だけでなく、音楽・舞・映像・伝統工芸などが切磋琢磨し調和する、そんなさまざまな「和」の文化を新しい表現で世界へと提案しています。

活動拠点を東京に置き、日本国内外でファッションショーを開催し、さまざまなプロジェクトを起ち上げて成功させてきました。

美JAPONの代表者であるデザイナー小林栄子の経歴

美JAPONの理事長であり、デザイナーでもある小林栄子。日本の文化を伝えたいとして、日本に残るアンティーク着物を創作ドレスに作り変えて発表しています。

デザイナーとしての小林栄子の活動のきっかけとなったのは、彼女の祖母が遺した古い着物。大量の形見を主に小物へとアレンジして個展で発表し販売している中で、アンティーク着物の価値に気づいたといいます。

子育てのためにファッションデザイナーは半ば休業し、主婦業の傍ら雑誌のスタイリストをしていた小林栄子は、主婦仲間や仕事仲間とともに、眠っている服に光をあてるというアレンジデザインをテーマにファッションショーを開催するようになり、そこから現在の美JAPONの活動へとつながっていきました。

アマチュアである主婦たち独自の視線とプロフェッショナルの素晴らしいパフォーマンス。この二つが垣根を越えて切磋琢磨し調和する「和」が、小林栄子の活動の根底となったのは、この頃からです。

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美JAPONの目的

美JAPONは世界各地でショーを開催しています。それは、アンティーク着物で新しいドレスを作って売ることが主たる目的ではありません。それというのも、まずほとんどの作品が、個人や団体の宝や文化財的な着物を素材としているため、簡単には売れないという事情があります。できあがったドレスはもちろん着るものですが、日本の和の文化を伝えるためのツールとしての役割を以っているのです。

ショーで着物のドレスを見てもらう、そしてそこにある日本の伝統文化を見知って感じてもらうこと、それが美JAPONの目的です。

そのため、舞台の上で華々しく魅せるショーですが、ほとんどの参加者が手弁当のボランティア的立場です。活動を継続するための経費の確保には常に頭を悩ませているといいます。

美JAPONの掲げるテーマ

和を以て貴しとなす。「争わず調和の取れた状態こそが素晴らしい」という意味に使われることのあるこの言葉。本来は、「分かり合えるまで話し合い議論を行える和の状態こそが貴い」というもう一歩深みに踏み込んだ意味を持つ格言です。

美JAPONは営利目的団体ではありません。そのため、美しい衣装を作ってもそのすべてを売って商売をしているわけではありません。

ドレスに変身したアンティーク着物たちには、それぞれの持ち主の思いが染みつき、着物自身が持つ歴史があります。それを考えると、商品ではなく作品として、より多くの人の目に触れる機会を作る在り方がふさわしいと大切に扱われています。

また、大切にされるのは出来上がった作品とその素材だけではありません。作品をデザインしたデザイナー、身に纏うモデル、作品に合わせた会場作りをするスタッフ、資金集め活動、カメラマンなど、すべての人や物の能力や努力の集結によって生まれる「和」とそれを世界に示すことにも、意義を持たせています。

アンティーク着物や伝統文化という古い「和」から、現代に映える新しい形の「和」を誕生させること、そして、その過程で生まれる切磋琢磨と調和もまた「和」。まさに「和を以って貴しとなす」。これこそが、美JAPONのテーマでしょう。

美JAPONのシニア活性化プロジェクト「ミラクルエイジ」と元気応援プロジェクト「アンチエイジングセミナー」

美JAPONは、日本文化を通じた国際交流のほか、「健康で明るい生活を願う高齢者と一般市民に対して、ファッション文化を通して社会参加の場の提供に関する事業」もまた、NPO法人として登録するにあたって目的として掲げています。

シニアに的を絞ったプロジェクトは、1998年、町田市の高齢福祉課の要請から始まりました。シニア世代の一般人を募集し、ウォーキングレッスン、カラーコーディネートセミナーを経て、ファッションショーのランウェイを実際に華やかな衣装を身につけて歩くモデルになります。

活動の母体は美JAPONですが、実質的な実行はミラクルエイジファッション実行委員会メンバーであるシニアたちが管理運営しています。

ランウェイにたどり着くまでには数カ月単位のレッスンを通過します。指導を担当するのも、美JAPONに協力するボランティア的活動要員たち。もちろんプロフェッショナルです。

このプロジェクトでは、シニアたちに歩き方や色使い、おしゃれなどを通して元気にきれいに若々しく活動するコツを学び、それを実際に体験していくことに意義を持たせています。

毎年恒例となったミラクルエイジファッションショーは、国内だけに留まらず海外にも進出。これまでに1000人を超えるシニアたちの元気を後押ししてきました。

「アンチエイジングセミナー」は、ミラクルエイジプロジェクト内で行われているウォーキングレッスンやカラーコーディネートセミナーなどを、さらに枠を広げた年齢層が参加できる形にしたプロジェクトです。こちらは、ショーの出演との絡みはなく、通年各地で開催されていて、敷居が低い分参加しやすいという声もあるようです。

美JAPONの東北支援プロジェクト「ひびき合う心」

東日本大震災復興のための支援チャリティイベント「ひびき合う心」は、美JAPONと音楽団体、地元の支援団体などと協力する形で、活動しています。

活動の形は「ひびく」とあるように、音。そこに美しくも華やかな衣装が彩りを加える形でコンサートが開催されます。時には舞が加わり、地元の伝統工芸を舞台背景に取り入れるなど、美JAPONらしさのあるチャリティ活動となっています。

美JAPONで使われるアンティーク着物の一部は、東北の古い豪商などから提供されたものもあるといいます。また、美JAPONがユネスコでのショーで発表した超薄シルクの生地も開発は福島県の織物会社です。この活動は、そんないろいろなつながりもあって、実を結んでいるのかもしれません。

着物を使った小物制作と販売

貴重なアンティーク着物を使ってつくられる一点物のドレスは、必ずしもすべてを商品として売ることができません。でも、その端切れや、個人が所有する古い着物のリフォームは、売買することも私物化することも可能です。

美JAPONでは、着られなくなった、着なくなった着物を日常着や小物へとリサイクルする活動もしています。ショーに登場するような派手さや奇抜さではなく、日常生活の中で実際に使えるバッグやスカーフ、普段着へのリサイクルなら、形は変わっても着物の持ち主が再び身につけることができます。

小林栄子の東京のスタジオでも、定期的に着物地での小物作り教室が開催されていて、美JAPONの、そして小林栄子の古い着物たちへの愛着ぶりが伝わってきます。

そのほかの活動

国内でのミラクエイジファッションショー、アンチエイジングセミナー、着物のリサイクル小物作り、そして、ファッションショーといった活動を続ける美JAPON。

近年は特にこのファッションショーの分野でさらに門戸を広げ、より多くの和文化の調和を目指して活発に活動しています。

ホテルのディナーショーとのコラボレーション。能楽堂での能とのコラボレーション。バレエやフラメンコなどの踊りの要素と生の音楽を加えた新しいジャンルのエンターテイメントショーなど、ひねりをいくつも加えた内容が目を引きます。

ミス日本や海外モデルとの協力を得て、十二単を着用したショーも行われました。また、アンティーク着物に限定せず、日本の優秀な伝統織物工芸とのコラボレーションもあり、世界の織物業界、服飾業界の注目を集めています。

美JAPONを応援しよう!

美JAPONは大きな資金源を持たない団体であることから、国内でのショーはボランティア的に集まった仲間たちがほぼ手弁当で作りあげていきます。

でも、海外でのショーは、各自の個人負担ではとても賄いきれません。ユネスコ公演、各国の日本大使館や博覧会などでのショー参加には、莫大な費用がかかるのです。

そこで、美JAPONは、ネットを通じて広く支援を呼びかける活動も行っています。新しい事業や活動に、直接ではなくとも金銭支援という形で参加者を募るクラウドファンディングです。

2018年のパリユネスコ本部での公演にも、200万円近い支援を集め、ショーを成功させました。

まとめとして

アンティーク着物と呼ばれるものの中には、蔵の中で眠ったまま忘れられているものもあれば、相続などの機会にまとめて処分されてしまうものもあります。実際に再利用されている例はほんのわずかです。

確かに、上等な生地に手の込んだ絵柄や細工が施されているものがあったとしても、現代の日常生活でそれを着て活かす場は多くありません。

美JAPONは、そんな埃をかぶって眠らせてしまっている着物たちを日本の宝として再度光をあてる活動をしています。その活動の中では、デザインをする小林栄子、仕立て職人、染色家、モデルのほか、舞台芸術担当、演出担当といった舞台の裏方、さらには、法人を運営するスタッフや資金援助を行う草の根応援団まで、多くの人たちの日本の伝統的な「和」に対する思いが詰まっています。

舞台に登場するドレスたちは、一般人にとって着るものではなく見るものかもしれません。それでも、眠ったままよりもずっと価値があります。また、小さな小物に変身させれば、愛用することもできそうです。

忘れられ見捨てられつつある古き良き着物たちに新しい光をあてる美JAPONの活動。「もったいない」精神を大切にしてきた日本だからこそ、そしてその精神を少しずつ見失いつつある今だからこそ、人々の関心を集めているのかもしれません。

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